日記15

2002年5月1日〜15日

  

 2002/5/1(5141hit)  風薫る5月、ショートパットのコツ、眉唾


 と云うわけで、とうとう5月である。1年が1/3終わってしまったと言う事である。つい先日お正月の抱負を書いたと思ったのに、月日の流れは怒涛である。このまま流れて行くと、行き着く先は時間が滝になって、どうどうと流れ落ちていくのではないかという気さえしてくる。そこから先は虚無だけが広がっている、みたいな(詳しくは筒井康隆先生の作品を読もう)。

 ごるふぁーにとっては絶好のシーズンであるが、冬の間寒いからとクラブを握らなかった軟弱エセごるふぁーが増えてくるのが少しだけ○○である。暖かくなったら出てくる所など、まるでボーソーゾクやゴキブリである。まったく、○○○なものだ。それだったら、○○すれば良いとおもうのだが。所詮、○○○○なんだろうなあ。

 とまあどうでもいいような事を書き連ねているわけだが、今日は雨である。でもどうせ練習はお休み(4/30の日記参照)だから良いのだ。木曜日さえ晴れれば、他の日は雨が降ろうが嵐が来ようが一向に気にしないのだ。ということで、最近はもっぱらパッティングの練習を家の絨毯上でしている。

 1mの距離を、20球連続で入れる練習である。もちろん、途中で外れたら最初からやり直しだ。最後の方はプレッシャーがかかるかと思ったが、そうでもなかった。きっと、気合がもともと入っていないせいだろう。それでも、2-3回はやり直しになるので50球ぐらいは毎日転がしている事になる。おお、なんと少ない練習量であることか。

 しかし、こんな少ない練習でもしないよりはましで、何日か続けていると1mのパットで大事なことと云うのがわかったりする。例によって私の言うことだから眉唾であるが、1ラウンド40パットが切れない人、OKの距離が一番苦手な人、2パットより3パットの方が多い人、フィル・ミケルソンは必見である(そのうちフィル・ミケルソンから抗議のメールが来ると思うが、彼がパットの名手であることは誰もが知っている。私も知っている)。

 1、構えるまでは慎重に、構えてからはあっさりと
  ・・・グリップに力が入らないように、そしてスムースに手が動くように

 2、フォロースルーを低く長く取る(ボールを追いかけるつもりで)
  ・・・真っ直ぐボールを押し出す感覚で、引っ掛け防止

 3、強めに打つ(カップの向こう側にぶち当てる)
  ・・・1mをショートするのは悲しい

 というわけで、別に目新しいコツではないが、わらをも掴む思いの人は試していただきたい。3つのうち、自分に一番必要と思われるコツだけを考えるのがコツである。あれもこれも考えると、結局上手く行かないのは私で実証済みである。

 

 2002/5/2(5181hit)  いくらスウィング改造中とは言え

きさいちCC・竹梅(Bグリーン・Par71)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 71
score 6 5 5 8 5 4 7 5 4 49 6 4 4 8 4 6 4 4 5 45 94
putt 3 2 2 2 2 1 2 2 2 18 3 2 2 4 2 1 2 1 1 18 36
項目 今回 今年
アベレージスコア Scoring Average 5ボギー
4ダボ
2トリ
1トホホ
94
(+23)
89.2
(+17.2)
パーセーブ率 33.3%
(6/18)
34.0%
(6.1/18)
ボギーセーブ率 61.1%
(11/18)
74.8%
(13.5/18)
パーオン率 Greens in Regulation Pct. 22.2%
(4/18)
31.0%
(5.6/18)
ボギーオン率 66.7%
(12/18)
79.1%
(14.2/18)
フェアウェイキープ率 Driving Accuracy Pct. 57.1%
(8/14)
64.3%
(9.0/14)
ドライバー平均飛距離 Driving Distance 194.6yard 209.9yard
アプローチリカバリー率 Scrambling 25.0%(2/8) 21.0%
平均パット数 Putting Average 2.0
(36)
2.000
(36.0)
ファインショット率 Driver 53.6% 71.1%
ファインショット率 F.Wood 66.7% 61.3%
ファインショット率 Iron 53.6% 61.0%
ファインショット率 Approach 66.7% 62.2%


 全くへこむスコアである。アイアンが多少良かった程度で、後は全て悪かった。先週に続いて寝不足(4時間睡眠)のせいか、ショートゲームの距離感やタッチが全然出せなかった(全くの言い訳である)。昨日まであれだけ練習した(って、大してしていない、ちゅーねん)パッティングもメロメロで、4パットなんかしてしまった。

 体を休めるためにしばらく練習に行かなければ今日のように当たらないし、かといって根を詰めて練習すれば体があちこち壊れる。それに、練習しても練習しても上手くならない。毎週同じコースを回っていて、週に何度も練習に行って、毎晩(といってもここ3日位だが)パッティングの練習をしても4パットでダブルパー。ダボが4つにトリが2つ。

 こんなに練習して、それでこんなにヘタだったら本当に馬鹿みたいですか?情けないですか?もう、才能が全くないですか?というか私がごるふに向いてないことの証明ですか? もう悲しくてごるふやめたくなるのも当然ですか?

 
まだまだ練習不足だ、頑張れ。そのうち必ず結果が出る。ショートゲームもだんだん上手くなるはずだよ。
 
 そういう声も聞こえてこなくも無いが、とにかくへこみましたわ。

 本気で人生考え直さねば。

 

 2002/5/3(5211hit)  一夜明けて


 毎回毎回、コースに出てはイヤになり、へこみ、愚痴を言い、なんとも情けない限りである。もっと素直に、純粋にゴルフを楽しめれば良いと思うのだが、小人閑居して不善をなすというか、もともと○ツの穴の狭い私であるがHPなんか作ってしまったものだからさらにスコアにこだわり、調子が悪ければ必要以上に落ち込み、自分で自分の首を絞める。(涙)

 でもね、これだけ一生懸命してるんだから、少しは上手くなっても良いんじゃないの?身も心もごるふに捧げ、寝ても覚めてもごるふ、ごるふ、ごるふで周囲を呆れさせているぐらいなのに、4パットのダブル・パーとはあまりにむごい仕打ちでないかい?(訴)

 人と比較しても仕方ないけれど、殆ど練習しないで、あるいは気楽に回っている人たちに目の前で大敗するのって、ちょっと悲しいものがある。(落)

 あ、気楽に回っているから良いスコアになるのか。(鱗)

 

 

 2002/5/4(5238hit)  京阪ゴルフ倶楽部へ行って来ました

京阪GC(par64・in/out)
hole 10 11 12 13 14 15 16 17 18 in 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out total
par 4 3 4 4 3 3 3 3 4 31 4 3 4 3 3 3 4 4 5 33 64
score 5 5 3 6 3 4 5 4 6 41 5 3 4 3 3 3 6 4 5 36 77
putt 2 4 1 3 2 3 2 2 3 22 2 1 2 2 1 1 2 1 2 14 36
項目 今回 今年
アベレージスコア Scoring Average 1バーディ
4ボギー
5ダボ
86.6*
(+12.6)
88.5
(+16.5)
パーセーブ率 50.0%
(6/18)
34.9%
(6.1/18)
ボギーセーブ率 72.2%
(13/18)
74.7%
(13.5/18)
パーオン率 Greens in Regulation Pct. 38.9%
(7/18)
31.5%
(5.6/18)
ボギーオン率 88.9%
(16/18)
79.6%
(14.2/18)
フェアウェイキープ率 Driving Accuracy Pct. 88.9%
(8/9)
65.6%
(9.0/14)
ドライバー平均飛距離 Driving Distance 160.0yard** 207.1yard
アプローチリカバリー率 Scrambling 50.0%(5/10) 22.8%
平均パット数 Putting Average 2.0
(36)
2.000
(36.0)
ファインショット率 Driver - 71.1%
ファインショット率 F.Wood - 61.3%
ファインショット率 Iron - 61.0%
ファインショット率 Approach - 62.2%
   *・・・・・par72に換算
   *・・・・・6アイアンでの5回のティーショットを含む


 と云うわけで、昨日、気楽な気持ちで回ってきた。高槻市にある京阪ゴルフ倶楽部、河川敷のパー64(31・33)のホールである。午前中に仕事を済ませ、午後から日没までのスループレーで、手引きカートであるが慣れない私はデイトリッパーを担いで回った(意外な事に、それほど疲れなかった。おそらくフラットなコースだからだろう。それに、アミノ酸飲料が効いたようだ)。そして、スタート時間が早かったので幸いにも1ラウンド回ることができた。

 内容に触れる前に、ここのコースを説明しておこう。全18ホール中、パー3が9つ、パー4が8つ、パー5が1つで、全長が4174ヤードという短いコースである。本格的なパー72のコースと比べるとやや物足りないと思われるだろうが、フェアウェイ、グリーンのコンディションは抜群で、特にフェアウェイは隅から隅までふかふかで密度の高い芝が生え揃っている。グリーンもベントでなかなか手強い。また、河川敷特有の強い風が吹き、アイアンは2番手、ひどい時には3番手変える必要があったが、これはこれで良い勉強になった。

 で、ファインショット率とかをいちいち付けず、気軽に回った結果であるが、大変気持ちよく回れた。そして、大変面白い事に気づいた。

 1、ダボ、トリを叩くのはパットのせい
  前半インコースの成績をご覧いただきたい。ダボを叩いた4ホールの平均パット数が3.0、それ以下の5ホールの平均が2.0である。つまり、3パット(以上)がなければ5オーバーで回れている。私の弱点、それはやはりとんでもないパットにあると再認識した。

 2、アプローチは気軽に、気楽に
  後半アウトコース、怒涛の寄せワン大作戦が成功している。5ホールのうち4ホール。まあ、きさいちCCに比べるとレイアウト自体が易しかったと云うこともあるだろうが、何よりも気軽にリラックスして打てたというのが寄った一番の原因だと思う。今までは、何が何でも寄せワン、数字を上げたい、べたピンに寄せたいと力ばっかり入っていたのが昨日は「まあ乗ったら良いや。長いパットが残ってもパットの練習になるし」と思ってらく〜に打ったらこれが寄る寄る

 上手く言えないが、自然体でのアプローチというか、肩の力を抜いたアプローチができたと思う。つまり、「グリーンに乗るだけで良い。2パットのボギーで良い。」という「ボギーで良いと考えるゴルフ」が功を奏したのだろう。これから、寄せはこれで行こう。

 3、傾斜地からのショットの難しさ
  ところどころマウンドがあるとは言え、河川敷のコースであるから殆どがフラットなライからのアイアンショットとなるわけだが、これがふかふかのフェアウェイと相まって極めて打ちやすい。とんでもないミスショットが1-2回ぐらいで、それが気持ちよく回れた理由の大きな原因でもあるのだが、とにかくアイアンの調子が良かった。

 逆を返せば、きさいちCCの「殆ど傾斜地からのアイアンショット」というのが如何に難しいか、と云う事である。つまり、山岳地帯にあるきさいちでは、左足上がり、左足下がりのアイアンショットが当たり前。練習場で一生懸命しているフラットな位置からのショットはそこでは通用しない。つまり、ミスして当たり前。それを、練習場と同じ感覚で振るからミスが出るのだ。というか、練習していない物を、上手く打てる訳が無いわさ

 さらに、5ホールに1つあるか無いかのフラットなライからのアイアンショットでは、逆に力んだり(傾斜からのショットを打ちすぎて)すでにバランスが崩れていたりでまたミスショットをする。なるほど。だからきさいちでは上手く打てないんだ。腕のせいじゃなかったんだ。なーんだ。
 
 と云うわけで、非常に実り多い、明日への希望が湧いてくるラウンドであった。

 

 2002/5/5(5252hit)  反省の人生


 先日本屋をぶらぶらしていたら、敬愛する夏坂健氏のエッセイが新しく文庫化されていたのを見つけた。「フォアー! ゴルフ狂騒曲」(新潮文庫)である。何度か書いたが、スコア至上主義の人、ニギらなければごるふではないと思っている人、マナーをどこかへ置き忘れた上級者、上級者を羨(うらや)み妬む人、初心者を疎(うと)み馬鹿にする人、そして私など、一人でも多くのゴルファーに是非読んで欲しい本である。

 これを読んで、改めて夏坂健氏のすばらしさとごるふのすばらしさを再認識すると共に、少しばかり上手く行かないからと言って弱音を吐いたりほんのちょびっと練習しただけで「練習しているのに上手くならない」などと不貞腐れている自分を大いに恥じた次第である。

 この本には、ものすごく簡単な、そして(私が日記で書き殴るような偽物やメッキではない)真実の「ゴルフの秘訣」が載っている。嘘だと思うならこの文庫を買って125ページを見て欲しい。100人のゴルファーが100人とも「うーん、なるほど!」と唸ることだろう。もし唸らない人は、ゴルフで悩んだことがない天才か超初心者と思っても良い(と私が勝手に断定する)。

 さらに面白く、ためになり、心温まり、人の裏表について考えさせられ、運命とごるふの気まぐれな神様に翻弄される人間のちっぽけさにため息をつき、そして涙さえ流れるごるふ仲間のすばらしさを示すエピソードが山盛りである。

 アーノルド・パーマーが如何にゴルフに打ち込み、練習し、そしてごるふを愛していたか。
 目隠しゴルファーは果たしていつもの様にラウンドできるのか?
 オックスフォードの学生2人がゴルフという方法を使って人助けを行った、その方法とは?
 ゴルフ場での傍若無人な名士に対し、ある紳士のメンバーがとった行動とは?
 生涯「飴の棒」しか賭け合わなかったすばらしきライバルの話。
 人類初の月面上でのゴルフにまつわるエピソード。
 女性ゴルファーと男性ゴルファーの歴史に残る死闘。
 富士山をホールアウトした男の話。
 そして歴史に埋もれていた、ありとあらゆるすばらしき「ゴルフな人たち」の生涯。

 こんな面白いゴルフの読み物はざらに無い。私は再び断言する。夏坂健氏のエッセイを読まずしてゴルフを語るものはエセゴルファーであると!
 

 

 2002/5/6(5270hit)  あっという間に・はしか


 ゴールデンウイークも終わりである。悲しいような(仕事が半日で終わり)、嬉しいような(長期休暇を取っていた人に対するひがみ根性)、複雑な心境である。連休中、パブリックコースへ行き倒そうと思っていたのだが、結局5月3日の京阪ゴルフ倶楽部しかいけなかった。というのは、息子が「はしか」にかかってしまったからである。

 先週水曜日にジジババに預け、休みの間中夫婦2人でゴルフ三昧の極悪不良両親になろうとした矢先、実家から連絡があり、微熱と体調不良があるということで急遽連れて帰る事になった。土曜日の時点では多少の熱とほんのわずかな発疹だけだったのだが、日曜日、怒涛の発疹が体全体に出て、素人目に見てもはしかと断定できるようになった。特に顔は赤い発疹が300万個ぐらい出て、人間の顔ではなくなっている。デジカメで取ってアップしようかと云う考えが少しだけ頭をよぎったが、わたしは常識人なので考えるだけに留めた。

 熱も39℃以上になり、うーうー唸っている。固形物も受け付けず、水様の下痢を240回ぐらい繰り返し、今朝は寝室からトイレまで下痢のラインを作ってくれた。と云うわけで、病院へ走ります。今日はゴルフの話題がでません。ごめんなさい。

 

 

 2002/5/7(5300hit)  はしかその2・今日の練習で


 昨日あれから休日救急病院へ連れて行ったが、医師は検査もせず麻疹(はしか)と断言した。私が見ても断定できるぐらいだから問題ないだろう。入院を勧められたが、どうせ点滴するだけだし息子も嫌がるし血液検査の結果はまあそうひどい状態ではなかったので、4時間かけて廊下の片隅で点滴400ccを打たれて帰ってきた。休日の小児救急は大変である。色々な意味で。

 さて、少し元気になり、早々に息子も妻も寝てしまったので鬼の居ぬ間に悪いとは思いつつ練習に行ってきた。金曜日以来、3日ぶりにクラブを握る事になる。久しぶりなので3カゴ(135球)打つ事にした。全球7アイアンだけで打とうと思ったが、思っただけで疲れ切ってしまったのでアプローチから練習する事にした。

 まずはSWで30ヤード。オープンに構え、両足を揃え、左足に体重をかけ、ボールは右足かかと前方、ややハンドファーストのアドレスを作る。こうしてアドレスでインパクトの状態を作ってしまい、あとはヘッドを低く引き、8時の場所までバックスウィングし、リズム良く落としてやれば非常に高い確率でミスショットする・・・違う。ミスショットは出にくい。今のところ、この打ち方が一番確率が高いようだ。最近の私のトレンドである。

 次に同じくSWで50ヤード。この距離が一番中途半端である。30ヤードの打ち方と同じく右足体重のまま、つまり手だけで打てないことも無いが、それだとヘッドの加速感が乏しく、結果球に力が乗らず、グリーン上でスピンがほどける(様な気がする。良くわからないが)。従って、90度の位置までしか腕を上げないのだが、しっかり体重移動と肩の捻転を入れ、体重移動で打っていく(つまりショットの縮小版)方法で最近は練習している。この方法で打たれた球は、ロフト通りに上がり、ランが最小限で済むのでグリーンに球を残しやすい。短い距離でもしっかり打てれば、生きた球が打てるはずだ。ただし、きっちり当たればの話であるが。

 で、最終的には、15ヤード、30ヤード、50ヤードで止まる球、普通のランのある球それぞれのアプローチをマスターしたいと思っている。まずは基本となる「30の普通球」と「50の止まる球」だ。

 とまあ偉そうに書いているが、コースでは気楽に、乗ればOKというつもりで打つべきである。・・・打てるようになりたい。・・・・打てたら良いなあ。

 さて、残り70球、7アイアンの出番である。最近、少しだけ良い方向にスウィングが固まりつつある(ような気がする)。そのあたりの所はまた明日。

 

 

 2002/5/8(5342hit)  ドローのためのその1(丹下段平)


 息子の麻疹も回復期に入ったようで、一安心の編者である。子供の病気は嫌である。親としては、できるものなら代わってやりたいと本気で思う。もちろん妻もそう思っているに違いない。だから、もし神様が現れて代わりに病気にしてやると言った場合は喜んで妻にその権利を譲るつもりである。

 さて、アイアンである。(上半身の)力を抜くことが如何に大事かがわかってから、そして先生に教わりだしてから、私のスウィングは少しづつ良くなってきている(と思う)。切れのある、そしてドローの打てるスウィングを徐々に理解しつつあるといっても良いだろう(頭では、であるが)。そして、プロのようなゆっくり振っているようですごいヘッドスピードが出せる、カッコいいスウィングになってきている、と言っては過言であろう。

 しかし、思うだけで実際にできるかどうか、そして実際にできてもそれを体に覚えこませられるか、さらに体が覚えてもコースで同じようにできるかどうかは別問題である。ここがごるふの難しい所だ。「わかった!」と思ってから実際に習得できるまでに何段階ものステップが存在するのだ。こんなに難しいスポーツは他に無いのではないか。だから面白い、ともいえるのだが(だから腹立つともいえる)。

 話を練習に戻そう。7アイアンで最初は低くティーアップして打つ。2つの事を考えながら球を打ち続ける。即ち、上半身(肩、腕、手首)に力を入れない事とトップから体重移動で切り返す事である。しかし、最初のうちは調子よく打てるのだが、疲れてくると下半身の踏ん張りが利かなくなり、その結果肩の入りが悪くなり、無意識に上半身の力で打ってしまうスウィングになってくる。

 これだけ自己分析できているのに、体は思うように動いてくれない。

すっげーむかつく。

 

 

 2002/5/9(53hit)  ドローのためのその2(立つんだジョー!)


 むかついてばかりもいられないので、インターバルを取る。水を飲んだり、トイレへ行ったり、タバコを吸ったり、隣のオヤジのスウィングや球の行方を横目で追ったり、うんあれなら俺の方が上手いなとか、良く飛ばすけどあんなに左右へバラけていたらコースでは俺の方が良いスコアで回るなとか、このおっさん上手いけどちょっとスかしている嫌なヤツだな(と思う自分が一番嫌なヤツだとは気づいていない)とか思いながら心も体もクールダウンさせる。

 気を取り直し、再び7アイアンで地道に練習する。如何に力を抜きながら打つか。しかし、うまく力を抜けたな、と思ったらアウトサイドからフェースが入ってスライスする。インサイドからを意識すると腕に力が入るあちらを立てればこちらが立たず。どっちつかず。

 どないせえ、ちゅーねん。

 と叫んでも、結局は地道な練習しかないのだろう(*)。怒りを抑えて打ち続ける。しかし、工夫しているうちに良いイメージが湧いてきた。いつものパターンである。

 アウトサイドからクラブが下りるのは、トップから肩やグリップが外回り(大回り)して入ったときである。即ち、腰が最初に開き、グリップが体から離れ、曲線を描いてボールへ向かっている時だ。腰を開くのではなく、飛球線方向に直線的にスライドさせ、グリップが最短距離で(体の近くを通って)下りる、即ち回転ではなく、直線的な体重移動。それがインサイドアウトにつながるのではないのかと思うのだ。そういえば、先生もそういう事を仰っていたような気がする(というか、思い切り言っていた筈だ。思い出した。完全に忘れていた。鍛えるべきはスウィングではなく私の記憶力かもしれない)。

 下半身で、というより腰で打つ。腰からダウンスウィングを開始する。その時、上半身と下半身のダウンスウィングへの移行に時間差を作る。

 でも、この方法だと、タイミングを取るのが難しいんだよなあ。上半身が遅れすぎるととんでもないこすり球になるし、早すぎると左へプルフックが出るし。

 難しい、ちゅーねん。

 と叫んでも、(*繰り返し)

 

 

 2002/5/10(5402hit)  アイアン絶好調・ドライバー絶不調

きさいちCC・竹(Aグリーン・Par36)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36
score 5 3 5 8 4 4 4 5 5 43
putt 2 2 2 3 1 2 2 2 2 18
項目 今回 今年
アベレージスコア Scoring Average 4ボギー
1トリ
43
(+14)*
88.4
(+16.4)
パーセーブ率 44.4%
(4/9)
35.4%
(6.4/18)
ボギーセーブ率 88.9%
(8/9)
75.4%
(13.6/18)
パーオン率 Greens in Regulation Pct. 33.3%
(3/9)
31.6%
(5.7/18)
ボギーオン率 88.9%
(8/9)
80.1%
(14.4/18)
フェアウェイキープ率 Driving Accuracy Pct. 28.6%
(2/7)
63.7%
(8.9/14)
ドライバー平均飛距離 Driving Distance 178.6yard 205.6yard
アプローチリカバリー率 Scrambling 25.0%(1/4) 22.7%
平均パット数 Putting Average 2.0
(36)*
2.000
(36.0)
ファインショット率 Driver 50.0% 70.5%
ファインショット率 F.Wood 25.0% 59.5%
ファインショット率 Iron 85.0% 61.8%
ファインショット率 Approach 83.3% 62.6%
   *・・・・・1ラウンドに換算


 息子の麻疹は一段落したものの、まだ赤い発疹で人間の顔をしていないので小学校はお休みである。従って、今日はハーフだけのラウンド(薄暮プレー)である。

 練習は正直である。あれだけひどかったアイアンが、ようやくまともに当たってくれるようになってきた(でも、またすぐに不調に戻るだろう)。アプローチも、おおむね良い感じで打てた(今日たまたまだろう)。その代わり、殆ど1週間握らなかったドライバーが見事なぐらい当たらなかった。

 もちろん、練習だけではないと思う。心のあり方である。ゴルフは精神力である。アイアンでは、力を抜き、腰で球をさばく(上半身と下半身の時間差でヘッドを走らせる)ことだけを考えて、8割の力で打つよう心がけた。それだけで、ニヤニヤしてしまうぐらい見事なアイアンショットを連発である。にやにや。

 2番ホール、145ヤードパー3では、8アイアンのショットがグリーンオ−バーしてしまうぐらいだった。こすり球を打っていたときよりも1クラブ以上の飛距離増である。右からのサイドフォローで、ドローがかかっていたために風に乗ってしまったということもあるが、軽く振ってもこれだけ飛ぶという事は、今までショットで如何に無駄な力を使っていたか、という証明である。でもにやにや。

 寄せも、5回中4回がワンピンに付いた。そこから1回しか入れられないのはいつもの私のパターンだが、パッティングも数字ほど悪くはなかった。距離感もまずまずだったし、ボール半個分の惜しいパットが3つほどあったから、良しとしよう。ちょっとにやにや。

 いつもこれくらい気持ちよくラウンドできたら良いのになあ。というか、気持ちよく回れるかどうかはスコアの結果によるものでなく、自分の気持ちの持ちよう一つなのだと云う事を今一度心に刻み込み、これからも楽しいラウンドをしようと心に誓うのであった。

 

 

 2002/5/11(5434hit)  楽(らく)に、楽(たの)しく


 人間なんてホント現金なもので、ちょっとうまくラウンドできただけで気分が良い(またすぐ逆戻りするのに)。逆に、普段より2-3個3パットが多かったり、多少上手く当たらなかったりしただけで不機嫌になる(いつものことなのに)。というか、私が単純すぎるだけか?

 たかが球ころがしのゲームに一喜一憂して、練習に行っては悩み苦しみ、ぶつぶつと何やら口走る。気色悪いことおびただしい。コースへ出ても目を吊り上げて親の仇のように球を張り飛ばし、上手く行かなければがっくりと肩を落として不機嫌になる。プロでも無いのに、この気持ちの乱高下、なんと醜い姿だろうか。

 確かに目標に向かって真面目に研鑽を積むのは大事だろう。ごるふに対しては正面から、真摯に取り組みたいと云う気持ちは人一倍強いつもりだ。しかし、それが空回りし、楽しむ姿勢をなくしてしまったらそれはいつしか苦行になってしまうだろう。

 とまあそんな当たり前の事を書くのは、最近きさいちCCで何度かご一緒させていただくメンバーのFさんとのラウンドが大変楽しいからだ。年齢は私と同じぐらいか少し上で、住宅設備の会社を経営なさっている。従業員に内緒で週に2〜3回回っておられるようだ。お互いに申し合わせないで何度かエントリーしたのに3度も同じ組になったのだが、とても気さくな人でお互い軽口を叩きながらのラウンドになり、大変面白い。

 お互いにライバル意識を持ちながら、しかし楽しく回る。もちろんニギったりはしなくても十分楽しい。ごるふは一人でするものにあらず、である。

 あと、昨日書き忘れたのだが、寄せの極意はやはり5/4の日記に書いたとおり、「気楽に、乗せるだけ、寄らなくて良い」と考えて打つ事である(私の場合)。その方が筋肉がスムースに動き、ざっくりやトップが出にくい。練習場で上手く打てるのに、コースへ出たらいつも肩に力が入ってミスショットしてしまう、という方にはお勧めである。

 ボギーを楽しむごるふ、運がよければパーも取れるさという開き直り。そして楽しい同伴者。楽しいごるふはこれである

 

 

 2002/5/12(5477hit)  丸ちゃん、GO FOR IT!


 USPGAツアー、ベライゾン・バイロン・ネルソン・クラシックで丸山選手が2日目に続いて3日目もスコアを伸ばし、単独首位に立っている。2位のキャメロン・ベックマンとは3打差、3位タイのエルスらとは5打差、8位タイのミケルソンらとは6打差、そして、タイガーとは7打差である。

 GolfDigest.comの見出しは「Maruyama Stands Tall」である。stand tallというのは「堂々と」と云う意味があるようなので、「丸ちゃん、堂々の首位!」と言ったところであろうか(違うかったらごめんなさい)。

 最終日最終組、いくら3打差以上離れていると言ってもこれだけのメンバーである。ビッグスコアを出すつもりでいかないとあっという間に追い抜かれそうな感じもしないではない。少なくとも、4〜5ストロークは伸ばす必要があるだろう。

 しかし、今年の、そして今の丸ちゃんならきっとやってくれるだろう。歴史あるバイロン・ネルソン・クラシックという大舞台で、世界一のプレイヤーを相手に、最終日最終組から世界中にマルの強さを証明するすばらしいラウンドが見られるだろう。というか、予言する!断言する!言い切る!

 マルは優勝する!

 そういう予感がする。私の予感は今まで外れたことしかないのが気がかりだが、そんな事は些細な事である。5つ伸ばして、17アンダーにして、1ストローク差で逃げ切る。間違いない!

 この予言が当たったら、私の事を「偉大なる預言者ひろぴょん」と呼んで欲しい。万が九千九百九十九外れたら、私はボーズとキングダムハーツをする約束しよう。

(後日談:この日記は間違いなく、最終日前に書かれたものです。ホントだって。まあ、だからどうした、と言われればそれまでなんですが)
 

 

 2002/5/13(5496hit)  マルちゃんおめでとう!


 マルちゃんがやってくれた。タイガー、エルス、ミケルソンという超一流選手を向こうに回し、歴史あるバイロン・ネルソンで堂々の優勝である。詳しくはテレビ放映が無かったのでわからないが、詳細はここここでご確認いただきたい。

 昨年のグレーター・ミルウォーキー・オープンでは一流プレイヤーがあまり出ていなかった大会だけに、今回の優勝は本当に価値のあるものである。これでマルちゃんも名実ともに一流プレイヤーに仲間入りしたと言えるだろう。特に、サンディバックナインでスコアを1つ伸ばし、パーを拾いまくって崩れなかったのは本当に実力がある証拠であろう。本人も「ものすごいプレッシャーだった」と言っていたが、心からおめでとうと言いたい。そして、感動をくれてありがとう!

 5つ伸ばす、という部分と1ストローク差という所は外れたが、わたしの予言どおり優勝である。今後、私のことは「ちびっこ預言者ひろぴょん」と呼んでいただきたいが、よもや異存のある方はいないであろうね。

(なお、試合の感想などは、実際に試合を見てから木々虎男氏の話も交えてお送りする予定である。)

 

 

 2002/5/14(5529hit)  対談:マルちゃん優勝の理由は?(前編)


hiro(青字)「と云うわけで木々さん、マルちゃんがやってくれましたね。」
 
木々虎男氏(緑字)「まさか前回の優勝から1年以内に2勝目を上げるとは思っていませんでした。」

「すごいですよ。昨日の深夜、NHKが最終日を急遽放送してたのを見たのですが、極度にプレッシャーがかかった、と言っていた割には非常に淡々とプレーしていたような気がするのですが」

「NHKもガラにも無くなかなか粋な事をしますね。ええ、確かに非常に冷静に見えました。そして、リラックスしていましたね。」

「どうしてなんでしょう?一度優勝を経験しているからでしょうか?」

「もちろんそれもありますが、本人も言っているようにパットの調子がとても良かったのが大きいと思います。

「確かに、入れたい、そして入れなければいけないパーパットやバーディーパットをことごとく決めていましたね。」

「そう、ショートパットに不安が無いと、グリーンを狙うショットが気分的に大変楽に打てる。もしグリーンを外しても何とかパーを拾えるという安心感はショットにも大変良い影響を与えていたはずです。」

「なるほど。もともと寄せには定評のあるマルですし、パットの不安が払拭されれば鬼に金棒ですね。さらに、2打目でできるだけピンに寄せなければという余分なプレッシャー無く打てたのが良かったと。」

「そう。そのあたりは、パットに日本一の不安を持つ君にも良くわかるだろう。」

「大きなお世話です。」

「それに、同じ組で回ったのがチャージをかけたタイガー(3位)やベン・クレイン(2位)ではなく、キャメロン・ベックマンというマイナーなプレイヤーで、しかも最終日に崩れてくれた、というのが非常に幸運だった。」

「彼には悪いですが、本当に運が良かったですね。全てがうまくかみ合ってマルちゃんを優勝に導いてくれたという気がします」

「17番のパー3でも、ベックマンのお陰でアプローチが本当に楽になった。あそこをパーでしのげた事でマルちゃんは優勝を確信した、と言っていますからね。」

「全く同じ場所に、そしてほんの少し遠い位置にこぼしてくれましたもんね。」

「エルスも最後まで調子に乗ることができなかったし、マルちゃんにとってはアメリカでの3年間の苦労が報われる、ご褒美のようなウイークエンドでした。」


(後半に続く)

 

 2002/5/15(5559hit)  対談:マルちゃん優勝の理由は?(後編)


hiro(青字)「ところで、放送を見て、私が大変驚き、かつ彼が成長したというか、落ち着いてプレーしているなと感じた所があるんですが。」
 
木々虎男氏(緑字)「最終18番ホールのティーショットでしょ。」

「そうです。すごい。さすが専門家。どうして判るんですか?」

「そりゃあ、あなたと私は同一人物ですから。(笑)」

「・・・・それを言っちゃあ、おしまいじゃないですか。(笑)」

「2打リードで迎えた最終ホール、迷い無くドライバーを振り切ってましたね。」

「まったく、すばらしいショットでした。しかし、ボギーでも良いのだからアイアンで安全に、という選択枝は無かったんでしょうか?いくらドライバーの調子が良かったとしても、ランディングエリアはだいぶ狭そうだったし、大曲がりすればダボが絶対に無いとは言いきれないのでは?」

「そう考えるのが素人の浅ましさ。確かに、最悪のシナリオはそうだ。1999年のジ・オープンのように、最終ホールで3打差がひっくり返った例もあるにはある。しかし、18番ティーグラウンドでの彼の顔を見たかい?自信に満ち溢れ、しかもその時点で王者の風格さえあった。大変落ち着いて見えなかったかね?そんな彼だからこそ、ドライバーを振り切ることができたのだし、振り切ったからこそミスショットしなかったのだよ。君の言うような、中途半端なクラブ選択とショットこそダボへの近道なんだよ。」

「まあ確かにそうですが、それでも勝つ為に確率の高いショットを考えると・・・」

「君ねえ、日本一のトホホごるふぁーという自分のスタンスからしか物事を考えられないのかね。マルはドライバーショットに、そして優勝に絶対の自信があったからこそ、アイアンを持たなかったんだよ(ったく、これだから素人は・・・)。」

「うーん、でもまだ納得できない。」

「じゃあ、こう言い換えよう。彼は18番のティーグラウンドに立った段階ですでに勝利を確信していた。2打差、追いかけるベン・クレインは3オンで良くてもパー。自分のドライバー、アイアン、寄せ、パットすべてに不安が無い。そういう全ての条件を、あの段階で、冷静にそして総合的に考える事ができたのだ。だからプレッシャーも感じる必要が無く、いつも通りのスウィングをすればよかったんだよ。」

「わかりましたよ。じゃあ、そこまで落ち着いて自分のスタンスを見つめられていたという事は、マルはすでに・・・」

「そう、世界の一流プレイヤーになった、と云うことさ。」

「ついに、3年かかって、タイガーらと同じ土俵に上がった、と言うことですね。」

「そう、そしてそれはこれからも続くだろうね。」


「彼の優勝が今後も見られるんですね。じゃあ、メジャータイトルを捕ることも?」

「(5年と言いたいところだけど)
10年以内に必ず!

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