日記25

2002年10月1日〜15日

 

2002/10/1(11663hit)  1周年記念特別企画・ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(1)


 ついにウェブ開設1周年を迎えた。今日は366個目の日記である。めでたい。始めた時は、いつネタがなくなるか、いつ更新をサボり出すのか戦々恐々としていたが、家庭と仕事(特に仕事)を犠牲にする事で何とか2年目にこぎつける事ができた。

 もちろん、自分一人の力で成し遂げられたのではない。ウェブ開設当初から色々とご助言くださり、手抜きの日記には必要以上の(^^;ご鞭撻を頂いたゴルフ「80を切る!」日記の高野様、「続ける事が大切ですよ」とメールで叱咤激励してくださった、キャロウェイマニアでおなじみ「SPUNKY Golfer's Page」のSPUNKY様、掲示板に書き込みをしていただいた多くの皆様、「いつも楽しく拝見しています」とメールを頂いた皆様、そして拙いウェブを飽きもせずご覧頂いている貴方、そしてもちろん、優しく聡明な妻に、心から感謝の意を表したいと思う。本当にありがとうございます。

 これからもできるだけ毎日の更新を続けていきたいと思うが、一応当初考えていた「1年間は毎日更新」はクリアしたので、少し肩の力を抜いて2年目の更新に臨みたいと思う(土日祝は休むとか)。というか、もう少し気楽に日記書いていいですか?結構疲れました。実はすごくしんどかった時期もありました。はっきり言えば、ネタに困って寝付けない日々もありました。でも、毎日更新の看板を外しちゃうとこのサイトは何の魅力もなくなるので、頑張りました。・・・なんて内輪の話は全く面白くないので、早速特別企画に入ろう。

 考想3ヶ月、制作7日間の大作である。言っておくが、超大作である。映画で言えば、ベン・ハーか十戒か、というスケールである。中身はともかく、スケールだけは大きい事を保証する。


ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談

ゴルフ好き(以下「好き」)「まずは、ゴルフのどこが嫌いなのか言ってみてください」

ゴルフ嫌い(以下「嫌い」)「望む所です。まず1つめ、見ていて面白いと思えない。2つめ、ゴルフをしている人に友達になりたい類の人間が見当たらない。はっきり言えば、大多数のゴルファーは鬱陶しい! 3つめ、道具をそろえるのにもプレーするにもお金がかかる。4つめ、上達しないとコースに出れない。5つめ、従って敷居が高い。6つめ、ルールやマナーがうるさく、気軽に楽しめない。7つめ、なかなか上達しない。8つめ、一人でプレーできない。9つめ、ゴルフ場建設は自然破壊である、10個め、・・・」

好き「わかったわかった。そんなにたくさん並べられてもどう話をしていいのか判らない。少しづつ行きましょうよ」

嫌い「あなたが言えと言ったんじゃないですか。まあいいや。じゃあ、まずはゴルフというスポーツそのものについて話しましょうか。私には、ただ地面に転がっている球を打ち、穴に入れるだけのスポーツが面白いとはどうしても思えない。見ている分にはまだ多少面白いけれど、自分でしようという興味は湧かない。もそもそも、スポーツとして認めたくない。たくさん体を動かすわけではないし、走ったり時間制限があったりする訳でもないし。ゴルファーとやらの平均年齢が異様に高い事でも、それは証明されているじゃないですか」

好き「確かに、アマチュアの場合、スポーツのイメージとは離れているでしょう。しかし、プロは違いますよ。1日に何時間も球を打ち続けるためには相当な体力が必要です。プロとアマが違うのは、どんなスポーツでも同じじゃないですか? さらに、スポーツじゃないから面白くない、というのは論理のすり替えで、百歩譲ってアマチュアのゴルフがスポーツで無いとしても、だから面白くないとはいえないでしょう」

嫌い「まあ、スポーツ云々と言う点は良いでしょう。あなたの言うとおりだ。じゃあ、ゴルフがなぜ面白いかと云う事を証明してくださいよ。止まった球を打ち、少ない回数で穴に入れる事が何故面白いのか、私にわかるように説明できますか?」

好き「それは・・・実際にやってみれば判ると思うんだけどなあ」

嫌い「すぐそれだ。やってみないと判らない、やったら判る。そんな事で説明になると思っているんですか? した事が無い人に対して、どう面白いのか説明してくださいといっているんですよ。それに、私は何度かコースを回ったことがありますが面白いとは思わなかったな。連れて行ってくれた上司は、とにかく打ったら走れ、ボールに触るな、人の邪魔をするなと注文ばかり。自分は少々上手く打てるから良いものの、私なんて打っている時間より走っている時間の方がはるかに多かったんだよ。何万円も払って山にジョギングしに行ったわけじゃないんだ」

好き「それは連れて行った人が悪いわけであって、ゴルフそのものが悪いわけでは・・・」

嫌い「ふーん、おかしな人とラウンドすると、ゴルフの面白さが無くなってしまうのかい? ゴルフの面白さは、そんなに薄っぺらい物なのかい?」

好き「いや、必ずしもそういうわけではないんだが・・・・。じゃあ逆に聞きますけど、そのラウンドの時、一つも面白い事は無かったの?」

嫌い「無かった。」

(続く)

 

2002/10/2(11721hit)  1周年記念特別企画・ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(2)


 さて、対談はまだ始まったばかりである。予定では1週間続く。自分では愛着のある話なのだが、読まされる皆様は果たしてどう考えているのか・・・一抹の不安を抱えながら続けるとしよう。

ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(続きその2)


好き「本当に? 1つぐらい楽しい事があったでしょう? 思い出してみてよ」

嫌い「うーん・・・・。そういえば、最後の方で
やけくそになってドライバーを振り回したら、びっくりするぐらい遠くへ飛んだ事があった。あれは気持ちよかったな。その嫌な上司のボールの遥か先に落ちて、そいつはそのホール、何故かミスばっかりしてたな。そして、私はそのホールだけ、その上司に勝ったんだ。口には出さなかったけど、相当悔しそうだったな。心の中でざまあ見ろと思ったよ。」

好き「ね、ね、面白い事もあるでしょ。じゃあ、その時面白いと思った点をもう少し整理してみてよ」

嫌い「面倒だな。えーっと、まず、ドライバーが良く飛んだこと。それから、その上司に勝ったこと。そして、ざまあ見ろと思ったこと。それくらいかな」

好き「それくらいって、1つのホールで3つも楽しい事があったんじゃないか。1つめは、技術の問題。上手く球を飛ばせた時の爽快さは、普段上手く打てないからこそ増幅されて快感となる。2つめは、競争できると云うこと。良きライバルがいて、競い合う楽しみはゴルフに無くてはならないものだし、その競い合いはゴルフだからさらに楽しい。この理由は3つ目にもつながってくるんだけどね」

嫌い「まあ、何となくわかるような気はするが。でも、ゴルフだからさらにその競い合いが楽しいというのはどういう意味?」

好き「それは、ゴルフが肉体や技術だけではなく精神でも競い合うスポーツだからだよ。そのホール、嫌な上司に勝ってざまあみろと思った、と言ったけど、それは単に成績がまさったから?」

嫌い「それもあるけど、自分が良いショットをしたのをその上司が見て、それでミスを繰り返したと思ったから・・・なるほど、つまり、技術で負けても精神力では勝った、と思ったからかな?」

好き「その通り。まあ、あまり優越感ばかり感じすぎると嫌味になるけど、初心者のまぐれ当たりのドライバーで動揺してしまうぐらい、ゴルフは精神力を試されるスポーツなんだよ。その精神戦、自制心、克己心がゴルフを奥行きの深いものにしているんだ」

嫌い「うーん、なるほど。云わんとする事は良く判った。つまり、ゴルフは頭でするスポーツだ、と言いたいわけだね」

好き「もちろんそれだけでは無いけれど、その比重がとても大きい。だから飽きないし、奥が深いんだよ」

嫌い「判った。それについては認めよう。認めないと頭が悪いと思われそうだしな」

好き「そんな事は無いけど、単に球を打つだけのスポーツでは無いとわかってくれたら嬉しいね」

(さらに続く)

 

2002/10/3(11797hit)  1周年記念特別企画・ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(3)


 今日はラウンドであるが、結果は後日。とにかく対談は続く。

ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(続きその3)


嫌い「でも、それで全て片付いたわけじゃないぞ。まだまだゴルフの嫌いな所はたくさんあるんだから。ではその2だ。その嫌な上司にしても、一般のオヤジゴルファーにしても、どうしてあんなに嫌なヤツが多いんだ?」

好き「うーん、確かにそれに関しては偏見の一言では片付けられない事実の部分もあると思う。日本には、ゴルフが純粋なスポーツとしてではなく、接待などで仕事の手段として、あるいはステータスや投資の対象として使われてきたと云う不幸な歴史があるから、胡散臭い人種が多かったのは否めない。私も、コースだけでなく練習場でも『なんじゃこのおっさんいっぺんしばいたろかわれ』と思う事もしばしばだから。でもね、ゴルファーが特別嫌なヤツの比率が高いとは思わない。一般社会と、その比率は実は変わらないんじゃないかと思うんだ」

嫌い「じゃあ、どうしてあんなに嫌なヤツが目立つんだい?」

好き「それはつまりこういうことさ。ゴルフと言うスポーツはその人の性格を丸出しにしてしまうんだ。日頃、会社や家庭で善人面してたり猫をかぶってたりしてる人間も、クラブを握るとその本性が出てしまう。だから結果的に比率が高く感じられるんだと思う」

嫌い「ふーん。でも、それは『嫌なヤツが多い』と云う説明にはなっていても、私が『嫌なヤツが多いゴルフと云うスポーツをしたくない』という事に対する説得にはなっていないと思うんだが」

好き「人は人、他人は他人さ。確かにゴルフに対する世間の偏見はあるけど、これから純粋にスポーツとしてゴルフを楽しみ、マナーを守る若い世代が増えてきたら変わってくると思うよ」

嫌い「何十年先になるか判らないけどね」

好き「だから努力してるんですよ。でも、個人の力には限界がある。各種のゴルフ団体や財団などが本気で日本のゴルフ改造に取り組んでくれればいいんだけど、現状では難しい」

嫌い「じゃあ次に行こう。その3。とにかくお金がかかる。1日遊ぶのに2万円〜3万円掛かるのはどう考えても贅沢な遊びだ。それを安くする為に、ゴルフ場の会員になろうと思ったら目玉の飛び出るようなお金が必要だし、これは何とかならないの?」

好き「これは難しい問題だ。もちろん、土地の値段が高い、人件費が高いという日本独自の問題もあるけれど、根本的には『高級であればあるほど良い』という高度成長期とバブル時代のツケだと思う。ゴルフなんて、本来海沿いの原っぱで老若男女が楽しく遊ぶ為のものだったのに、投資と接待と云うシステムに組み込まれてその本質が汚されてしまったんだ」

嫌い「歴史なんて知った事じゃない。今の現状が何とかならないか、と言っているんだよ。クラブも、1本10万円以上もするなんてどういう事だい?」

好き「最近は少しづつ良いほうに動いてきていると思うよ。不況のせいで接待ゴルフが激減した事もあって、プレー代については平日なら1万円以下で回れるコースも増えてきたし、高級なメンバーコースもどんどん値段を下げている。そうしないと淘汰されていくんだ。また、クラブも確かに高級なものは高いけど、最新式でなければそこそこのクラブがセットで10万円も出せば買えるはずだよ。中古ショップも増えているし。しかも、クラブは一度買ってしまえば基本時には10年でも使うことだって可能だ。そう考えれば、決して高いとは思わない。スキーをするにしても、草野球をするにしても、ユニフォームやウェアなども含めたらそれくらいの初期投資は必要でしょ?」

嫌い「10万円で10年か。それ以外の、消耗品とか練習代とかはどうなの?」

好き「ゴルフ用のシューズは8,000円程度からあるし、グローブは1000円〜3000円ぐらい、ボールは1個100円ぐらいからあるし、そんなに掛からないよ。練習も1回1000円から2000円ぐらいで結構打てるし。ただ、最初はプロに教えてもらう方が絶対に良いんだけど、それは一回数千円だね」

嫌い「やっぱり結構かかるじゃないか。大変だね、やっぱり」

好き「もっと気軽に始めるなら、あんまりお勧めしないけれど知り合いの古いセットを譲ってもらうとか、知人のうまい人に教えてもらうとただ同然だよ」

嫌い「おう、それ、いいじゃん。どうしてお勧めじゃないの?」

好き「ゴルフは最初が肝腎なんだ。自分に合ったクラブで、自分の癖や体型にあったスイングをしっかり教えてもらわないととんでもない遠回りをしたり、直すのにとてつもない苦労をするからね」

嫌い「まただ。そういう所が敷居が高い、と云うんだよ。ちょうどいいから次の点へ行こう。」


(まだまだ続く)

 

2002/10/4(11850hit)  1周年記念特別企画・ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(4)


 昨日は快晴のもと、すばらしいコンディションでのラウンドだった。気持ちよかった。これで、スコアも最高ならもう思い残す事はないのだが、そういう訳にはいかないらしい。

ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(続きその4)

嫌い「ちょうどいいから次の点へ行こう。その4、上達しないとコースに出られない、そして、その5、従って敷居が高い」

好き「そう、確かに、ゴルフぐらい準備と上達に時間が掛かるスポーツは他に無いと私も思う。コースへ出ないとゴルフの面白さは判りにくいし、かといってある程度打てるようになるまではコースへ出られない。これは矛盾だよね」

嫌い「その通り。まるで初心者を排除するようなシステムじゃん。そんな狭い了見じゃ、ゴルフをしたい人を本気で増やしたいのかどうか判らんと云われても仕方ないぜ」

好き「システムというか・・・例えば欧米では、ゴルフコースはパブリック、プライベート、リゾートと性格が大きく分かれていて、パブリックなどでは非常に敷居が低いんだ。それこそ、小学生やクラブを持って三日目のオバサンなどもプレーしているし、またコースもプレイヤーもそれを『パブリックだからこんなものさ』と理解している。つまり、もともとは初心者でも充分楽しめるスポーツなんだよ。それに、欧米のパブリックは公立、即ち市営や州営を指す場合が多い」

嫌い「でも日本の現状は全然違うじゃん。どゆこと?」

好き「そう。日本の常識は世界の非常識なんだ、残念ながら。日本のゴルフ場は、その殆どがプライベートコース、つまりメンバーコースで、決まったメンバーしか原則的にエントリーできないんだ。誰でも回れるパブリックの数がとても少ない。さらに、パブリックといっても欧米と違って市営や県営は極めて少なく、企業などが経営していて『メンバーコースではない』という意味に使われることが多い。いつもいっぱいだし、予約をとるのも大変だ。まあ、何度も言うけど歴史や土地の問題もあるから仕方ないと言えば仕方ないんだけど、業界を束ねる団体が頑張ってくれないと・・・」

嫌い「そんな事今ここで言ったって仕方ないだろ。どうしようもないとかぶとを脱ぐつもりか?」

好き「もちろん、日本でも工夫次第で初心者でも楽しむことはできるよ。最低限の練習とマナーの習得は必要だけどね。例えば、ショートコースというのがある。これは、一般のコースのミニチュア版で、普通はアイアンとパターだけで2時間ほどで回ることができるコースなんだ。殆どのショートコースが予約無しでプレーできるし、服装やシューズもあまりうるさい事を言われない。値段も数千円だし、ここで何度かラウンドしてコースデビューに備えると云うのがおすすめかな」

嫌い「ふーん、そんなものがあるのか。あとは?」

好き「最近は、早朝や夕方に9ホールだけプレーできるプランを取り入れているコースも増えてきているよ。その場合は、メンバーコースでも一般の人を受け入れてくれるケースが多いし、費用も10000円以下の場合が多い。予約も当日電話でできるしね。それだと、割と気軽にラウンドできるよ」

嫌い「なるほど。少しづつ変わってきているという事だな。でも、今度はどうだ。その6、ルールやマナーにうるさく、気軽に楽しめない。いくら気軽にラウンドしようと思っても、ルールが複雑だとやる気をそがれるし、それにマナーマナーってうるさいじゃないか。そんなにお上品ぶる必要があるのか?」

好き「お上品ぶっているわけではない。これはとても大事なことだからはっきり云っておくけど、マナーはただプレーをスムースに気持ちよくする為のものではなく、自分や同伴者の身を護る為の物でもあるんだ。ゴルフは、金属の棒を振り回し、すごいスピードでゴムの硬いボールを打つスポーツだから、実は大変危険なんだ。例えば同伴者が球を打つ時は動かない、というマナーも、もちろんその人の気を散らさないと云う意味もあるけど、他人が打つのを注目する事で打球事故を防ぐ、と云う意味合いもあるんだ。ピンから遠い人から球を打つと云うのも、スムースに進行させる理由以外に、打つ順番を明確にして事故を防ぐという意味合いもかねているんだよ」

嫌い「確かに、ゴルフクラブはそのまま凶器になるし、ボールも当たりどころが悪ければ死亡事故にもなるな」

好き「そう、ルールを守らないと、事故がいつ起こっても不思議は無いスポーツなんだ。だからといって、必要以上に恐れる事は無いんだけどね。モータースポーツよりは間違いなく安全だよ(笑)」

嫌い「・・・しょうもない。じゃあ、複雑怪奇なルールはどう説明する?」

好き「ルールブックがあるぐらいだから複雑と思われるだろうけど、実は全然難しくないんだ。ゴルフのルールの背骨となる概念はたった2つ、『あるがままにプレーする』と『自分に有利に振舞わない』、これだけ。あとは、ここから派生した枝葉と、特殊なケースだけだよ。まあ、あと覚えておかないといけない事はいくつかあるけど」

嫌い「ほお、そうなんだ。でも、最初の『あるがまま・・』はともかく、『自分に有利に・・』と言うのはスポーツとしては当然のことじゃないのか?」

好き「そう、スポーツとしてと云うよりも人間として当たり前だよね。しかし、誘惑に弱いのもまた人間。ゴルフには原則的には審判がいない。あくまで自己判断に基づいてプレーしていくわけだから、強い自制心と克己心を持ってプレーすべし、という意味合いを込めて『自分に有利に振舞うな』と謳っているんだよ」

嫌い「でも、それでもズルをしたりあくどい事をしたりする人もいるんじゃないの?」

好き「残念ながらそう。さっきも書いたとおり、ゴルフはその人の性格をそのまま出してしまうスポーツだから、ゴルフでズルをする人は日常生活や心の中も然り。従って、ゴルフで不正を行う人は最も忌み嫌われ、最大限の侮蔑の対象になるんだ。史実でも、ゴルフで不正を働いた市長が信任を失ったり、実業家が銀行から支援打ち切りを通達されたりしたこともある。日本でも有名なゴルフ好きのタレントが権威を笠に着て子供でもわかるような不正をしたり・・・でも、実際にはそういう人間は侮蔑されていることすら気づかないんだけどね」

嫌い「うーん、単純な球ころがしと思っていたけど、結構複雑なんだな。」

好き「そう、だから楽しいし、飽きないし、奥が深いんだ。」

(飽きずに続く)

 

2002/10/5(11906hit)  1周年記念特別企画・ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(5)


 1周年記念企画第として、今までの日記の中から面白いと思われるものをピックアップし、「日記自薦集」として別ページに集める事にした。まだ全て整理していないが、過去の膨大な日記を読むのが面倒な方はどうか覗いてみて頂きたい。しかし、チョイスするために見直してみると、如何に駄作が多いかが良くわかる。トホホである。さて、対談の方はいよいよ佳境に近づいてきた。

ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(続きその5)


嫌い「いや、まだまだ認めないぞ。次はどうだ。その7は、難しくてなかなか上達しない、だから面白くない、だ」

好き「(小声で)上達しないからこそ面白いんだけど・・・」

嫌い「君のようなオタクでマゾなゴルフキチ○イは特例だ。一般の人は、練習してもなかなか上達しないから腹を立てたり諦めたりしてゴルフを止めてしまうケースが多いと思うんだが。」

好き「じゃあこういうのはどう? なかなか上手くならないから、(少しでも)上手くなったときの喜びがとても強い。また、上達していく過程を長い期間にわたって楽しめる・・・とか・・・」

嫌い「苦しい!苦しすぎるぞ!自分でも苦しいと思っているだろ!強引だと感じながら発言しているだろ!わかっているぞ!もっと説得力のある意見を吐いてみろ!」

好き「わかったよ。上達に関しては確かに君の云うとおり時間が掛かる事が多い。しかし、それにもちゃんとした理由があるんだ。君が言うところの、『ただ地面に転がっている球を打つ』ゴルフのスイングについて、ゴルフを始める前はどう思っていたかな?」

嫌い「もちろん、あんなもの打てない方が不思議と思っていたさ。私は野球をやっていたからね。練習場なんかでまともに当てられない大多数のゴルファーを見て、何てセンスが無いんだ、運動オンチなのか、いや特別センスが無いやつだからゴルフをするのか、とさえ思っていた。今でも、ちょっとコツをつかめばすぐに上手く打てるようになると思っているよ」

好き「野球と違って止まっているボールを打つわけだからね。そう考えても不思議は無い。でも、実はそこに大きな落とし穴があるんだよ。ゴルフのスイングはああ見えても実は大変複雑で、自己流でマスターするのはとても難しいんだ。それなのに、簡単だと思い込んで自己流で始める人が多い。特に男性や君のように野球をしていた人はある意味ゴルフをなめながら始めてしまう。でも思ったようにいかない。そのギャップが、難しい、上達しないという偏見を助長してしまうんだ。」

嫌い「まあ、そう言われてみればその通りかもしれないな」

好き「それに、大人になってから始めると云う事もスイングを固める事に対してはマイナス材料になるんだ。君は野球のスイングをどうして覚えた?」


嫌い「もう、物心ついた時から近所の公園で振っていたよ。その頃は誰にも教えてもらわなかった。中学に入って、ある程度の理論は勉強したけどね。それが何か?」

好き「そう、小さな時から体で覚えたことは身に付きやすい。しかし、ゴルフのスイングは大人になって理屈をこねながら、つまり近道を探しながら覚えようとする。これが上手く行かない理由の2つめ。」

嫌い「なるほど。一応納得しておこう」

好き「で、3つ目は、さっきも言ったけどスイングそのものがやはり複雑で、ポイントをしっかり押さえないと上達がおぼつかないと云うのも確かにある」

嫌い「ほら、なんだかんだ言ってもやっぱり難しい事を認めるんじゃないか」

好き「事実なんだから仕方が無い。でも、最初からスクールに入ったり良い先生に教わったりすれば、きっと着実に上達するよ。それは保障する。誰でも、ゴルフを楽しめる程度までは上達できるはずだ。たとえ60歳から始めてもね」

嫌い「巷にあふれているゴルフ雑誌やレッスン書を参考にしたり、知人に教わるのではダメなのかい?どうも先生に教わる、と言うのは抵抗があるのだが」

好き「どうしてもそうしたいと云うならあえて反対はしないが、上達への道はいばらの道になる事を覚悟しておいた方がいいね。『HDCP20の人に教わった人は、HDCP19以下にはなれない』という言葉があるぐらいなんだ。だから、先生に教わる事が、急がば回れで最も着実な方法だと思うよ。ただし、
良い先生を口コミになどで探す努力は必要だし、先生で合う合わないもあるだろうけどね」

嫌い「どこの先生が良いなんて、誰に聞けばいいのさ」

好き「近くのゴルフショップや女性ゴルフゴルファーに聞くのがいいかもしれないよ。女性はほとんど先生に教わったりスクールに入ったりしているからね」

嫌い「まあ何でも新しく始めるのは大変だからな。でも面倒なことには変わりないなあ。」

好き「まだ言うか。それは君の資質の問題であって、ゴルフ自体の問題では・・・」

(しつこく続く)

2002/10/6(11956hit)  1周年記念特別企画・ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(6)


 さて、ディスプレイばかり覗いているうちに季節はすっかり秋である。星新一のショートショートに、傷の入ったレコード盤(レコードもカセットテープも過去の遺物となりつつある。若いモンがMDウオークマンを持ち歩いているのを見るにつけ、自分が旧世代である事が痛感させられる)の如く同じ1日が繰り返される、という話があったような気がするが、そんな日が来ても良いな、と思うような気候である。取って付けたような前置きはさておき、対談の続きといこう。

ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(続きその6)


嫌い「わかった、わかった。次だ。その8、1人でプレーできない、これは?」

好き「ゴルフ場を予約するのに3人ないし4人の仲間が必要だ、と云うことだね。これも誤解しているけど、必ずしもそうでは無いんだ」

嫌い「だって、1人じゃ回れないじゃん」

好き「確かにそうなんだけど、
パブリックだったら1人でエントリーできるし、その時は誰か同じような少人数の組に入れてもらえるんだよ」

嫌い「見ず知らずの人間と回るのか。最初は下手糞だから格好悪いな」

好き「それは大丈夫。どんなゴルフゴルファーも初心者の頃があったわけだから、最低限のルールとマナーさえ守れれば、そんなにイヤな顔はされない。最初に『初心者ですのでご迷惑をかけますが、どうかよろしく』と言っておけば、結構気を使ってくれるよ」

嫌い「でも、その同伴者がイヤな奴だったら?可能性はあるだろ?」

好き「確かに。でもその確率は低いと思う。なぜなら、嫌なヤツの比率は『各種競技会>メンバーコース>パブリックコース』という順番で低くなるんだ。例外はあるし、あくまで私の独断だけどね。だから、パブリックに1人や2人で来ている人はその『ヤな奴率』は低いはずだよ」

編者注:上の順番は全く逆であったことが判明しております。すいません(2017/4)


嫌い「ふーん、そんなものなのか。でも、そんな事書いて大丈夫か?他人事ながら心配になるぞ。しかし、それでもイヤな奴に当たったら?」

好き「その時はとにかく自分のゴルフに徹することだね。精神修養と思って、もくもくと球を打ち続ける。喧嘩をしたりしても不快になるだけだし、注意してもそういう輩は逆ギレするしね。あと、もう一つだけ注意すべき事はその嫌なヤツが『教え魔』だった時、その人のアドバイスは絶対に聞かないこと! これは肝に銘じておいたほうがいい。」

嫌い「どうして?只で教えてくれるんだから良いじゃない。それに、親切に教えてくれるのを無視するのは大変だぜ」」

好き「詳しくはここを読んでくれれば判るけど、教え魔は教わる人の為ではなく、自己満足の為だけに教えるからさ。だから教えた結果がどうなろうと知ったこっちゃなし。人のスイングを無茶苦茶にしておきながら、上手くならない人を『教わり方が悪い、才能が無い』とこき下ろし、もし上手くなった場合『あいつは俺が教えたから上手くなった』とか吹聴する。極めて自己中心的な人間が多いからさ」

嫌い「何か恨みがあるような書き方だな。じゃあ対処の方法を教えてくれよ」

好き「言われるたびに『はい、はい』と聞いておいて聞き流していると、そのうち何も言わなくなるよ。あるいは『レッスンを受けている先生に他人のいう事は聞くなと言われていますので・・』とでも言っておくのが良いんじゃないかな」

嫌い「うーん、そんな話を聞いていると1人で行くのがやっぱり面倒になってきたな」

好き「先に仲間を作る事も可能だよ。スクールに入ったりすればレッスン仲間ができるはずだし、同僚や知り合い、親戚などにもゴルフをする人がいると思う。君がゴルフを始める、なんて相談すると、きっと親身になって世話を焼いてくれるはずだぜ。

嫌い「確かに、ありがた迷惑と言って良いぐらい世話を焼いてくれたな、私をゴルフに誘った上司も」

好き「また、最近は
ネットで『ゴルフ仲間募集』なんてサイトや団体も増えてきているしね。後は家族を巻き込むのも一つの手だ。費用が全て倍になると云うデメリットを除けば一番良い方法かもね」

嫌い「なるほど。色々と手があるものだな。でも、社交的な奴はともかくそうで無い奴は大変だな」

好き「気のおけない仲間とゴルフをするのが一番楽しいけれど、1人でストイックに上達を目指すのも悪くない。それだけでも十分楽しいし、そこから競技ゴルフを目指すというのも一つのベクトルだよ。それなら別に社交的でなくても良いし」

嫌い「そこまでまだ考えられないよ。じゃあ、次に行こう。」

(いよいよ次回が最終回)

 

2002/10/7(11991hit)  1周年記念特別企画・ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(最終回)


 さて、長かった対談もいよいよ最終回である。自己満足の極みが1週間もつづき、さぞ辟易しているという読者もおられるだろうが(大多数だったりして・・・)、この1週間、カウンターは一応同じようなペースで回っていたのでそうでない読者の方もいると信じたい。

ゴルフ好きとゴルフ嫌いの架空対談(続きその7)


嫌い「じゃあ、次に行こう。ゴルフ場建設は自然破壊である。これについては?」

好き「じゃあ逆に聞くけど、具体的にどれくらい自然破壊になっているのか証明できるかい?」

嫌い「そんな事できないし、するつもりも無いね。でも、自然破壊なのは明らかだ。山の自然林を切り倒し、整地し、大幅に生態系を変え、農薬や除草剤を撒き散らしているじゃないか。それのどこが自然破壊じゃない、と云うんだい」

好き「物事はもっと広い視点で見て欲しいね。確かに、無茶な開発や、地元の意思と自然のバランスを無視したゴルフ場建設は無いとは言わない。特にバブル期、作れば確実に儲かったわけだから、欲に目がくらんだ馬鹿な政治家や土建屋がゴルフ場を建設しまくった。でも、それはゴルフ自体が悪いのか?悪いのは、ゴルフ(場)を利用して金儲けをたくらむ政治家や土建屋じゃないのかい?それが証拠に、そうやって作られた投機対象のバブリーなゴルフ場は一般ゴルフゴルファーとは縁が無いままどんどんつぶれている」

嫌い「でも、結果的には山を切り開いているじゃないか。一般ゴルファーと縁が無いといっても、我々から見ればゴルファーはゴルファーだ。一緒だよ。」

好き「そういう一部のゴルフゴルファーを見て全体を判断してほしくないな。それこそ木を見て森を見ず、だよ。また、そうやって自然破壊しているのはゴルフ場だけかい?原生林を分断するように走る不必要な高速道路に有料道路。人より狸の数の方が圧倒的に多い場所にある新幹線の駅。地元のセンセーとゼネコンが上前をはねる為だけに作って、殆ど利用されずに朽ちていく地方空港。何千年もかけて育ったサンゴ礁を破壊する海洋開発、軍事基地。規模や額で言えば、こちらの方が大きな問題じゃないの?」

嫌い「それらも確かに問題だけど、だからといってゴルフ場開発が許されることにはならないだろ?」

好き「少なくともゴルフ場には緑がある。それに、最初に君が『原生林を破壊して』と言ったけど、
日本に本当の意味での原生林はどれだけあるか知っているかい?正確な数字は私も知らないけれど、驚くほど少なかったはずだよ。多くの山林は何らかの形で人の手が入ったり植林されたいわば人工的な森林で、しかもそういうところはある程度人間によって管理してやらないと朽ちていく場合もあるんだ。そういう意味では、ゴルフ場建設は『自然破壊』ではなく『自然管理』と云う側面も持っているんだよ」

嫌い「本当か?眉唾の話だな。具体的な数字が出ていないところなど、だまされている気がしないでも無いぜ」

好き「残念ながら本当に知らないんだ(読者の方へ。このあたり、具体的な数字などご存知の方は是非教えてください)。大事なことは、感情的に思いつきで何でもかんでも反対を唱えて欲しく無いという事だな。例えば、一時期はやった割り箸のリサイクル。いくらでも再生する木材の、しかもクズ材からできた割り箸を、高価で限りある化石燃料を使って集め、加工し、紙か何かを作る。資源の無駄使い以外の何者でもない。感情的リサイクルの代表だ。」

嫌い「ふーん。まあ、その話がもし事実なら、多少の存在意義を認めてやっても良いな。でも、農薬や除草剤はどうなんだい?一時期、問題になったじゃないか」

好き「確かに多少の農薬や除草剤は使用しているけれど、本当に必要なのはグリーンぐらいでそんなにたくさん使っていないはずだよ。それに、畑や田んぼでは農薬を使ってよくて、ゴルフ場はいけない、というのはどう考えても納得いかない。だって、ゴルフ場の総面積と畑や田んぼの総面積を比べてごらんよ。
国内で消費される農薬のうち、ゴルフ場で利用されるのはおそらく0.1%未満だと思うよ。その0.1%が大問題で、99.9%はノーチェックと云うのもおかしな話だろ。これも、一部の例外を全てのゴルフ場に当てはめたり、思い付きで『ゴルフ場=綺麗な芝生=農薬垂れ流しに違いない』と無責任な感情的反対論から出てきた話に過ぎないと思うんだ。その証拠に、ゴルフ場にはミミズやバッタ、ナメクジなどがたくさんいるんだよ。これだけでも、農地とゴルフ場の違いが判ってくれるんじゃないかな」

嫌い「・・・と思う、と云う結びが多いので今ひとつ説得力にかける話だけど、まあ良いだろう。」

好き「ゴルフ場がもともとあった山手が、宅地としてどんどん開発された。その結果、その一帯は宅地がゴルフ場を囲うような形になった。これが、全て宅地になるのと、家の裏にゴルフ場が見えるのと、どちらが良い?そういう例もあるんだ、そう考えると、ゴルフ場は『最後の自然の砦』と云う見方もできるだろ?」

嫌い「特殊例で煙に巻こうと言うのはアンフェアだな。でも、言いたいことはまあ判る。」

好き「さあ、そろそろ結論と行こう。議論する我々は退屈しなくても、これだけの話、読まされる側はきっとうんざりしているはずだぜ。どうだい?ゴルフは嫌いかい?」

嫌い「嫌いじゃないけど、好きでもない」

好き「ここまでの話、納得できなかったのか?」

嫌い「そうじゃない。でも・・・」

好き「でも?」

嫌い「素直に納得したくない。それに、まだまだ引っかかっている部分もあるし」

好き「判った。じゃあ、引っかかっている部分はフェアウェイを歩きながら話をしようぜ」

嫌い「お、俺をゴルフに誘ってるのか?ゴルフ嫌いの、この俺を!?」

好き「そうさ。是非一緒にプレーしてくれないかい?」

嫌い「・・・・・・・考えとく」

(終わり。最後までお付き合い頂き、多謝。)


2002/10/8(12046hit)  10月3日のラウンド結果

きさいちCC・松竹(Aグリーン)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 72
score 5 4 5 6 4 2 4 6 5 41 5 5 7 5 4 4 4 7 4 45 86
+3
putt 2 3 2 2 2 1 1 2 2 17 2 3 2 2 2 1 2 2 1 17 34
項目 今回 推移 今年
アベレージスコア
Scoring average
1バーディ
9ボギー
2ダボ
1トリプル
86 87.9
平均パット数
Putting average
1.889
(34)
1.952
(35.13)
パーセーブ率(%)
Par saving average
38.9 35.9
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
83.3 76.9
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
33.3 31.3
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
83.3 79.5
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
71.4
(10/14)
62.2
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
212.9 210.4
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
14.3
(1/7)
27.5
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
71.4 69.7
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
91.7 63.6
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
58.8 64.7
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
76.9 68.1


 10日ぶりのラウンドである。嬉しすぎて、また昨夜は寝られなかった。新聞配達のバイクの音を聞き、さすがにこれはいかんと目をつぶり、眠りの糸口を探す。私の場合、ゴルフの事を考えると目は覚める一方になる(悩みが多すぎてどんどん思考が深みにはまるのだ)ので、それ以外のできるだけ他愛の無い事を考える。しかし、脳の98%をゴルフに使っているため、無意識にゴルフの事に思考は行き着いてしまう。困ったものである。結局、4時間ぐらいしか寝られなかった。

 さて、この日は10月にしては暑いぐらいの気候であった。チノパンの長ズボンを春以来始めてはいたのだが、半ズボンでもよかったぐらいであった。後で確認すると最高気温は29度。暑いはずである。

 久しぶりの松竹コース、しかもAグリーンである。きさいちCCで一番コースレートの高い18ホールだ。こういう時に良い成績を出して、早く「なんちゃって70台」から脱却したいと思いつつ、スタートした。

 ドライバーいまいち。練習場ではまずまずだが、力が入るのか切り返しのタイミングがずれるのか、「かいしんのいちげき」は1ラウンドで2つぐらい。まあまあかなというのが6個。うーん、自分で「あれはフェードだ」と誤魔化すにも程があるというスライスが2球、引っ掛けが2球、息子が打った方がまし、というミスショット(テンプラと引っ掛けスライス)が2球。いまいちピリッとしない。まあ、「フェアウェイキープ命」ではなく「あわよくば自己最高飛距離更新っ!」と思って振っているホールも4〜5ホールあるので仕方ないかも。

 松の出だし3ホール、パーパットはことごとく2〜3mの下りが残り、それをことごとく打ちきれずショート。下りの難しさを再認識。4番パー5は1打目をテンプラするも何とか4オン2パットのボギー。5番でやっとパーが来て、6番ではエッジからパターで打った寄せが運良くカップイン。7番、3打目の寄せがベタピンについてパー。8番パー5でも悪いショットを繰り返しながらも何とかボギーオンして2パット。9番もボギー。アイアンと7Wが冴え、出来過ぎの41で気を良くして後半へ。

 このまま平穏に終わればトホホの名がすたる、とばかりに大叩きの罠が待っていたのは後半竹コ-ス2番パー3。1打目は完全なミスショット(トップ)でグリーン右のバンカーへ。トホホ。バンカーショットはフェースを開きすぎてヘッドが砂の下を滑ってしまい、出ただけ。トホホ。パターのアプローチも寄らず、3パットの素ダボ。こんな事をしていてはいけない!

 ショックが抜けきらない3番パー4、ドライバーがどどどどどどどスライスでOB。トホホ。プレーイング4から9アイアンがダフリ。トホホ。再び寄らず入らずのトホホトリプル。

 何とか気合を入れなおし、4ホール1オーバーで凌いで迎えた8番パー5。真っ直ぐの、比較的易しいこのホールで、ドライバーがまたスライスして右の山の中腹へ。山登りしてボールの位置に着いて見るともろディボット。こんな所にティーショットを打つなよと、ディボットを作った見知らぬスライサーに対して自分の事を棚に上げて憤慨しながら7アイアンで打ったらチョロ。30ヤード。トホホ。3打目の7Wで何とか距離を稼ぎ、残り100ヤードの打ち降ろし、SWでいけると思った会心のショットがエッジまでしか届かず。やっぱりAWだった。トホホ。またそこから寄らず入らず、ダボ。

 エアポケットに入るように、突然ミスの嵐が送ってくる。こういう時、ローハンディキャッパーなら気合と集中力で何とか最低限の打数に抑えるのだろう。それに、上級者は続けてミスショットする事はまず無い。

 ところが私は、大きなミスが2回続いてダボやトリプルを叩いている。3番の場合、ティーショットとバンカーショット。4番もOBとアイアンのダフリ。8番もチョロと4打目のクラブ選択ミス。寄せワンでカバーできればまだボギーやダボで済んだのだろうが、寄せツーないし3パットをしているようではまだまだである。

 というか、私に足りないのは根性だとまたしても思った悲しい秋の日だった。

2002/10/9(12103hit)  今回のレッスンでわかった事(1)


 根性を付けてもらうため、6日の日曜日にいつものT先生のところへ行ってきた。11回目か12回目のレッスンになるはずだ。今までイニシャルで書いていたが、あまり意味がないとやっと気づいたので実名を出そう。東香里ゴルフセンターである。

 Tプロが来られるのを待つ間、SWと9アイアンを打つ。何故か調子が良い。実は、先生に見て貰う時はいつも結構調子が良いのだ。これには、実ははっきりした理由がある

 まずは、適度な緊張感がある事。1人で練習している時は、どうしても注意散漫になる(普段から注意散漫だが)。ミスショットしてもどんどん打ってしまうので、集中力も欠ける(普段から集中力は無いが)。また、プロに見てもらう時はミスショットが出る度に素振りをさせられるので、漫然と打つことがない。

 次に、スイング中、ドローを打つことしか考えない。飛距離や方向、格好を気にせず、とにかくインサイドからクラブが降りてくる事だけを考えてショットする。これにより、ミスショットの原因となる考えすぎが防止されていると思う。

 さらに、東香里GCがネットまで150ヤードまでしかない事、ボールがワンピースであまり飛ばない事から、飛距離に拘らずショットできるというのも体から力が抜ける大きな要因になっていると思われる。

 1人でいつもよく行く星田ゴルフセンターは、ツーピースボール使用、正面のネットまで公称350ヤード(実際は280ヤードぐらい?)と力んで飛ばしてしまう材料が揃っている。おまけに、いつもどのあたりまで飛ぶか覚えているため、当たりが薄かったり噛んだりすればすぐわかってしまう。で、どんどん力が入る。

 肝腎の練習内容だが、実は最近、自分の球筋がだいぶ変化してきた事に気づいた。その話はまた明日。

2002/10/10(12150hit)  今回のレッスンでわかった事(2)


 今日は体育の日だった日である。祝日からただの平日に格下げになった10月10日君はさぞ無念だと思う。賞味期限の切れたラベルを張り替えたり、銃を乱射した訳でもないのにこの仕打ち。人為的な3連休の為に、晴れが異様に多い特異日という長所を生かす事ができなくなった。情緒というか、遊びがなくなり、日本はどんどんギスギスした国になって行く、とまで言うのは大げさだが。

 さて、早速続きといこう。球筋が変化してきた話である。面白い傾向が見られたので、以下に図と表にしてみよう。以下はドライバーの球筋である。(だから、こういう下らない事をする暇があるのなら仕事しろよってば)。


図 七色(実際は9種類)の華麗なる球筋

球筋 去年
(%)
今年の春
(%)
最近
(%)
1、ダックフック
(プルフック)
0 51 5 35 5 27
2、引っ掛け(プル) 1 20 20
3、引っ掛けスライス 50 10 2
4、フック(ドロー) 0 36 3 30 5 23
5、ストレート 1 2 3
6、スライス(フェード) 35 25 15
7、プッシュフック 0 13 3 35 2 50
8、プッシュ 1 12 13
9、プッシュスライス 12 20 35
表 結構いいかげんなパーセンテージではある


 念のため補足しておくと、1〜3(表の紫のセル)はアウトサイドインの軌跡、7〜9(ブルーのセル)はインサイドアウトの軌跡によるショットである。3と7は各々フェードとドローに見えなくも無いが、実際はもっと曲がりの酷いミスショットである(目標線を越え、反対側へ曲がって行く。図が。私が目指す球筋はもちろん4のフック(ドロー)であるわけだが、世の中そうは甘くない(実際はフックとドローは少し球筋が違うのだが、ここでは単純に同じと考える。スライスとフェードも同じ)。

 レッスンを受ける前は、物心ついた時からやたらと引っ掛けスライス(3)を連発していた。トップ目に左へ飛び出し、そのまま急角度で右へ曲がり、180ヤード地点の右のOBへゴロで転がって行くあの球である。アウトサイドインの軌跡で、フェースが開き、しかもボールの上っ面を叩くという、ドライバーのミスショットの西の横綱である(東の横綱はチーピンであろうか)。持ち球が引っ掛けスライスと言うのは冗談でも悲しい。また、右へ打ち出そうが左へ打ち出そうが、とにかく球は右へ曲がっていた(3、6、9)。

 しかし、今年の春、レッスンを受けだした頃はアウトサイドインの軌跡を是正するため、右へボールを打ち出す事に専念し、その甲斐あって右へのOBが余計に増えた(;_;)・・・・が、インサイドアウトによる球筋の割合が13%から30%に増えている。しかし相変わらず引っ掛けも多く、結果的に球は左右にばらけ、OBが多発した時期でもある。

 そして最近。引っ掛けスライスはほぼ撲滅できた。そして、2球に1球は右へ打ち出せるようになってきつつある。しかしフェースがきれいに返らず、相変わらずプッシュスライスが多い。右へ出るのは出るが、そのまま帰ってこない。帰ってこないボールを見送るのは、何となく物悲しい。理想のフックは何と5%。3ラウンドでたった2ショットである。トホホ。

 スイングの軌跡には変化はあるものの、まだまだ理想には程遠い私の球筋であった。習い出して半年、気持ちよく、ストレートないしドローでドライバーショットを打てるようになるのはいつの日か?


2002/10/11(12216hit)  根性のラウンド結果は?

きさいちCC・梅松(Bグリーン)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 71
score 4 4 3 5 5 5 3 4 6 39 4 4 5 5 4 3 5 6 4 40 79
putt 2 2 1 2 3 2 2 2 2 18 2 3 2 2 2 2 2 2 1 18 36
項目 今回 推移 今年
アベレージスコア
Scoring average
8ボギー 79 87.7
平均パット数
Putting average
2.0
(36)
1.953
(35.15)
パーセーブ率(%)
Par saving average
55.6 36.3
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
100 77.4
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
55.6 31.8
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
100 80.0
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
57.1
(8/14)
62.1
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
215.0 210.5
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
28.6
(2/7)
27.5
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
71.4 69.8
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
16.7 62.4
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
65.6 64.7
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
66.7 68.1


 更新が遅くなり、ごめんなさい。仕事が珍しく忙しかった(たまには仕事もするのだ)のだ。

 さて、今回のラウンドを一言で総括するなら、「度を越した結果オーライ」である。

 例えば、スタートホールの梅1番。ドライバーは会心の当たりで、残り50ヤード。SWでのセカンドショットがダフるが、ピン右手前のエッジへ。そこから2パットでラッキーなパー。きっちり当たっていれば大オーバーしてダボまであった。

 また、梅8番パー4。ストレートないしフェードで、と思ったドライバーショットが地を這うような引っ掛けスライス。あっちゃー!と思ったらそのまま左の山と鉄塔の間を抜けていき、フェアウェイ右のベストポジションへ。2打目も、残り90ヤードを派手にダフリ、半分ぐらいしか飛ばない。しかし、ダウンヒルのライをころころと転がり、ぎりぎりにオン。2パットでパー。

 次に、午後からはドライバーがはらほろひれはれになり、松3番パー4では左へ引っ掛けOB一直線!しかし、木に当たって前方のラフまで跳ね返ってきた。無難にボギー。

 さらに、4番パー5では2打目の7Wがヒールに当たり、左のマウンド直撃か!と思ったらスライスしてマウンドを避け、残り70ヤード地点の絶好の位置までコロコロと転がってくれた。SWでのせて2パットでパー。

 加えて7番。1打目がスライスして、右の林へ。しかし手前のカート道に着地し、何故か左へはねてラフに留まる。また、2打目の7Wをまたチョロするも、3打目のPWが上手く乗って2パットのボギー。

 一つ一つのショットだけを見れば、90以上叩いても仕方ないレベルのゴルフであったはずだ。パットも、寄せも悪かった。しかし、上がってみれば70台(パー71だけど)。まさに、狐につままれた感じである。

 私には根性が無かったが、少なくともボールには根性があったラウンドであった。

2002/10/12(12415hit)  最近の練習課題


 本文に入る前に訂正と不思議な話を。

 10月10日の日記の図で、(1)をチーピン、(4)をドロー、(7)をプッシュフックと書きましたが、(4)がチーピン、(7)がドローではないか、と「アンクルパー」さんからご指摘を頂きました。この表だけ見ればまさにその通りで、紛らわしい部分を訂正・加筆しておきました。また、チーピンですが、私は左へ出て急激に左へ曲がる球がそうだとばかり思っていました。まっすぐ出て急激に左へ曲がるのが本当のチーピンというそうです。お詫びして訂正しておきます。

 次に不思議な話。大体40〜50で落ち着いていたカウンターが、昨日に限って200近くも回っている。一体、何が起こったのか?真相をご存知の方は是非教えて下さい(断っておくが、編者が狂ったように何度もF5を押したわけではない)。

 では本文。球筋がようやく右へ落ち着きかけているような今日この頃である。それで、アイアンに限っての話であるが、右へ飛び出していった球を左へ呼び戻す取っておきの方法を思いついたので報告する。聞きたくなくても報告する。

 前回のTプロの勧めによると、練習場の左サイドの打席を使う事でドローが打ちやすくなるらしい。色々と雑誌やレッスンで見聞してきた事だが、この単純な方法が実は結構効果があると言う事がわかった。

 人間というものは、けっこう無意識で体の動きを制御しているものだ。この場合、左側にネットがあり、練習場の中心より右を向いて構える(クローズドスタンス)事でインサイドアウトの軌跡を作りやすくなるのだと思う。そういえばコースで、フェアウェイセンターを向いているつもりでも、ティーグラウンドが右を向いていればそちらに打ち出してしまうではないか。

 この無意識を利用しない手はない。早速試してみると、確かにドローがかかりやすい気がする(しかし、ドライバーはそのまま右へさようなら〜であった。何故かは判らない)。

 ここで気をつけなければいけないのは、両足のラインが右を向いていても、肩は左(練習場のセンター)を向きやすいという点である。肩がオープンになっていると、いくら頑張ってもフックは掛からない。従って、アドレスで右ひじをしっかり体に近寄せ、肩が目標と平行になるよう気をつける。これにより、右肩が気持ち下がるのでより好都合である(ね、高野さん!)。

 実は、肩の開きが重要である、というのはここ(リンク切れ)を見て発見したのであるが、実際に球筋がどう変化するか打ち比べてみると驚くべき結果がでた。まさに、アドレスで肩が向いているその方向に球が飛んで行くではないか。これは実際のラウンドでも使えそうである。しかし、肩のラインをターゲットに合わす事自体、難しいという問題は残るが。

 さらに、高野さんのゴルフ「80を切る!」日記で教えていただいた大事なコツ、「グリップをゆるく握ればフックが打てる」を併用すると効果倍増。

 これらをもって、10球に1球はフックを打つ事に成功しつつある私であった。


 今日のまとめ:ボールを左へ曲げるためには

  ○思い切って右を向く
  ○肩のラインも右を向く
  ○右ひじを体に近づける(右肩を下げる)
  ○そのまま、インサイドアウトに振る
  ○もちろん、右ひざはバックスイング中絶対右へ動かさない
  ○意外と大事なグリップゆるゆる


 といった感じで宜しいでしょうか?って、誰に言ってんだか。

2002/10/13(12464hit)  こんな夢を見た


 カウンターは1日だけでいつもの数に戻ったようだ。バブルは瞬間風速的に去った。秋の夜の長夢(?)か?そう、今日は夢の話である。

 他人が読んだ本のあらすじ、他人が見た映画の粗筋、他人の病気の話、他人の子供の自慢話、年寄りの若い頃の自慢話、他人のベストラウンド(ベストショット)の自慢話。これらはいずれも、喋る方は楽しくてしかたないが聞かされるほうは苦痛以外の何者でもない代表例といえる。そして、他人が見た夢も然り。

 御用とお急ぎのある方は、今日の日記は読まずに「戻る」ボタンを押して欲しい(強く推奨)。蝦蟇の油は売りつけないが、確実に時間の無駄となるであろう(強く推測)。「その無駄が面白いから人生じゃないか」と思った人は、私と同じ崇高でけったいな人物であると太鼓判をお押しする(強く捺印)。


 とある箱庭のようなコース。始めてのラウンドらしい。同伴競技者は父親と、初対面らしき若い女性2人。一行は、クリーク越えのパー3のホールへやってきた。私がオーナーらしく、ティーアップする場所を探す。きょろきょろと見回すが、砂地だったりでこぼこだったりして気に入る場所が見つからない。

 父親や女性のイライラする感じが伝わってくる。焦る。思い切って奥の方へ向かう。いつの間にかティーグラウンドの横幅は30ヤードぐらいに伸びているのだ。奥はフラットなのでティーアップしようとかがむと、異様に芝が長い。くるぶしぐらいまで伸びている。まるでラフだ。だめだ。さらに焦ってもと来た方へ戻る。

 父親と女性2人のイライラは頂点に達しようとしている。やっとフラットなライを見つけ、セットアップする。すると、アドレスをとると両足の下にちょうどコブがあるではないか。ちらっと3人に目をやると、目が三角になっている。でも、いくらなんでもここからは打てない。再び場所を移動して、やっとショットに取り掛かる。打たれたボールは当然のようにトップし、クリークへ一直線。トホホ。

 大変情けないような、悲しいような気持ちになった。こんな夢を見る私の深層心理は、どうなっているのであろうか?心理学や夢判断に詳しい人、どうか教えて下さい。

 でも、ホント、夢でよかった。というか、現実でも同じような事をしてるのかもしれないけど。

(今晩から、わかさCCへ出張に行ってきます。従って、明日の更新はお休みか、深夜になります。ごめんなさい。)

2002/10/14(124??hit)  週間ゴルフダイジェストの記事で


 えっと、この日記は予定稿なので、わかさCCのラウンド結果は明日書きます。

 先週か先々週の週間ゴルフダイジェストの特集に、「シングルはスコアカードを上手に使う」みたいな特集があった。要するに、スコアカードを見て自分の長所と弱点を知ろう、というものである。で、記事の方は要約すれば以下のようになる。

 1、同じ80を出すのでも、44・36で回る人より40・40の人の方が上手い。

 2、パー5はシングルにとっては楽勝パー3と同じである。4ホールのパー5で1オーバーで回る。

 3、シングルはパー3で大叩きしない。

 4、シングルはバーディーを獲った次のホールで大叩きしない。

 5、シングルは上がり3ホールを1オーバー以内でまとめる。

 6、シングルは寄せワンでパーを獲る。

 7、コースマネージメントが大事。


 と言う事らしい。しかし、これ、本当か?

 1、は腕の違いというよりも考え方の違い(バーディーパットは狙うのか合わせ打ちするのか、ドライバーによるOB数の許容範囲の違い、気持ちよくラウンドするのを第一義とするのかスコア至上主義でいくのかなど)だと思う。いつもいつもコントロールショットをして、いつも良いスコアを出す事を考えて回って、大叩きもしないけど冒険も一切しないゴルフなんて楽しいか?と思うのだ。その克己心が腕だ、といわれればそれまでだが。

 それに、もしこのラウンドがいつもの平均的なスコアだとすると、ベストハーフが40の人よりも36の人の方が下手だ、と云うのはどう考えても納得できない。

 2、も異論がある。ショット数が多いパー5では、それだけミスショットの確率も高くなるし、またパー5で良い成績が出るのは単に「フェアウェイウッドを確実に打てる」とか「リカバリーショットが上手い」という事だけのような気もする。パー5をひとくくりにしているのも気になる。

 3、4、は当たり前だし、そもそも大叩きしないからシングルなのだ。

 5、はわからなくも無いが、腕というよりセルフコントロール能力。

 6、は「シングルはショートゲームが上手い」と言ってるだけ。

 7、だけはまあ頷ける。結局、ボールを打つ前にどれだけ自分の腕やコースについて冷静に考えられるか、と言う事であろう。それはでもスコアカードとは全然関係ないのでは?

 というわけで、ついつい記事を批判してしまった訳であるが、週刊誌の記事を作るのは本当に大変だとは思う。時間に追われる中で、読者の気を引くような特集を次から次へと考えなければいけないのだ。そのしんどさは他人事ではない

 まあ、週刊誌の記事に真面目に反応するのも如何なものかという批判もあろう。だからといって猫だましのような記事を見過ごすほど、私は日記のネタをストックしているわけではない(^^;。ウェブの日記は無料だが、週刊誌はタバコ一箱以上の料金を払って買うのだ。発売日に禁煙してでも買っている人もいるかもしれないのだ。ネタが無いなら、隔週にするか、薄くして値下げすべきだ。あるいは、私に猫だましのテクニックを教えるべきだ。

 また、この記事にで紹介されていたのだが、会社づとめをしながらシングルハンディキャップを維持し、競技志向のゴルフをする人たちが集まって、カリスマスーツマンの会というのを作っているらしい。

 自分たちの事を自ら「カリスマ」と呼ぶ厚かましさと恥知らずさ、そのネーミングのセンスの無さは置いておいて(おそらく雑誌側にそそのかされたりごく一部のヤな奴が名づけたりしたのだろう。全否定するわけではない。やっかみで言っている訳でもない。絶対無い)、彼らの誰かが以前言っていた「飛ばさない、乗せない、寄せない、入れない」というスローガンはなかなかのものであると思う。

 このお題目を唱えながらそれに従って回れば、誰でも自分の平均以上のスコアで回れるだろう。競技会やコンペなどでは絶大な効果を発揮するはずだ。

 でも、これも「そんなゴルフが果たして楽しいのか?」という疑問は残るけどね。

2002/10/15(12519hit)  何ちゅうグリーンや

わかさCC(すいげつ・すが)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 4 3 5 3 4 4 4 5 36 5 4 4 3 4 4 3 5 4 36 72
score 5 4 5 7 4 4 5 5 8 47 5 6 6 4 5 4 4 6 5 45 92
+3
putt 2 1 3 1 2 2 2 2 3 18 1 3 3 2 2 2 3 2 2 20 38
項目 今回 推移 今年
アベレージスコア
Scoring average
9ボギー
4ダボ
1トリプル
92 87.8
平均パット数
Putting average
2.111
(38)
1.956
(35.21)
パーセーブ率(%)
Par saving average
22.2 36.0
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
72.2 77.3
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
16.7 31.5
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
88.9 80.2
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
71.4
(10/14)
62.3
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
216.1 210.6
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
20.0
(2/10)
27.3
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
89.3 70.2
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
75.0 63.0
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
53.6 64.5
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
73.5 68.2


 いやはや、大変なラウンドだった。色々な意味で。

 大変その1。この日は、たまたまクラブ選手権の予選が行われていた。その為か、コンディションは良かったが、ピンが異様に難しい位置に切ってある。2段グリーンのホールでは殆ど段から1m以内、他も一番高い位置に切ってあったり、マウンドのすぐ横に切ってあったり。ここのベントはとにかく良く転がるので、上に付けたりすれば触るだけで1mオーバーはざらである。スティンプメーターで測れば、200フィートぐらいだったろう。という訳で、不本意な3パット5個。それも、1m以内を外しまくってこれである。4回カップに蹴られた事も付記しておこう。

 大変その2。コンディションが良い、イコールグリーンの仕上がりが良い、である。ボールマークを直すのに渾身の力が必要なぐらい固いグリーンは、普段回っているきさいちCCの2〜3倍のランがあった。ウエッジのアプローチはことごとくオーバーする、バンカーからナイスアウトしたと思いグリーンへ上がって見ると奥へこぼれている等、最後まで調整が出来なかった。ダボ4つのうち3つはボギーオン3パットのトホホパターンであった(1個はOB)。

 大変その3。こうなったら寄せは上げる球を練習しようと思い、途中からSWのフェースを開き気味にしてロブショットを多用した。これがことごとくショートして、バンカーに入れたりエッジで止まったり。SWのフェースを開いて打つときは、フルショットでも50ヤードしか飛ばないと思って打つべしである。というか、練習もしてないショットをいきなり本番でするなよ、というお話。

 大変その4。クラブ選手権と同時に、シニア選手権も行われていたのだが、我々の2つ前の組がその選手権組だった。これがまた、進行が遅いのだ。もちろん真剣にプレーしているのだから仕方ないといえば仕方ないのだけれど、せめて、パー3で4人中3人がOBを出すようなパーティーを組むのは止めていただきたい。そのショートでは、20分は待ったぞ。おまけに、後ろの組がオバハン中年女性4人組で、人がティーショットする横でしゃべりまくり、おまけにティーグラウンド周辺を何を思ってかうろちょろうろちょろうろちょろうろちょろ歩き回る。じっと座っとれ!
 そんなこんなで1ラウンド6時間かかって、集中力が切れた。

 大変その5。仕事をサボってゴルフにいったのだが、帰ってきたら今月末までに仕上げなければいけない仕事を一つ思い出して、激しく鬱になった。

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