と、ゴルフ版「悪魔の辞典」
(読むには、ちょっとだけ工夫が必要です)
2002/4/2更新
マッチプレー (match play) |
一対一の試合形式で、各ホールごとに少ない打数で上がったプレイヤーが1ポイントリードする、というもの。18ホールあるいは36ホールで勝負を決する。(日本でのニギりでは「ヨコ」と称する。ちなみにストロークプレーは「タテ」である。ストロークプレーが自分やコースとの勝負なら、マッチプレーは目の前の相手との戦いである。そのため、言葉、心理学、駆け引き、腕力、毒物、猫、杓子などあらゆるものを駆使して戦うところが面白い) |
マット (mat) |
練習場で、芝の代わりにボールを置く敷物。(ミスショットもナイスショットにしてくれる、魔法のじゅうたん) |
マーク(マーカー) (ballmarker) |
グリーン上で、他のプレイヤーのパッティングライン(の近く)に自分のボールがある時、これをボールのあった真後ろに置き、ボールを拾い上げる事ができる。プラスティックでできたものやコインを使用する事が多い。(こういう小物に凝るのもまたゴルフの楽しさである。ところで、ティファニーでは純銀製のマークが売られているそうだが、なくしてしまわないのだろうか?) |
マリガン |
色々な流儀があるようだが、スタートホールのティーショットに限り、チョロやOBを打ったあと「マリガン!」と宣言しさえすればそのショットを「無かった事」にできるというもの。(USA生まれの田舎ルール。一説によると、朝一のティーショットをいつも失敗しているマリガンさんと云う人が考え出したとか。水は低きに流れる。) |
マン振り (?) |
120%の力でショットすること。(ゴルフのスウィングに似た自虐的破壊行動) |
ミドル・ホール (middle hole) |
パー4のホールの事。和製英語なので本当は使わない方が良いのだが、テレビの中継などでも何の疑いも無く解説者が使っている。ショート・ホール(パー3のホール)、ロング・ホール(パー5のホール)も同様、本場では通用しない田舎用語である。(しかし、これだけ普及してしまえば淘汰は難しい。それに、便利だからやっぱりついつい使っちゃうし。) |
みんなのゴルフ | プレイステーション用ゴルフゲーム。2002年現在、パート3まで出ている。老若男女を問わず楽しめる、お手軽ゴルフゲームの決定版。TVコマーシャルが秀逸。(巷では31アンダーとかのとんでもないスコアで回るヤツもいるらしい。しかし、こんなスコア、もはやゴルフと呼べるのか?) |
目玉 | バンカーにボールが入った時、砂にボールが埋まった状態になる事がある。これを「目玉」と称する。脱出するのが通常のバンカーショットよりも難しい。(ボールが高い位置から垂直に近い角度でバンカーに落ちた時、目玉になりやすい。つまり、目玉になると云う事は、ショートアイアン等でロフト通りの高い球を打てた、即ちナイスショットの結果であるという証なのだ。くさらない、くさらない) |
メンバーさん (Mr.member) |
そのコースの会員券を持つプレイヤーの事。(ある時は多少の羨望をもって、またある時は尊敬の念をこめて、またある時は多少の蔑みの意味を含めて使う。例:「あの喧しい人、古参のメンバーさんだからクラブ側もクレームを言い難いしなあ・・・」など) |
ヤード (yard) |
ゴルフで距離を表す時の単位。1ヤードは約0.9メートル。オセアニアのコースでは何故かメートル表示である。ちなみに、グリーン上では本来はフィート(1フィートは約30cm)で表現するが、日本では何故かメートル。ややこしいこと極まりない。(プロゴルファーは1歩がちょうど1ヤードとなるよう訓練している。歩いて距離を測定するためである。私も挑戦したがあえなく挫折した。何故挫折したかは言いたくない) |
ヤーデージ杭 | グリーンまでの距離を表記した杭や人口の構造物。セルフプレーには無くてはならないマイルストーンである。(ゴルフ場で最も信用できない数字の1つ。他に信用できない数字としては、練習場のヤード表示板、プレーフィー概算、ラウンド前の自分の予想スコアなどがある) |
勇気 (pluck) |
コース戦略、特に試合などで強く持つべきものの1つ(コース戦略、特に試合などで、できるだけ持たない方が良いものの1つ) |
雪 (snow) |
コース上では、雪(及び氷)は、カジュアルウォーターかルースインペディメントのどちらかとして扱う事ができる。(科学−雪が解けると水になる。文学−雪が解けると春になる。ゴルファー−雪が解けるとコースはどろどろになる。ゴルフ場ー雪が解けるとロストボールが出てくる。) |
寄せワン (scrambling) |
パーオン(パーから標準パット数の2打を引いた打数でグリーンに乗せること。パー4なら2打目でグリーンに乗ればパーオンである)できなかったホールで、アプローチショット(寄せ)+ワンパットでパーを取ること。(ヘボゴルファーの場合、えてして寄せ寄せツーとか寄せスリーとか寄せ寄せ寄せスリーとかになるが、そんな言葉はもちろん認知されていない。) |
浴場 (bathroom) |
日本の殆どのゴルフ場にはあるが、欧米の殆どのゴルフ場に無いもの。同じような物として、諸経費、御殿のようなクラブハウス、瀟洒で贅沢なレストラン、ハーフで取る昼食、前進4打などがある。(たまたまコンペの成績がよかった馬鹿の、大声での自慢(しかもエコーまでかかっている!)を聞かされる拷問場) |
もし、間違い等ありましたら編者までご一報ください。