日記118

2006年8月16日〜30日

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  2006/8/16 (494693it) お盆休み中の出来事とアプローチの練習


 13日から昨日まで3日間、仕事はお休み。冥界から帰ってきたご先祖様たちの接待に明け暮れた・・・というのはもちろん嘘で、不信心で罰当たりな私はお盆らしい事は何もせず、ただただ骨休めに徹したのであった。

 最近競技に目覚めたせいかごるふ熱にターボが掛かり、寝てもごるふ覚めてもごるふ、立って一畳寝て半畳、居間は六畳床暖房、注意一秒けが抜ける、アデランスかアートネイチャーかという私であるから当然3日間休みがあれば3日間ともごるふをしたいとは思うものの、人生は甘くない。っていうか家庭は甘くない。家族の方が大事だ。

 昨日の日記にも書いたとおり、13日は盛夏杯でラウンド。しかし次の14日はお昼から映画を見に行ったのであった。○が大ファンのジョニー・デップが出演するパイレーツ・オブ・カリビアン、デッドマンズ・チェスト。ディズニーにしては大当たりで大人も子供も楽しめる秀作である。しかしあの終わり方は・・・・スターウォーズ・エピソードVとかバック・トゥ・ザ・フューチャー2みたいじゃん。まあ、3作目も一緒に作ってたようなので仕方ないんだろうけどね。

 そして15日。○にごるふに行きたい!と言い出せず、午前中に家の用事を済ませ、せめて昼から薄暮でもと思ったのだがホームコースはさすがに一杯で薄暮はなし。仕方なく練習へ行ってきたのであった。

 最近トホホっているアプローチを中心に150球。20ヤードから10ヤード刻みで、できるだけ高さを揃えて・・・と思いつつ打つのだが、高さを合わせるって至難の業なのね。如何に芯に当たっていないかがよく判る。

 それに、20ヤードが何球かうまく打て、次に30ヤードを狙うと途端にミスショットになるのだ。で、30ヤードが当たるようになって40ヤードを打つと以下同文。これはやっぱり基本ができていないという事なのであろう。頭痛がしてくる。

 しかしまあ、いくつか気づきがあったので、忘れないように書いておこうっと。

距離 打ち方 注意点
20ヤード ★左足体重維持し、下半身使わない

★アドレス時の左ひざの角度を維持しながらスウィングする
打ち急がない
(トップで半呼吸)
30ヤード 左手の甲で打つつもりで
(右手に力を入れるとダフる)
40ヤード スエイしない。頭不動で
50ヤード 上げて、下ろす
(変に手首を使ったりしない)
60ヤード〜 普通のスウィングでハーフショット〜クォーターショット 球を上げようとしない、ヘッドアップしない

 要は、右手が悪さをしない、体を動かさない、(球を)上げようとしない、アプローチはこの3点に尽きると思う。

サバラアプローチは別である。サバラアプローチは短い距離でも弛まないように打てるので、試行錯誤の末グリーン近辺でラフに軽く沈んでいたり、逆目のラフに球があるような時に絶大な効果を発揮するという事が判った。逆に、ライが良いときは素直に打った方が距離感が合わせやすい。っていうか、まあ練習不足もあるんだろうけどね)

 うーん、アプローチ王への道は険しい。

  2006/8/18 (495581hit) 歌って笑ってホットブラザーズ〜♪

8/17・きさいちCC・松竹Bグリーン・Par72(コースレート68)・晴時々曇
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 2 3 4 5 6 7 8 9 total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 72
score 5 3 5 5 5 4 4 5 4 40 4 3 5 7 4 5 5 5 6 44 84
putt 2 2 2 2 2 2 2 2 1 17 2 1 2 1 1 3 1 1 3 15 32
topics   *1                   *2 *3   *4 *5   

*1・・・8アイアンのティショットが超ダフったのに転がってオン。トホホ度1

*2・・・お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜事件その1。トホホ度3

*3・・・ティショットOB。
トホホ度1

*4・・・お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜事件その2。トホホ度3


*5・・・お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜事件その3。
トホホ度4

ウホホ17.5p(0p+パー1.5p×9+寄せワン1p×4)VSトホホ12pで何故かウホホの勝ち (ウホホ12勝17敗)

項目 今回 推移 今年平均
アベレージスコア
Scoring average
6ボギー
3ダボ
84
(+12)
86.5
平均パット数
Putting average
1.778
(32)
1.911
(34.39)
バーディー奪取率(%)
Birdie average
0 5.56
(1.0/18)
パーブレーク率(%)
Par braking average
50.0
(9/18)
38.2
ボギーキープ率(%)
Bogey keeping average
83.3
(15/18)
79.9
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
27.8
(5/18)
32.8
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
88.9
(16/18)
81.0
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
71.4
(10/14)
62.6
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
227.9 210.2
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
40.0
(4/10)
30.1
ファインショット率・ドライバー(ティショット)(%)
Driver-shot achievement Pct.
78.6 67.8
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
33.3 63.0
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
53.1 60.8
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
68.8 64.3

 週替わりでアイアンが良かったりドライバーが良かったりするのはまさに練習不足の証だろう。

 昨日はドライバーが大変良かった。スライスしてOBになった一発以外ほぼ及第点。グリップもしっくりきたし(調子が悪い時は超フックグリップになり、当然チーピン気味)、しかも良く飛んでいた。

 しかし、こういう日に限ってアイアンがダメなんだよなあ。全部引っかけ気味で、それを見越して右へ打てばそのまま右へすっぽ抜け。おまけにスーパーダフリも2回。パーオン率27.8%がそのトホホさを物語っている。

 自己分析するに、インパクトからフォローにかけて体重が左サイドへしっかり乗っていなかったのだろうと思う。だからドライバーは良くてもアイアンやフェアウェイウッドが打てない。頭を残しつつ、もっと打ちこむとか腰を回すとかのイメージで打たなきゃいけないんだろうなあ。

 さて、この日のトホホその1は後半竹の3番ホール。スライスするとOB、引っかけてもOBの左ドッグレッグ。安全策でスプーンを持つも、やっぱりスライスして右のラフ。2打目は150ヤードのきつい打ち上げ。6アイアンがまずまずの当たりをするも、狙いより右へ出てグリーン手前の木にまともに当たる。花道を狙えよ>俺。

 我を忘れ、木の後ろから高い球で木の上を越そう(←アホの2段重ね)とギャンブルショットに挑戦する。しかしボールは梢をかすめる。万事休す!と思ったら、ちょうどうまい具合にブレーキが掛かってピン上80cmにオン!し、信じられん・・・・見たか!大神はん!!秘技・ブレーキ打ちや!(プロゴルファー猿・大海浜カントリークラブ2番ホールの闘いを再現ってあんた、どう考えてもそれはたまたまやんか)

 ところがこの80cmを外してしまう。はい、皆様、ご一緒にどうぞ。お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜(@横山ホットブラザース)

 竹6番。30mほど打ちおろしのパー3。フォローだったので213ヤードを7アイアンで。当たりはまずまずながら引っかけ気味で、ピン左奥エッジへこぼれる。さてここからだお立ち会い。ピンまではマウンドを越え、その先は急激な下りという難しいライン。

 パターで大オーバーを覚悟してピンの下につけ、上りのパットに全神経を集中する。それがパーで上がる確率が一番高い方法だろう。もしそのパットが外れてもやむなし。上に打つ方が悪いのだから。

 それを、ボケナスである私はアプローチでぴったり寄せようなどと思い上がり、ぎりぎりを狙ったそのアプローチはマウンドの手前にぴったり止まる。はい、再び超下りのラインが残ったのであった。当然の如く3パットでダボ。はい、お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜・・・・アホです。

 最終ホールもグリーン手前から30m以上あるアプローチでチップインを狙いにいき(3打目)、6mオーバー。さらに下りの早いパットが残り、これも意地になって入れに行き(4打目)、3mオーバーし、これも入らず(5打目)またダボ。

 3打目はまだ許す。でも、4打目の下りのパットで3mオーバーって、お前はイノシシか!(実は意地になってパーを狙いに行ったのは訳があるのだが、そんな訳は言い訳であり結果が全てである)

 ラウンド終了時、私の頭の中では、お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜のメロディがエンドレスで鳴り響き、それは昨日寝るまで続いたのであった・・・・
 

  2006/8/19 (496083it) 史上最凶の同伴競技者


 毎度おなじみの「同伴競技者」シリーズである。読むに堪えない罵詈雑言が頻発しますので、そういうのが嫌いな方は今日の日記はパスして下さい。

 私と○がいつものように某ホームコースでラウンドした時の事。同伴競技者は50歳代のY氏と70歳代のT氏だったのだが、この2人、別に一緒に来てるわけではなく1人ずつ別々なのだが揃いも揃って呆れるぐらいマイペース自己チュー野郎だったのだ。

 まずY氏。終始ニヤニヤ笑っている。あくまでニコニコではなくニヤニヤである。不気味である。で、小さな声で下を向きながらぼそぼそと喋る。ニヤニヤなのにぼそぼそなのである。ちょっと不気味である。しかも、内股で走る。スウィングも内股である。だいぶ不気味なのである。

 それだけならただの「気持ち悪いおぢさん」なのだが、このY氏、ピンから遠かろうが近かろうが後ろにまだ人のボールがあろうが自分のボールまで一直線に歩いていくのだ。危ないって。もうすこし視野を広げ、気配りとか進行とかに注意をして頂きたいと強く思った。

 しかーし!こんなY氏が全く気にならないぐらい、いや足元にも及ばないぐらいもう一人のT氏は強烈なのであった。

 T氏はこの日調子が良くなかったようで、午前中、ティショットもフェアウェイからのショットもほとんどトップボールを打っていた。それとなく観察しているとトップしても仕方ないようなかち上げショットなのだが、ご本人は納得がいかないらしく、打つたびに「おかしい」「なんでだ」「あかん」「調子悪いなあ」「今日はごるふにならん」とご立腹。ホールを消化するにつれ、ご機嫌がどんどん悪くなってくる。

 機嫌が悪くなるのはまあいいとして、最後にカートに乗りこんでもブスッとしたままで「はい」も「(乗りましたので出してもらって)いいです」の一言もないので、前席に乗っている我々がいちいち後ろを振り返って確認しなければいけない。鬱陶しい事この上ない。

 また、Y氏と全く同じで、ピンから遠かろうが近かろうが後ろにまだ人のボールがあろうが自分のボールに向かって一直線に歩いていく(1組に2人こういう人間が揃うにも珍しい)のだが、T氏は後ろの人がまだ打っていなくてもお構いなしに打つのである。つまりT氏にとっては自分がボールの位置にたどり着いた時が打つ時という、同伴競技者を完全に無視したごるふをなさるのだ。これは酷い。しかも超危険である。

 私が打とうとしてバックスウィングしたその刹那、斜め前から「カツン」とT氏が打つ音が聞こえる事も一度や二度ではなかった。そのたびに私はびっくりしてアドレスを解くのであった。

 そんな無神経極まりないT氏であるからして、当然人がアドレスしてようがスウィングしてようがすぐ近くをうろうろうと歩き回り動き回り音を出す。一番酷かった時など、ティグラウンドで私がティショットのバックスウィングを始めた直後(フォローでもフィニッシュでもないですよ皆さんバックスウィングですよ)、ティアップするために目の前に歩いてきた。(下図)



 えっ?と気付いた時はもうトップである。スウィング急に止まらない・・・案の定、チョロしてしまった。っていうか、チョーウザイチョー危ないんだけど。こんな無神経なヤツは長い間ラウンドしているが初めてである。

 また、その同じホールで、私が気合いの入ったパーパットを打とうとしてたらすぐ後ろ(体の右側)を無神経に歩くし。この時はさすがに「人が打つ時は動くな!このジジイ!」と叫びそうになった。

一言コラム

 中部銀次郎氏は22歳の時、日本アマチュア選手権で2勝目をあげるのだが、その予選ラウンドである事件が起こった。氏が最終ホールのティグラウンドでテイクバックを開始したまさにその時、すぐ目の前で人が動いたのだ。その影響か、ティショットはOBになってしまう。しかし中部氏は何事もなかったかのようにプレーを続け、その事について自分からは一切何も言わなかった。

 結局そのOBにより中部氏はメダリストになれなかったのだが、その事件を目撃していた新聞記者がその事を聞くと、氏はこう言ったという。

「ゴルフは、たとえどんな邪魔が入っても、ミスしたらその本人が悪い」

 これこそ、ごるふぁーの鏡であるといえよう。


 あと、後ろがつかえていて、他の3人がクラブを持ってカートに乗って待っているのに自分はクラブをいちいち仕舞ってからカートに乗るし、自分のスコアはパーの時は大声で言う癖にダボ以上だと全然言わないし、人が「ナイスショット」と言っても無視するし。

 しかし極めつけはこの事件だ。T氏はあるパー5のホールで、フェアウェイ真ん中にある○のボールを間違って打ってしまったのだ。誤球である。フェアウェイセンターのボールを間違うのも無神経だが、間違いは誰にでもある。問題はその経緯と事後処理だ。

 フェアウェイに残っているのは当然T氏のボールで、しかもそのボールはT氏が打った○のボールより30ヤード以上後ろにあったのである。ややこしい話だが、つまりT氏、自分のボールが実際より30ヤードも前に飛んでいると思い込んでいて、しかも後ろに他人のボール(実際には自分のボール)があるにも関らず、ここでも勝手に先に打ってしまったのである。確認もしないで。

 当然、○は自分のボールではない事に気付いていた。で、T氏が打つ前に大声で「ボールを間違えてませんか?(ここにあるのは)ニューイングの5番ですけど(私のボールと違うんですけど)」と叫んだ。しかしT氏はこれを無視。前にある○のボールを勝手に打ってしまう。

 困ったのは○である。自分が打つべきボールがなくなってしまったのだ。再度「ボールを間違ってませんでしたか?」と聞くも認めようとしない。それどころか確認にも行かない。さらにもう一度○が確認を求めると、ようやく30ヤードバックしてボールを見、やっと「ほな、ワシのボールかなあ」と誤球をしぶしぶ認めた。

 T氏はその位置からもう一度ボールを打ち、カートへ。○が新しいボールを元あった場所にプレースして打っているあいだ、T氏は「よう見たんやけどなあ」「5番なんか使ってないけどなあ」と独り言をつぶやいている。

 何をほざいても間違いは間違いである。普通にラウンドする2倍以上の時間をかけ、やっと3打目(ないし4打目)地点に移動。確認してみると果たしてT氏が打ったのはやはり○のボールであった。そして○に一言。

「ボールなんかよう見てへんからわからん。もう暑いし頭おかしなってきたわ」

 オッサンの頭がおかしくなろうが爆発しようが脳が腐ろうが知ったこっちゃ無いが、

誤球したのが判ったら謝るやろふつうは。

 私以外に対しては極めて温厚な○が、家へ帰ってからも「ああ、もう●●●●しい●●●●やったわ!」とシャウトしていたぐらいだから、それはもう相当なレベルのア●である。

 この手のア●は、人がショットしている時のティグラウンドに異常接近したり、人の球を勝手に打ったり、人の家に土足で上がり込むような事を平気でして、どれだけ人が不愉快な気持ちになるかが想像できないのだろう。こいつがどれくらい無神経に70年の人生を送ってきたかがはっきり判る。恐らく家庭でも仕事でも、何一つ他人に対する気遣いをした事がないのだろう。

 ったく、同伴競技者と最低限のコミュニケーションも取れないなら、ごるふするなク●ジジイ!っていうか、一人でラウンドしろ!!二度と俺達の前に現れるんじゃねえ!

 っていうか、せめてセルフプレーはやめて下さい。チョー迷惑です。

  2006/8/20 (496375it) PGAチャンピオンシップ


 あめりかで、いや、せかいで一ばん強いプロごるふぁーをきめる大会、ぴいじいえい・ちゃんぴおんしっぷがはじまった。この大会は、まい年4ばんめにかいさいされるめじゃー大会だ。

 会じょうは、いりのい州のめだいな・かんとりーくらぶ。きょりが長くいので、びっくりして「目(が)だい(に)な(る)」とおぼえよう。ちょっとくるしいな。それにおぼえたからといってどうということはないんだけど。

 全長は7,561やーど。めじゃー史上さい長らしい。474やーどのぱー4(6ばんほーる)や244やーどのぱー3(13ばんほーる)、そして605やーどのぱー5(14ばんほーる)などがあるんだよ。とばない人はたいへんだね。

 もしぼくだったら、14番ホールはうっどを3回つかわなきゃ、ぐりーんまで届かないや。むちゃくちゃだね。でも、せかいの一りゅうプロはかん単にばーでぃを取ったりするんだよ。すごいね。

 大会はもう3かめに入っているけど、とらお君(たいがー・うっずのことだよ!)が三だんロケットのようにのびてきて、とっぷに立った!すごいね。

 ところで、どうしてこんな気のぬけたにっきを書いているかというと、これはねこだましなんだ。つまりなかみがないってことさ。だからこんなかき方をしてごまかしているんだ。えっ?もうとっくに知っていたって?さすが_____さん(あなたの名前を入れて下さい)だね。

 それに、今日は日ようびなのにきゅうな仕事がはいって、さっきまでいっしょうけんめいはたらいていたんだ。だから、3かめのしあいのびでおも見ていないし、当たりさわりのないことしか書けないんだ。そのあたりのじじょうをくんで、ああ、こいつはこまっているんだなっておもってくれたら、うれしいな。

 そんなうちわ話はどうでもいい!手ぬき日記のいいわけをするな!!それに、そのいいわけをねたにするなんて、うぇぶ日記へん者の風上にもおけないやろうだ、だって?

 まあまあ、そうおこらないでよ。今日はほんとうにへとへとなんだ。じつは、ねたにするための本をいっぱいかったので、それについて書こうかともおもったんだけど、かんそうぶんをまとめるほど、あたまがどうしても回らないんだ。

 そうだ!じゃあ、こうしよう。ぴいじいえい・ちゃんぴおんしっぷのゆうしょうしゃをよそうするから、それを明日のたのしみにしてよ。あたったら今日の手ぬきをゆるしてもらうことにして。

 よーし、じゃあいくよ。ゆうしょうは・・・・とらお君だ!ゆうしょうすこあは、20あんだーか21あんだー。そして、ぷれーおふになる!ふふふ。ぷれーおふはいがいだっただろ?

 えっ?はずれたらどうするかって?きまってるじゃん。ごめんってげんきよくあやまるよ!じゃあまたあしたね!ばいばい!
 

  2006/8/21 (496750it) Catch me if you can


 どうにかしてその首を討ち取り、我が名を歴史に刻まん!とばかりに世界中の猛者どもが寄って集(たか)って勝負を挑んだが、しょせん彼の敵ではなかったという事であろう。

 メジャーにおける最多アンダータイ(それも自分が記録したものである)。2位とは5打差。ただ一人の4日間60台。本当に強いタイガーが帰ってきた。エルスも、ガルシアも、ウィアーも、ディマルコも、そしてミケルソンですらタイガーの前では霞んで見えてしまった。スコットの、「若さ」という勢いを持っても彼を止められなかった。

 完璧なアイアン。ラフをなぎ倒すパワー。老練なアプローチ。芸術的なバンカーショット。完璧以上のタッチで転がるロングパット。外れる気がしないショートパット。2000年から2001年にタイガー・スラムを達成した時の「凄味」が今回のPGAチャンピオンシップでは感じられた。いや、それ以上の「余裕」さえ感じさせた。

 フロントナインで早くもトップギアに入ったタイガーは、後半は軽く流していたようにも見えた。メジャーのサンデーバックナインをクルージング状態で優勝できるプレイヤーが、この群雄割拠する21世紀のごるふ界に存在できるとは、ボビー・ジョーンズですら予想できなかったろう。

 もはや彼の敵は彼の心の中だけにしか存在しない。そして、タイガーの時代はこれからも続くだろう。我々はタイガーと同じ時代を生き、タイガーのプレーをライブで見る事ができる幸運を噛みしめるべきなのだ。

 以上、思いつくままの感情的内容ゼロ的解説風小学生の日記的感想終わり。詳しくて面白くて鋭くて本物の解説はメリーさんのウェブをご覧下さい(って、勝手にそんな事書いていいのか?メリー様、もしお気に障ったらごめんなさい)。


 っていうか、予想は外れてしまいました。ごめんちゃい。前半の勢いからすれば、21アンダーぐらいまで行きそうだったのに・・・。ルーク・ドナルドももっと伸ばすと思ったのに・・・・2オーバーって・・・・。

 そういえば、面白いデータがTVで紹介されていた。メジャーの最終日最終組をタイガーと一緒にラウンドしたプレイヤーの成績である。確か73前後だった。皆、ヘビに睨まれたカエルの如く実力を発揮できないのだ。こういうのを強いプレイヤーというんだろうな。うまいだけじゃなくって。

 だって、スタートホールでいきなりバンカーのすぐ上4mに切られたピンを狙われてバーディを獲られたり、フロントナインで10m以上の長いパットを2つも入れられたり、出すだけで精一杯に見えるラフから180ヤードを8アイアンで3m弱に寄せてバーディを獲られたりしたら、誰だって戦意喪失するわな。

 TBSの岩田さんが、最終ホールに上がったタイガーを見て発した言葉が印象的だった。この時点で2位と5打差あり、超ロングパットを残したタイガーが仕切り直しをした時、岩田さんは「これだけ差があって優勝は間違いないのに、最後まで気を抜かないで最高のプレーを目指す。この姿勢こそがタイガーの強さなのだ」という意味の事を言ったのだが、全くその通りだと思う。自分に打ち勝つ事は他人に打ち勝つ事よりももっと難しいのだから。

 でも、「何年か前のアメリカ映画で、『Catch me if you can』というのがありましたけど、今のタイガーはまさにそうですね」と言ったのは正直言って「何緊張感のない事言うてんねんオッサン!」と思わないでもなかったが、でもよく考えれば言い得て妙だと思った(ので今日の表題にさせて頂きました。岩田さん、オッサンとか心の中で思ってすいません)。
 

  2006/8/22 (497297it) ごるふの本何冊か


 私は神経が繊細なせいか、あるいは1日に3時間昼寝をするせいか、寝付きが極端に悪い。したがって寝る時には枕元に本は欠かせないのである。私が読む本、それ即ちごるふの本である(たまに土屋賢二大先生の本も読む)。

 ただし寝ころんで読む事が前提なので、文庫本がほとんどである。ハードカバーを寝ながら(仰向けで)読むと手がつりそうになるし、手が滑って本の角が額などに当たるととても痛いからだ。

 しかしこの世で出版されている本は有限であり、中でもごるふと名が付く本はさらに少なく、しかも文庫本に限るとなおさら少ない。夏坂健氏、中部銀次郎氏の文庫本をほとんど読んでしまった私は、禁を破ってハードカバーに手を出す事にした。

 で、今回amazonで仕入れた本は4冊。うち2冊が古本であった。何故古本にしたかというと、古本は角が丸まっていて額に当たってもあまり痛くないからである・・・というのはもちろん嘘で(まああながち嘘でもないのだが)、ただ単に安いからである。特に内容が面白いかどうか判らない場合、文庫だとまだ諦めもつくが1500円だと悔しいではないか。

 その4冊だが、こういうモノである。

弘兼憲史著「弘兼憲史のゴルフ悪魔のささやき」

魚住了著「スタイリッシュゴルフ マナー&ルール読本」

夏坂健著「ゴルフがある幸せ。」

マサ・ニシジマ著「ゴルフコース好奇心」



 で、今日は読了した1冊について感想など。



 弘兼氏は「島耕作」シリーズでおなじみの漫画家であり、柴門ふみの旦那さんであるが、坂田信弘プロとベストセラー「GOLF練習嫌いはこれを読め!」シリーズを著しているぐらいごるふ好きで知られている。ごるふ歴は24年、ご本人曰く「イーグルも取るが8や9も叩く」というごるふを身上とされている(9叩くのは身上というか本意ではないだろうけど)。

 で、そんな、腕に覚えありの氏が「悪魔のささやき」として短い文章を書き、それに呼応する形で三田村昌鳳氏が「天の声」と称して一言付け加えるという構成になっている(ちなみに三田村氏はこの世界では名の知れたゴルフジャーナリストである)。

 アイデアは面白いと思うし、弘兼氏と三田村氏のごるふ観の違いなどがはっきり判って興味深い点もある。しかし、弘兼氏の主張はアベレージごるふぁーが日頃考えている域を出ないし、やはり文章のプロではない分、冗長であったり主張が判りにくかったりする部分が見受けられた。また、三田村氏の天の声は正論すぎて面白味に欠けるきらいがあるかと。

 もうすこしお二人の掛け合いというか呼吸が合っていれば面白い読み物になると思ったのだが。恐らく、弘兼氏がまず原稿をあげ、その原稿を見ながら三田村氏がコメントを書いたのであろう。お2人の文章同士で血が通っていない気がしたのだ。対談形式であればまた違った形になったかもしれないとも思うが、対談は売れないもんね。

 題名に惹かれて買ったけれど、正確には「アベレージごるふぁーのささやき」であり、期待していた「悪魔」を感じさせるような毒も尖った主張も中途半端であったかなと。うーん、お暇な方はどうぞ、と言う感じ。あるいは、ごるふを始めたばかりの人や、通勤中などにごく軽い気持ちで読むならありかも・・・って、手抜き文章が得意なお前が偉そうな評論をするな!って自分でも思いますはい。

  2006/8/23 (497782it) ごるふの本何冊か・その2


 さて今日は2冊目の紹介を。



 魚住了氏著、「スタイリッシュゴルフ マナー&ルール読本」である。奥付の著者略歴によると、魚住氏は39歳。大学卒業後に大手ゴルフ用品メーカーに勤務し、その後ごるふライターとなり、トーナメントの取材・雑誌記事の掲載・マナーやエチケットの研究とその活躍は多岐にわたる。ごるふの腕前は、「ハーフは30台で回れても、1ラウンドでは80を切れない」程度、だそうである。

 本の内容は、表題の通りマナーとルールに主眼を置いたものであるが、杓子定規な解説書ではなく、「粋にマナーを守る」事を目的として書かれている。そのため、読み物としてもまあまあ面白い。

 「粋」とはこだわりであり、合理性であり、文化である。そしてごるふにおける「粋」とは、さりげなくルールやマナーを守り、迅速なプレーを行い、同伴競技者やコースに不愉快な思いをさせないという事である。

 この本は、そういう「粋」を、良い意味で重箱の隅をつつきながら解説している。例えば、キャディバッグの担ぎ方。どんなブレザーを着ていくべきか。コース付属の練習場の使い方。同伴プレイヤーがミスショットした時の心配り。スマートなOK(コンシード)の出し方。こういう、「真っ当な(と但し書きは必要だが)ベテランプレイヤーなら経験上当たり前にできる事」だがどんな本にも載っていない事が多く書かれている。

 従って、本書の対象はごるふを始めて日が浅いプレイヤーという事になるが、ベテランであっても自分のコース上の振る舞いが本当に正しいのかどうかを知りたいならば読んで損はない。でも、この手の本って、本当に必要な奴は絶対読まないんだよね。

 同じような系統の本に「ピーターたちのゴルフマナー」(鈴木康之氏著)があるが、「ピーター・・」が王道・正当・トラディショナルであるならばこちらは脇道・気楽・カジュアルといった感じである。カジュアルといっても、もちろんいい加減な内容という意味ではない。まずこの本を読んでごるふの「粋」とはどういうものか知り、その後「ピーター・・」でよりトラディショナルなスタイルを目指すというのが「大人のごるふぁーのたしなみ」であると私は思う。

 ただ、1つだけ苦言を呈するなら、この本、新書サイズで薄い作りになっていて、それは恐らく初心者がキャディバッグに忍ばせていつでも読めるようにという配慮だと思うのだが、これで1260円というのはちと高いと思う(「ピーター・・・」はハードカバーで1470円だし)。特に、真っ当なベテランごるふぁーにとってはすでに知っている事がほとんどであるため余計に割高感が強い。値段もカジュアルならもっと売れるだろうになあ・・・と思った次第である。

  2006/8/25 (498843it) ごるふの本何冊か・その3


 昨日も暑い中ラウンドしてきた。詳しい内容は明日アップするが、1つ悟った。「ごるふのスウィングは生き物であり、気持ちよく安定したスウィングをするためには不断の努力が必要であり、だから練習しないお前っていうか俺がスウィングやスコアについてうんぬん言うのは言語道断であり、だからせめて一喜一憂しないで謙虚にラウンドを楽しめよ貴様」という事である。

 さて、残り2冊を読了したのでその感想などを済ませてしまおう。



 夏坂健氏の「ゴルフがある幸せ。」である。感想を書く前に皆さんに一つだけご忠告させて頂きたい。夏坂氏のエッセイは、読めばよむほど氏のごるふに対する想いが伝わってきてたまらない気持ちになるのであるが・・・大変残念な事に、氏はごるふを(恐らく日本で一番)愛しながら、2000年の1月19日、65歳という若さでお亡くなりになってしまった。つまり、夏坂氏のエッセイには限りがあるのである。

 従って、氏のエッセイは心して読むべきであり、一字一句疎かにしてはならない。できれば音読し、あるいは一字一字写本し、完璧に暗記し、いついかなる時でも言えるぐらいに熟読すべきである(と私は思ったりするが、頭が悪くて暗記できないので何度も読むのであった)。

 で、この「ゴルフがある幸せ。」であるが、何度か読んだことのあるエピソードが出てくるものの、それが何だというのだ。読んで読んで読みまくるのだ。そして遙かなるスコットランドのリンクスに吹き荒ぶ風を感じ、芯を喰ったアイアンショットがピン目がけて飛んでいく時の爽快感を感じ、アジスアベバを旅行中、偶然同じくアジスアベバを旅行中だった初恋の人に30年振りに出会うような奇跡的な感動に心を振るわせ、ごるふという世の中で一番素晴らしいゲームができる幸せを噛みしめるべきなのである。

 中でも、地球ゴルフ倶楽部(夏坂氏の下に集まった、もっと楽しく、もっと正しいゴルフのあり方を学ぶ仲間の集まり)のメンバーと、スコットランドの名門コースとの対抗戦を夢見る下りは、氏の人生の集大成として考えると涙なくしては読めない。

 というわけで感想というよりただ誉めちぎっただけになってしまったが、私が内容について何を書こうが、ごるが好きな人にとって氏のエッセイは全てバイブルであり、読んだ事のない人は是非読んで頂きたいと強く思う私なのであった。




 最後はマサ・ニシジマ氏の「ゴルフコース好奇心」である。この本は週刊ゴルフダイジェストに連載されていたコラムがまとめられたものである。氏はご自身のブログもお持ちなので、そちらも是非ご覧頂きたい。2005年8月刊。

 我々が知っているようで知らない、コースのレイアウトや基礎知識を判りやすい文章と実際のホールのイラストを使って解説してくれる。グリーンの大きさとホール距離との関係、ティグラウンドの場所でホールの難易度が大きく変わる面白さ、良いドッグレッグと悪いドッグレッグの違い、グリーンの後方の余裕が、事実上ホールの長さを変えてしまう話など、普段何気なくラウンドしているコースに対する見方が多少違ってくるだろう。

 ただ、ごるふ週刊誌に連載されていたせいか情報量は思ったより少なく、1つ1つのテーマについてもう少し深く掘り下げて書いてくれれば興味がわくのになあ・・・という感想を持った。一般ごるふぁーの入門書としてはこれで十分なのかもしれないけれど・・・。

 以上、独断と偏見ですがご参考になれば。

  2006/8/26 (499201hit) 思い上がりも甚だしい

8/24・きさいちCC・竹松Bグリーン・Par72(コースレート68)・
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 2 3 4 5 6 7 8 9 total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 72
score 5 2 5 5 5 5 7 6 3 43 4 3 5 6 5 3 5 6 5 42 85
+3
putt 3 1 1 2 2 1 2 2 1 15 2 2 2 1 3 2 3 2 3 20 35
topics   *1 *2     *3 *4   *5         *6     *7   

*1・・・8mのパットが偶然入る。ウホホ度1

*2・・・ティショットOB。トホホ度1

*3・・・バンカーからホームラン。返しのアプローチもトップ。
トホホ度5

*4・・・本文参照。
トホホ度5

*5・・・3mでも上りのパットは好きさ。
ウホホ度3

*6・・・前進4打に助けられる。
トホホ度1

*7・・・今日4回目の3パットってあんた。
トホホ度2

ウホホ10p(4p+パー1.5p×4+寄せワン1p×0)VSトホホ14pでトホホの勝ち (ウホホ12勝18敗)

項目 今回 推移 今年平均
アベレージスコア
Scoring average
2バーディ
10ボギー
1ダボ
1トホホ
85
(+13)
86.4
平均パット数
Putting average
1.944
(35)
1.912
(34.41)
バーディー奪取率(%)
Birdie average
11.1
(2/18)
5.72
(1.0/18)
パーブレーク率(%)
Par braking average
33.3
(6/18)
38.1
ボギーキープ率(%)
Bogey keeping average
88.9
(16/18)
80.1
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
55.6
(10/18)
33.6
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
77.8
(14/18)
80.9
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
57.1
(8/14)
62.4
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
203.6 210.0
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
0
(0/4)
29.7
ファインショット率・ドライバー(ティショット)(%)
Driver-shot achievement Pct.
46.4 67.8
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
62.5 63.0
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
63.3 60.8
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
54.5 64.3

 トホホとは、練習をしているのにうまくならない、練習でできていることがコースでできない、できていたことがいきなりできなくなる、突然シャ●クが止まらなくなる、突然チョロしか打てなくなるなど、心の弱さというか精神力の問題というかつまり努力していることが前提のため、今回のラウンドのミスはトホホですらない。実力なのである。

 その実力っぽい出来事

 1,OB2つ・・・2つとも左に引っかけてさようなら。でもそれ以外のティショットはプッシュスライス気味。つまり全然スウィングが落ちついてないんだよね。

 2,3パット4つ・・・しかも、4つともパー4のホールで2オンしてのもの。長いパットが致命的にヘタクソなのである。

 3,寄せワンなし・・・パーオンしなかった8ホールのうち、OBが2つ、バンカーに入ったのが1つ、3打目でグリーンのそばにすら届いていなかったのが1つ。よって寄せワンのチャンスは4回あったのだが、1回も成功しなかった。

 4,バンカーからホームラン・・・最近バンカーからホームランすることが多いのだが、これは王貞治の生き霊が取り憑いたせいだと思われる。ちなみにティグラウンドでは川相昌弘が取り憑くことが多い。

 5,竹8番ホールの出来事・・・ティショットは超ダフって150ヤードしか飛ばず。2打目、7アイアンでマウンド越えのショートカットを狙う(←思い上がり)もマウンド上の木に当たって真下に落ちる。3打目は出しただけだがフックしてもう一度林の中へ。4打目でエッジまで。そこから寄らず入らずでトリプルボギー。何度無謀な冒険をすれば気が済むのか。学習能力ないのか?

 ウホホのようでウホホでない出来事

 1,OBを打った2ホールでボギー・・・いわゆる「OBバーディ」であるが、実は前進4打がすごくグリーンに近いというインチキにより達成された。前進4打は本当は使いたくないのだが、進行を考え、同伴競技者に迷惑をかけないためにはローカルルールを守る方が良いと私は考えるってまた偽善っぽい事を書いてんじゃねえよ>俺。

 2,竹2番のバーディ・・・8mの上りのパット。ダブルブレイクのラインだったし「ああもうよう判らん!とりあえず真っ直ぐ打てばいいや」と思って打ったのが入っただけだから自信を持って偶然と言えよう。

 3,パーオン率55.6%・・・10ホールでパーオンというのは私にすれば年に何回かの出来事であるがそのうち4ホールで3パットしてるんだから関西随一のスットコドッコイであると断言できる。

 4,竹9番のバーディ・・・2打目が3mに付いてそれが入ったのだが、その2打目が少しダフリ気味だったことは秘密だヨ!

 ウホホな出来事

 同伴競技者は久しぶりの間留山氏であったのだが、間留山氏の言動がだんだん憎めなくなってきた今日この頃であった。

  2006/8/27 (499564it) 50万ヒット御礼特別企画・「秘密」


 今から5年前の2001年。大阪にUSJが誕生し、小泉政権が発足し、そしてNYの世界貿易センタービルに航空機が突っ込んだ。そんな明るいのか暗いのか判らないご時勢に合わせるように産声を上げた、真面目なのか不真面目なのか判らない当ウェブページも、今年の10月で5年を迎えることになる。そして、その5年を待たずしてついに50万ヒットという金字塔を成し遂げようとしている。

 これはもう全面的に誰がなんと言おうがタンメンを食おうがぎっくり腰になろうが読んで下さっている皆様のお陰でありまして、またさらに掲示板で叱咤激励して下さった皆様のお陰でもあり、よってここに謹んでお礼を述べさせて頂きます。

さんきゅーえぶりばでぃ!いえい!愛し合ってるか〜い!つまらない大人にはなりたくない!盗んだバイクで走り出すぜ〜!

 ということで、特別企画っす。つまらないフィクションですが、ディテールを楽しんで頂ければと(=アイデア倒れで読み物として失敗していることを自ら白状している発言)


秘密

 それにしても、こんなに違うものなのか?

  最終ホールで今日3度目のバーディパットをカップの中央から放り込み、呆れたり驚いたりしている同伴競技者に軽く頭を下げながら、私はその効果に心から驚いていた。


 話を元に戻そう。私はどこにでもいるようなアマチュアゴルファーだ。名前は・・・そう、仮にNとしておこう。一般ゴルファーと違う点があるとすれば、父が経営している会社のお陰で何不自由なく育ち、お金にもラウンドする機会にも充分に恵まれていたことである。

 まだ物心つかない頃に母親を病気で亡くしてはいたが、お手伝いさんや祖父母がいたのであまり寂しい思いもせず、また生活に支障はなかった。それに、私は父親が45歳、母親が35歳を過ぎてやっと生まれた一人息子だったので、それは大切に育てられた。

 30歳になって仕事を一通り覚えた頃、スクラッチプレイヤーであり私を愛してくれている父親に「そろそろビジネス上の付き合いもあるしゴルフを始めたらどうだ?」と言われた。そして、ご多分に漏れず初めてコースに出た瞬間からゴルフの魅力に取り憑かれた。その後はご想像の通り。多くのゴルファーが通るのと同じ道をたどってきた。

 2週間に1回のラウンドが週1回になり、週2回になる頃、私のHDCPは11まで下がった。ゴルフの面白さと同時に、難しさや奥深さを少しずつ知るようになった。ところが・・・

 なぜかそこで上達がばったりと止まってしまったのだ。それから、私の苦悩の日々が始まった。

 ゴルフクラブは、それこそちょっとした中古ショップが開けるほど買い換えた。新製品が出ると発売前から予約をしたし、いわゆるプロ流出品にも手を出した(そのほとんどは偽物だったけどね)。パターも、最新型のものから名器と呼ばれるプレミアの付いたものまで試してみた。ボールも然り。しかし使った額に見あう結果は出なかった。たまに70台が出ることもあったが、調子が悪いと100近く叩く。

 道具だけではない。それまで思い出したようにしか行かなかったレッスンにも、週2回欠かさず行くようになったし、飛距離を伸ばすためジムにも通い出した。しかしその成果は現れなかった。まるで目に見えない壁の如く、そして己の限界を突きつけられたかの如く、HDCPは下がらなかった。

 ラウンドも週3回に増やした。当然会社への出勤は減る事になる。また、出勤しても頭の中はゴルフのことばかりでまともな仕事は何一つできない。いくら社長の御曹司でも、許されるレベルをはるかに超えている。そんなある日、ついに社長つまり父親から呼び出しがかかった。

 社長室に入る。苦虫をかみつぶしたような表情の父親が、書類に目を落としたままで「一体何があったのだ?」と聞く。私は、ぼそぼそ話しだした。贅沢でしかも情けない悩みだが、上級者である父親ならきっと理解してくれるだろう。

 話しているうちに、社長の顔が父親のそれに変化してくる。悪い遊びや女性関係という、深刻な悩みではなくてほっとしたのだろう。私は少し安心しながら最後まで話し終えた。父親はしばらく黙って虚空を見つめていたが、おもむろに立ち上がり、社長室の隅に置いてある自分のキャディバッグの所へ歩いていった。そして、バッグから何かを取りだし、私に手渡した。

 それは、何の変哲もないボールに見えた。父親がいつも使っている、国産銘柄のボール1スリーブ。私は狐につままれたような気分になる。「次の競技会でそのボールを使ってみなさい。ただし、私からもらったという事は誰にも言うな」と父親は真面目な顔で私につぶやいた。その真剣な顔つきに、詳しい説明を拒むような空気を察し、私はつられて頷いたのであった。

 しかし納得できない気持ちも残った。何かレッスンをしてくれたり、ゴルフと仕事を両立するコツを教えてくれたりするのなら分かるが、何でボールなんだ?と思った。しかしその答えは次の月例で出ることになる。

 月例競技の日、そのボールを使ってラウンドを開始する私。「おっ、N君、気分転換かい?えらく柔らかいボールを使うんだねぇ」と顔見知りの同伴競技者が話しかけてくる。適当に相槌を打ちながらスタート。最初の数ホールはいつも通りだった。そのボールは特別飛ぶわけでも特別止まるわけでもなかった。

 劇的な変化を期待していた私が失望しかけた頃、ちいさな事件が起こる。7番ホール、ピン下8mにパーオンした私がパットを打つと、ボールは吸い込まれるようにカップに向かっていき、真ん中から入ったのだ。「ナイスバーディ!」の声に、「いや、真っ直ぐのラインでしたから・・たまたまですよ」と謙遜する私。しかしまあ、イメージ通りに打て、イメージ通りに転がってくれたので気分は良い。

 ところが、次のホールでは3mのパーパット、9番ホールでも5mのパーパットが入り、結局前半は40ストロークでラウンドを終えた。月例にしてはまずまずの成績だ。そう思ってスコアカードをもう一度眺めると、パット数が14で3パットが1つもないことに気付く。そして、ふと気付いた。これはボールのお陰なのか?

 後半に入っても、パットの調子は衰えない。狙い通りに打てた時、今までにない高い確率でカップインするのだ。入らない時でもカップをなめたりかすめたりする惜しいパットが続く。短いパットも、真っ直ぐ強めに打てばすべて入ってくれる。14番ホールで5mぐらいだが難しいラインのバーディパットを沈めた時、私はパッティングの好調さと、ボールの転がりの良さをはっきりと自覚した。

 私ぐらいの腕でも、パットが好調であればスコアは悪くなりようがない。17番ホールを終えた段階で後半は1オーバーであった。そして最終ホール。セカンドショットを左へ引っかけ、ボールはカラーへ。カップまでは12mぐらいか。しかし何故か、打つ前からこのパットも入るという確信めいた予感がした。ピンを抜いてもらい、軽いスライスラインと読んでパット。ボールはまるでラインの上に敷かれた仮想のレールの上を滑るように転がり、カップの中央から転がり込んだ。

 ハーフパープレー。トータル76ストロークは私の自己ベストであり、さらにパット数は何と27。私にすればまさに驚くべき数字だ。もちろん、ネット65という成績はその月例でダントツのトップであった。

 風呂にも入らず速攻で家へ帰り、すぐに父親の所へ行く私。もちろん、ボールの秘密を聞き出すためだ。興奮気味に今日の出来事を話し、なぜ良いパットができるのかを聞く。しかし父親は「その時が来ればおのずと分かる」としか言わなかった。そして、「それよりも、ボールのことは決して誰にも言うなよ」と繰り返した。さらに、「ゴルフは面白いが、あまりのめり込みすぎるなよ」と真面目な顔で付け加えた。

 「その時」は意外に早くやってきた。その後のラウンドでも好調なパッティングに支えられ快進撃を続けていた私は、2ヶ月間の平均スコアが83.5とそれまでの平均よりも一気に4ストローク縮めていた。もちろんその間は父親からもらったボールを使い続けた(追加をねだる時、父親は渋々という感じだったが)。そして2ヶ月で10枚のコントロールカードを提出し、ついに念願のシングルハンディキャッパーの仲間入りをする事になったのだ。

 掲示板に張り出された私の名前とその横の「9」という数字を、ニヤニヤしながら目に焼き付けていると、後ろから肩を叩かれた。振り返るとそこに支配人が立っている。

 「Nさん、シングル昇進、おめでとうございます」と支配人。嬉しさのあまり握手を求める私。差しだした手を握りながら、支配人は顔を近づけ、私に小声で言った。「プレゼントがあります。ちょっと支配人室まで来て頂けますか?」

(続く)

  2006/8/28 (499921hit) 50万ヒット御礼特別企画・「秘密」第二回


 WGCブリヂストンインビテーショナル(去年のNECインビテーショナル)はまたもやタイガーが優勝。タイガーはこのトーナメントが開催されるファイヤーストーンCCとよっぽど相性が良いみたいで、1999年から3連覇、2003年は4位タイ、2004年は2位、そして去年今年と連勝。いやあ、今年は出る試合の全てで勝っているんじゃないの?と錯覚するぐらい調子が良い。

 でも冷静に考えてみると、ダントツにうまい世界一位のプレイヤーが調子のいい時にプレーしても、決してワンサイドゲームにならない(ぶっちぎりで優勝できない)というのがごるふの奥深さと難しさを証明しているのではないかと思ったりもする。

 その裏(?)で行われていたリノタホオープンでは、マルちゃんが久しぶりに9位と気を吐いた。ここ数年、故障で思うような成績を残せていない彼ももうすぐ37歳。肉体的には下降線だが、まだまだこれからだ!

 あと、2日目に2つのホールインワンという快挙を成し遂げた宮里優作は21位タイでフィニッシュ。本人よりボールが先にゴルフ殿堂入り。これを聞いた藍ちゃん、「えーっ! 2度も? すごい、すごい。本人もびっくりしていると思いますよ」と喜んだあとに一言。

「要所要所はいいんですけどね・・・」

 面白すぎるって藍ちゃん。

 その藍ちゃんは米国参戦を一区切りさせ、9月からは日本で戦う。その米国最終戦となったウェンディーズ選手権では4位でフィニッシュ。クロスハンドグリップにより、課題のパットに光明が見えてきたか?

 国内ではKBCオーガスタで手嶋多一が3年振りの4勝目。彼とはちょっとした縁があり(といっても直接知り合いというわけではないんだけど)、応援しているプロの一人なので嬉しい。

 国内女子、ヨネックスレディスは大山志保が今期5勝目。8月だけで3勝ともはや向かうところ敵無し状態。賞金ランキングでも2位の李知姫を5千万円以上引き離し、ほぼ当確か?ちなみに不動は今期2勝ながら11位。どうした不動?


 とまあ前置きがすっかり長くなってしまったが、おそらく最初で最後になるフィクションの第2回目、どーぞ。


 記念品でももらえるのだろうか。私は軽い気持ちで支配人の後をついていき、支配人室の豪華なソファに座った。支配人は机の引き出しから名刺大の白いカードを取り出し、コンピュータに継がれたカード読み取り機のようなものに通し、私の所へ持ってきた。

 そのカードには、中心部分に大きく「S−CARD」と書かれ、右上には何を表すのか白色の丸いイラスト、そして右下にはJGAのマークがクレジットカードのようにホログラムで印刷されている。裏には磁気の入っているテープ部分と署名欄、それに拾得した人への電話番号のみ。非常にシンプルだ。

 ふーん、シングルになるとこんなカードをくれるんだ。知らなかった。ホログラムを動かして遊んでいると、前に座った支配人が驚くべき事を言い出した。

 「このカードは、単なる記念品でも、身分証明書でもありません。シングルハンディキャッパーの必需品です。ゴルフショップやプロショップでこのカードを提示すると、店頭にない特別な道具を買うことができるのです。シングルハンディキャッパーにふさわしい道具をね」

 特別な道具?・・・あっ!ひょっとして・・・

「それは・・・ボールとかですか?」私は興奮気味に支配人に聞く。

 「そうです。これはSカード。この白いのは俗にホワイトカードと呼ばれています。これをショップで提示すると、プロが使っているような偏芯の全くない、特別にセレクトされたボールを購入できます。ボールの偏芯についてはご存じですよね?芯が中心からずれていると、真っ直ぐに打ったつもりでも意図に反してボールが曲がってしまう。それは特にパッティングで顕著に表れます。シングルになったという事は、そういう微妙な曲がりや変化を認知できるようになったと認められたという事です」

 なるほど・・・シングルさんは例外なくパットが上手いが、そういう秘密があったのか。しかし・・・・

 「それって、ずるくないですか?今まで散々苦労してきた私にとっては、何だか大きな陰謀のような気がするんですが」

 すると支配人はニヤリと笑って言った。「世の中には、知らない方が幸せなこともたくさんあるのですよ。ボールは大量生産品ですから、どうしても製品にバラツキが出てくる。そのバラツキを無くそうと生産精度を上げると、コストが2倍にも3倍にも跳ね上がる。するとどうなりますか?1個1500円のボールを、1日に3個も5個もOBや池ポチャで無くしてしまうアベレージゴルファーはニューボールを買わなくなる。いや、ロストボールの値段さえ2倍3倍になるでしょうから、ゴルフそのものをやめてしまうかもしれない」

 確かにそうだが・・・支配人は続ける。

 「かといって、偏芯があるボールではゲームにならないと知ってしまったプロや上級者は、二級品を使うわけにはいかない。20年ほど前までは、偏芯のない一級品ボールは限られたトッププロだけのものでした。しかし生産精度の向上により、一級品のボールも充分に生産できるようになった。充分にといっても、もちろん全体の2%割程度らしいですけどね。そこで」

 「シングルハンディキャッパーにもおこぼれが回ってきた」と私は続ける。

 「当然の権利だと私は考えます」と支配人。「こんな話しをご存じですか?アメリカで、新しい染料を使った衣類が大量に作られた。しかし、その染料には発ガン作用があると後の研究で判ってしまった。まあ、何ヶ月も着続けて何万人に1人ガンができるぐらいのごく低い確率ですけどね。しかしそう判ってしまうと消費者は誰も買わない。当然です。で、その大量の在庫をどうするべきか」

 「そりゃあ廃棄処分でしょう。もったいないようだけど」と私。

 「いえ、有効利用できる方法があるのですよ。その衣類を、国際援助の一環として難民キャンプや発展途上国に無償で譲ったのです」

「そんな!大国のエゴだ。人権蹂躙だ!」

 「Nさん、そういう場所では寒さや貧困で毎日何百人が亡くなっているのですよ。1年間に何万人の人間が死ぬのと、何年か後に数人がガンになるかもしれないのと、どちらが人道的ですか?物事は大きな長い目で見るべきなのです」

 そう言われて、私は反論できなかった。つまりアベレージゴルファーに安価な二級品が出回るのは、結局は彼らのためという事になるのか。釈然としない部分は残るが、現実とは、いや事実とは、何とシビアで厳しいのか。しかし、別の疑問も浮かぶ。思い切って聞いてみることにした。

 「ここにS−9とありますが、ハンディキャップが下がるとこの数字も小さくなっていき、また別のメリットが出てくるのですか?」

 支配人は「鋭いですね。しかし、その質問には答えられません。HDCPを減らし、ご自身で確認して下さい」と言った。まあ当然だろう。しかし、その口ぶりからはまだ先がある事が推測できた。このカードの右上の白い丸がボールを表すのであれば、ここのイラストがHDCPによって変化してくるのだろう。私はさらに質問を続ける。

 「このカードやシステムを作り上げるのにけっこうなお金がかかっていると思うのですが、それは一体どこが出しているのですか?JGAが出しているとは思えないんですが」

 支配人は答える。「統括団体はJGAですが、スポンサーはもちろん企業です。そしてその資金は・・・そのカードを見せて買い物をする時に、定価で購入して頂く事でまかなわれています」

 なるほど。それなら企業にも十分メリットがあるはずだ。一級品を手に入れるためには、値段で文句を言うなと言うことか。しかし足元を見られているという気がしなくもない。結局得をするのは大企業、か。

 「それに・・・」それに?支配人の言葉を待つ。「JGAのさらに上に、このシステムを採用している国全てを統括している団体があるそうです」

 私は頷いた。つまりこのシステムは世界規模で運営されているのだ。

 「Nさん、そういうシステムを理解して頂いた以上、このカードの存在や今お話した事は絶対に秘密厳守でお願いします。もちろんシングル同士ではタブーではありませんが、初対面の相手などには十分注意して下さい。世の中には「自称シングル」や「ずっと昔はシングル」だった人もたくさんいますから。そしてもし、この話がおおやけになってしまった場合、我々は徹底的に犯人を究明します。そして犯人が判った場合・・・」

 「判った場合?」私はごくりとつばを飲み込んだ。

 「二度とゴルフができなくなる、とだけ申し上げておきましょう」

 私は何だかマフィアのファミリーになったような気分に襲われた。真っ青な顔になった私を見て、支配人は続ける。「ね。世の中には、知らない方が幸せという事があるでしょ」そういって、支配人は再びニヤリと笑った。

 話を聞き終わり、私は大変複雑な気分に襲われた。シングルという名誉は、これほどの秘密と引き換えなのか・・・・。しかし、偏芯がなく狙ったところに転がってくれるボール、そして上達すればゲットできるというさらなる秘密の道具に対する期待感の方が大きかった。良いゴルフができるなら、多少の秘密や出費など大した問題ではない。ゴルファーなら誰だってそう思うだろう。私もそう思う。

 それから、私のゴルフは一変した。自信を持ってパッティングできるという事は、ラインを薄めに強く打てるということだ。また、返しが1m残ろうが1.5m残ろうが入れる自信がついたせいか、ショートすることもなくなった。その分、バーディや寄せワンの確率も上がった。

 それだけではない。1ピンぐらいが4回に1回は入るので、セカンドショットもアプローチもリラックスして打てる。その分パーオン率や寄せワンの確率も上がった。さらに長いアイアンも良くなったため、ティショットでも無理に飛ばす必要がなくなり、軽くフェアウェイに置けばよいと思いながら打つ。それが逆に飛距離増につながったのだからゴルフは面白い。ボールが代わっただけでこれだけの効果があったのだ。

 こうして、私は今まで以上にゴルフにのめり込むことになったのであった。

(続く)

  2006/8/29 (500439it) 50万ヒット御礼特別企画・「秘密」第三回


 栄えある50万ヒットは、メリーさんがゲットして下さいました。それも、狙って獲って頂いたようで、私としては喜びもひとしおでございます。メリーさん、そして皆様、本当にありがとうございました。


 遅ればせながらWGCの最終日を見た。やっぱり、スコアメイクのカギはドライバーでもアイアンでもアプローチでもない。パットだ。それも、勝負の掛かった大事な場面の、1〜2mを入れる精神力。

 タイガーと我々を同列に考えるのはおこがましいにも程があるが、もし我々がタイガーから学べることがあるとしたら、アプローチパットやどんなショットよりも1mのパットを集中して平常心で打てる、その精神力の強さ。これこそを真似すべきだろう。

 でもね、その精神力を養うのは練習しかないんだよhiro君。頭で「集中して平常心で」って思うだけでその通り出来たらみんなプロになれるでしょ。

 というわけで、第3回目どうぞ。

 完全に壁を越え、私は心の安定を取り戻した。ゴルフの調子が良くなると仕事にも身が入る。これまでの分を取り返すように、週5回はがむしゃらに働いた。

 程なく、私のHDCPは7になった。自宅に来た通知のハガキには、支配人自筆の小さな字で「次回コースにおいでの際には、支配人室までお越し下さい」とある。ついに次が来たか!私は小躍りしながらコースへ向かった。

 支配人は満面の笑みで迎えてくれた。そして、ホワイトカードと引き換えに青色のカードを渡してくれた。予想通り、そこには「S−7」と書かれてある。

 「ブルーカードは、アイアンクラブを手に入れることができるカードです。ホワイトカードと同じように、市場には決して出回ることのない、特別なアイアンクラブをね」支配人はもうおなじみになったあの「ニヤリ笑い」をしながら言った。

 そう言われて再びカードに目を落とすと、予想したとおり、白い丸の横にはアイアンを数本重ねたようなイラストが追加されていた。「特別なアイアンクラブ、ですか?それって一体・・・」胸の高鳴りを押さえながら私は尋ねる。すると支配人はやや小声になり、話しだした。

 「市販のアイアンは、カタログ上でこそロフト・ライ角・重量・バランスなどが決まっていますが、実際には必ずしもそうなっていないものが多い。それはNさんもご存じですよね」

 私は軽く頷く。

 「もちろん基準はあるわけですから、大幅にずれている事は無いものの、大量生産品をいちいち数グラム、数ミリ、あるいはコンマ数度の単位まで揃えるなんてできません。それにシャフトは最悪交換することはできても、ヘッドに数グラムの誤差がでてくると致命的です。ブルーカードを提示すると、メーカーが特別にチョイスした、基準よりはるかに精度の高いアイアンクラブを購入することができます。もちろんボールも引き続き購入できます」

 それは素晴らしいことだが・・・・「でも、使っているうちに少しずつ狂ってくるでしょうし、第一自分に合ったライ角や重量のクラブをチョイスするのが大変じゃないですか」

 「当然売りっぱなしではありません。ここからがポイントですが、納得いくまで試打を繰り返してクラブを決めたら、カードの磁気部分にその時のあなたの全データが記録されます。そして、全国のほとんどのショップでそのカードを元に調整してもらうことが可能になるのです。いわばゴルフ版の電子カルテみたいなものですね。もちろん、それはアフターサービスですから無料です。」

 私は驚いた。「アイアンを買ったショップ以外で調整してもらっても無料なのですか?」

 「そうでないと日本中を転戦するトップアマは困ってしまうでしょう。プロのようにツアーバンをアマチュアの会場に派遣するわけにはいかないし。そういう特権こそ、このカードの醍醐味なのです」

 「しかし、いくら何でもコストが合わないはずです」

 「Nさんも実際に計測してもらえば判ると思いますが、このシステムでクラブを調整してもらったシングルさんは、少ない人で2セット、多い人なら3〜4セットもアイアンを使い分けるようになるのです。夏用、冬用、試合用などと・・・。腕が上がり、クラブの精度が上がると、今度は自分の体調の変化にも敏感になりますしね。練習量の多いプロならうまく体の方をあわせるのでしょうが、我々アマチュアはそういう訳にはいかない。だから」

 「クラブを換えるのか」と私は続けた。「それほどまでにシビアな世界なのか・・・・」

 「もちろん、全ての上級者がそうするわけではありません。1セットで、ほどほどのHDCPのままでゴルフを愉しむ人も多い。しかし、うまくなればなるほど道具にこだわるようになるのは当然の成り行きです」

 すっかり支配人の話に感銘を受けた私は、コースを出たその足で行きつけのショップへ出向き、ブルーカードを使って今持っているアイアンと全く同じアイアンをあつらえた。そう、ただ「買う」のではなく、「あつらえる」という表現がぴったりくる。服に例えるならぶら下がりと仕立てた服ぐらいの違いというべきか。それほど、そのアイアンは文字通り私の手の延長となって働いてくれた。

 またしても良循環が始まる。ミリ単位まで私にぴったりのクラブなのだ。自信が湧かないはずがない。私はのびのびとスウィングし、ピンを狙い、平均スコアをどんどんと下げた。調子が悪いときでも80台前半、そして念願のパープレー達成。ゴルフにおいて、自信を持つという事がこれほど大事だとは!


 2年後。私の名前はHDCPボードの上から片手で数えられるぐらいの場所まであがった。念願のクラブチャンピオンも獲り、インタークラブ選手権の選手にも選ばれるようになった。

 この間、手にしたカードは4枚。HDCP5になった時は、エチオピアシープ1頭から2枚しか取れないという、極めて柔らかい皮を使った手袋を購入できるグリーンカード。これは素手のような感触で手にぴったりフィットし、さらに雨でも全く滑らないというスグレモノであった。ただし値段は普通の手袋5枚分ぐらいするが。

HDCP4はブロンズカードで、フェース面を徹底的に研磨し、ナノ単位の正確さで溝が掘られた特殊なウェッジを手に入れた。打ち方でスピン量を思い通りにコントロールでき、イメージ通りのアプローチがより容易になった。その寿命は数ヶ月で、ドライバー並みの値段なんだけどね。

そしてHDCP3になった時にはシルバーカード。特別なシューズとインソールを手に入れる事ができた。プロアスリートたちがひそかに使用していたそのシューズは、見かけは市販されている靴と全く同じだが、足の18箇所を測定して作られるオーダー品で、履いていても全く疲れる事がなく、1日2ラウンド歩いても平気なのである。また、インソールはNASAが開発した特殊素材という事で、ある一定の圧力がかかった時に強力な滑り止め効果が出てくる。傾斜地やバンカーで絶大な効果を発揮してくれるようになった。

HDCP2でもらえたゴールドカードは、飛んで曲がらないドライバーを私に与えてくれた。フェースが非常に高価な合金で作られているほか、シャフトも数百本に1本の割合でしか出てこない奇跡のしなりを持つ超S級の品である。こいつはOB数の激減と20ヤード!の飛距離増を私にプレゼントしてくれた。

鬼に金棒という言葉があるが、私はそれらの道具によりますます快進撃を続けた。もともとごるふが大好きで、練習熱心だったのだから当然といえばだろう。またおかしなもので、ゴルフに自信が出てくるととたんに女性にモテるようになった。もともと家は金持ちだし、自分でいうのも何だが育ちもいい。顔も人並みより多少は自信がある。そんな私であるから、内面からにじみ出る自信がさらに女性を惹きつけるフェロモンの役割を果たしたのだろう。

 そして、ゴルフを通じて知り合ったある女性とつき合うようになり、程なく彼女は私の人生になくてはならない存在になった。私の人生はゴルフによって、いや、Sカードによって開花したのだ。

さらに1年後。とうとうHDCPは1になり、私はついにプラチナカードを手に入れた。最後に残るのはパターだ。このパターの特徴は・・・おっと、この秘密だけは誰にも言えない。ある画期的な方法で(といっても言われてみれば「なーんだ」という事なのだが)距離感が面白いように合うように作られているのだ。もちろんルール適合品だが、100%オーダーメイドなので、もし他人が使ってもその恩恵にはあずかれないはずだ。

このパターを作りに都内某所へ行ったときは「上級者はここまでするのか・・・」と驚くと同時に「ここまで徹底すれば良いパターができないはずはないな」と納得した。だって、このパター、フルセットが3つぐらい買える値段なんだぜ。

えっ?どうしても秘密を知りたい?ではヒントだけ。人によって距離感の感じ方には微妙な差があり、それを特殊な機械で正確に測定する。さらに五感の一つを利用して・・・おっと、ここまでにしておこう。

念願のパターを手に入れ、ついに全ての道具が揃った。私はより一層ごるふにのめり込み、ついには所属コースのみならず日本のアマチュア界を代表するプレイヤーの末席を汚すまでになった。平均スコアは75点台。66というベストスコアも経験したし、日本アマにも出場した。いつしか周囲の人間も、私の事を「ごるふが好きな会社員」ではなく、「会社に籍を置いているトップアマ」という目で見るようになった。

そんな私に対し、何故か父親だけは良い顔をしなかった。私のHDCPが4になったとき、「あまりのめり込むなよ」と注意したのが最初で、その後HDCPが下がるにつれ、父親の顔は曇っていったように見えた。しかし私はそんな父親の態度を全く意に介さなかった。仕事も順調だし、彼女とは婚約した。うまくなる私に嫉妬しているのかな、などと軽く考えていたのだ。

 そして、さらに1年が過ぎた。

(続く)

  2006/8/30 (500982it) 50万ヒット御礼特別企画・「秘密」最終回


 お待たせ致しました。やっと最終回でございます。今日は四の五の言わずにさっそく行きます!


 この1年間、私はもっと上を目指して練習を重ねていた。つき合っていた女性とは3ヶ月前に結婚し、半年後には子供も生まれる予定だ。会社では取締役に就任した。まさにこの世の春である。そして・・・・。

いつものようにホームコースでのラウンドを終えるた私を、スタート室の前で支配人が待っていた。私はある予感に胸を弾ませ、彼の後について支配人室へ。そしてそこで、HDCPゼロの証明書とともに、今までのカードとは異質な、真っ黒なカードを手渡された。ついにスクラッチプレイヤーになれたのだ!

「このブラックカードの特典は・・・」喜ぶ私を尻目に、支配人が今までと違ってひどくまじめな顔で言う。「ご自分で確かめて下さい。というより、私も正確にはよく判らないんです」

話によると、このカードは今までのように特別なモノを買えると言うものではないらしい。そして、その秘密は今まで以上に硬く口止めされているだけでなく、持っている人も絶対にその特典について口を開かないらしい。

「このカードを持って、セントアンドリュースのR&A本部へ行ってください。全てはそこではっきりするはずです。もちろん、行く・行かないはあなたの自由ですが」

「R&Aですって?」と私。このカードシステムを支える世界的な組織とは、あのR&Aだったのか・・・。私は非常に誇らしい気持ちになると共に、わずかな不安を覚えた。いったいどこまで話が大きくなるのだろうか。しかしここまで来たのだ。行くところまで行ってやろうではないか。

 家へ帰り、新婚の妻にセントアンドリュースへ行くと伝えると、一緒に行きたいと可愛く拗ねた。しかし妊娠中という事もあり、また何故か一人で行かなければいけないような気がして、ノドまで出かかった「一緒に行こう」という言葉を私は飲み込んだ。そして、ブランド品のハンドバッグを買ってやる約束をして妻の機嫌を伺う事にした。

そして渡航当日。空港に少し早めに着いた私は、思い立ってすでに会長職に退いていた父親に電話をかけた。そして、ウキウキしながら今回の渡航とその目的について報告した。

「というわけで、R&Aへ行ってくるよ。会社の方はヒマな時期だし、ちゃんと休暇の届けを出したから大丈夫。お土産は何がイイ?セントアンドリュースの・・・」とここまで言った時、父親がゆっくり話しだした。

「Nよ。よく聞いて欲しい。今からでも遅くないから、渡英を取りやめるんだ」私はびっくりして叫んだ。「どうして?スクラッチの特典だぜ?R&Aだぜ親父!」

 「電話で詳しくは説明できん。しかし、お前には・・・行って欲しくないのだ。いや、絶対に行ってはならん。ワシには判るのだ。お前がそこへ行くべきではないという・・・」

「もういい!」私は再び叫んだ。何もかもうまく行っていたその時の私は、父親に反対された事に何故か猛烈に腹を立ててしまったのだ。それに、私に嫉妬してるに違いないと思った。こんなに短期間にスクラッチになれた私を、きっと父親は妬んでいるのだ。

「親父がなんと言おうが俺は行く。邪魔しないでくれ!」一方的にまくし立て、電話を切った。 電話の向こうで父親が「けいやくは・・・」と大声で言っていたような気がし、その「けいやく」という言葉の響きがちょっと引っかかったが、あえて考えないことにした。

 日本を飛び立って20時間後。私はTVでしか見た事のなかったR&A本部の前に立っていた。ついにここまで来たのだ。中学生の時、好きになった子と初めてデートした時のような胸の高鳴りを感じつつ、私は建物の中に入った。受付に座っている女性に自己紹介しブラックカードを見せると、受付嬢はニコリと笑って私を応接室と思しき所へ連れて行ってくれた。

待つ事5分。部屋に入ってきたのは意外にもスーツをビシッと着こなした若い紳士だった。

 「Nさん、ようこそR&Aへ。我々はあなたを歓迎し、そしてブラックカードを手に入れられた事を祝福します」とその紳士は手をさしのべながら言った。私は握手をしながら「ありがとうございます。私もR&Aに来られてとても嬉しいです」と答える。

 「ではさっそくこちらへどうぞ」紳士は立ち上がる。我々は部屋を出て、歴史が染みついた長い廊下を歩いた。ドアから垣間見える部屋の中には、R&Aの役員と思しき人が何人かいて、目が合うと軽く挨拶してくれる。誇らしい気分だ。

 「今から何が始まるのですか?」うきうきとした気持ちで質問する私。すると紳士は微笑みながら「我々は、選ばれた人に対し、ごるふ最大の秘密をお教えする用意をしております」と答えた。

 最大の秘密だって?ちょうど建物の一番端にある階段にたどり着き、作られて100年以上は経っていそうなその階段を一段ずつ降りていた私の心臓は、その「秘密」という言葉に対する期待と不安でその鼓動を一段と速めた。

 階段を下りたところは長い廊下になっていた。数メートルおきに設置された壁の灯火が、永遠に続くかと思われるぐらい奥へ伸びている。ワックスの匂い。年季の入った木の壁。心なしか湿度も高いようだ。まるでカタコンベ(古代ローマの地下墓地)に迷い込んだような不安を感じる私をよそに、紳士はどんどん先に歩いていく。質問したいことは山ほどあったが、言葉を発すれば何か得体の知れない物が出てきそうな気がして、黙って後をついていく。

 5分は歩いただろうか。R&Aの地下に、いや、セントアンドリュースの地下にこんな場所があったなんて・・・しかしそんな私の驚きは、まだまだ序章に過ぎなかった。やがて古ぼけた大きなドアが現れる。紳士はドアと同じぐらい古ぼけたカギを取りだし、ドアを開けた。中は真っ暗で、埃っぽいようなカビ臭いような匂いが鼻をつく。

 「では、ここから先はお一人でどうぞ。大丈夫、私は外で待っていますし、決してお化けやネッシーが出てくるわけではありませんので」

 笑えない冗談だ。躊躇している私に紳士は続けた。「もし、秘密をお知りになりたくないという事でしたら、このまま帰って頂いても結構ですが・・・」

 その言葉で心を決めた。ここまで来て手ぶらで帰るわけにはいかない。まさか命までは取られないだろう。意を決し、ゆっくりと足を進める。「では、あなたに神のご加護があらんことを・・・」紳士はそういってドアを閉めた。

 自分の心臓の音だけが聞こえる、完璧な沈黙。そして闇。どれくらい時間が経っただろうか。すこし目が慣れてきた時、遠くにぼんやりと灯りがともっていることに気付いた。そのかすかな明かりを頼りに、恐る恐る前へ歩いていく。

 それは、まるで絵画のような光景だった。椅子に腰掛けた、豊かな髭を蓄えた老人。(どこかで見たような顔だが・・・)

 「ようこそゴルファーの世界へ。N君」

 小さいが力強い声が聞こえてきた。薄暗くて表情ははっきりしない。それに、その老人が座っている後ろの闇からは、何物か得体の知れない雰囲気さえ感じる。(うん、確かに見覚えのある顔だ)

 「スクラッチプレイヤーになった貴方に、その努力を称賛し、ゴルフにおける最大の秘密を伝授するチャンスを与えよう」

 ついに来た!一体何だろう?スウィングにおける究極のヒントだろうか?それとも、メンタルな部分のヒントか?(思い出した!いや、まさか・・・・しかし・・・・)

 「なぜゴルフが難しいのか。何万球と球を打ち、完璧と思えた後でなぜミスショットがでるのか。そして、何故それでもゴルフは面白いのか。その『何故』に対する明確な答えを、その秘密は解き明かしてくれるだろう」

 何ということだ。ゴルフの本質に関わる答えではないか。頭に血が上り、背中やてのひらから汗が噴き出してきた。(間違いない・・・・オールド・トム・モリスにそっくりだ!しかしそんなはずは・・・)

 「ただし、この秘密はある『契約』をしてもらわないと教えるわけにはいかない。それだけ重要で、究極の秘密なのだ」

 「ミスター・トム・モリス!貴方はオールド・トム・モリスではないのですか?何故?」気がついた途端、私は言葉を発していた。老人はしばらく沈黙していたが、やがてゆっくりと口を開いた。

 「重要なことは私が誰かということではなく、君が『契約』するかしないかだよ、N君」

 その風貌、その古ぼけた服装、ハンチング帽。間違いなく写真で見たことのあるオールド・トム・モリスだ。しかし生きているはずはない。1867年に彼が最後にジ・オープンで優勝した時、確か46歳だったはずだから、もし生きていれば190歳近い歳になる計算だ。子孫か、それともたまたま似ているだけなのか・・・・。

 私は自分の考えと発言があまりに非現実的であることに気がつき、少し冷静さを取り戻すよう努めることにした。しかし、似ている・・・というより、どう見ても写真のままなのだが・・・

 「すいません、ミスター。で・・・その『契約』とは、どんなものなのですか?」再び質問する私。

 「君がその秘密を知りたいならば、ここで三つの約束をしてもらう。一つ、ここで知る秘密は絶対に誰にも言ってはいけない。二つ、生涯を通じ、正しいゴルファーであり続けること。そして三つ目は・・・」

 「三つ目は?」

 「貴方の一番大事なものをサクリファイスすること。その3つが、『契約』の中身だ」

 私は絶句した。サクリファイス!犠牲あるいは生け贄という意味だったはずだ。私の顔から血の気が引いていく。犠牲・・・・大事な物・・・・家族?

 「もちろん『契約』するかしないかは君の自由だ。我々はそのチャンスを与えるだけで、決して無理強いはしない」

 「我々?つまり、貴方に対してその犠牲を捧げるのではないのですか?」

 「私は単なる使者に過ぎん。我々とは・・・・そうだな、ゴルフを作り、愛し、そしてゴルフに取り憑かれた全ての先人達と、それから・・・・’Goddess of Golf’の事だよ」

 ゴディス?女神だって?あまりにも非現実的だ。気は確かなのか?と一瞬思ったが、セントアンドリュースの地下で、このゴルフの申し子のような老人の口から出た「ゴルフの女神」という言葉には、抗えないような説得力が感じられた。

 「でも、なぜ犠牲が必要なのですか?それではまるで神じゃあなく悪魔との契約ではないですか!」

 「君はここへ来るまでに何も犠牲にしていないと言えるかね?多くの物を、時間を、そして人間関係を犠牲にしてきたからこそ、ここに立っているのではないのかね?」

 そう言われれば反論できない。確かにゴルフによって得た物と匹敵するぐらい、失ったものは大きいかもしれない。老人は続けた。

 「ゴルフとはそれほど罪深いゲームなのだよ。面白すぎるが故にね。それに」

 「それに?」

 「このゲームがパガニカ、あるいはゴッフと呼ばれていた時代、ゴルフは単なるスポーツに過ぎなかった。しかし、ここスコットランドのリンクスで現在のゴルフの原型が形作られ、13箇条が制定された時、ゴルフはその女神と対話するための神聖なゲームとして生まれ変わったのだ」

 「女神・・・それは抽象的な、概念としての神ですか?それとも、人間を超越した、実在する神ですか?クリスチャンでない私には判らない・・・」

 「厳密にはキリスト教とは関係ない。歴史上は混同されているがね。そして、その女神が想像の産物なのか、それとも実在するのかという質問だが・・・その答は、『秘密』を知ることではっきりするだろう、N君」

 何ということだろう。ブラックカードとは、それほど重要な意味を持つものだったのか・・・・。それにしても犠牲、いや女神への生け贄とは・・・。あまりの出来事に言葉をなくしている私を尻目に、老人が再び口を開く。

 「一つの事実を伝えておこう。これまでに何万というゴルファーがここへやってきた。しかしその中で、その『契約』をしたのは・・・わずかに200人程度だ。それに、犠牲とはいってもすぐにこの世から消え去るわけでも、存在が消滅するわけでもない。その人の寿命が、ほんのわずか・・・そう、余命の半分を神に捧げるという事になるだけだ」

 「余命の半分?」

 「そう。仮に80歳まで生きる人が現在60歳なら、余命は20年。そのうち10年を神に捧げてもらうことになる。ただし、40歳までしか寿命がない人が35歳の時に選ばれた場合、その人は37歳半ば歳で早逝してしまうことになる。君のお母さんのようにね」

 お母さん?!お母さんが犠牲に?誰の?まさか・・・・・

 「他にも、歴史に名前を残しているゴルファーのように、我が息子を・・・・亡くした・・・者も・・・」

 老人はそこで黙ってしまった。肩が震えている。泣いているのか?ジュニアを亡くしただって?やはりこの老人は・・・・

 「君はまだ若い。十分に考えてから答を出しても遅くはない。君がブラックカードを持っているうちは、いつでも『契約』が可能だ。現に、50歳を過ぎてから契約し、シニアツアーから大活躍しているプロゴルファーもいるし、他にも・・・」

 老人が口にした名前を聞いて、私は背筋が凍り付くような思いがした。確かに、歴史に名を残すような超一流のゴルファーの周囲で、不幸が訪れているケースは少なくない。そしてつい最近の、父親の死をきっかけに第二次の絶頂期を迎えたあのプレイヤーの名前も・・・・

 どれぐらい時間が経っただろうか。私は立ちすくんでいた。顔だけがまるで熱病のように熱い。ゴルフの最大の秘密。ゴルフを始めた時から今まで、ずっと思い焦がれてきたゴルフの謎。ミスショットするたびにどうして?と自問自答していたその答が、目の前にある。ただし、それを知る選ばれし者になるためには、犠牲が必要・・・・世界一のプレイヤーが父親を犠牲にしたように、そして私の父親がお母さんを犠牲にしたように・・・・

 「どうするかね?この先ずっと、スクラッチプレイヤーとして頑張れるなら、結論を先延ばしにしてもいいのだよ。もっとも、アマチュアゴルファーの場合、契約を保留して、再びここへ帰ってきた人は一人もいないがね」

 その言葉に嘘はないだろう。ゴルフの秘密が確かに存在すると知った上で、その内容を知らないまま冷静にプレーができるとは考えにくい。HDCPゼロを維持することは難しくなるだろう。しかし、愛する妻、あるいは生まれてくる子供の寿命を削り取るようなことが許されるのか・・・それも、たかがゴルフというゲームのため、いや自分のために・・・・しかし・・・

 ゴルフは生き甲斐だ。ゴルフ無しでは生きられない。私は何度も深呼吸を繰り返し、そして。

 「ミスター。いえ、親愛なるオールド・トム・モリス。私は決心しました」

 老人はゆっくりと顔を上げ、私の目を見た。私は意を決し、口を開いた。

 「その秘密は、自分自身で解き明かしていきます。『契約』をして愛する者を犠牲にし、『秘密』を知ることは、ゴルフの精神とは相反すると思いますから」

 そう言い終わった瞬間だった。周囲からたくさんの拍手が聞こえ、同時に部屋には明かりがともされた。私は眩しさで目を細め、しばらくしてゆっくりと目を開ける。すると・・・・

 目の前に、笑みをたたえたトム・モリスが立っている。そして私を取り囲み、同じく微笑みを浮かべた何人もの紳士・淑女たちが拍手をしていた。いつの間に?

 「おめでとう、Nさん。貴方はテストに合格したのです。我らR&Aは、貴方を『真のゴルファー』として認定し、ここにその栄誉を称えます」

 次々とR&Aの人たちが握手をしてくるが、まだ事態が飲み込めない私。「一体どういう事ですか?テストですって?今までのやりとりは全て嘘だったのですか?」

 最初に握手をした、70歳を越えていそうな老人が言う。「結果的に欺すようなことをしてしまい、申し訳ありません。我々は長年、真のゴルファーとは何かを考えてきました。ただ上手いだけでゴルフの精神が伴わないプレイヤーは少なくない。そんなプレイヤーを、我々は真のゴルファーとは認めるわけにはいかないのです。そこで、こういった手の込んだ芝居をし、『契約』をはねつける事のできた人を真のゴルファーと認定することにしたのです」

 「芝居・・・ということは、契約も、女神も、生け贄も、オールド・トム・モリスも・・・」

 「N君、気を悪くしたのなら謝る。そのとおり。契約も女神も存在しない。もちろん生け贄の話も作り話だ。しかし君の勘は正しかったのだよ。私はトム・モリス4世。はるか東洋の若者が私の曾祖父を知ってくれていた事を、心より感謝するよ」

 緊張が一気に解けたのだろう。私は軽いめまいを感じ、その場に座り込んでしまった。若い紳士が手をさしのべてくれ、立ち上がる。その紳士の微笑みをみて安心した私は、気になっている事を聞いてみた。

 「もし、契約すると言っていたら、どうなったのですか?」

 「何もせんよ。ふぉっふぉっふぉ」トム・モリスが答える。「犠牲も女神も嘘っぱちなんだからね。ただし本人には、これを手渡すのだ」と小さな巾着袋を取り出した。

 「『この中に秘密の答えが入っている。後は自分で考えろ』、と言ってな」そういって袋の中身を取り出した。その中には、"play the ball as it lie"とだけ書かれた、古ぼけた紙が入っていた。

 私は何だか笑ってしまった。必死の思いで『契約』をして、手に入れる秘密が「あるがままにプレーせよ」だとは・・・これ以上痛烈な皮肉はないだろう。

 「じゃあ、ゴルフにおける最大の秘密というのも・・・」

 「我々は『secret』という言葉を使ったが、secretには『秘密』という意味の他に、『極意』や『解決の鍵』という意味もあるのじゃ。それに、ワシは一度も『誰も知らない』などとは言っておらんはずじゃ」

 なるほど。そう言われればそうだ。ちょっとズルい気もするけど。

 「そして、これを手に入れた者の多くは・・・・」トム・モリスは続ける。「自分が、そんな当たり前のこと・・・契約した者にとっては当たり前ではないかもしれんが・・・と引き換えに、最愛の人の寿命を縮めてしまった良心の呵責にさいなまれ、ゴルフをやめてしまう。もっとも、ごくまれにそんな事は意に介さずゴルフを続ける者もいるがね。しかしそういうならず者には所属コースを通じて「unfit」、つまり「ゴルフ不適格者」として除名するように要請をしておる」

 「父は?!私の父親は『契約』したのですか?」父親はならず者だったのだろうか?だとしたら母親は・・・

 「N君。君の父親もまた、君と同じようにきっぱりと拒絶したよ。君のお母さんが亡くなったのは全くの偶然だ。そしてもちろん、さっき名前を挙げた一流プレイヤーも、そんな契約などしていない。そのプレイヤーたちの愛する人は、みな天寿を全うしているのだ。どうか安心したまえ」

 安堵感と喜びが心を満たす。そうだったのか・・・私はいくつもの大きな荷を肩から下ろしたような、さわやかな気持ちになった。そして、「真のゴルファー」になれた喜びを、ゆっくりと噛みしめた。


 「さて、ところでN君」再びトム・モリスが口を開いた。

 「これから一緒に、女神のご機嫌を伺いに行かないかね?」天井を指さし、軽く上に目をやりながら彼はいたずらっぽく笑った。

(終わり)
 



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