2001年10月16日〜31日
2001/10/16 繊細なわたくし
最初は無理をして面白おかしく、まるでふざけるのが好きなように書いてきた日記だが、やはり本性が現れ、真面目さがにじみ出てきてしまう。堅物、真面目、誠実、繊細、杓子定規、人格者、大人物、人間ができているなどと私のことを人は言う(ような空耳が聞こえる)が、そういう殻を破りたいのだ。できるだけ無理を続けてでもハイテンションで笑える日記にしたい。 さて、今日は私の繊細さを表すエピソードを一つ紹介しよう。 これだけ毎週コースに行き倒しているのに、しかもコンペや競技会ではなく、プライベートなラウンドなのに、未だに前の日はなかなか寝つけない。もともと寝つきは良いほうではないが、ベッドで本の2冊も読めば眠くなってくる。しかし、水曜日の晩は3時、4時まで寝られないのはざらで、東の空が白む頃にやっと寝る、という状態の時もある。困ったものだ。 ただ、その理由ははっきりしている。ついつい頭の中で次の日のラウンドを想像してしまうのだ。あのホールではスライスしないようにドライバーは振りまわさないでおこうとか、アイアンは何に気をつけて振ろうとか・・・どんどん頭が冴えて来るのだ。そうなると、枕元の夏坂健氏のエッセイに手が伸びて、余計に頭が冴えわたってしまう。睡眠薬を飲むのは大袈裟だし、手に入れるのに「ゴルフの前日は寝られないので・・・」なんてお医者さんに行くのも嫌だ。困ったものなのである。 というのは実は取って付けた理由で、実は嬉しくて寝られないのである。やっぱり困ったものだったのだ。 |
昨日の日記で、「枕元の夏坂健氏のエッセイ云々」という書き込みをしたが、ものすごい反響で、200人近い人からその件についての問い合わせのメールが来る気がしたが、このページの読者は恥ずかしがりやの人が多いらしく、実際には来なかった。じゃあなぜ反響があったかわかったかと言うと、私の第六感は自分で言うのも何だが人間離れしていて、さいころの目など10回に1回は当てることができるのだ。この能力のおかげで、自慢ではないが今まで賭け事という賭け事には38年間無敗である(相手が)。 いきなり脱線したが、今日のお題は「読むゴルフ」である。今まで、ゴルフに関する様々な書物を読み漁ってきたが、特に印象に残ったものを紹介してみよう。 夏坂健著 ナイス・ボギーほか多数(講談社他) 読むゴルフを語るとき、絶対に外せないのが夏坂健氏のエッセイである。氏に対する絶賛、賞賛は多くのところで出尽くしているので、このような場末のホームページで語ることは今更何も無いのであるが、自分を初心者だと思う人、ゴルフが好きだけれど読んだことがない人は読む義務がある、と言っても過言ではない。夏坂氏を知らないでゴルフ場に行くのはハイヒールとイブニングドレスでコースを回るのと同じぐらい、あるいは越中ふんどし一丁で鍬と鎌を持ってラウンドするのと同じぐらいゴルフを冒涜している、と断言しても差し支えない。夏坂氏を知らないでゴルフが好きだ、と公言するヤツは霜降り牛肉を食って「日本の肉は安全だ」と喜ぶ政治家と同じぐらい厚顔無恥であると言っても間違いではない。それほどの人なのだ。 恐らく日本で一番ゴルフを愛した人である。早逝された(2000年1月19日)のが本当に悔やまれてならない。文庫本も沢山出ているので、読んだ事無い人は今すぐ買わないと損だし、恥だし、無知だし、裸の王様だし、サルだし、可愛そうな人だと私は心底思うったら思うのだ。 青木功著 青木功ゴルフ自伝(小学館文庫) 杉原輝夫、ジャンボ尾崎、中島常幸らと共に一時代を築き、今まだアメリカシニアツアーで活躍する青木功氏の自伝である。彼の魅力はその人間的な魅力に尽きる。青木功氏が、ただゴルフが巧いだけのプロではなく、プロとして自分は何をすべきなのか、何ができるのかを考えることのできる人間であることが、この本を読む事ではっきりとわかる。読後感は本当にさわやかである。 もう紙面が尽きた(てな訳は無いのだが、一回使ってみたかったのだ、この言い回し)。 続きは明日。 |
2001/10/18 読むゴルフ(2)
昨日の続きである。今日は木曜日だからラウンドしてきたのだが、結果は明日。 鈴木康之著 ピーターたちのゴルフマナー(ゴルフダイジェスト社) レッスン書は星の数ほどあるが、日本でゴルフのマナーだけに触れた本は恐らくこれが初めてではないかと思う。ゴルフというスポーツでは、スコアよりもルールの方が、ルールよりもマナーの方が重要であることは言うまでもない。 ただ、マナーとはその人の「生き様」であるから、ゴルフに関して言えばお手本となる人がしっかり後輩たちにその生き様を示せば良いだけのことであり、本来は本にすべきものではないのだ。それでもこのような本が発売され、売れると言うことは、今現在お手本となるべきベテランゴルファーやプロゴルファーの多くが腐った人格を身につけている、という証明でもある。情けない話である。 初心者はもちろん、ベテランゴルファーや威張りくさるシングルプレーヤーにこそ読ますべき本である(かく言う私も、この本を読んで大いに反省した次第である)。 各種ゴルフ雑 雑誌は本ではないので、ここで紹介するのはどうかと思ったのだが・・・・ とにかく毎回星の数ほどレッスンが載っているが、ゴルフ雑誌を買い続けてきた私としては、これは無視するに限る!という結論が出ている(私の場合)。だって鵜呑みにしてうまく行ったためしがないし、たまたまうまく行っても次の日には魔法が切れて、元の木阿弥(私の場合)。それに、ひどいときは同じ号で違う人が全然反対の事を書いていることもあるし、年齢や性別、その人のスウィングタイプによっても合う合わないはあるだろうし。 「ふーん、そういう考えもあるんだ」ぐらいでななめ読みすべき。レッスンは一人を信じて浮気しないこと!ダッファーにはそれが上達の一番の近道であると思う(あくまで、私の場合である。例外的にレッスン記事でヒントを得たり、スランプから脱出する人もいると思う。だが、やはり例外で、万人に合うレッスンはごく基本的な部分でしかない、と私は思う。 もちろん、それ以外の記事は楽しく読んでいるので、ゴルフ雑誌を全否定するわけではない。毎週、毎月、買っているクチですから、私。 ルールブック え、持ってないんですか?じゃあルールを全て覚えておられるんですね。すごいですねえ。 坂田信弘著 真実のゴルフ〈2〉実戦扁ほか多数(幻冬舎文庫ほか) 坂田理論をお手軽な文庫本でまずはご確認頂きたい。良いレッスンを望んでいる方には、私のイチオシである。 まだまだあるが、また折を見て紹介していきたいと思う。 |
2001/10/19 鉄が良ければアプローチ悪し
hole | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | out | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | in | total |
par | 4 | 3 | 4 | 5 | 4 | 3 | 4 | 5 | 4 | 36 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 5 | 36 | 72 |
score | 5 | 3 | 6 | 7 | 4 | 4 | 4 | 6 | 4 | 43 | 5 | 6 | 5 | 6 | 7 | 5 | 4 | 5 | 5 | 48 | 91 |
putt | 2 | 2 | 3 | 3 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 18 | 3 | 3 | 2 | 2 | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 | 21 | 39 |
項目 | 今回 | 今年 | |
Scoring Average (アベレージスコア) |
8ボギー 4ダボ 1トリ |
91↓ | 88.8 |
パーセーブ率 | 27.8%↓ | 35.2% | |
ボギーセーブ率 | 72.2%↓ | 76.1% | |
Greens in Regulation Pct. (パーオン率) |
27.8%↓ | 31.4% | |
ボギーオン率 | 83.3%↑ | 77.5% | |
Driving Accuracy Percentage (フェアウエイキープ率) |
28.6%↓ | 56.0% | |
Driving Distance ( ドライバー平均飛距離) |
234.3yard↑ | 221.4yard | |
Scrambling (アプローチリカバリー率) |
11.1%(1/9)↓ | 29.4% | |
Putting Average (平均パット数) |
2.17↓ | 1.9 | |
ファインショット率 (ドライバー) |
73%↑ | 70.6% | |
ファインショット率 (フェアウェイウッド) |
67%↑ | 58.2% | |
ファインショット率 (アイアン) |
78%↑ | 59.8% | |
ファインショット率 (アプローチ) |
62%↓ | 69.2% |
それにしても、である。ドライバーとアイアンが調子が良いと思ったら案の定ショートゲームが最悪である。パットは今年ワースト2位タイの39。ワンパットはたったの2回で、3パットが5つ。 ドライバーは、最新号の週間ゴルフダイジェストの記事で「インパクト後も上半身の前傾の角度を変えない」という記事からヒントを得て(えっ、何ですかその変な顔は?)、良い感じでドローボールが出るようになった。まあ、その分右へのずっぽ抜けが増えてフェアウエイキープ率は下がっているが、飛距離は伸び、いわゆる球が「つかまる」感触をゲットしつつある。いやあ、何でも試してみるもんだ(えっ、昨日の日記の内容と矛盾している?お答えしましょう。ことスウィングに対して矛盾のない首尾一貫した思考や練習が出来るなら、こんな所でこんな文章をしこしこ書いたりしてまへんがな)。 アイアンは、先日の練習でコツをつかんだ。とにかくヘッドを走らす事に神経を集中させるようにしたのだ(こういうのを悟りの日替わりメニュー、又は目から鱗の大安売りと言う。あなたも経験あるでしょ?)。 具体的には、リキまないように肩をしっかり回して作った高いトップ位置から、肩主導でヘッドの重さを感じながらとにかくフィニッシュまで振り切る、というイメージである。その時左手グリップに意識を集中していれば、トップやダフリも出にくい事は今年五十二枚目の鱗が落ちた時に悟った。ミスショットを恐れて、とかく当てに行きがちなアイアンショットは、振りきることが大事だと、今年八十五枚目の鱗が目から落ちたのが先日の練習である。 そのアイアンショットの圧巻は、梅の8番、ドライバーが飛びすぎて行ってしまった右のOBすれすれの、木の枝が張り出したスウィングし難い、ラフと言うよりベアグラウンドから放った9番アイアンのショットで、打った後低い潅木の枝によりボールを見失ったが、約10秒後、グリーンの真ん中にぽとりと落ちたボールはまるでリモートコントロールされているかのようにピンにむかって左に軌道を代え、ピンハイ約1.5mに止まった(惜しむらくはそのショットが実は暫定球で結局拾い上げざるを得なかったことである。1球目はグリーンオーバーしてカート道と金網の間にあった。セーフだった。セーフじゃなくとも良いのにと心底思った)。 アプローチは最近いい気になっておざなりの練習しかしていなかったせいか、はたまた雨で微妙にインパクトや球足が変化したのか、ランニングすべき所をすべてピッチエンドランで済まそうとしているバチが当たったのか、9回の寄せワンのチャンスを生かせたのはたったの1回だった。 「れば、たら」は禁句だと言うが、私の場合は反省して明日に継げるためだから良いのだ。あーっ、くそーっ、アプローチが全て寄せワンだったら、70台だったのにいいいいいいいいいいいいいいいい。 |
昨日、掲示板に始めて書き込みして頂いた。もう、サルにバナナ、馬に人参、猫に小判、月に雁ぐらい嬉しいのだ。「くま」さん、本当にありがとうございます。あなたのお名前はこのホームページの歴史に燦然と、そして永遠に輝き続けるでしょう。多謝。 さて、こうして反響があった今こそ、私は心の中の内なる声を真摯に聞くべきだろう。「懺悔せよ、悔い改めよ」との声を。 今まで日記の中で、私は散々、嫌なゴルファーがどうの、ルールブックを持っていない人間はダメだの、マナーが一番大事だのとほざいてきたが、実はこれは大変イイカッコをしたよそ行きの台詞で、本当の私はつい先日まで(いやもしかしたら今でも)すごく嫌なヤツだったのかもしれない、と思うのである。 今日は自分に対し心を鬼にして、そのエピソードを書いてみるつもりだ。以下の話を読んで、私の事を嫌なヤツだと思った人はおそらく正常な神経の持ち主であろう。でも、まあ何となくお前の気持ちもわかるぞ、と思ってくれた人は私の心の友だ。会いに行って、抱きついて、キスの雨を降らせていただきたいと思う(ただし女性に限るが)。 それは数年前の、ある同業者のコンペでの出来事だった。私の組は、ライバルN君と大先輩のSさん、そして初対面のHさん(仮名)の4人だった。私たち3人はその当時、100前後叩くダッファーであったのだが、Hさんはシングルの腕前だった。 その頃の私は人一倍練習するもののゴルフの奥深さも同伴者に対するマナーもまだまだわかっていなかったと思う。ただ、良い成績で上がりたい、ドラコンを取りたい、目の前の相手に勝ちたいという浅墓な考えで凝り固まっていた(なんて正直な告白だ)。そして、Hさんに対しても心の中で「シングルになるほどだから、仕事そっちのけでゴルフばっかりしているに違いない」とか、「年季が違うから上手いだけで、本当の実力は俺とどっこいどっこいだ」などと考えていた(なんて素直な告白だ)。 今にして思えば典型的な嫉妬と劣等感のお煮しめみたいな思考だと言えるが、それにしてもHさんは上手かった。コンペで初めてのコースであったせいか、バーディーこそ出ないもののコンスタントにパーを重ねていた。私はというと、初めてのコンペ、初めての観衆の前で上がりまくり、前半は55という散々な成績だった。しかしドラコンホールでは飛ばし屋でもあるHさんと殆ど同じぐらい飛ばしたりして、増長は頂点に達しようとしていた。そして、後半数ホール目のあるショートホールで、私の口から驚くべき言葉が! ずっとナイスショットを続けてきたHさんが、たまたま左へ引っ掛け、グリーンを外した。それを見て、私は、(あくまで素直そうに、能天気さと無神経さを匂わせながら) 「いやあ、Hさんでもあんなミスショットをされるんですねぇ(この小さな『ぇ』が極めつけ)」 この異常なまでの卑屈で嫌味な言葉!!!!!なんて嫌なヤツ!! もう、書いただけで顔からは火が出て、消防車出動、みたいな。穴があったら虎の穴でも耳の穴でも入りたい!こんな嫌なヤツ、鉦や太鼓で探してもなかなかいません。まさしくサンショウウオ並みに珍しいゲス男!シーラカンス並みに貴重な大馬鹿野郎!イヤミの大魔神!ナノ単位のケツの穴の持ち主!路線バスの座席より心が狭い!・・・・情けなくて涙出てきた。(;;) Hさん、申し訳ありませんでした。心より悔い改めます、はい。 皆さん、偽善ぶって申し訳ありませんでした。心より反省してます、いや、真面で。 (ちなみに、Hさんはこんな私の失礼な言葉も気にする事なく、最終ホールでフェアウエイのバンカーから残り170yを5アイアンで2オンさせ、バーディーを取られました。すばらしいゴルファーです。私は、100年経っても追いつけません、今なら素直に言えます、はい。) |
図1(図にするほど大した内容ではない)
club | fullshot | 135° | 90° | 45° |
PW | 110-115 | 100 | - | - |
AW | 100-105 | 80 | 60 | - |
SW | 85-90 | 70 | 50 | 30-35 |
LW | 65-70 | 45-55 | 35-40 | 15-20 |
懺悔して自分だけすっきりしてしまった、やっぱり卑怯者のhiroです。 今日の話は、上級者やベテランの方には常識以前の、大変レベルの低い話(今までもそうだったが)である。でも良いのである。私の使命(誰に命じられたのか?)は、ヘボゴルファーの上達過程、思考回路を書き記す事であり、ゴルフの本質やレッスン、役立つTipなどを皆様にお伝えすることではない。従って、「お前のページに書いてあった事を実践したら下手になった」とか「お前は間違っている!」とか「笑止千万!」とか言うのは止めて頂きたい(もちろん考えるのは自由であるが)。ただし、万が一私の書いた方法で上手くなったりスランプを脱出したりした方は私宛に付け届けを送っていただいても差し支えない。というかメールでも良いから教えてください。というかどんなことでもメールとか掲示板に書いていただければ極度に嬉しいと思うのであった。 昨日の練習では、ずれが出てきているアプローチを少々時間をかけて丁寧に行った。私の場合、アプローチは3段階の大きさに分けて練習している。左手の上げ具合で(インパクトの位置を0度として)、フルショットを180度の振りとした時、(正面から見た)時計の文字盤で10時半(135度)まで上げるのスリークゥオーターショット(以下3Q)、9時(90度)まで上げるハーフショット、そして7時半(45度)まで上げるピッチショットとしている(上図1)。 で、PW以下の飛距離は上の表1のようになる。これは、何度もその振り幅で打ってみて大体どのくらいまで飛ぶかを計測したものである。まあ、無理矢理キリの良い数字に合わせてあるのは、覚えやすい事もあるし練習場の看板が30Y、50Y、70Yとなっている事もある。まあ、人間そう思い込めば感覚の部分でその距離を打てるだろうというアバウトな感じでもある(この感覚が結構大事だったりするわけだが)。 この距離感を練習場で何度も打って体に覚えこますわけだが、実際にコースへ出たときにこの方法は考えていたよりも多くのメリットがあることがわかった。 1、自信を持ってショットできる。これだけ練習しているんだ、という精神的余裕が、打ち急ぎやヘッドアップを減らしてくれる。 2、ボールさばきの微妙な感覚が身につく。コントロールショットでは、ヘッドのどの部分にどれくらいの強さで当たったかを認識しやすいので、自分のクラブヘッドの軌跡や手首の感触に鋭敏になり、結果「ボールを運ぶ」というイメージが作りやすくなってくる。(さらに上手い人になればクラブのトゥ側に当てて柔らかいボールを打ったり、わざと気持ちダフって良く転がるピッチエンドランを打ったりできるのだろうが、とてもそこまではできましぇん。) 3、残り距離の目安がつく。練習場で看板を狙って打っていると、コースで「この距離は練習場で考えれば30Yと50Yの間の感じだな」という風に感覚で残り距離を捕らえられる。 4、クラブを代える事で、状況に応じた高さ、強さの球を打つ事ができる。残り50Y、高い球で止めたい時はLWの3Qで、やや低くランを出したい時はSWのハーフショットで、という風な感じ。同様に、間違ってもショートしたくない時はLWでなくSWを持つなど、応用が利く。(クラブ一本で球筋を打ち分けるなんぞ、私にとっては夢のまた夢) さて、では次は実際にどういう所に気をつけて打っているのかは、明日。 |
2001/10/22 アプローチ、理論と感覚(2)
さて、アプローチの打ち方である。 どこで読んだのか忘れた(おそらく夏坂健氏のエッセイであろう)が、スウィング中気をつける注意点はとにかく最低限(1個か2個)でしかも具体的なほど良い、というレッスンプロの言葉があった。そのプロのアプローチに関しての注意点は、 1、右手首の角度を変えない 2、打った後、体の左半身(頭も含めて)を動かさない という2点だけである。 1、は特にトップからインパクトにかけての話で、手首をこねくり回した結果トップしたりダフったりするのを防止する、と言うことだと思う。「手首を使うな」ではなく、より限定した場所に具体的な指示を与える事で、簡単に実施でき、また忘れにくいという利点がある。事実、この点に注意しだしてから私はアプローチで大きな怪我をしなくなった。 2、はヘッドアップするな、体を動かすな、あまり体重移動するな、という事であろう。この3つのことが、打った後、体の左半身を意識するだけで簡単に実現してしまうのだ。このコツはすごい効果を発揮する。本当なら教えたくなかったぐらいのコツである(自分で考えたわけではないが)。 また、上の2つ以外に、気をつけていることは 3、テークバックを低く真っ直ぐに始動する 4、トップからの切り返しで打ち急がない(出来ればフルショットと同じリズムで打つ) 5、ロブショットなどを除き、フィニッシュまで手首を返さない というコツである。 3、により、より安定してアドレス位置にヘッドが戻ってくるようになった。 4、は、あせったり緊張したりした時(私の場合コースにいる間中、といっても過言ではない)は殆どスウィングが早くなってくるので、あえてゆっくりとした切り返しを心がけているのだ。 5、は1と良く似ているが、主にインパクト後の話。フォロースルーでヘッドのフェースが進行方向の左を向くのではなく、空を向くように気をつける、という事で、これも打ち急ぎを防ぎ長いインパクトをとるためのものである(ような気がするが、良くわからない)。左ひじを抜く、という感触なのかもしれない(が、全然関係ないかもしれない)。 最後の3つは練習により何とか無意識で出来るようになったので、実際のラウンドでは殆ど意識していない。とは言うものの、すぐ忘れる。でまた練習する、の繰り返しである。 ショートゲーム達人への道は、長く険しい。願わくば、行くべき道を間違えていて実は同じ所をぐるぐる回っている、てな事の無いように・・・ |
2001/10/23 ちょっとショックなこと
一昨日の日曜日、ある会合で久しぶりにライバルN君と会って、「最近どう?」と聞いたら「今はサッカーばっかりやってて、もうゴルフに対する熱が覚めてきた」と言われた。 |
2001/10/24 哲学的思考
昨日の日記はフライイングしてしまいました。 さて、一昨日の日記の最後に、「ショートゲーム達人への道は、長く険しい。願わくば、行くべき道を間違えていて実は同じ所をぐるぐる回っている、てな事の無いように・・・」と書いたが、これはショートゲームに限らず、まさに今の私の心境そのものである。 周期的に同じ事で悩む。昨日出来ていたことが今日出来ない。良い感触をすぐに忘れる。まるで、ダンテの「神曲」に出てくる地獄の同心円の淵上を、ぐるぐると回っているだけのような気がする。あるいは冥王星のような楕円軌道か?はたまたバベルの塔か? 蚊取り線香のように、回り道でも確実に真理へ近づいているという感触が欲しくて、数字をいじり、色々なデータを取り続けているのかもしれない。つまりは自分を安心させる為に。 ただ、そう遠くない将来、その数字が逆に肉体の衰えや老化をはっきりと示しだす、という事は今から覚悟しておくべきだろう。蚊取り線香は解かれていき、楕円の公転軌道は太陽の重力を振りきり、銀河系を離れ、やがて、先人たちが待つ、宇宙の果てにあるというはるかなるゴルフのカオスへと帰っていくのである。(私の場合、地獄の底に落ちるとかバベルの塔が崩壊するという例えの方が合っているかも・・・) |
2001/10/25 祝!70台!!(1)
hole | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | out | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | in | total |
par | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 3 | 4 | 5 | 35 | 4 | 3 | 4 | 5 | 4 | 3 | 4 | 5 | 4 | 36 | 71 |
score | 5 | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 6 | 40 | 5 | 3 | 5 | 5 | 4 | 3 | 4 | 5 | 5 | 39 | 79 |
putt | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 16 | 3 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 | 15 | 31 |
項目 | 今回 | 今年平均 | |
ストローク | 8ボギー | 79↑ | 88.5 |
パーセーブ率 | 55.6%↑ | 35.7% | |
ボギーセーブ率 | 100%↑ | 76.8% | |
Greens in Regulation Pct. (パーオン率) |
33.3%↑ | 31.4% | |
ボギーオン率 | 94.4%↑ | 77.9% | |
Driving Accuracy Percentage (フェアウエイキープ率) |
50%↓ | 55.8% | |
Driving Distance ( ドライバー平均飛距離) |
230.0yard↑ | 221.6yard | |
Scrambling アプローチリカバリー率 |
45.5%(5/11)↑ | 29.4% | |
Putting Average (平均パット数) |
1.72↑ | 1.9 | |
ファインショット率 (ドライバー) |
64.3%↓ | 70.4% | |
ファインショット率 (フェアウェイウッド) |
100%↑ | 58.5% | |
ファインショット率 (アイアン) |
55.9%↓ | 59.7% | |
ファインショット率 (アプローチ) |
78.1%↑ | 69.5% |
ここ3回ほど、不本意な成績が続いていたので、今週はアプローチの練習をきっちりして、妻との口論を控え、仕事も程ほどに、ブリジストンオープンで伊沢のスウィングをじっくり見て伊沢の霊を乗り移らせ、準備万端ラウンドに臨んだ。で・・・久々の79!79!79!79!79!ななじゅうきゅう〜!(パー71だけど)。アプローチがうまくいったのが嬉しい。やっぱり練習するもんだ。 あんまり嬉しいから各ホールの解説なんかしちゃうのだ。
日付が変わるので今日の日記はここまで! 明日は後半、誰も見たくない的、人の自慢なんて読んでも鬱陶しいだけだぞ的、いい加減にしないと誰も読んでくれないぞ的、ちょっとイイ気になってやがる的、こんなんだから友達無くすんだ的、松コースの詳細な結果だ。 |
2001/10/26 祝!70台!!(2)
昨日の続き。すでに引いている読者を尻目に、長々と講釈は続く。
総括1:20Y、30Y、40Yのアプローチは練習することですごい武器になる。特に、私のようにアイアンがぶれる人間はスコアをまとめるためには絶対におろそかにできない。エッジからの寄せは、本来ならパターだが私の場合パットの距離感に致命的な欠陥を持つため、得意な方法(LWのチップショット)を選択するようになってからパーを拾えるようになってきた。 総括2:得意なアイアン1本だけでも、色々な球筋(高い、低い、スライス、フック)を練習しておくとトラブルショットに強くなる。練習場ではたまに遊び感覚で7Iを色々な球を打つ。また、私が○○の一つ覚えのように7Iを持つのは、見栄を捨ててでもスコアを縮めたいから。もちろん、3Iはバッグに入っていないし4Iは年に2回ぐらいしか使わない(じゃあ抜けよ)。でも9Wはちょっと抵抗がある。 総括3:ドライバーはOBにならなければ、それでいい。 総括4:秋晴れの 25日は 空高く 彼の心添え そっと感謝す |
2001/10/27 スランプ
今は絶好調なこの私だが、ヘボゴルファーの宿命として周期的なスランプは避けられない。人より記憶力の悪い筋肉であるせいか、練習場でもコースでも未だに初心者のようなトップやチョロが出る。さすがに空振りは記憶にないが(この1年に限っての話だが)。 スランプの周期は、二日ないし三日間隔で、不思議なことに練習場へ行く日、コースに出る日に限ってスランプが一番ひどい状態になる。クラブを握らない日は自分で言うのも何だが絶好調である。その時は、おそらくHDCP+18ぐらいの腕前であろう。宮里兄弟と戦っても勝てそうな気がする(ゴルフ以外で、という条件でなら)。それどころか、タイガーと戦っても勝てる、という確信がある(日本語での議論、さんまのきれいな食べ方等なら)。もっとはっきり言えば、ジャックニクラウスもベンホーガンも私の敵ではない(相手がクラブを持たないでコースを回るという条件付きなら)。 ともあれ、スランプと上手に付き合うためにはスランプを楽しむことである。幸いにして、どんなにひどいスランプでもドライバー、アイアン、ショートゲームのどれか一つはまだましなことが多い。従って、ドライバーとアイアンの調子が悪い時はパターでラウンドする、ショートゲームの調子が悪い時はドライバーでアプローチやパットをする、という方法で実際のラウンドは回避できる。ただ、その場合はスコアが良いわけはなく、家へ帰ってひどい自己嫌悪と胃痛と頭痛と神経性大腸炎に苦しむ事になるが、ミスショットをするストレスに比べればそんなことは大したことではないのである。 |
2001/10/28 スランプ回避法(1)
昨日の方法は、ラウンド中にスランプが判明した時の回避方法、楽しむ方法であった。さて、普段練習でスランプに陥った場合、どういう対処の方法があるのだろうか。まじめ度60%の範囲で考えてみよう。 1、基本に返る スランプの原因は、ちょっとした事がきっかけになっている場合が多い。例えば、グリップが少しづつ変化しているとか、ボールの位置がずれていたとか、ボールの位置が知らぬ間に体の後側にずれていた(一番下の図)とか、クラブが知らぬ間に妻の嫌がらせによって曲げられていたとか、クラブが知らぬ間に妻の嫌がらせによって左利き用に代えられていたとか、いずれにせよほんの些細なことが原因であるケースが意外と多い気がする。 従って、グリップ、アドレス、ボールの位置、目標に対して平行に立てているか等、「基本のき」に戻って一つづつチェックしていけば、原因を突き止められることも多い。 2、偽の悟り 「これで悟った!」とか「目から鱗が落ちた!」と思ったコツは大体において大変な勘違いであることが多い。そのおかしなコツが原因でどんどんスウィングが悪くなってしまう、というのはよくある事である(ちなみに編者は得意技である)。また逆に、その悟りが本物であったにもかかわらず、そういうコツに限ってすぐに忘れてしまう、というケースももちろん考えられる(ちなみに編者はこれも良くやる)。 こういう事の無いように、編者は「悟りノート」をゴルフバッグに忍ばせておき、偽物であろうが本物であろうが、とにかく練習中にヒントをつかんだ場合は日付と共にそれを書き記すようにしている(いや、表紙に「悟りノート」と書いているわけじゃあないですよ)。たまに見返すと、自分の字が如何に汚いかが良くわかる、のではなく、どういう点に気をつけてスウィングをしてきたかを時系列に沿って見直すことができる。それを見て、一つ一つチェックしていけば良い時の感触を思い出すことが多い。特に私のように記憶力が普通よりだいぶ劣る人間には、メモというのは外付けHDD のようなありがたさがある。 あと、「目から鱗が落ちた!」と思っていたのが実はコンタクトレンズだった、という可能性もある。この場合はボールがかすんで見えたり、3つに見えたりするのですぐわかるが、そうなった時の方がナイスショットが出たりするのはどうしてかわからない。今後の研究を待ちたいところである。 明日に続く。 特別図解 |
2001/10/29 スランプ回避法(2)
昨日の続きで、スランプから脱出する方法を。 3、体の異常を疑う 人間、中年になると体のあちこちが壊れてくる。ここで若い人にはっきり言っておこう。若い頃は少々無茶をしても体が痛んでも数日で治ってしまうものだ。人間の自然治癒力は確かにすばらしい。しかし、自然治癒力は35歳を過ぎると失われていくのだ(私の場合)。これは「老化」以外の何者でもないが、こんなに早い時期に訪れるのは、子供を生み育てた人間は淘汰されるべきという純粋に生物学的な根拠に基づいた、帰納法的思考に裏付けられた、正しい推論による、私の邪推である(私が自堕落な生活を送っているから、という事が一番大きな原因になっている可能性も実は高い)。 痛めた手首が痛いままずっと治らない、1年中腰が痛い、首を寝違えて1週間以上首が回らない、足首が痛くて捻挫と思っていたら通風だった、頭痛が止まらないと思ったら後ろから妻がドライバーで殴っていた、腕がちぎれたあと生えてこない、生えてきたが手ではなく足だった(それも右手なのに左足だった)、等等、「生物の傷は自然に治る」という小学校で習った基礎的な知識に実は「中年になるまでは」という但し書きが付いている事を中年になると思い知らされるのだ。 ただ、生物にはそれを補うための働きも備えている。「慣れる」という体の働きである。これにより、痛み、苦しみの度合いをある程度軽減することができる。しかし、この「慣れ」というのが実は曲者で、無意識に痛い部分や不具合のある部分をかばったり、痛みを感じる動きを避けたり、痛いのを無意識に忘れてしまったりしてしまうのだ。ほーら、思い当たる事があるでしょ?で、その結果、とんでもないスウィングが完成してしまう。 もし、体のどこかに具合の悪い部分のある人は、それのせいでスランプになっていないかどうか一度チェックしてみればどうだろうか。冷静に体の不具合を観察し、関節の堅さを再チェックし、治すべき所は治す。思い切って、2週間ほど休養(クラブを握らない)をとるのも一つの手だと思う。練習しないと気が狂うほどの中毒の人(ハイ、私です)は、良い機会だしパッティングの練習を家ですれば良い。その後、スウィングのチェックを受ける。 スウィングのチェックはその辺の教え魔オヤジに任せる、なんてケチ臭い事をせず(そんな事をしたら余計に悪くなる事請け合いである)、評判の良いレッスンプロに教えてもらうのが一番である。ただし、具合が極端に悪い場合(顔色が緑色である、骨折している、寝たきりである、あと1週間の命と医者に言われた、首が取れかけている等)はこんなくだらない文章を読んでいないですぐ病院へ行ったほうが良いのは言うまでもない。 まだ続く(しつこいのは私の信条)。 |
2001/10/30 スランプ回避法(3)
ともすればクラブをへし折りたくなる恐ろしいスランプ、その回避法である。3日にわたる大作、本日堂々完成。
4、とにかく打ち続ける 初心者を除き、誰でも一つぐらいは比較的得意なクラブがあると思う。ちなみに、編者の場合、8アイアン、ロブウエッジ、ナイトクラブ、おにゃんこクラブ(懐かしい!)、放課後クラブ、イソジンスクラブ(何だそりゃ?)などを得意としている。 |
2001/10/31 時代交代
先週のフィリップモリスチャンピオンシップ、見応えがあった。逃げる伊沢、付いて行く佐藤、猛追する田中、大逆転を狙う谷口、片山など、30台(片山は29歳)のあぶらの乗り切った中堅プロたちが見事なプレーを披露してくれた。他にも、手嶋、深堀、小山内など、選手層が40歳台から30歳代へ確実にシフトしている事が良くわかる。25位タイまでの27人のうち、30歳代は48%(13人)、20歳代も22%(6人)も入っている。40歳代以上は30%(8人)で、ベストテンに限れば3人だけである。活きのいい20代のさらなる奮起を期待したい所だ。 それにしても伊沢のスウィングは美しい。よっぽど強靭な下半身をしてるんだろうなあ。フィニッシュまで体が全くぶれない。ああいうスウィングを目指したいものだ。 しかし、最終18番、谷口のフェアウェイからのドライバーショットは見事の一言。惜しくもイーグルならずで伊沢に追いつく事ができなかったが、何であんなに球が上がるの?何でグリーンであんなに止まるの?プロの底力を見せつけられた思いである。間違いなく、今年の「ショットオブザイヤー」であろう。 ああいうショットを目の当たりにすると、真似したくなるのがヘボゴルファーの性。今度練習場で低くティーアップして打ってみよーっと! (敬称は略させていただきました) |