日記20

2002年7月16日〜31日

 

 2002/7/16(7932hit)  上半期の総括(2)


 唐突ですがホームページのアドレスが変わります。プロバイダが勝手に変更を決定して、迷惑この上ないのですが仕方ありません。来年の3月まで猶予があるのですが、あとになればなるほど面倒になるに決まっているので早めに変更する事にしました。と云うわけで、恐れ入りますが「お気に入り」に登録していただいている方は変更をお願いします。ちなみに、新しいアドレスは

http://www001.upp.so-net.ne.jp/golf_na_hibi/

となります。よろしくお願いいたします。



 さて、書いている本人以外ほとんど面白がってくれるとは思えないこの手の内容の日記だが、書き始めてしまったからにはあとへは引けない。と云うわけで、昨日の続き。

4、アプローチリカバリー率
去年 今年 目標
27.2% 25.5% 33.3%

 これは誤算であった。大きな誤算であった。この数字が去年より下がっているのは屈辱といえる。カノッサの屈辱。パットが悪いという事もその原因の1つだと思うが、何としてでも目標をクリアしたい数字である。しかし、グリーンを外した時、4回に1回しかパーセーブできていないんだな。パーオン率が3割強、ボギーオン率が8割だから、計算上は約9ホールある寄せワンのチャンスを、に、2回しか成功させられないんだな。ぼ、ぼくはかなしいんだなあ。あと1回はせ、せいこうさせたいんだなあ。でないと、お、おにぎりがたべたくな、なるんだな。

5、ファインショット率

項目 去年 今年 目標
ドライバー 70.3% 68.5% 71.4%
フェアウェイウッド 58.1% 63.0% 60.0%
アイアン 59.5% 63.4% 66.7%
アプローチ 67.4% 66.2% 75.0%

 ドライバーはまずまずの数字ながら、最近調子が落ちているので年末には3%ぐらいまで落ちるかもしれない。マイナスにならない事を祈るのみである。

 フェアウェイウッドは好調。鉛を張り、ヘッドを効かせたのが良かったのかも知れない。スイングで力みがちの人はグリップに力が入り、逆にヘッドが走らなくなってしまうことが多い(と師匠のTプロが言っていた)ので、シャフトをやや短く、ヘッドを重くすることでヘッドを走らせやすくし、逆にゆるゆるグリップを意識しやすくしたところ、そこそこ当たるようになった。しかしこのおまじないは不思議とドライバーやアイアンには応用できない。何故だ。

 アイアン。去年よりもわずかに良くなっている。ほんのわずかである。殆ど変わっていないといって良いかもしれない。ここ3年ほどで3回開眼して、「アイアンの打ち方が完璧に解った」と思うのだが次の週には忘れる、という事を繰り返してきた。練習場での悟りは長続きしない。ひょっとしたら、いつも行っていのはゴルフ練習場じゃなくって実はボーリング場かどこかなのかもしれない。

 アプローチ、大きなミスは大幅に減ったと思う。しかし、小さなミスは大幅に増えた。どちらにしても結果は同じであるのが悲しい。アプローチもパットと同じく、考えすぎるとショートする。たまにコースで後続組がきていないとき、エッジから何球か練習するが、そういう時に限って全部タップインの位置まで寄ったりする。またそんな練習で、何も考えずにポコンと打って、チップインした事も2回ある(自慢にもなりゃしない)。緊張か、考えすぎか、意識しすぎか、欲を出しすぎか、まあいずれにせよ下手には間違いない。

 以上、2日間にわたって上半期の数字を解析してみたが、まとめとして導かれることは、数字を解析しても面白くも何とも無い、ということであろう。

 さあ、休養十分、体調も回復率75%、そろそろ練習も再開だ。

 

 2002/7/17(7955hit)  プロジェクトα 「あるダッファーの挑戦 スライスを撲滅せよ」


(田口トモロヲ氏のナレーションを思い出しながらお読み頂くと面白さが倍増します。ちなみに、本家プロジェクトXのウェブページはここです)

 (BGM 「地上の星」〜フェードアウト)

 平成14年 夏
 一人の男がゴルフ練習場にいた

 ヒロ 39歳 
 ゴルフをこよなく愛するダッファーであった



 その日 彼は悩んでいた
 スイングが固まらない
 彼はスイング改造とグリップ改造に取り組んでいた
 孤独な 闘いだった

 彼はサンドウェッジを持った
 まともに当たらなかった
 ヒロの背中に 戦慄が走った

 次に7アイアンを持った
 当たらない・・・ 
 ボールは 力なく 右方向へ飛んだ

 まさかと思い ドライバーを手にした
 しかし 結果は同じだった

 男は考えた
 どこかが間違っているはずだ

 ヒロは悩んだ
 練習場の椅子に腰掛け 月日がたつのも忘れて悩みぬいた
 いつしか 季節は夏になっていた



 ヒロは ある奇策を思いついた
 それは ゴルフの常識を覆すものだった

 「右方向に曲がるのはクラブの軌跡の問題だ。だったら、その軌跡を強制的に直す姿勢を取れば良い」

 ヒロは 周囲の誰もが驚くほど 左を向いて構えた
 誰もが 無謀と言った 
 「そんなスタンスではスライスがひどくなるばかりだ」 と誰かが笑った

 しかし ヒロは静かにバックスイングを開始した

 (SE ボールを打つ音)

 ボールは    真っ直ぐ     飛んだ

 ヒロは 思い切ったオープンスタンスで 強制的にインサイドからの軌跡を 作り出した
 それは 逆転の発想だった

 (BGM 「ヘッドライト・テールライト」 フェードイン)

 数年後 ホームコースを歩くヒロさんがいた
 あれから 彼のスイングは安定し コンスタントに140を切れるようになった

 「常識にとらわれたままでは、未だに140の壁は破れなかったでしょうね」
 屈託のない笑顔で ヒロさんは笑った
 まるで泣いているかのような 笑顔だった



(この文章はフィクションです。真似してスイングが壊れても当方は責任取りませんのであしからず)

 

 2002/7/18(8001hit)  ごめんなさい


 ごめんなさい。

 今日は小雨の中1.5ラウンドして疲れているし、成績も良くなかったし、新しいゴルフのゲームソフトを買ってきたし、全英オープンを見なきゃいけないし、息子を実家に預けているので妻と2人きりだし、作りおきのネタも切れちゃったし、だから言い訳だけで許してね。

 あ、そうそう、日記が重たく、ハングアップする原因がわかった。ラウンドの成績の表の中にあるタグが、積もりに積もって無茶苦茶になっていたのだ。これも明日直す予定。

あ、宅配ピザが来た。じゃあ。

 

 2002/7/19(8047hit)  あまり書きたくないラウンド結果

きさいちCC・竹梅
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 4 3 5 4 4 3 4 5 36 72
score 6 3 7 6 4 4 5 4 5 44 5 5 3 6 7 6 4 7 5 48 92
 − +3 +3 +3
putt 3 2 2 2 2 3 3 1 2 20 2 2 1 2 3 2 2 2 1 17 37

きさいちCC・松
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 total 27H
total
convert to
18Holes
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 108 72
score 5 4 4 8 3 3 6 7 5 45 137 91.3
+3
putt 2 3 1 3 1 1 2 3 2 18 55 36.7

項目 今回 推移 今年
アベレージスコア
Scoring average
2バーディ
11ボギー
4ダボ
4トリプル
91.3 88.1
平均パット数
Putting average
2.037
(36.67)
1.983
(35.69)
パーセーブ率(%)
Par saving average
29.6 35.3
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
70.4 76.4
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
25.9 31.9
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
77.8 80.5
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
52.4 62.3
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
216.7 206.5
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
33.3 26.0
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
71.4 68.6
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
66.7 63.3
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
51.8 62.7
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
81.8 66.9


 ちまたでは全英オープンが始まった。初日が終わった段階で、マルちゃんが首位と1打差の3アンダー。例年なら、「何日目までかな・・・」と冷めた目で見ていたが、今年は期待が持てそうである。予選でタイガーと同じ組と云うのも天が彼に味方しているような気がしてならない。10位以内、いや、ベスト5以下に入って名実ともに世界のマルといわれるようになって欲しい。

 さて、振り返って私のラウンドだが、アイアンを除きショットはまずまずだったのにパースセーブ率などが軒並み悪かったのはとにかくパットのせいである。9つぐらいはパットで明らかにミスをしている。(ちなみに、明らかなミスショットはドライバーが21ショット中2個、フェアウェイウッドが6ショット中1個、アプローチが22ショット中3個、調子が悪いアイアンでさえ28ショット中9個・・・って多すぎるじゃん)

 しかし、パッティングはまたヒントを掴んだ。10m程度の長いパットも2つ決まった(もちろん狙って入ったわけではないからまぐれに近いのだが、ロングパット、イコール3パットの私としてはカップに届いただけで快挙なのだ)し、2-3mのパットも少しだけコツを掴みつつある。ヒントは、「なれた方法」だ。

 満足の行くラウンドではなかったけれど、来週の「若狭詣で」の足がかりができたと言えるだろう。

 

 2002/7/20(8074hit)  全英オープンなど


 二日目を終わった段階でトップタイ。苦しみながらも我慢のゴルフで首位に躍り出たマルちゃん。ティーショットも、アイアンも、パットも、これだけ安心して見ていられる日本人選手は私の記憶では始めてである(今まではバルタスロールの青木プロを除き、いつ崩れるかはらはらしながら見ていた事が殆どだった)。ずっと放映でも主役の一人として写してもらえているし、今年のジ・オープンは大変見る価値がある。嬉しい限りである。

 衛星放送(スカイパーフェクTVのゴルフネットワークチャンネル)で午後5時から延々10時間前後見ているのだが、自宅でジ・オープンを何時間も生中継で観戦できるというのは考えてみれば良い時代になったものだ。しかし、その衛星放送、解説が正直言って全然面白くない。

 深夜0時前からテレビ朝日でも放送が始まるのでそちらを見比べてみると、差は毅然としている。やはりアオキ・羽川・戸張(敬称略)のゴールデントリオの解説は抜群に面白い。

 「今日始めてタイガーがセカンドショットで低い球を打ちましたね」とか、「このラフからだとあそこまで飛べば100点ですね」など、視聴者になるほど、と思わせる理論派の羽川プロのラウンドリポート。

 「おいおい、バンカーに入っちゃうんじゃないか(ある選手のティーショットがバンカーに入りそうになったのを受けてのコメント)」など、小学生のように思った事を口にしながらも、味がありしかも時々とんでもなく高度な技術論で楽しませてくれる青木プロ。

 そして青木プロとの掛け合いにおいてボケ役ともいうべき戸張氏のコメント。これらがまさに三位一体となり、独特のムードが漂う(誉めているのである、念のため)。やはり、メジャーはこれでなくちゃ、という感じである。

 特に青木プロのコメントは、聞いているとそれだけで幸せな気分になるのは私だけだろうか。

 (今日は昨日の自分のラウンドを解説しようと思ったのだが、考えただけで吐き気がしたのでもう少しダメージが回復してから考える事に・・・うっ・・・ウップ)

 

 2002/7/21(8089hit)  全英オープン3日目を見て雑感4つ


 人は、弱いもの・マイナーなもの・2番手のものを好み応援するという天の邪鬼でひねくれ者で複雑な性格の人と、強い者・大きいものに憧れる素直で純情な性格の人と大きく2つのタイプに分けられる。私はもちろん後者である。

 昨日のタイガーの大崩れ(10オーバー、プロになってからのワーストスコア)を見て、素直で純情な私は心が痛んだのだが、羽川プロや戸張氏のコメントもにもそういう部分が感じられた。なんだかんだ言ってもやっぱりみんなタイガーが好きで、タイガーにグランドスラムを達成して欲しいのだな、と改めて思ったのが昨日の感想その1。

 しかし、ものすごい天候であった。他人事ながらあの嵐(ここではストーム-暴風雨-と書かれてあった)の中でのラウンドは生半可ではなかった。ゴルフバカの私ですら、あんな暴風雨でラウンドしろといわれたらちょっと考えるかもしれない(ミュアフィールドを回らしてくれるとか、全英オープンに出場させてくれるとか、1億円くれるとかいう場合はもちろん別である。そうさせてくれる様な人がいればの話だが)。

 地元スコットランドの選手、寒いのに慣れているはずの北欧の選手、そして幼少の頃から天候の悪い時を選んでプレーしていた(させられていた)と言われるタイガーでさえ、あの嵐には太刀打ちできなかった。やはり超人タイガーも自然には勝てないと云う事を強く感じた、というありきたりな感想2。

 というよりグランドスラムのプレッシャーかに負けたのか?腰を故障しているせい(カップインしたボールを膝を曲げながら拾い上げていた)か?真相はタイガーのみ知るところである。ちなみに、妻はタイガーの事を「虎ちゃん」と呼ぶ。私を「おい」とか「こら」とか呼ぶときよりも2000倍ぐらい愛情がこもっているような気がするが、真相は妻のみ知るところである。

 「寒すぎて自分で何をやっているのか判らなかった」というコメントを残しながら、本能でトップグループに踏みとどまったマルちゃんのプレーは高く評価すべきだろう。国民栄誉賞は無理でもプロジェクトXの題材ぐらいには取り上げて欲しい。しかし、マルちゃんは本当にたくましくなった。タバコを吸うシーンがたくさん映されていたのはちょっと気になったけれど、最終日も大会を盛り上げてくれることだろうというのが感想その3。

 タバコで思い出したが、丸チャンは許せてもそのキャディがラウンド中にタバコを吸うのはどうなのだろう。うまく説明できないのだが、プレーヤーの場合、勝つ為には他人に迷惑をかけなければどんな方法を使ってでも(この場合は喫煙)良いと思う。精神安定のためタバコを吸うのもだから格好悪いけれど許せる。しかし、キャディは別ではないか。どこの世界に、公衆の面前でくわえタバコで仕事をするヤツがいるか・・・って、いない事もないか。でも、百歩譲って吸うのなら、隠れて吸っていただきたい。感情的に、何となく許せないのだ。求む同意というところで、感想4とさせていただこう。

 

 2002/7/22(8128hit)  首位と1打差の5位


 昨日は飲み会で午前2時ごろまで京都で飲んでいた。普段真面目な仮面をかぶって仕事をしているので、たまには羽目を外して飲むのも面白いものである。しかし、本来の生真面目さに加え、酔えば酔うほど頭の芯が覚めてくるというイヤな性格なので、心から楽しめることは少ない。酔っ払いを冷静に観察したり、介抱したり、突っ込み役に徹してしまう私を、人は不自由な性格と呼ぶ。

 いや、全英オープンの事を書くつもりなのだが、そういう理由で観戦できなかったのだ。ビデオもまだ見ていない。従って今日は結果だけで話をさせていただくので面白くない事は保証しよう。

 マルちゃん、フロント9で首位に立ち、恐らく日本中の視聴者が血湧き肉踊る気持ちで見ていただろう(その頃、私は同い年なのにスケベオヤジのような豊田さん(仮名)の突っ込み役に血湧き肉踊っていた)。だが、やはりメジャーの「サンディ・バックナイン」のプレッシャーは想像を絶するものがあったのだろう。残念すぎてビデオを見る事は気が進まないぐらいである。

 しかし、あの全英オープンで首位と1打差の5位フィニッシュというのはやはり快挙である。素直に喜ぶべきだろう。そして、心からおめでとう、良く頑張ったねとねぎらいたい。木々虎雄氏がこの時予言したように、メジャー制覇も本当に夢ではないと思う。

 タイガーは最後に意地を見せて最終日6アンダー。しかし3日目の嵐の大叩きをリカバリーする事は不可能だった。昨日書き忘れたが、プロゴルファー、特にアメリカのプロはあそこまでひどいコンディションでプレーすることは稀なのだろうと思う。雷の問題もあるし、体調を壊す恐れもあるわけだからそれを非難するつもりはもちろんない。しかし、ヨーロッパのプロと比べてその分融通が利かないと云うか、ひ弱であるという見方もできるのではないか。

 つまり、タイガーのグランドスラムを阻んだのは、イングランドの過酷な自然であったのだ。

 

 2002/7/23(8181hit)  彼女を口説き落とすには?


 遅ればせながら全英オープンのビデオを見た。マルちゃんのフロントナインは、まるで神がかりの如くショット、パットともに完璧に近かった。前半が終わった時点では、誰もが「ひょっとしたら・・・」と思っただろう。そして、それは本人も例外ではなかったのではないか?

 しかし、運命のバックナイン、難関の10番ホールでパーオンに成功したマルちゃんは、ここで結果的に「メジャーの女神のご機嫌を損ねる」事となってしまった(同じく18番でご機嫌を損ねたのがそれまで単独首位に立っていたエバンスである。彼の表情は「気位の高い女性に振られた男のそれ」以外の何者でもなかった)。そして、女神の扱いを良く知っているエルスが、今年の彼女のパートナーとして選ばれたのだった。

 ここからは悔しすぎて私はビデオを止めてしまったのだが、やはりメジャーの女神はあまたの勝利の女神の中でも特に気位が高いらしい。彼女を口説き落とすためには、あらゆるテクニックを総動員し、何度肘鉄を食らっても諦めない精神力とたゆまぬ努力、そして「彼女に気にいられるためには何が必要か」を知っていることが必要なのであろう。私のようなレベルの人間には想像することさえできないが、その「何か」は自分で探すしかないものである。時には、人生全てをかけてでも。

 あのタイガーでさえ女神の疳積をなだめる事ができなかった。マルちゃんは気に入られたもののほんの些細な事でご機嫌を損ねた。

 その「何か」を自分で発見しないと、永遠に振られ続ける事になるのだろう。しかし、マルちゃんは今回のアプローチで何か掴んだはずである。彼がメジャーの女神と日曜の夜にワルツを踊る日は、もうすぐそこまで近づいているのだ。

 

 2002/7/24(8246hit)  息子を鍛える


 忙しいのもあるがなかなかあの成績を更新する気力が湧かない編者である。さて、とうとう息子をレッスンする事に成功した。もちろん私が教えるのではない。Tプロにきっちり1から教えてもらうのだ。

 ゴルフよりも間違いなくテレビゲームの方に興味がある年代である(小学3年生)から、興味を持たせるのに多少の苦労はいった。今までは決して無理強いせず、おだてたり誉めたりしながら、クラブを握らせても好きなように打たせていたのだ。そして、ゴルフが嫌いにならないよう、無理にレッスンを受けさせなかったのだ(父親に似てシャイでおとなしいのでレッスンを受けるのを恥ずかしがっていたのだ)。しかし、ぼちぼちやる気になってくれたようだ。

 もちろん、息子をプロゴルファーにしたり、トップアマにするつもりなど微塵もない。ただ、一緒に回れれば楽しいし、夏休みなど、我々がゴルフへ行く日にジジババに預けるよりも連れて行けたほうが気が楽だ、という全く自分本位の考えからである。

 しかし子供とは恐ろしいものである。30分ほどのレッスンで、完全にさまになってきた。もちろん球はまともに飛ばないが、スイングは完全にゴルフのそれである。我々のスイングより美しいぐらいである。

 スイングの美しさが30分で追い抜かれてしまったと云うことは、成績で追い抜かれるのも時間の問題かもしれない。せめて小学生のうちは勝っていたいものである。

 

 2002/7/25(8324hit)  特別な日

きさいちCC・竹梅
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 71
score 6 4 5 6 4 4 5 7 4 45 3 6 3 5 5 7 4 6 4 43 88
+3
putt 3 2 1 2 2 2 2 3 2 19 1 2 2 1 2 2 2 3 1 16 35

項目 今回 推移 今年
アベレージスコア
Scoring average
2バーディー
8ボギー
4ダボ
1トリプル
88
(+17)
88.1
平均パット数
Putting average
1.944
(35)
1.981
パーセーブ率(%)
Par saving average
27.8
(5/18)
35.1
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
72.2
(13/18)
76.2
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
27.8
(5/18)
31.8
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
77.8
(14/18)
80.4
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
64.3
(9/14)
62.3
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
232.9 207.4
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
15.4
(2/13)
25.5
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
75.0 68.8
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
75.0 63.9
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
76.9 63.1
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
58.3 66.6


 今日は特別な日なのである。毎年、この日は何が起ころうとゴルフをするという日なのである。正確には何が起ころうとわかさカントリーでゴルフをする日なのであるが、諸般の事情でわかさカントリーへ行くのは明日になってしまったのである。と云うわけで、今日と明日、2連荘でのラウンドである。もう若くはないのに体の方が心配だが、幸い快晴ではなさそうなのでなんとか行けるだろうなのである。

 で、今日のきさいちのラウンドはどうだったかというと、一週間クラブを握らなかった(そうなのだ。こんな事は日記を書き始めて初めてのことかもしれないがそうでないかもしれない。暇な人は過去の日記を読み返して一週間クラブを握らなかった週がないかどうか調べてみていただければ嬉しい。一番早くご報告いただいた方には、冗談抜きで10万円分の商品券を私に送っていただくつもりである)おかげで散々であった。

 特に、フィーリングが要求されるパットとアプローチがガタガタである。長いクラブは3ホールほど回れば体が振り方を思い出してくれるが、ショートゲームは最後まで思い出さなかった。お陰で、パーセーブ率、パーオン率などが軒並み悪化している(当社比)。残り50ヤードから5打費やした(竹の8番)り、アプローチミスが3度続いたり(梅の2番)など、へそを噛んで死にたくなるようなホールもたくさんあった。

 しかし、悪い事ばかりではなかった。ティーショットは今年一番の出来であったのだ。朝3ホール目、竹の3番で大スライスOB、梅の6番、7Wの先に当たって右45度に飛び出してOBというのもあったが、少しづつ去年の春の絶好調時の感触を思い出しつつある。梅の9番では、初めて山頂までボールが届いた(わかる人にしか判らないケド)。詳しくは今度時間がある時に書くが、ポイントは「スムースな切り返し」である。

 まだまだ左へ引っ掛けるミスも多いが、ようやく「ボールがどこへ飛ぶかはスイング任せ」という感じから「コントロールしてボールを打つ」感触に近づきつつあるといっても良いだろう。

 さて、明日の日記であるが、若狭から帰ってきて更新できるかどうかチト微妙。もし更新してなかったら疲れてそれどころじゃないんだなあと思っていただきたい。思っていただいた方には、冗談抜きで10万円分の商品券を・・・(以下同じ)

 

 2002/7/26(?hit)  あー疲れた

わかさCC・すいげつ→すが
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 4 3 5 3 4 4 4 5 36 5 4 4 3 4 4 3 5 4 36 72
score 5 4 4 5 2 4 5 5 7 41 5 6 5 4 3 6 4 5 6 44 85
putt 1 2 2 2 1 1 3 3 3 18 2 3 2 2 1 3 3 2 3 21 39

項目 今回 推移 今年
アベレージスコア
Scoring average
2バーディー
7ボギー
4ダボ
85
(+13)
88.0
平均パット数
Putting average
2.166
(39)
1.987
パーセーブ率(%)
Par saving average
38.9
(7/18)
35.2
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
77.8
(14/18)
76.3
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
50.0
(9/18)
32.4
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
94.4
(17/18)
80.8
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
78.6
(11/14)
62.9
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
234.3 208.2
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
22.2
(2/9)
25.4
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
89.3 69.5
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
83.3 64.6
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
75.0 63.5
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
62.5 66.5


 昨夜のうちに大阪を出発して、向こうで一泊し、今日の朝からラウンドして、今(午後7時30分)やっと帰ってきた。疲れた。今日は成績を書き記すだけで許してもらおう。

 今日のキーワードは、「今までラウンドした中で最も強い風」「極めて速いグリーン」「ドライバー自己最高飛距離更新」「成績を考えずに(スコアを気にせずに)回るって、なんて楽なの?」「10m以上のパットが2つ決まった」「アプローチがわからなくなった」「芝が生えて、しかも硬いフェアウェイからはフェアウェイウッドが簡単」「3パット7個」である。これらを明日料理するから、首を洗って待っておくように。

 あ、もう1つ。「炎天下のラウンドは必ず日焼け止めを使わないと後で地獄を見る」

 

 2002/7/27(8387hit)  キーワード解説


 アミノ酸大量摂取により筋肉痛は逃れたもののさすがに体がだるい。もう若くはないんだから無理は禁物か。なんて書けば、「40前で何が若くないだ!」とお叱りを受けそうな気もするなあ。

 さて、昨日のラウンドのお話である。

 「今までラウンドした中で最も強い風」
  まさに台風並みの風であった。どれくらいすごかったかと言うと、もろにフォローとなった、すが8番パー5(461ヤード)で、2打目が7アイアン、しかもエッジまで届いたぐらい、といえばそのすごさが解ってくれるだろうか。もちろん、アゲンストでは打っても打ってもグリーンに届かない。すが2番パー4(416ヤード打ち上げ)ではドライバー、バフィーと打ってもグリーンまで届かなかった。グリーン上のボールは揺れ、パッティングはスタンスを思い切り広げないととても打てる状態ではないぐらいであった。その中で、OB無し、トリプル無しはまあ健闘した方だと思う。

「ドライバー自己最高飛距離更新」
 と云うわけで、追い風参考記録ながら290ヤードのドライブを記録した。わははは(こんな事で喜ぶとは、私もまだまだ若いな)。

「極めて速いグリーン」
  きさいちのベントとは種類が違うのかメンテナンスが違うのか良く判らないが(恐らく雪が積もる地方なので種類が違うのだろう)、大変シビアなタッチを要求された。特に上からのパットでは1mを打って2mオーバーしたりしてしまった。いくら頭でわかっていても、普段の癖とは恐ろしいものである。最後まで「触るだけのパット」はできなかった。

「3パット7個」
 というわけで、こういう事になってしまった。ちなみに、去年の8月に行った時は「40パット・3パットは7つ」で、去年の7月は「40パット・3パットは6つ+4パット1つ」であった。全然進歩してないじゃん。

「10m以上のパットが2つ決まった」
 このラッキーパットがなければもっと悪かったということか。パット嫌い。

「芝が生えて、しかも硬いフェアウェイからはフェアウェイウッドが簡単」
 これは発見であった。きさいちだとちょっとダフったり上からクラブが入ったりするとヘッドが地面にもぐって「フェアウェイウッドでダルマ落とし」をしてしまう事もあるのだが(特に妻)、昨日はFWが殆どきれいに打てた。フェアウェイの芝の違い(細長く硬い芝の上にボールが浮いてくれる)もあると思うが、地面の硬さも1つの要因だろう。またひとつ賢くなってしまった。

「アプローチがわからなくなった」
 昨日のラウンドで1つだけ文句を言うとしたら、アプローチが寄らなかったことだろう。寄せワンはたった2つ。9回もチャンスがあったのに。グリーンの速さが違うから仕方ないのかもしれない。そうだ。そうと言ってくれ。

「成績を考えずに(スコアを気にせずに)回るって、なんて楽なの?」
 実は昨日ワンハーフ回ったのだが、最後の9ホールは成績をつけずに回った(途中でOB2連発したり、そのホール9になったりして成績をつけるのが嫌になった訳ではない。断じて違う)のだ。そうすると、まるで別のゲームの如く心からゴルフを楽しむことができた。成績をつける楽しみを放棄するだけでこれだけ気楽に回れるとは、今まで私は一体なんのためにゴルフをしてきたのかと云う気がしないでもない。
 とにかく、短いパーパットやボギーパットを打つとき感じ続けた、寄せて上げるブラを着用しているようなイヤな胸の締め付け感(いや、別に普段から着用しているわけではないですけどね)が全く感じられず、アプローチでも「ダフったらどうしよう」と不安神経症からチックが出る事もなく、アイアンも「乗せてパーオン率を上げねば」と前立腺がきりきりする感じもなかった。

 むろんゴルフには適度な緊張感は必要だが、今まで緊張しすぎだったのだ。よし、これからは成績をつけずに、もっとゴルフを楽しみながらラウンドしよう!・・・・1.5ラウンド目に限って。

「炎天下のラウンドは必ず日焼け止めを使わないと後で地獄を見る」
 皆さん、気をつけましょう。体が火照って寝られません。

 

 2002/7/28(8408hit)  勢いのあるゴルフ


 というわけでやっと成績を更新した次第である。最近のトレンドとして、大叩きもするがバーディーも取れるという出入りの激しいゴルフになりつつある。これは良いことなのか、悪いことなのか?

 かの坂田信弘大明神は、ゴルフダイジェストオンラインの「野生塾スペシャルNo302」で、「大暴れのゴルフをせよ。大きなミスを恐れず、ダボも出るがバーディも取れるゴルフをせよ」と宣う。そういう観点から考えれば、大叩き、大いに結構と云う事になる。Tプロに教わりだして約4ヶ月、そろそろ私のゴルフが脱皮の時期にさしかかっているのかもしれない(あと何回脱皮しなければいけないか、考えただけでも恐ろしいものはあるが)。

 しかし、これは今まで書いてきた「ボギーペースでシングルになる」とか「ダボを叩かないゴルフ」というのと正反対の考え方である。大きくステップアップするにはやはりこの考え方では限界があるのか?

 そういえば、ドライバーも思い切って振れば曲がらないと云うではないか。小手先で調整しようとセコイ考えを起こせば起こすほどボールは白杭を超えていくではないか。

 トリプルが3個出ても、バーディーを3個とればボギーペースではないか。よし。決めた。思い切って行こう!90台が出ようが100叩こうが別に死ぬわけでもなんでもない。よし。

 どーんと行こう!

 

 2002/7/29(8450hit)  ビデオは楽し


 そう、ミーハーな私はビデオやデジカメが大好きなのである。コースへ行くたびにビデオを持っていく、と言うと嘘になるが、月に一回はビデオでフォームチェックをしている、と言っても嘘になる。実は年に2〜3回しか持っていかないのだ。すいません。

 しかし、先日のわかさCCは毎年ビデオを持って行っているのだ。2サムで回れる事が多いし、そんなに混んでいないのでいつもビデオを撮る余裕があるからだ。そして、そのわかさCCのラウンドビデオが3年分手元にあるので、それを見比べてみた(本当はもう少し前のビデオもあるのだがHi8方式で今修理中で見れないのだ)。

 いやあ、面白かったですぜ。一昨年と昨年は殆どスイングに変わりはないのだが、昨年と今年では全然違うのだ。デジタルのハンディカムなのでコマ送りしても画像がきれいに出る。従ってアドレスからフィニッシュまでひとコマづつチェックできるのだ。そうすると、違いは歴然である。

 一番大きな違いはスイングが大きくなった点だ。去年まではインパクトで左肩が上がり、体が浮き上がっていたのだが、今年はそれが抑えられ、飛球線方向へクラブが大きく振りだされるようになってきている。もちろんミスショットの時は昔のスイングに逆戻りしている事もあるが、結果的にフォローできれいに手首が返るようになってきている。

 成績はあまり変わらないものの、Tプロのレッスンの成果が眼に見える形で確認できたのは嬉しい。近いうちに、画像をアップする予定である。

 さーて、またレッスンを受けに行こうか。でも、暑いしなあ・・・(ちなみに昨日は38度まで気温が上がったらしい。こんな中では、いくら私でも・・・)

 

 2002/7/30(8502hit)  「ライフ・イズ・ビューティフル」



 毎日、10個ほどのWebを欠かさずチェックしている(そのうちゴルフ関係は6つぐらいで、あとはヒ・ミ・ツ)のだが、そのうちの1つ、一昨日も出てきたゴルフダイジェストオンラインのWeb中に、4つエッセイがある。説教臭いある1つを除いてそれぞれ面白い(こんな書き方をするから友達を失くすんだろうなあ)のだが、そのうちの1つ、佐山透氏の「ライフ・イズ・ビューティフル」が中でもお気に入りである。

 文筆家で、現在はアメリカのパームスプリングスでセミリタイヤ生活を送っておられる氏は、我々にとっては夢のようなゴルフ漬けの環境で日々を過ごしておられるのだが、その日々をつづったエッセイはまさに天上の楽園リポートという趣をかもし出しており、ため息と共に憧れと夢を振りまいてくれる名エッセイであるといえよう。まさに「人生は素晴らしい」である。

 その最新のエッセイで、面白いことを書かれていた。もちろん、詳しくは先のリンクをたどって直接読んで頂きたいのだが、要はアメリカのトップジュニアたちが生き生きと楽しくゴルフをしているすばらしさを目の当たりにし、昔取材した日本一の某大学ゴルフ部の練習風景と比較した時、如何にその某ゴルフ部が馬鹿であるか(「馬鹿」と云うのは佐山氏が仰っているのではなく、私の感想です。念のため)を強く感じたというものである。

 まあ想像はしていたがここまで馬鹿だとは(くどいようだが私自身の感想である)。良くそんな所でゴルフをしようと思えるもんだ。大学生にもなって、「カート道に正座させられる」事がおかしいとは思わないのか?何でもコーチのいいなりなのか?コーチが死ねと言えばお前は死ぬのか?小一時間問い詰めたい。

 何のことか良く判らないと思われるだろうから、是非元ネタをご覧になっていただきたい。少なくとも人間のする所業ではない。ただの虐待であり、傷害事件である。

 こんな事をしているようでは、日本ではいつまでたってもゴルフは馬鹿な人間がする馬鹿なスポーツのままである。それとも、「上司に逆らわない歯車製造工場」か?それとも「根性ですべての事を解決する無能思考停止人間作成組合」か?今どき流行らんぞ、そんなものは。

 頭を使え、頭を。仮にも最高学府の人間なんだから。

 

 2002/7/31(8558hit)  全英シニアオープンを取るという事


 須貝昇プロが全英シニアオープンで優勝した。シニアとはいえ、メジャーである。快挙である。どれだけすごいかと言うと、来年の全英オープンへの出場資格が与えられるのだからただの優勝ではない。

 ああそれなのに、である。新聞でもテレビでも扱いは大きくない。やれ公器だ社会の木鐸だと錦の御旗を振りかざすくせに、実際は読者、視聴者、そしてスポンサーに尾を振る。売れる記事、喜ばれる報道に偏重した、結局商売第一主義のマスコミ。主観を排し、横並び主義と事なかれ主義が横行する絶滅しかけの恐竜。

 その姿勢が悪いと云うわけではない。TV局も新聞も利潤追求、大いに結構。しかし、それなら「公器」だとか「公共の電波」だとか「報道の義務」だとか偉そうな事を言わないで頂きたい。

 口では「国民の皆さんのために」と偉そうな能書きを垂れ流しながら実は自分の選挙と袖の下しか関心がない政治家や、「日本の物流を支えている」という自負のもと整備不良の臭い排気ガスと環境汚染物質を垂れ流し高速道路で120km/hという無茶苦茶なスピードで走る長距離トラックと同じだ。

 そういうのを偽善者と云うのだ。馬鹿者。

 (暑いからついつい怒りっぽくなる。しかし、これだけ暑いと本当に練習に行く気力が湧かない。困ったものだ)

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