日記53

2003年12月1日〜15日

  2003/12/1(64600hit) ラウンドレッスン


 とうとう12月である。今年は温かい日が多く、まだ師走という気がしない。先週のラウンドも下着こそブレスサーモであったが、シャツは薄手の長袖1枚。下もチノパンで十分だった。まあ寒くないのはありがたいことである。

 その先週のラウンド中、研修生の西山さんに教えていただいた事を今日は皆様にご紹介したいと思う。


 1、アドレス

 私の場合、ドライバーのアドレスでは球を左かかと延長線上に置くようにしているのだが、西山さんに見てもらうと実際はそれよりはるかに中央寄りに置いているらしい。驚きである。

 この日、左へ引っ掛ける事が多かったので、無意識に左を恐れ、ホールを消化する毎にだんだん中央よりになって行ったのかもしれない。あるいは単にフェアウェイ右を向いていたのかもしれない。

 何てこった。2cmでも打点がずれたらまともに当たらないのに、ボール2個分も3個分も最初のスタートからずれていたらそりゃ当たりまへん。アドレスを取るという当たり前の事ができていなかったという、お粗末その1。


 2、アライメント

 すべてのショットにおいて、アマチュアはどうしても目標よりも右を向いて構える傾向があるらしい。そのまま振れば右へすっぽ抜けるし、その違和感を意識しながら振ると左へ引っ掛けるかこすり球でスライスが出る。まさに私の持ち球である(ミスショットを持ち球とはいわないだろうが、私の場合はそうとしか言いようがない)。自分で気づいていないという点がお粗末その2。

 目標(スパット)を見つけ、そこへ向かってもっと慎重にアドレスを取らねばならない。特に集中力の落ちてくる後半は要注意だろう。


 3、打ち方が悪いと考えなくてよい、いやむしろ考えてはいけない

 これでは何の事かわからないだろう。私もわからない。よって説明する。

 「ドライバーをどうしても引っ掛けてしまうんです(事実この日は引っ掛けてばかりだった)。右手で叩きに行っているからですかね?」と問うた時、西山さんは言った。

 「いや、あまり右手が悪いとかどこが悪いとか考えない方が良いです。ただ単にスウィングのタイミングやリズムが合わなくて、腰が止まってしまって手が早く下りてきたり少しアウトサイドからクラブが入ったというだけ、という風に捕らえた方が良いです。でないと、体の一部ばかりに注意を向けるとスウィングがばらばらになってしまいますよ」

 まさに目から鱗、鼻から牛乳である。私のスウィングは確かに悪いところがたくさんあり、そして直すべき所も沢山ある。しかし、それにこだわり過ぎてスウィング全体のリズムが悪くなったり、またそういう部分を大事にするあまりリズムの事を忘れていてはいつまで経っても全体が良くならないではないか。

 例えれば、グラウンドで野球をする準備をしていて、ホームベースから1塁へ石灰で線を引く時、一番簡単に真っ直ぐ引く方法は1塁ベースを見ながらよどみなく歩いていく事であり、決して1m毎に微調整しながら慎重に引く方法ではないはずだ。

 また、スウィングで重要なのは再現性であり、だからこそおかしなスウィングでもパープレーで回るアマチュアが存在するのである。スウィングがちょっと変わっていようが、非論理的であろうが、無茶苦茶であろうが、盆踊りみたいであろうが、自分のリズムを持って再現性が高いスウィングをマスターしたならそれが何よりの武器になるのだ。

 さらに、リズムに集中して振る事で迷いもなくなるし、「あそこが悪い」とか「あそこに気をつけて」と考えながら振らなくていい分自信を持ってスウィングできる。加えて、ミスショットした時に「俺のスウィングは悪い」と落ち込まなくて済む。単にタイミングがずれただけだと考えれば良いのだから。情けないと思われるだろうが、悪いのをタイミングのせいにできるとすごく気が楽だ。ミスをして落ち込む傾向にある人にはお勧めである。

 ここまで書いてふと思った。体のパーツの動きにこだわりすぎる事イコール「日替わりの悟り」ではないのか?もしそうなら、日替わりの悟り、日替わりの開眼、でも1日で閉眼というのもなくなるかも・・・・なるほど。勉強になりました。

 と言う事は、結局良いリズムでたくさん球を打たなきゃダメ、って事ね。やっぱり?うん。そう。そうかぁ・・・。じゃあ、今日練習に行ってきます、ハイ。
 

本日の体重・・・66.7kg(昨日はちょっと頑張った)

  2003/12/2(64930hit) また買った・・・パート2


 昨日練習に行ってきたが、中3日あけるともう振り方を忘れている。うーん、辛い。せめて中2日か。とすると、木曜日にラウンド、日曜日と火曜日あるいは土曜日と月曜日に練習という事になる。でも、土曜日や日曜日は忙しいんだよなあ。

 とまあ贅沢な悩みは置いておいて、今日は買い物シリーズ第2弾。買い物して無理やりネタを作っている訳ではないのだが、何故か最近買い物が多い。

 実はドライバーを買ったり(中古だけど)、動画デジカメを買ったり(だいぶ型落ちだけど)NS850の刺さったアイアンを物色したりしているのでそちらの方もぼちぼち紹介していくつもりである。

 で、今日は前回のティーに引き続き、小物の紹介である。


スーパースピンバイト。でも表記はビットだ


 バックスピン、それは憧れ。バックスピン、それは夢。そのバックスピンを腕ではなく道具で、しかも自分の持っている道具で安く実現してしまおうというコストパフォーマンスに優れた商品である。ちなみに定価は2000円・・・・ってそんなに安くないか。


先はこんな風に不等辺四角推の先をちょん切った形になっている


 サンドウェッジは使っていると溝がすり減ってくる(らしい)。バンカーで砂を打つせいもあるし、ドライバーを除いて一番良く使うクラブでもあるし、練習量も一番多いからだ。プロの中には3カ月おきにSWを変えたりする猛者もいるらしい。

 つまり、5年近く使っている私のSWの溝など、つるつるになっているのではないかと想像したわけである(なわけないって)。そこでこいつの出番だ。そう、こいつは、溝を新たに掘り、溝のエッジをシャープにし、くたびれたSWを復活させる代物なのだ(と書いてあった)。

 という訳で、実際にやってみた(続く)。

本日の体重・・・67.0kg(何も食べてないのに)

  2003/12/3(65200hit) また買った・・・パート2(続き)


 (昨日までのあらすじ: スーパースピンビットを使ってみた)

 まずは4年間使い込んだSWの溝を見てみよう。
 


デジカメ(coolpix950)で接写して撮影


 こうして見れば、溝は健在のようにも見える。しかし、さらに寄ってみると。


デジカメの接写 + 凸レンズで撮影


 やはりエッジがシャープではなくなっている(ような気がする)。さて、ここでスピンバイト(パッケージにはBITと書いてある。しかしバイトならBITEのはずである。意味からするとBITEなんでしょうね、やっぱり)の登場である。

 万力でクラブを固定し、とりあえず削ってみた。ただし、削ったといっても削りかすが出るほどではない(当たり前か)。そこそこの力で押さえつけ、数回溝に沿って動かしただけである。肉眼では溝のふちがやや明るく感じられる程度で、よく判らない。


よくわかりません

 しかし、さらに寄ってみると・・・


エッジがシャープになっているようないないような・・

 光の当たり具合もあるのだろうが、確かに溝のエッジが立っているような気がする。で、実際に使ってみたところ・・・・・・

 あんまりよくわかりませんでした。(何枚も写真を撮って、2日引っ張ったネタの落ちがこれかよ!)

本日の体重・・・67.2kg(・・・・)

  2003/12/5(65822hit) 冬のごるふ

12/04・きさいちCC・梅松(Aグリーン)・
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out total
par 4 4 3 5 4 4 3 4 5 36 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 72
score 4 5 4 6 5 5 3 3 5 40 7 4 5 5 4 4 5 8 7 49 89
+3 +3 +3
topics       *1 *2     *3     *4           *5 *6 *7    
putt 2 2 2 3 1 2 1 0 2 15 2 2 1 2 2 2 2 3 2 18 33

*1・・・2段グリーンの下からのファーストパットが2mショート→入らず。トホホ

*2・・・ティーショットをバンカーへ→出すだけ→バンカー越えの寄せをオーバー→エッジからの寄せをトップ。何してるんだか。

*3・・花道から12mのアプローチが偶然チップイン。すごくひさしぶりのチップイン。昔流行ったパターはキャッシュイン。ホテルのチェーンはホリディ・イン。ダイエットしたのは良いがデブタレントとして使えなくなり、仕事が減ったのは伊集院。

*4・・・午後イチ、いきなりOBスタートですわ。

*5・・・ドライバーをチョロ。泣きそうになりました。

*6・・・ドライバーをチョロ。ちょっとだけ涙が出ました。4打目のアプローチ、トップして奥のバンカーへ。また涙がこぼれました。

*7・・・3打目のアプローチ、チャックリして72cmしか飛ばず、目の前のバンカーへ。バンカーからもグリーンに乗らず。号泣しました。


項目 今回 推移 今年平均
アベレージスコア
Scoring average
1バーディ
9ボギー
3トリプル
89
(+17)
88.7
平均パット数
Putting average
1.833
(33)
1.966
(35.40)
バーディー奪取率(%)
Birdie average
5.6
(1/18)
2.8
(0.5/18)
パーセーブ率(%)
Par saving average
33.3
(6/18)
35.6
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
83.3
(15/18)
76.8
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
27.8
(5/18)
30.3
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
72.2
(13/18)
80.0
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
64.3
(9/14)
65.7
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
197.9 209.1
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
22.2
(2/9)
30.2
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
70.8 70.4
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
90.0 67.6
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
62.5 59.7
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
70.0 67.4


 12月に入り、ようやく朝晩の冷え込みがきびしく感じられる今日この頃ですが、皆様におかれましてはますますご健勝の事とお慶び申し上げます、みたいな。

 3週間ぶりのホームコースは遅い紅葉ですばらしい景色が広がっていた。お天気も快晴、風もなく、この日も半袖ブレスサーモと長袖シャツでラウンドする事ができた。


写真では1/100ぐらいしか美しさを表現できないのが辛い

 この日はもうすぐ金婚式を迎えるというご夫婦とご一緒させていただいた。すばらしい事である。我々も・・・・・・(むにゃむにゃ)・・・・・ものだ。

 ところが、内容といえば久々のトリプルボギー・オンパレード。また前半と後半で別人になってしまった。

 まずはドライバー。前半はこの日に教えてもらったとおり、アドレスで球の位置に気をつけ、アライメントをきっちり取る事でまあまあの当たりが戻ってきた。しかし後半、調子に乗って大振りした?ら、2連続チョロとかしてしまった。やっぱりボクって下手なのね。

 FWはスウィング中頭を動かさない、トップから腕で打ちにいかない(飛ばそうとしない)事でまずまず。

 アイアンは・・可もなく不可もなし。っていうか、可もあり不可もありかな。

 しかしそれにしてもアプローチである。芝が枯れて薄くなってきているため、余計にプレッシャーがかかり、トップしたりチャックリしたり、もうトホホにも程がある。特に上がり2ホール、ピンまで30ヤード以内から合計9打も叩いているのである。

 冬芝用のアプローチをマスターせねば、これから3ヶ月間、涙が枯れる事はないであろう。

本日の体重・・・67.1kg(パンって美味しいですね)

  2003/12/6(66154hit) アプローチとヘッドアップ


 30年前、私が初めて父親にごるふを習った頃、言われる事はたった2つだけだった。「頭を動かすな」「ヘッドアップするな」である。一緒に練習に行くたび(と言っても2ヶ月に1回ぐらいだったが)、それこそ耳にタコができるぐらい言われ続けた。特に「ヘッドアップ」と言われた回数はハンパではない。1回を1円玉に換算すれば、富士山の横に置いたとき、誰も拾わないだろう(500円玉なら拾うだろう)。

 10代前半の多感な頃である。それでなくても高圧的で思いやりがあるとはお世辞でも言えなかったその頃の父親に、打つたびに「ヘッドアップや」と冷たく言われ続け、父親に輪をかけて反抗的で素直ではなかった私は「ヘッドアップしてもナイスショット出来るようになってやる」と思ったのであった(教育とは難しいものである)。

 その後私は独学で本を読んだり想像力でスウィングを構築していくのであったが、この「ヘッドアップ」の呪縛は長い間私の精神を苛んだ。一時期は食事ものどを通らなかったぐらいである(明日胃カメラの検査をしますので午後8時以降は一切食事しないでください、と医者にいわれた時など)。

 そして、アニカ・ソレンスタムやディビッド・デュバルが活躍する時代を迎え、彼らのヘッドアップ打法をビデオに撮り、父親に送りつけようとさえ思ったのであった(そのビデオが完成する直前、デュバルがスランプにおちいり、結局送るのは止めたが)。

 つまり何が言いたいかというと、私は「ヘッドアップ」という言葉やアドバイスが大嫌いなのだ。しかし、4日のラウンドで、ふと思った。

 「パッティングで頭を残す(ヘッドアップという言葉は意地でも使わない)のは非常に有効であった。とすれば、短いアプローチでも頭を残す事はとても重要ではないか?」

 で、実際にしてみたら・・・これがいいのよ、すごく。

 特にチップインした時(昨日の日記の*3)などは、強さ、球の高さ、落下地点、方向、そのどれもがパーフェクトで、自分でも驚いたぐらいであった(入ったことより上手く打てた事のほうが驚きであった)。

 それにしてはミスが多い(同じく*2、*6、*7)と思う方もおられるだろう。そうなのである。頭を残す事を忘れてアプローチすると、面白いように(私は全然面白くないが)ミスするのである。

 つまり、帰納法によっても演繹法によってもヘッドアップ(しない事)は重要である事が証明されてしまったのである(とりあえずアプローチだけだけど)。なお、帰納法と演繹法については、検索サイトで調べていただきたい。何となく雰囲気で使っただけである。

 おとうさん、ごめんなさい。

本日の体重・・・67.3kg(何も言うまい)

  2003/12/7(66314hit) 今日から5日間


 私の日記をそれこそなめ回すように、毒を食らわば皿までという意識で読んでおられる全世界の約3名ぐらいの方なら覚えておられるだろうが、私と○、そして息子の3人は今日から仕事でハワイへ行ってくるのである。従って、誠に勝手ながら8日(月曜日)から11日(木曜日)までは更新をお休みさせていただく。ごめんなさい。

 行く前に僭越ではあるが忠告させていただく。万が一、この4日間で寂しいと思われた方が居たら、その方はもう全身にが回っていると考えて間違いない。このトホホ毒は、ごるふにおいてはドライバーを2連続チョロしたり、アイアンで3連続チョロをしたり、アプローチで4連続チャックリをしたり、パットで5連続3パットをしたりさせてしまう恐ろしいなのだが、このの恐ろしさはそれだけに留まらない。

 このの本当に恐ろしいのは精神を蝕んでいく点である。中毒に掛かった人間は、、「他人(特に私)の不幸を喜ぶ」「他人(特に私)の失敗を笑う」「他人(特に私)の馬鹿さ加減を読んで悦に入る」という、人間として、面白いけれど他人に(特に私に)好かれる事はないという精神状態になりつつあると100%間違いなく断言できる(とは言い切れないかもしれない)。

 今なら遅くない。この4日間我慢できれば、が抜けるかもしれない。そう、この4日間を機に、キッパリとここを見るのを止め、まっとうな人間として人生の再出発をし、この日記によってされた精神を浄化していただきたいと思う(ホントは爪の先ほども思っていないが)。

 ただし、私になんて好かれたくない、私の失敗をもっと楽しみたい、私のトホホの行き着く先を見届けたい、元々生まれつきされていると思われる奇特な方は、4日間を首を長くして待っていていただきたい。きっと、何かすばらしい事が待っている(とは言い切れないかもしれない)。

 そして、金曜日の深夜になっても更新が行われなかった場合は、どうか私とその家族のために航空機事故を無くす署名をして欲しい(実は飛行機乗るの大嫌いなのだ)。

 もし、どうしてもこの4日間の禁断症状が我慢できない方は、ここなどを読んでいただければ多少は和らぐだろう。私もたまに読み、大笑いしているサイトである。

 っていうか、いってきま〜す!!

本日の体重・・・67.8kg(帰ってきたら70kg台)

  2003/12/8〜11

 旅行により、お休みさせていただきました。

  2003/12/12(67269hit) ハワイ・トホホ道中(1)


 皆様は「ハワイ」と聞くと何を思い浮かべるだろうか? ある調査によると、以下のようになるらしい。

 1、美しいビーチ・サーフィン・ダイビングなどマリンスポーツ全般(36%)
 2、買い物天国(31%)
 3、ごるふ天国(27%)
 4、ダイアモンドヘッドなど雄大な自然(19%)
 5、マンゴー・コナコーヒー・マヒマヒ・スパムむすびなど飲食関係(8%)
 6、アロハシャツ・ムームー・クレイジーシャツなど服飾関係(6%)
 7、ABCストア(3%)
 8、銃が撃てる(2%)
 9、着いた当日空港から直でワイケレアウトレットへ行き、McDonaldで休憩する(1%)
 10、ヒルトン・ハワイアンビレッジで自分のホテルがどの棟か判らなくなる(1%)
 11、張り切って日焼けしすぎ、体が火照って寝られなくなる(1%)
 12、今から思えば異様に割高なオプショナル・ツアーに腹を立てる(1%)
 13、ハワイに行ってまで何故日本人はラーメンなどを食すのか?(1%)
 14、International Market Placeでまがい物のハワイアンジュエリーを買ってしまう(1%)
 15、暁伸・ミスハワイ(1%)
  (以上、複数回答可で大阪の男性1人に聞きました)

 今回は3泊5日という強行軍である。しかも家族旅行である。と言う事は、家族全員が楽しめる日程でハワイを過ごさねばならない。我が家の場合、息子はビーチ、○は買い物、私はごるふを一番の楽しみにしていたわけだが、今回のハワイ(オアフ島)ではその全てにおいてほぼ満点のバケーションを過ごす事ができたと思う。同時に、私らしいトホホな出来事にもたくさん遭遇した。

 今日からしばらくは、その珍道中を皆様に楽しんでいただければ幸いである。

第0日(12/7)〜到着までの長い道のり〜

 飛行機はJAL78便、関空を午後10時に離陸である。我が家から関空は2時間、いくら混んでいても3時間見ていれば余裕だから、5時に出発した。今回我が家は自家用車で関空まで行き、関空近辺で一番安い駐車場サービスに車を預ける事にした。往きはターミナルで車を乗り捨て、帰りも到着ロビー近辺まで車を持ってきてくれるので一番楽なのである。

 今回は特に3人分のクラブ(と言っても全部ではない・・後述)を持っていく事にしたので、でかいトラベルカバー(息子が2人ぐらい入る)とでかいトランク(息子が1.7人ぐらい入る)、そして小さなトランク(息子の胴体だけが入るぐらい)を持っていく上に、人間も3人である。多少割高でも楽な方を選んでしまった。っていうか、実はエアポートリムジンや電車で行く根性がなかっただけだが。


夜の関空大橋は綺麗なのだ(下半分の黒いのはボンネット)


 ところが、第一のトホホが早くも炸裂する。早く着きすぎて、駐車場サービスの人がまだターミナルに来ていないのだ。出発前から○の冷ややかな視線が突き刺さる。会社に電話をして事なきを得たが、出発前からこれでは先が思いやられる(特に○のご機嫌が・・・)。

 チケット受け取り、荷物の引き渡し、チェックインを済ませ、そばで腹ごしらえをして、いよいよ飛行機に乗り込む。6時間のフライトは辛かったが、飛行機から見える景色と土屋賢二先生の文庫本と私の普段の家庭生活が耐え忍ぶ心を思い出させてくれた。

 そんなこんなで、やっと飛行機はオアフ島上空まで無事に飛んできた。


こんな写真を、果たして私たち以外が見て嬉しいのか疑問ではある



 旅はまだ始まったばかりである。こんなペースでいつまでこのシリーズが続くのか、早くも先が思いやられる、みたいな。

本日の体重・・・67.9kg(優秀じゃん!)

  2003/12/13(67553hit) ハワイ・トホホ道中(2)


第1日(12/7)〜疲れた体に鞭打って〜

 さて、我々夫婦3人と見知らぬ関西の人々約520名を載せたJAL78便であるが、私がリラックスしていると突然高度を下げだした。まだ窓からは海しか見えない。おかしい。心なしか、スチュワーデスも落ち着きがないようだ。そう思っているうちに、機体はどんどん高度を落としていく。海がどんどん近づいてくる。まさか・・と思っていた矢先、飛行機は無事ホノルル国際空港に降り立った。

 4年ぶりのホノルルである。さすがに12月ともなれば暑さでうだるような感じはない。それでもいつものあの臭い、いつものあのクーラーの感触である。心踊る一瞬だ。

 無事入国を済ませ、ターミナル1Fの個人出口を出たところでまずは一服。そしてお約束の記念写真。ちなみに私はフレッド・カプルスに似ているとよく言われるが、この写真を見れば自分でも納得である。


左から、張さん、私、マイケル、ジョン(うそ)


 さて、レンタカーを借りてバケイションのスタートだ。しかしここで第2のトホホである。レンタカーは事前に日本で予約していったのだが、それでもいきなり英語がわからない。こちらの言いたい事は何とか伝わるのだが、あちらの言う事がチンプンカンプンなのだ。おそらく、私の顔がアメリカ人にそのものに見えるのか、私の英語があまりに完璧でネイティブだと思われるのか、相手が実はフィンランド語や古代ヘブライ語などを喋っているのか、そのいずれかだろう。

 何とか想像力を駆使して解読したところによると、我々の荷物が大きすぎてエコノミークラス(一番安い車)ではトランクに入らないかもしれない、だから1日11ドル追加してより大きな車に乗ったらどうか、と言っているらしい。ゴルフバッグを入れた高級トラベルカバーを下げてきているため、金持ちの日本人だと思われたのだろう(私の風貌も大人物に見えたのだろう)。商売上手だと思ったのでここは日本男児らしく大きな声で「いえす、ぷりーず」と言ってやった。

 という訳で、Hyundai Accentから急遽Ford Escapeに乗り換えた我々はまずH1を西へ走り、ワイケレ・プレミアム・アウトレットへ。そう、時刻はまだ11時前、チェックインまで4時間ある。その時間をつぶすため、毎回到着した日は空港からワイケレへ直行するのである。

 が、第3のトホホが発覚。旅行前に3冊ほど買ってきたガイドブックを全て持ってきていない事が判明した。当然地図もない。レンタカー会社がくれた地図は大雑把で判り辛いし、私は荷造りした○に文句を言った。「僕が気づいて持ってくればよかったね。でも大丈夫。何とかなるよ」すると○は素直に「何で気づかへんかったん。アホやな」と謝った。

 走る事20分でワイケレ・プレミアム・アウトレットに到着。しかしここを訪れるのも今日で4回目である。もう慣れたもので、自慢するわけではないが大小50近い店がどこにあるか、私には完璧にそして瞬時に判るぐらいである(置いてあった日本語のパンフレットを見れば)。今回はMcDonaldへは行かなかった。


こんな写真を、果たして私たち以外が見て嬉しいのかその2


 上の写真でかけている○と息子のサングラス(Sunglass Hut) 、○と息子のTシャツ(クレイジーシャツ)、うちのゴンちゃん用のペット用品(Pet Discount)、仕事用の雑貨(Office MAX)などを購入する。私はといえば、○の目を盗んで15ドルのごるふボール用の飾り棚を買う事ができた。これは前々から欲しかったのだが、日本では異様に割高なので躊躇していたのだ。ある意味、ハワイで買ったもので一番嬉しい買い物だったかもしれない。15ドルだけど。


これ、欲しかったんだよぉぉぉぉ。15ドルだけど


 さて、ハワイに着いてまだ5時間しか経過していない。こんな事ではいつになったらラウンド紹介までこぎつけられるのか?っていうか、我々家族の行動を逐一書かなくてでいいですか?お前は楽しいだろうが読まされるほうは楽しくないぞって?まあまあ、そう言わないで。

本日の体重・・・67.5kg(むしろこれからが怖い)

  2003/12/14(67702hit) ハワイ・トホホ道中(3)


 さて、買い物を済ましてようやくホテルに向かう。本当はcomputer cityやK-martでも買い物をしたかったのだが、息子の我慢が限界に達し、買い物につき合わされなくなってきたのだ。子供にとっては親の買い物に付き合わされるぐらいうんざりする事はない。とは思うものの、もう少し我慢というものを教えればよいのに。親の顔が見たいものだ。

 ワイキキに到着し、道を間違えて何度も同じところを回りながら(ワイキキ周辺は一方通行ばかりなのだ)、何とかホテルにたどり着く。チェックインを済ませ、先に到着していたKさん(男)とFさん(女)と合流。そう、このウェブのマニアなら覚えておられるだろうが、グアムへ行った時の同業者のメンバーである。今回も仕事プラスKさんはのんびり、Fさんはダイビング三昧である。私と同様、Kさんも○が怖くて家から離れていたいと思っている・・・・のかどうかは謎である。

 ホテルはASTON WAIKIKI JOYである。仕事の都合上、ロケーションが良いのだ。しかしラナイからはDFSの裏しか見えず、ビーチまでは歩いて5分。まあ、ワイキキビーチへは行かないけど。


一応スイートなのだ。でも1泊130ドルは安いでしょ?


 チェックインしてホッとするが、貧乏症の我々は休憩する間も惜しんでカラカウア通りへ繰り出す。とりあえず西の方へ向かってぶらぶらすると、異様にでかいTiffanyのビルが出来ているではないか。○の目がキラリと光り、直後に鋭い眼光が放たれた。その眼光はすさまじく、ちょうど前を横切った新婚と思しき日本人カップルが爆発炎上したほどである。私はさりげなく、しかし足早にそこを離れた。


○が眼光を発射している図。外壁にも穴が開きそうである


 さすがにビルに穴が開いては大変だと思ったのだろう、しぶしぶ○もそこを離れた。しかし、この出来事はこれから始まる恐怖の、ほんの始まりに過ぎなかった事を後から私は思い知る事になる。

 さらに歩くと、日本人のオジサンがSegwayに乗っているところを発見。ニヤニヤしながら嬉しそうに運転している(ちょっと恥ずかしい)。近寄ってみると、大量のセグウェイが置いてある。結構面白そうだ。話のネタに乗ってみようとも考えたが、レンタルモペットのように時間単位で貸り、ワイキキを自由に乗り回せるわけではなく、「インストラクター付きで20分○○ドル」、つまり20m四方の歩道をぐるぐると動物園のトラのように回るだけのようである。3分で飽きそうだったので止めた。


でも、やっぱり乗ってみたかった気はする


 このペースで行くと年内におさまりそうにないので少し端折ろう。夕食はWillowsというバイキング(Buffet)のハワイアンレストランへ。そこで初めて全員揃っての記念撮影。光線の加減か、はたまたハワイの空気のせいか、○がアニカ・ソレンスタムそっくりに写っている。っていうか、実はうちの○はアニカの双子の姉なのです、みたいな。でも双子と言うにはあまりに年が違いすぎるぞ、みたいな。


Kさん、どうしてそんなに遠慮してるの?

 こうして、やっと1日目が終わったのであった。

本日の体重・・・67.9kg(言わんこっちゃない)

  2003/12/15(67877hit) ハワイ・トホホ道中(4)


第2日(12/8)〜ハナウマ湾とごるふショップ探訪〜


 2日目。今日は息子が楽しみにしていたハナウマ湾のシュノーケリングである。5年前に初めて来てその美しさに魅せられてから、○はずっと「○○(息子の名前)に見せてやりたい」と言い続けていたのだ。そう、○はかくのごとく優しい(私以外に対しては)。

 雨季なので天気が気になっていたが、幸い晴れている。日頃の行いのせいだろう。ホテルを8時過ぎに出発し、到着したのは9時過ぎ。どうしてこんなに早く行くかというと、ここの駐車場がけっこうすぐ一杯になってしまうからである・・・が、やはり5年も経つと変わるものだ。奥に大きな駐車場ができており、立派なビジターセンターまで併設されている。しかも、ハナウマ湾保護を訴える映画まで強制的に見せられる始末である。

 ただ、ここはハワイで最も美しい入り江と言われている。入湾料(1人5ドル、13歳以下は無料)が必要だし、禁煙だし、ごみは全て持ち帰る、何も持って帰ってはいけないというきびしい掟があるのだ。無論、我々もその掟に忠実に従うつもりである。

これは5年前に撮った写真であるが、クリック
して是非とも大きな画像で見て頂きたい

 ビーチまで歩いて降り、シュノーケルとフィンを借りる。ここへ来たらシュノーケルは必須アイテムである。同時にフィンも必ず借りよう。本格的なダイビングをしなくては普通見られないような、さんご礁の間を泳ぐ色とりどりの魚が目の前を横切る姿は一見の価値がある。40過ぎのオヤジが感動できるものなど、そうそうない。


ああ、この瞬間よ永遠なれ、みたいな

 根性なしで泳ぎが得意とはいえない息子も、15分もすればシュノーケリングとフィンに慣れ、なかなか岸へ上がろうとしない。普段ごるふばかりで寂しい思いをさせている息子の喜ぶ姿を見て、不良の親としてはほんの少し肩の荷が下りたのであった。

 ただし、さすがに12月である。海水温はやや冷たく、最初に海に入る時は池越えの160ヤード先のグリーンを狙う程度の勇気が必要であった。海に入るなら、やはり4月〜10月がベストシーズンかもしれない。


ハナウマ湾からの帰り、ハワイ・カイからダイアモンドヘッド(裏側)を望む


 結局4時間近く滞在し、ビーチを後にする。ところが、ホテルへ帰って息子のディバッグを整理していると、珊瑚の欠片(もちろん死んで石灰質だけになっているものだが)が出てきた。掟を破ってしまった。ハワイの皆さん、ごめんなさい。だめじゃん!息子!

 昼食はABCストアのホットドッグにスパムむすび、それにジュースで済ませ、いよいよ買い物第2段である。ハワイで最大のごるふショップ、Pro-Am golfshop(アラモアナショッピングセンター裏・カピオラニ通り沿い)へ出発だ。

本日の体重・・・68.3kg(やばくなってきたゼ)



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