日記79

2005年1月1日〜15日

初めてご覧になる方は、一番下から上に読んでください。


一去年までの日記


去年(2004年)の日記
1月前半 2月前半 3月前半 4月前半 5月前半 6月前半
1月後半 2月後半 3月後半 4月後半 5月後半 6月後半
 
7月前半 8月前半 9月前半 10月前半 11月前半 12月前半
7月後半 8月後半 9月後半 10月後半 11月後半 12月後半

  2005/1/1  おめでとうございます


 皆様あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。えっと、今年は喪中につき、恒例の年賀状コピペは省略させて頂きます。

 この日記を書いているのが0時35分。新年ほやほやである。毎年私は家でテレビを見ながら新年を迎えるのだが、そしてその習慣は子供のころからほとんど変わりないのだが、子供の頃はどうしてあんなに新年を迎えるのが嬉しかったのだろう?

 紅白歌合戦の派手な喧噪と「蛍の光」の合唱が終わり、画面はいきなり雪の永平寺。10秒ぐらい無音の雪景色が続き、その静寂に慣れた頃、アナウンサーの異様に落ち着いた声が聞こえてくる。急に寂しい気持ちが心を満たし、何だか落ち着かなくなってくる。ああ、もう今年が終わってしまうんだ。そして意味もなく家族の顔を見回したりする。

 そしてその静かな中継に1分で飽きた私は、何故か急にトイレへ行きたくなり、急いで事を済まし、あわてて帰ってくる。トイレで一人寂しく新年を迎えるのはイヤだ。しかし居間へ帰ってくると、画面は全く同じような絵が映っているだけだ。

 そんな落ち着かない、そして永平寺のために何だか寂しい気持ちになる反動により、新年になった瞬間は嬉しくそしてほっとするのかもしれない(念のため言っておくが、これは子供の時の話である。42歳になった今では、不安感を感じたり嬉しかったりする事はない。せいぜい急にトイレに行きたくなり、急いで事を済まし、あわててリビングに戻り、家族の顔を見てほっとする程度である)。

 そんな私であるが、以下は昨日の話。11時45分過ぎ、例年のように急にトイレへ行きたくなり、トイレから帰ってきた時、ふと玄関に立てかけてあるゴルフクラブに目がいく私。そうだ、新年はクラブを握ったまま迎えよう。それがごるふが好きな男にふさわしい新年の迎え方ではないか。そう思い、アイアンを手にリビングへ。新年まであと10分。私はいつものようにインターロッキングでアイアンを握る。

 ・・・・・・・あと7分。家具に当たらないように軽くワッグルしたりする。

 ・・・・・・・あと4分。ちょっと飽きてきた。よく考えれば、カウントダウンが始まった頃に握ればいいのだ。10分前から握り続ける必要などないではないか。さすが俺だ。冷静で聡明な私はいったんクラブを置くことにした。そしてタバコを一服。

 ・・・・・・・あと1分。そろそろだ。クラブを再び持った瞬間、あるアイデアがひらめいた。せっかくなら、新年を迎えた瞬間に球を打つというのはどうか?いい考えだがリビングでフルショットする訳にもいかない。そうだ!パターなら室内でも大丈夫だ。ボールはいつもそのあたりに転がっている。よし、パターだ!
 
 私は急いで廊下へ出て、アイアンを仕舞い、パターを取り出す。手が震えてなかなかヘッドカバーが取れない。焦るなまだ30秒ぐらいはあるはずだ。やっとカバーを外し、リビングへ戻る。そしてボールを探し・・・・ない!大掃除で片づけたんだ!!

 パターを置き、再び廊下へダッシュする私。息子が不思議な顔をして父親の奇行を見守っているがそんなことにかまってはいられない。下駄箱の横からボールを取りだし、おしっこをちびりそうになりながらリビングのドアを開けた瞬間、テレビからは

 「新年、あけましておめでとうございます!」


 ・・・・・・こうして、私の2005年はボールを握りしめて始まったのであった。
 

本日の体重・・・何の抑止力にもならないのでもう止めます

  2005/1/2  私をスキーに連れてって


 めざとい人はすでにお気づきかと思うが、毎日欠かさず日付の横につけていたヒット数を今年から廃止する事にした。理由は「セコイから」である。そう、今年はどーんとでっかく生きるのだ、みたいな。

 っていうかあの数字、基本的に朝一番(私の朝一番とは午前9時頃である)のヒット数をチェックして書くようにしていたのだが、ちょくちょくチェックを忘れてしまうし、昨日のようにその日の未明に更新してもヒット数が判らなければアップもできない。つまりもう面倒だしやーめた、という事です、はい。

 さらに昨日の日記を最後まで読んで下さった方はお気づきだと思うが、毎日の体重を載せるのももう止めようかな、と。理由は「セコイ」からである。っていうか、ひとたび恥(体重増)をさらしてしまうと恥を恥と思わなくなってきて、何の抑止力もなくなってくるからである。

 とまあ業務連絡(というより説明というか釈明を正月2日からする自分がちょっと悲しい)はさておき、今日はホームコースの「初夢杯」であった。朝7時53分スタートのはずが、雪かきにより30分遅れる。そう、コースは元旦から降った雪で真っ白だったのだ。


朝日に輝くゲレンデ

 そう、この日のきさいちカントリーは「ゴルフ場に雪が積もった」という状態ではなく、まるで「雪の少ないスキー場」という様相を呈していたのであった。

 待っていても仕方がないので練習グリーンへ。しかしそこも真っ白。朝日に氷の結晶が反射してきらきらと輝く。それはそれで綺麗なのだが、グリーンはいつもの3倍ぐらいの重さになっていた。


これが練習グリーン。ボールを落とすと「コーン」と音がした



見渡す限り大雪原・・・の気分


 こんな状態でごるふになるのか?いやそれ以前に初夢杯は無事行われたのか?それとも、昨年末に続きまた空振りなのか?

 今日は写真だけでお許しを。明日に続く。
 

  2005/1/3  チョー難しいアプローチ

1/2・きさいちCC・竹梅・Aグリーン・Par72(コースレート68)・初夢杯 晴れ
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 4 3 5 4 4 3 4 5 36 72
score 8 4 5 7 5 5 5 5 5 49 4 4 3 6 4 6 4 6 5 42 91
+4
topics *1     *2   *3                   *4   *5     
putt 2 2 2 3 2 2 2 2 2 19 2 2 1 3 2 3 2 3 2 20 39

*1・・・本文参照。
トホホ度4

*2・・・10mを3パット。
トホホ度2

*3・・・寄せのイメージがわかない。トホホ度3

*4・・・アイアンをダフリ、3打目を上につけ、また3パット。トホホ度3

*5・・・ティーショットがチョロ。セカンドをグリーン横のバンカーまで持っていくも、乗っただけでまた3パット。トホホ度4

ウホホ13(パー2点x6個 + 寄せワン1点x1個) VS トホホ16 で今年もトホホなスタート

項目 今回 推移 2004年平均
アベレージスコア
Scoring average
7ボギー
4ダボ
1トホホ
91
(+19)
84.5
平均パット数
Putting average
2.167
(39)
1.886
(33.94)
バーディー奪取率(%)
Birdie average
0
(0/18)
4.9
(0.9/18)
パーセーブ率(%)
Par saving average
33.3
(6/18)
46.3
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
72.2
(13/18)
83.1
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
33.3
(6/18)
38.6
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
88.9
(16/18)
84.3
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
64.3
(9/14)
66.6
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
228.6 225.9
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
10.0
(1/10)
37.8
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
71.4 72.8
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
62.5 69.9
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
50.0 60.6
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
66.7 67.8

 午前8時30分。幸い除雪作業も終わり何とかスタートできる状態になった。雪は残っているものの、天気は良く風もない。まあ何とかなるかな?と思ったのだがこれが大間違いだった。

 スタートホール。2005年の1発目は左へ引っかけて竹林の横へ。2打目は出すだけ。雪の残るラフから、残り190ヤードの3打目を6アイアンで(グリーンまで下りで、しかもグリーンはかちんかちんだし、奥はOBなのだ)。当たりは良くなかったのに転がってグリーン横のバンカーまで行ってしまう。

 さてこのバンカー、砂がまるで踏みしめたかき氷状態。カチンコチンではないけど、相当凍っている様子。やや砂を薄目に取り、上手く脱出!と思ったらボールは金属音を残してグリーン上をバウンドし、反対側のバンカーへ。トホホ。

 今度は砂を厚めに取って勢いを殺そうと思ったら、厚めに取りすぎて脱出できず。この時点で5打。結局次で何とかグリーンに乗せ、2パットでダブルパースタートとなった。

 とまあずっとこういう感じで、アプローチは全く止まらず、逆にパットは全然転がらず、グリーン回りとグリーン上でイメージが全然出せないまま前半終了。もう少しで大台突破であった。

 アプローチ、止まらないんだったら転がせば良いじゃんと思われるだろうが(私も思っていた)、砲台グリーンの多いきさいちCCではなかなかその方法もままならず、仮にできても7アイアンや8アイアンで転がした場合、ワンバウンド目がフェアウェイやラフならぬかるんだ地面や氷の残るライによりぼそっと止まってしまうし、グリーン上にバウンドさせるととんでもなく跳ねて大オーバーするのである。

 北国の皆様、こういう時はどうやってピンを狙えばいいのでしょうか?教えて下さい。

 後半、やっと雪が溶けてきて何とかイメージが出てきたが、パットは狂ったままで2〜3mが1つも入らず。3パット4回、39パットはトホホのオジサンである。

 この日の目標は90を切る事だったが、善戦したもののそのパットのせいで2打及ばず、どっと疲れた1日であった。

  2005/1/4  お正月のごるふ番組(毒舌あり)


 今年の年末年始もごるふの特番がいくつか放送されていた。今日はその感想を。

 新春爆笑ゴルフ対決!!ついに実現!世界の丸山VS.横峯さくらのガチンコ対決!
 (テレビ東京系列/1日 出演者:丸山茂樹、横峯さくら)
 
 マルちゃんが自らオーナーを勤める58ゴルフクラブにて。世界のマルちゃんに対してプロがさくらちゃん1人ではやはり役不足の感あり。内容はまあまあ面白かったが、アマチュアゲストの笑福亭笑瓶や磯野貴理子がはしゃぐ姿を見て、自分たちだけで楽しみすぎ!と思った。

 それに、まだ何だかんだ言っても横峯パパから親離れできていない彼女をバラエティ的な番組に出すのは、色々な意味で残念である。彼女をそういう世界でスレさせてはいけない。スポンサーも番組製作者も横峯パパももっと落ち着いて行動して欲しいものである。


 新春ゴルフスペシャル「カナディアン・スキンズ・ゲーム」
 (サンテレビ/2日 出演者:ビジェイ・シン、フィル・ミケルソン、ジョン・デイリー、ハンク・キーニー)


 外国のリゾートコースは綺麗だなあ。


 新春ゴルフ・スーパーダブルスマッチ「田中・古閑×深堀・福嶋」
 (テレビ東京系列/3日 出演者:田中秀道、深堀圭一郎、古閑美保、福嶋晃子)


 この番組が一番楽しめた。バラエティ色を薄め、ゴルフそのものを楽しんでもらおうという制作者サイドの姿勢に好感が持てた。280ヤードのホールを田中・古閑組はPW一本で、深堀・福嶋組は3アイアン一本でプレーしたホールは大変勉強になり、見応えがあった。

 さらに光っていたのが田中秀道プロの気遣いと素晴らしいプレー。見に来てくれているギャラリーへのサービス、バラエティを盛り上げようとする努力、そしてにじみ出る誠実さ。彼はプロフェッショナルとは何かを知っている数少ないプレイヤーだと思う。私も妻も大ファンになってしまった。今年こそアメリカで優勝して欲しい。


 新春!ドリームマッチ!宮里藍 横峯さくら 東尾理子 世界の女王アニカに挑戦!
 (テレビ朝日系列/3日 出演者:宮里藍、横峯さくら、東尾理子、アニカ・ソレンスタム)


 東京のキー局にふさわしい豪華な番組。賞金総額1050万円のスキンズマッチ、お金をかけた大きなセット、そして世界のアニカ・ソレンスタムを招聘と総額で家が一軒買えるほどの制作費が出ているのだろう。さすがテレ朝。

 この番組の一番の見どころは、横峯パパと東尾パパの親バ■コンビの言動だった。横峯パパはまだ判るけど、東尾理子プロはもう30歳である。いくらバラエティだからといっても、そしていくらゲストとして呼ばれたからといっても、30になる娘の仕事場にのこのこと出ていける神経、さすが元大投手。

 アニカは期待を裏切らない活躍で、ほとんどの賞金を持って帰った。おまけにドラコン賞も獲得し、ドラえもんのぬいぐるみとドラえもんのクリスタルの置物もゲット。でも、もらっても迷惑だろうなあ、このドラえもんの置物・・・。


 以下はゴルフ番組ではなく、特別番組にゴルファーが出ていたケース。

 新春もズバリ言うわよ以下略
 (TBS系列/3日 出演者:丸山茂樹)


 マルちゃんが占い師のオバサンに話を聞く企画。「私は占いなんて言わないわよ」と最初に予防線を張り、助言と称してちょっと考えれば誰でも判ることを勿体ぶって偉そうにしゃべるオバサン。それだけでも噴飯ものなのに、果ては彼がメジャーで優勝できないことを奥さんのせいにするという無茶苦茶な暴言を吐く。

 奥さん本人や、奥さんの親族の人が聞いたらどういう気持ちになるだろう。妖怪にはそういう人間関係の基本は判らないらしい。無神経ここに極まれり。このオバハンと比べれば、サッチーやデヴィ夫人などがいたいけな少女のように可愛く思えてくる

 こういうのは毒舌ですらない。名誉毀損というれっきとした犯罪であり、このババアは道徳心のかけらもない人間のクズなのである。そして、このババアで金儲けをしているテレビ局もまた共犯者なのだ。

 言われたマルちゃんがとっても困った顔をしていたのが印象的だった。マルちゃん、もうこのテレビ局には出ない方がいいよ。


 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!以下略
 (テレビ朝日系列/3日 出演者:丸山茂樹、宮里藍)


 どこが面白いのか私には全く理解できないお笑いコンビの、お正月恒例の番組。取り巻きがちやほやすると人間はここまで勘違いできるというテストケースのようなこの2人を見ていると、心から悲しくなってくる。

 そんな番組だから、わざわざコースにやぐらを組んでそこから打たせたスーパードラコンもプロに1球ずつしか打たせず、全くの消化不良。喜んでいるのはやっている本人たちとゲストだけで、視聴者のため息と怒りの声が聞こえてきそう。

 他の企画も二番煎じとマンネリで、プロにわざわざ出演してもらった事を全く活かせていない。終いにはマルちゃんや藍ちゃんが走る姿を「めったに見られないお宝映像!」って・・・その貧困な発想はまさに類は友を呼ぶだと納得した次第。


 この数日間、プロゴルファーが出ている番組だからと我慢して見てみたが、東京発のバラエティは完全に終わってしまっている事がはっきりと判った。芸もなく、話術もなく、スタジオの中で内輪に馬鹿笑いしてもらっているうちに自分たちが干涸らびた遺物になってしまった事に気づかない芸人。しかし自意識とプライドだけは高く、毒と腐臭を周囲に撒きまくる。

 こんな不快な人間が生き延びる日本では、もはやサブカルチャーからしか誇れる文化は生まれてこないのかと考えたりする。テレビはどんどん衰退していき、ネットにおいて2ちゃんねるや各種テキストサイト、そしてblogなどがこれからの日本の文化を牽引していくことになるのだろう。そして、私の大好きな若手芸人たちもテレビではなくネットへその活躍の場を求めるようになるに違いない。

 例によって支離滅裂な日記になってしまったが以上が私の雑感である。
 

  2005/1/5 (218126hit) ゴルフミュージアム


 メリーさんのお薦めで、hit数復活させました。我ながら一貫性のないヤツだ。わはは(笑って誤魔化す)。

 さて、今日は去年の年末にO谷さんとご一緒した「ゴルフミュージアム」について書こう。そう、去年までのルールブックの表紙裏に紹介されている、例の博物館である。昨年末に書いたとおり、超名門コースである廣野ゴルフクラブの敷地内にその博物館はある。


これでもかというぐらい立派な廣野GCのエンブレム

 エントランスから入っていき、迎賓館と見まがうばかりのクラブハウスに入り、ゴルフミュージアム見学の旨を伝える。周囲を見渡してみると、黒光りする木と石でできた重厚で落ち着いた佇まい。思わず背筋が伸びる(でも心の中では「偉そうにしてるけどたまたまそういう家に生まれたか嫁いだだけの違いやないか」というひがみも膨らむ)。

 1人200円払い、女性の案内でクラブハウスから50mほど離れたミュージアムへ。運転手の待合所や厨房、従業員待機所などの建物の間を抜ける。ごるふ場と言うより、まるで古びた(しかし歴史のある)小学校のようだ。きょろきょろしているうちに到着。正面玄関からではなく、通用口から中へ通され、ちょっとがっかり(心の中ではちょっとむかつく)。


通用口。この建物の左側にコースが広がっている。正面玄関は左側(コース側)だ


通用口横の案内看板。読めない・・・


 このゴルフミュージアムはJGAの創立55周年を記念し、1979年に建てられた日本で初めてのごるふ博物館である。ごるふの歴史に興味のある方は、十分に足を運ぶ価値があると思う。ちなみに休館日は毎週月曜日。ただし1月〜3月と7月、8月は完全に閉まっているのでご注意を。

 で、その展示品だが、日本のごるふの歴史を人物を縦糸にして紹介している。つまり具体的には神戸ゴルフ倶楽部を創設したアーサー・H・グルーム氏から、殿堂入りした樋口久子プロ、青木功プロ、そして現代アマチュアの代表者であった中部銀次郎氏までという具合。それぞれの人たちが使用したクラブやエピソード、そして様々な資料などがガラスケースに保存してあり、小1時間で日本のゴルフ史をおさらいすることができるのだ。


展示品は写真撮影禁止と言われたので、記念写真だけ。左がO谷先輩である。


 また、過去に使用していた様々なボールやティなどの小物、占領下の台湾のゴルフ倶楽部等の資料、大谷光明氏(西本願寺21世門主の三男で、ゴルフ黎明期に日本のトップアマとして、また川奈の富士コースなどの設計家としても活躍。のちにJGAの設立に尽力)がデザインした日本オープンのトロフィのレプリカ(本物は第二次大戦で紛失)なども展示してある。

 さらに、日本およびアメリカで出版されたゴルフ関係の書籍、雑誌類も保管されているが、こちらは陳列というより書棚に詰め込まれているという感じ(もちろん閲覧することはできない)で、もっときっちりとした管理とコンピュータを使ったデータベース化をしないとせっかくの資料が台無しだし、散逸の恐れすらあると感じた。

 というのも、その書棚は一応鍵がかかっているのだが、我々が行った時はその書棚の一つが開いており、資料に触れるようになっていたからである。

 ここを訪れるのは歴史に興味のあるゴルファー、つまり紳士淑女ばかりだろうから、こっそり持って帰ったりするような不届き者はいないとは思うが、中にはつい魔が差して・・・という人間もいるかもしれないではないか(万引きすらしたことがない清廉潔白な私でさえ、ジャック・ニクラウスやトム・ワトソン、そしてベン・ホーガンの直筆の色紙につい手が伸びかけて・・・・いや、だから触ったり持って帰ったりしてませんってば!)。関係者の方がこの文章をもし読んでいるなら、至急善処をお願いしたいものある。

 まあそんな資料の中で、私が最も驚いた物の1つが中村寅吉氏(宮本留吉氏だったかもしれない)が使用していたサンドウェッジ。何とフェースの一部が10円玉ぐらいの大きさですり切れているのだ。溝が無くなるという生やさしいレベルではない。はっきりと円錐状に抉(えぐ)れているのだ。恐らく中心部は4mmか5mmは凹んでいたと思う。軟鉄とはいえ、ここまですり減るまでに一体何百万球打ったのだろうか。背筋が寒くなるとはこの事である。

 ごるふを気軽に楽しめるアマチュアで、ほんっっとに良かった。


最後に正面玄関で記念撮影。この正面に廣野のホームホールが広がっているのである


 ラウンドはできないまでも、堂々と廣野ゴルフ倶楽部に入れるこのミュージアム探訪。オススメである。
 

  2005/1/7 (219532hit)  今年もやっぱりトホホ健在

1/6・きさいちCC・竹松・Bグリーン・Par72(コースレート68)・曇時々雨
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 72
score 4 3 5 6 5 4 6 5 5 43 5 4 4 5 4 3 5 9 4 43 86
+4
topics     *1 *2   *3 *4               *5     *6     
putt 1 1 3 3 2 2 3 2 2 19 2 2 1 2 2 2 2 2 2 17 36

*1・・・早くも3パット攻撃が炸裂。
トホホ度3

*2・・・15mを3パット。3パットの容赦ない連打で寒さが身に凍みる。
トホホ度4

*3・・・115ヤードのティーショットをトップ。トホホ度4

*4・・・4mから3パット。涙がとめどなくあふれる。トホホ度4

*5・・・本文参照。トホホ度1

*6・・・本文参照。トホホ度5

ウホホ17(パー2点x7個 + 寄せワン1点x3個) VS トホホ21 でやっぱりトホホの勝ち

項目 今回 推移 今年平均
アベレージスコア
Scoring average
8ボギー
1ダボ
1トホホ
86
(+14)
88.5
平均パット数
Putting average
2.0
(36)
2.083
(37.5)
バーディー奪取率(%)
Birdie average
0
(0/18)
0
(0/18)
パーセーブ率(%)
Par saving average
44.4
(8/18)
38.8
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
88.9
(16/18)
80.6
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
38.9
(7/18)
36.1
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
94.4
(17/18)
91.7
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
50.0
(7/14)
57.2
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
239.3 234.0
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
25.0
(3/12)
18.2
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
53.6 62.5
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
87.5 75.0
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
66.7 59.1
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
76.9 71.4

 冬はなぜパット難しいでしょうか?と正確な日本語を忘れてしまうぐらいパットが入らなかった。出だしこそ寄せワンが2連続できたが、これはいずれもカップまで10m以内だからあまり自慢にならない。ファーストパットの距離感が合わず、残った2mほどがボール一つ分横を通過するというパターンが続く。

 曲がると思えば真っ直ぐ抜ける。真っ直ぐ打てば微妙にカップの手前で曲がる。まあ入らない日はそんなモノであるが、入れ頃のパットがほぼ全滅であった。

 後半5番ホール。ティーショットは軽いフェードでフェアウェイセンター。残り55ヤード、いつも練習しているウェッジのハーフショットでうまく打つ事ができて、ピン横1.2mにオン。ここまでは完璧なのに、これを打ちきれず球は無情にもカップをちょうど避けるように曲がり、20cmオーバーして止まる。もしギャラリーがいたらあちこちから「トホホ・・」「とほほ・・」「トホホ!」と聞こえてくるところである。

 しかし良い事もあった。コースではまともに当たる事に方が少ないアイアンが、この日はたった一つの事を注意しただけでまずまずだったのだ。その事とは、「ボールの近くに立つ」である。

 コースでは、飛ばしたいという欲のためかシャンクを恐れるためか球との距離も離れがちであった(私の場合)。アイアンで飛ばしたいは無いだろうと自分で自分の深層心理にツッコミを入れたくなるが、とにかくそうやって構えるものだからボールはトップ目にコンタクトするのが当たり前で、うまく当たってもトゥ側に手応え悪く当たり、思った飛距離が出ない。だから余計に飛ばそうと思って・・と悪循環。

 それで、ボール半個分ぐらい近くに立ってみたわけだがこれが大当たりだった。やっぱりアドレスは大事である。問題はこのひらめきを忘れないようにする事である。それと、シャンク。

 8番ホール。ティーショットを大きく左へ曲げOB。これは仕方ない。前進4打から7Wが「かいしんのいちげき」で残り110ヤード地点まで。しかし次のPWのショットがシャンク。どうやら立ち位置がボールに近すぎたようだ。物には限度があると思った。まあでもこれも仕方ない。問題は次のショットだ。

 次を乗せても6オン。バンカー越えの60ヤード。難しいシチュエーションで気合いが入りすぎたのか、はたまたヘッドアップか、盛大にダフる。トホホホホホホ。ボールは取れたターフで押されるように(どれだけダフってるんだ)15ヤードほど転がる。ディボットと一緒に埋まってしまいたくなった。

 とまあやいやいやっております、冬の日のラウンドの一コマでございました。

  2005/1/8 (220144hit) 今年の目標と抱負・その1


 今年もこの日がやってきた。念頭に当たり、目標と抱負を熱く、そして厚く、さらには暑く語っていきたい。って夏じゃないんだから>俺

 まずは成績の細かい数字についてだが、あまり詳しく書いても誰も喜ばないとやっと気づいたので、さらりと行く。
項目 目標 2004年 備考
アベレージスコア
Scoring average
83
(+11)
84.6
(+12.6)
相当厳しい戦いになると予想される。っていうか、相当無理
平均パット数
Putting average
1.833
(33)
1.890
(34.02)
同上。っていうかかなり無理
バーディ奪取率 (%)
Birdie average
5.6
(1/18)
5.0
(0.9/18)
毎年変わらず1ラウンドに1個。っていうか恐らく無茶
パーセーブ率 (%)
Par saving average
50.0
(9/18)
46.5
(8.4/18)
8.4個の上は9個しかない。っていうかこれでもかなり無謀
ボギーセーブ率 (%)
Bogey saving average
88.9
(16/18)
82.9
(15.0/18)
上に同じ。だいぶ無謀
パーオン率 (%)
Green in regulation Pct.
44.4
(8/18)
39.0
(7.0/18)
1ラウンドにパーオン8個って、お前は正気か?
ボギーオン率 (%)
Green in 'my' regulation Pct.
88.9
(16/18)
84.0
(15.1/18)
ちょっと狂っているに違いない
フェアウェイキープ率 (%)
Driving Accuracy Pct.
71.4
(10/14)
66.1
(9.3/14)
いやだいぶ狂っている
ドライバー平均飛距離 (yard)
Driving Distance
230 225.9 目標を上げる前にチョロをなくせ>俺
アプローチリカバリー率 (%)
Scrambling
40 37.6 目標を上げる前にチャックリをなくせ>俺
ドライバー
ファインショット率 (%)
Driver achievement Pct.
75.0
(10.5/14)
72.2
(10.1/14)
非現実的な気もする
フェアウェイウッド
ファインショット率 (%)
FW. achievement Pct.
70.0 69.8 やっと現実的な数字が出てきた
アイアン
ファインショット率
 (%)
Iron achievement Pct.
70.0 61.3 長年の悲願。でも一番無理そう
アプローチ
ファインショット率 (%)

Approach achievement Pct.
70.0 67.9 同じく悲願。クリアしたい!

 自分で自分にこれでもかと言うぐらいツッコミながら完成したこの表、去年とうってかわってとんでもなく高い目標になってしまった。だって、去年の数字より切り良く上げるとそうなっちゃうのだ。

 しかしそれにしても、もしこれだけの目標がほとんど達成できたらきっとHDCP6〜8ぐらいになっているだろ俺!わはははは。バカだ。目標を高く持つのは良い事だけど、プロテストに受かったばかりのプロ1年生がマスターズに出場して優勝するような夢を持ってどうする!!っていうか、あと5年は無理だな、これを達成するのは。

 ちなみに、HDCPの目標は11(現在13)である。でも、今の調子では下げるどころか上がってしまう可能性も・・・・とりあえず、今年1回目のコントロールカード、出してみよう。

  2005/1/9 (220633hit) 今年の目標と抱負・その2


 今日は抱負を語らせて頂きたい。昨日のようにセコくてトホホで実現不可能に近くて自己満足な目標ではなく、1年間どういう気持ちでラウンドに臨むのかというメンタルな部分の目標である。

 1,己をコントロールする

 昨年末いい加減なラウンドをしてしまって後悔した私は、今年はどんなに調子が悪い日でも気持ちを切らさずに真摯にラウンドできるよう努力していきたいと思った。そして、ドライバーの無茶振りやいい加減なパットをしないようにしようと思った。ついでに、50を叩かないようにしようと思った(正月1発目から危なかったが・・・)。

 2,「飛ばさない勇気」を持つ

 ドライバーの飛距離は男のロマンであり、夢であり、力と権力の象徴であり、愛と勇気の戦士である。300ヤードドライブに向かって日々邁進する所存ではあるが、それにこだわりすぎると単なるアホになってしまう恐れがあるため、知的にそして合理的に事を進める必要がある。それが「力を抜いて飛ばすスウィング」の構築であり、「飛ばさない勇気を持つ」という考え方なのである。前者は難しくても、後者は気持ちの持ちようだから明日にでもできるはずである。

 3,メリハリの効いた攻略

 ボギーが9つの81よりも、バーディーが3つ、ボギーが6つ、ダボが3つの81を目指す。つまり攻めるべきは攻め、守るべきは守り、狙うべきバーディーパットは3パット覚悟で狙い、逆に動かざる事林の如く、鼻水出る事風邪の如し。こうと決めたら一直線、2オンイーグル男の子、イーグルパットはカップまで、届かなければ入らない、パンチが入ってさあ大変、大オーバーも仕方なし。ミスした時は潔く、ボギー上出来ダボ覚悟、謙虚にあきらめ落ち着いて、次のホールで平常心、そういふひとにわたしはなりたひ。

 4,下半身リードでボールが打てるようになりたい!

 はい、メリーさんの目標を参考にさせて頂きました。スウィングだけでも「上手いね〜」と言われたい(^^; まだまだ腕で打つ上級者にほど遠いスウィング、今年こそ何とかしたいものである。

 おわり。何だかしょぼい気がするが、まあいいか。

  2005/1/10 (220996hit) 成人の日に思う


 今日は成人の日。大人として認知され、様々な権利と義務が生じてくる成人。そう、ヒトは中身に関わらず、そして本人の意志に関わらず20歳という年齢のみで社会的には一人前として扱われるのである。

 まあこれはもちろん法律上の解釈で、実際には30歳になっても40歳になっても自立できなかったり自分で稼げなかったり社会と関われない人間も多数いるわけだし、また職人の世界では何十年も修行を積んで初めて一人前という考えが当たり前だったりする。

 さらに遊びの世界では、遊びであるが故に一人前への道は険しい。京都は祇園でのお茶屋さん遊びでは「50,60は洟垂れ小僧」と云われるそうである。芸妓さんと優雅に遊ぶにはある種の達観が求められるのであろう。

 さて、話がこういう流れでくると、もう皆さんご想像の通り、次はごるふにおける一人前の定義である。人によって、また求める物によって色々な定義が考えられる。

 例えば、

100を切ったら一人前
シングルハンディキャップになったら一人前
スクラッチごるふぁー(HDCP0)になったら一人前

というスコアやHDCPを元にした定義や、

ボールをトラック一杯打って初めて一人前
20年プレーを続けたら一人前


と経験を元に定義する事もできる。また、

コンペで優勝(あるいはベスグロ)を取ったら一人前
月例で優勝したら一人前
いやいや、三大競技のどれかを獲って初めて一人前


と競技を基準にする事もできるし、

競技ごるふを始めたら一人前
日本オープンの出られたら一人前


と、さらに上の競技を基準に考える事もできるだろう。また、異論はあるだろうが

300ヤード飛ばせたら一人前
ホールインワンを経験して初めて一人前
パープレーでラウンドして初めて一人前
エージシュートしないと1人前とは認めぬ!

と考えている人もいるかもしれない。

 どれもまあある程度の説得力があるのだが、ある観点がすっぽり抜けているのにお気づきだろうか?(ってういうか、わざと抜かして書いたのだ。性格の悪い私。)

去年の文化の日に、

飛距離にこだわる幼稚園
スコアにこだわる小学生
景色が見えて中学生
マナーが分かって高校生
歴史が分かれば大学生
友群れ集い卒業式


と言うスコットランドの古い諺について書いたが、これを元に考えると、一人前になるという事はやはり卒業式を迎えるという事だろう。つまり、友が群れ集って初めて一人前なのではないか。

 友が集うという事は、一緒にラウンドしてくれる仲間がいるという事。大好きなごるふをするのに、誰もいやなヤツとはラウンドしたくない。従って、良いごるふ仲間がいるという事はそれだけであなたが一人前のごるふぁーとして認められているという事なのではないか。そんな気がする。

 あともう一つ。立派だなあ、一人前だなあと思うのは、同伴競技者に対する思いやりがある人とラウンドした時である。

 それはただ単に同伴競技者のショットを良く見ているだとか、良いショットに賛辞を贈るとか、ロストしそうなボールを一緒に探すとかそういう事以前に、自分が大叩きしても腐らない、調子が悪くても言い訳しない、自慢をしない、そして相手に気を遣わせないという、ラウンドにおけるふるまいである。もうこうなってくるとごるふぁーとしてではなく、人間として一人前かどうかと同義になってくる。

 そう、一人前のごるふぁーとは、一人前の人間に他ならないのであった。ああ、とってもありきたりで偽善的で面白くない所に落ち着いてしまった。こんな事では、ごるふサイトのマスターとしてはまだまだ半人前である。

  2005/1/11 (221499hit) アーシュさんの「愛しのショルダーストローク」


 日曜日、月曜日と練習へ行ってきた。

 日曜日の練習では、アイアンもウッドもまあそこそこいい感じで打てていたので、調子に乗って昨日も行ったのである。っていうか、良い調子の時はそのイメージを固めるため続けて行った方が良いと自分で思ったのだ。

 しかし昨日はうってかわって全然ダメなのだよこれが。アプローチもアイアンもトップばかり。リーディングエッジで打っているという感じではないのに、地を這うような当たりそこないの球が右方向へ飛んでいく。

 自分自身の不甲斐なさとヘタクソさに呆れながらも、色々と試しているうちにグリッププレッシャーが異様に強くなっている事に気づいた。そう、(これは期末テストに出るから覚えておくように!)

ボールが上がらない時はグリップの力を抜け!

なのである。

 これに気づいたのは、去年のクリスマス前にBBSでアーシュさんに教えて頂いた、「愛しのショルダーストローク」のドリルをしてからなのである。実は年末から年始にかけて何度かこのドリルを行い、その効果にビックリしていた私なのであった。アーシュさん、反応が遅れましたがさすがにイチオシと言われるだけの事はありました!

 念のため、ここに転載させて頂こう(アーシュさん、事後承諾になりますがお許し下さい)

皆さんの最愛の方が使用した直後の手ふきタオルをゲットします。においをかいでE気持ちになります。それから、タオルをグリップに巻き巻きします。これでパターやチップショットの練習をします。ただこれだけなのです。さすれば、ふわふわなグリップが貴方を至高のショルダーターンへといざなってくれます。

 タオルをグリップに巻いてスウィングすると、どんなにがんばっても柔らかいグリップしかできない。それにより、手打ちのスウィングが全く不可能になるのだ。そして、アーシュさんが仰るとおり、体全体を使ってヘッドを走らせるスウィングしかできなくなってしまうのである。

 皆さん、一度やってみて下さい。ビックリするぐらいヘッドが走る感覚が掴めます。これは魔法のドリルだ!

 と言うわけでこのドリルをしてみると、ウェッジショットの球がきっちりと高く上がる。ロフト通りの高さがきちんと出るのだ。

 私はそこで考えた。グリップをゆるゆるにする事できっちり球が上がるという事は、逆に私のグリップがガチガチに固いからハーフトップのような球筋が出るのではないか?

 そう考え、タオルを巻いて数球打った後、タオルを外して同じようなイメージで打ってみると、球は面白いように高く上がる!!すごーい!私は嬉しくなってしまった。そうだそうなのだこれなのだ!

 ためしに、ショートアイアンやミドルアイアンでもやってみたが、タオルを巻いたイメージが手に残っている間は、今までより高くしかもしっかりした球筋が連発する。自分で言うのも何だが、バックスピンがしっかりと効いた、ホップしていくようないわゆるプロ球に近い球が出るのだ。

 でも、数球打つとだんだんその効果は薄れていく。体がイメージを忘れてしまうためだろう。しかし、あのプロ球は確かに私が打った球だ。やればできるはずなのだ。

 私は、このタオルグリップ打ちを今年は欠かさず練習しようと決めたのであった。アーシュさん、本当にありがとうございました!!

  2005/1/12 (222200hit) さらなる大発見


 練習の続き。

 グリップゆるゆるに気をつけながらしばらく練習を続ける私であった。あったのだが、しかしまだしっくりこない。何がこないかというと、何球かに1球は泣く子も黙るような右方向へのトップが出る。出るからトホホである。日本語になっていないって。

 あれこれ考え色々工夫しているうちに、タオルグリップ打ちと普通のスウィングの時のもう一つの違いに気がついた。それは、バックスウィングの途中、ちょうど左腕が地面と水平になる時の手首のコックの形である。

 私はこれまで、手首のコックについてはほとんど気にしないようにしてきた。唯一アプローチではノーコックに近い形をあえて作っていたが、それはその方が良いイメージで振れるためである。

 しかし、そのノーコック打法をフルショットの時も無意識にしていたようなのである。前述の左腕が地面と水平になる時、左手の親指は飛球線後方(上30度ぐらい)を指し、クラブはまだ寝たままになっていた。これではコックをしなさ過ぎである。その証拠に、タオルグリップだと左手の親指はもうすこし上(60度ぐらい)を指し、当然クラブはそれだけ上を向く事になる。

 それに気づき、多少のコックを入れてやるのだがやっぱりしっくりこない。やはり意図的にコックを作るのは何かが間違っているのだ。泣く子も黙るトップ打ちの私はここで冷静に考える。もう一度最初に戻って冷静に考えてみよう。

 コックとは左手首の角度を指す。つまり、シャフトと左腕の角度である。スウィング中はここの角度を意図的に変えるべきではない。そう、コックは作られるものではなくそこに最初からあるものなのだ。

 そう考えれば簡単な話だ。最初から、つまりアドレスからここの角度をもう少し深くしてやればよいのだ。そう、するべき事はハンドダウンだ!(←これもテストに出る)

 普通に構えた状態から、肩の力を抜くような気持ちでグリップを心持ち下げる。この状態でバックスウィングを開始すると、腕が水平になった時、きちんと親指が上60度ぐらいを向くではないか!これだ!これでタオルグリップの時のコックを再現できた!そしてその状態でスウィングすると・・・いい!いい感じだ!イメージ的には手嶋多一プロのバックスウィングの形に近い気がする。

 この形でスウィングすると、ヘッドの重さを感じやすく、そして下半身始動によるレイトアンコックのイメージがとても掴みやすいのだ。しかも、グリップが体の近くを通るせいか、自然とインサイドアウトの軌跡になり、方向性が良くなった。こすり気味だったアイアンショットも、しっかり捕まりだした!いいよ!すごくいいよブラザー!

 さらに、フォロースルーでもクラブが立ちやすく、つまり左サイドへ振り抜きやすく、左脇が開いてチキン・ウイングになる事も防止できる。グリップを下に押し下げる事で、左腕も自然と伸びる。一石二鳥どころか三鳥も四鳥もあるぜこいつはシスター!

 調子に乗ってミドルアイアン、フェアウェイウッド、ドライバーでもハンドダウンで構える。うん、いい感じだぜマザー!まあクラブが長くなればなるほどスウィング自体はフラットになる訳だから長いクラブで極端にハンドダウンにすると良くないのかもしれないが、少なくとも今までのスウィングよりも良いイメージで振れるぜファーザー!

 よし!明日のラウンドは「ゆるゆるグリップとハンドダウン」で決まりだぜグランマ!でも、今まで開眼したパターン(そしてすぐに効果が薄れる)と今回も全く同じだから、あんまり期待しないでくれグランパ!

  2005/1/14 (223563hit) ウッドの秘密


 今日は本来なら昨日のラウンド結果を書くところなのだが、昨日はちょっと訳あってラウンドをお休みした。残念だが仕方ない。という訳で、今日はしつこく先日の練習の事をもう一度書く。今日はウッドの話である。でも例によって独りよがりで判りにくいのはごめんなさい。

 アイアンでは、グリップの力を抜き、ハンドダウンで構えて親指を立てる事で良いイメージが持続するようになった。よし、このイメージで次はウッドだ。

 低くティーアップして7Wとスプーンを打つ。私の場合、ウッドの方がグリップの力を抜くイメージが掴みやすい。ヘッドが効いているためだろう。特に7Wでは、軽く振ってヘッドが走る感触が一番出やすいのだ。

 そうやって振っていると、唐突にウッドクラブの方がアイアンより軽く振らなければいけないの法則を発見した。ここで言う「軽く」はもちろん「腕の力を抜いて」という意味である。

 必死になって振り回すのは絶対ダメだ。クラブが長くなればなるほど、軽くテークバックし、力まないトップを作り、トップからは渾身の力を込めて振り下ろす・・・のではなく、逆にゆっくりとダウンスウィングを開始するようなつもりで切り返し、右腰の外側あたりから「ビュン!」と加速してインパクトを迎える
・・・・つまり、右腰からインパクトまでの加速感が最も重要である、という事に突然気づいたのだ。実際、そうして振っても十分な飛距離が出る。

 私はこのイメージを体感するために、以下のような素振りを考案した。っていうか前からやっていたけど、グリップの力を抜くイメージには最適だなと思った。

 スリークォータのトップから、腰を入れて下半身からダウンスウィングを開始する。その時、上半身やグリップの位置をできるだけ動かさないまま、腰だけをチョー意識して先行させる。そして一瞬遅れてから上半身でダウンスウィングを開始する(ああ、書いていてもどかしい。わかりにくいですか?ですね)。

 さらに、グリップが右斜め上からではなく右腰のすぐそばをすり抜けながら最短距離でインパクトへ向かうイメージをもって振り、インパクト直後の最も加速のついた瞬間でスウィングを止めるのだ。この素振りでは、腕にはほとんど力を入れていないにもかかわらず異常にヘッドが早く走る感触が味わえるのである。

 この時、うまく下半身が先行すれば、クラブヘッドはグリップよりもだいぶ遅れてインパクトに近づき、グリップが右太ももの前に来たあたりから急激に加速するはずだ。でもやっぱり判りにくいですね上の説明。動きを正確に文章にするのは難しい。あの、右腰の当たりから急激にヘッドが「ビシュッ!」っと音を立てる感じです・・・ってもっと判りませんねごめんなさい。

 別の言い方をすれば、ヘッドがインサイドから地を這うようにボールに向かって加速していくイメージという感じか。私の場合、何人かの上級者のスウィングを見て、ああ、ヘッドがインサイドから地を這うようにボールに向かって加速しているなあ(そのままじゃん)と思い、それを再現するためにこの素振りを考案したのであった。

 この素振りを何度か連続して繰り返し、下半身でヘッドを送らせるイメージを体に植えつけ、7割の力ですぐ球を打ってみるとあら不思議。全然力を入れていないのに球は快音を残して真っ直ぐ飛んで行くではないか。

 急激なボディーターンを伴うのでぎっくり腰にならないよう注意が必要だが、ティグラウンドでこの素振りを何度かすると、けっこう上半身の力が抜けるような気がするのだ。

 あの、結構自己満足的に書いちゃいましたので、「訳が分からん。何が言いたいのアンタ?」と思われた方、あるいは「今更何をいってるの?」と感じた方は今日の日記は忘れて下さい。ごめんなさい。

  2005/1/15 (224143hit) 茨木カンツリークラブ


 来週はいよいよ茨木カンツリークラブでのラウンドだ。「いばらき」だけど「茨城」じゃないよ。カントリーじゃなくってカンツリーだよってどうでもいいですねはい。

 1925年開場。実に80年の歴史を誇る。もちろん関西では神戸ゴルフ倶楽部に次いで2番目に古いコースなのである。そう、掲示板にゼクさんが書いて下さったとおり、大阪で最古のコースという事になる。こんな歴史のあるコースへ行くのに予習をしていかなければバチが当たるので、今日は茨木カンツリークラブについて調べた事を書いてみよう。

 歴史のあるコースは住宅地の真ん中に取り残されたように残っている場合が多い(廣野もそうであった)が、イバカンもご多分に漏れず、大阪最大のベッドタウンである千里ニュータウンのすぐ東に位置する。そしてここは大阪の中心部から車でわずか30分以内の距離なのである(渋滞しなければ)。

 こんな最高の立地条件の中で、イバカンは大正14年に完成した東コースと昭和35年に完成した西コースという36ホールを持つ。東コースはスコットランド出身のプロ、ダビット・フードが設計し、のちにチャールズ・H・アリソンが改修を手がける。また、西コースはご存じの通り井上誠一氏の設計である。

 ここでアリソンの事について少し書いてみよう。彼は東京GC朝霞コースの設計のため1930年に来日したのだが、実は日本側が本当に呼びたかったのはハリー・コルトであった。しかし、コルトの事務所ではコルトが英国・ヨーロッパの設計、アリソンが日本・アメリカの設計を担当していたため、コルトの代わりに来日したのである。

 そういう経過のため、アリソンは最初その腕を信用されていなかった節があるが、関西に移動し、廣野GC、茨城CCを設計、改修する事で徐々に「代打」という概念を打ち砕いていく。そして京都の桂離宮や竜安寺の庭に感銘を受け、そのイメージを持って川奈GC富士コースの改造へ向かうのであった。

 その改造の際、コースの絶景に感動した彼は、その景色に幻惑されないようあえて3日間は何もせずに過ごしたという。なかなかのプロ意識である(実はただ骨休めしたかっただけだったりして・・・)。そして、その後改造に取りかかるのだが、その時アリソンと一緒にコースを回り、コース設計と改造のノウハウを学んだのが井上誠一氏なのは有名な話。

 そしてその井上誠一氏が設計したのが、霞ケ関CCの西コース、栃木県の那須GC、茨城県の竜ケ崎CC、そしてここ茨木CCの西コースなのである。

 話は茨木CCに戻る。開場当初、専属プロとして迎えられたのが宮本留吉氏。氏は日本オープンに6回も優勝するなど、戦前の日本を代表する名プレーヤーだった。また、その頃関西プロ選手権(翌年から日本プロ選手権と改称)、関西オープン選手権も開催。さらに昭和4年には日本オープン選手権も開催し、名実共に関西を代表する、いや日本を代表するコースへと成長していくのである。

 戦中の動乱、戦後の接収から立ち直った茨木CCは、昭和26年に再び18ホールでの再開にこぎ着ける。そして宮本留吉氏の教え子である山田弥助プロ、木本三次プロ、寺本金一プロ、宮本省三プロ、さらに杉原輝雄プロらが公式競技で破竹の勢いで活躍し、戦後のプロごるふ界に「茨木一門」の黄金時代を築くのであった。

 その後ベント1グリーン化を経て、去年の4月に西コースのみ乗用カートが導入された。

 神戸ゴルフ倶楽部が日本のゴルフの総本山なら、茨木カンツリーは関西のごるふの生き証人だ。アリソンさんや井上さんの精神は今も息づいているのだろうか?楽しみである。

 参考web:茨木カンツリークラブ公式HP 、日経ゴルフガイド
 参考文献:痛快!ゴルフ学(集英社インターナショナル)、日本のゴルフ100年(日本経済新聞社)



進む
次の日記へ