と、ゴルフ版「悪魔の辞典」
(読むには、ちょっとだけ工夫が必要です)
2002/6/3更新
サブグリーン (sub green) |
グリーンが2つあるホールで、主に使用しない方(あるいは、芝の養成などの理由で休ませている方)のグリーンを指す。ヘボゴルファーが必ず乗せてしまう、不思議なグリーン。(サブグリーンに乗って、「ナイスオン!」と言うのはバンカーに入って「いやーん、バンカー」というのと同じぐらいオヤジギャグだから言うのは控えましょう) |
暫定球 | ボールがOBゾーン近くに飛んで言った時、進行のために念のためもう一球打っておく球のこと。プロのトーナメントなら協議員やギャラリーがボールを見つけてくれるが、アマチュアは原則的に自分で捜さなければいけないから。(で、ボールがOBゾーン近くに飛んで行った場合、「暫定球うちまーす!」と」宣言してもう一度OBゾーン近くに打ち、また「ざ、暫定球打ちます」と言ってOBゾーンに打ち、また・・・) |
ショートアイアン (short iron) |
直訳すれば短いアイアン、通常は8番、9番、各種ウエッジを指す。(いつも距離を間違えてショートするからこの名前が付いたわけではもちろん無い) |
シャフト (shaft) |
ゴルフクラブの細長い部分。大昔はヒッコリーという木が、一昔前はスチールが主流だったが、軽くて丈夫なカーボンシャフトが出回りだして力の無いゴルファーも楽に打てるようになった。しかし、最近では軽量スチール、スチールとカーボンを継ぎ合わせた物なども出てきている。(上級者がミスショットの責任転換するのにもってこいの部品。「ちょっとシャフトが合わなくて・・・」と言えば、スライスやプルフックは言い訳できる可能性が高いが、ヘボゴルファーが空振りまでシャフトのせいにするのは行き過ぎです) |
修理地 | コース内の、芝が禿げた部分や土が露出した部分を言い、コースの保護の為に設けている(その中に入れば、無罰で近くの場所にドロップしても良い)。(あくまでコース側が白線や青杭で示している場所だけであって、プレイヤーが勝手に「ベアグラウンドだから修理地だね」と言って決めるものではない。それは立派なインチキである) |
白杭 | OBゾーンの境界をを示す杭。(コース内で、ゴルファーが最も忌み嫌う物体。ボールを引き付ける謎の力を発しているため、近くへ行くと必ず吸い込まれる。) |
スルーザグリーン (through the green) |
コース内のグリーンやティインググラウンド、ハザード以外の場所。原則的にはボールに触ってはいけない場所である。(この神聖なるルールを犯すゴルファーは、残念ながら少なくない。こういう所でその人の生き様が露呈するのだ。だから、ゴルフは恐ろしい) |
スコア (score) |
ホールアウトまで何打費やしたかを示す数字。これさえなければ、ゴルフはとてつもなく素敵なスポーツである。(ゴルファーは何の変哲もない「72」という数字に憧れに近い思いを寄せるが、たいていは片思いで終わる) |
ストロークプレー (stroke play) |
スコアの総合計で勝敗を競う競技の事。現在の競技では、圧倒的にこの方式が多い。ゴルフ発祥の頃は、マッチプレー(ホールごとに勝ち負けを競い、勝ちホールの数を競う)がスタンダードであった。つまり、ゴルフは1対1の決闘であったのだ。(スタートホールで大叩きし、開始後10分で勝敗の大勢が決定してしまう勝負方法。) |
前進4打 (playing four) |
ティーショットがOBだった時、原則的には一打罰で打ち直しである。それを、どこの誰が始めたのか知らないがフェアウェイの特設ティなるものから打ち直しさせるという、日本独自の田舎ルール。もちろんplaying fourも和製英語。JGA(日本ゴルフ協会)、全国ゴルフ場協会(あるのか?)にぜひとも改善をお願いしたい。(いつでもどこでも6インチリプレース、何でもかんでもコンシードと共にゴルフ界の三馬鹿と呼ばれている、ゴルフを愚弄するルールの1つ。) |
ゾーン (zone) |
ラウンドで、心技体がかみ合い、アイアンはことごとくピンに絡み、どんなに長いパットも外す気がせず、やることなすこと全てうまく行き、終わってみればビッグスコアが出ていた、という神ががり的状態のこと。もちろん、意識してできるものではないし、意識すればその瞬間にゾーンからは外れてしまう。(地道な努力と練習を積み重ねる事である日突然訪れる、そして恐らく一生に何度もは訪れない至福の瞬間。あくまで「地道な努力と練習」が前提である。それ無しでゾーンを経験したいなどと言うと、バチが当たります) |
球 (ball) |
ゴルフボールは、日本のゴルフ規則では「球」と称される。(棒と球を使って穴に入れるスポーツと云う事で、古今東西ゴルフに関する色々な艶笑話もあるのだが、当ウェブでは下ネタは今のところ自主規制しています) |
タイミング (timing) |
ボールを打つ時、最も難しいにも関らず最も重要である技術。野球などと違い、自分で全てのタイミングをコントロールできるはずなのに難しいのは何故か。第三者にタイミングを取ってもらうほうが実は易しいのだ。(どんなに不細工なスウィングでも賞賛することのできる、誉め殺しの最終兵器) |
谷越え (over the valley) |
ボールを谷の先に向かって打つようになっている、プレッシャーのかかるホール(またはショット)のこと。谷底はボールの墓場。まっさらのまま使われなくなったボールたちの怨念がこもる、心霊スポットである。(谷越えのホールは沢山あるが、山越えや天城越えのコースは聞いたことがない。) |
ダフる (duff) |
トップの反対なのにボトムといわずに「ダフ」る、という。ボールの下、つまり地球を叩いてしまうショット。芝をなぎ払い、土煙を上げ、プレイヤーの肘を打ち砕くこともある恐ろしいミスである。上級者になると数ミリ程度のダフりを「噛む」と表現する。(ヘボゴルファーの一生の友達。ほかに、トップ君やスライス君も、我々が絶交したくてもストーカーの如くまとわりついてくる) |
チッピング (chipping) |
グリーンエッジなどから、球を上げた後転がしてピンに寄せる技術。ピッチエンドラン、エンドランとも言うが、チッピング、チップショットと言うほうが格好良い。(まあ、言うのは勝手ですがそれはどう贔屓目に見ても「ざっくり」ですよ、貴方) |
遅刻 (a late of time) |
競技ではスタート時間に遅刻すると失格である。編者の得意技でもある。(この前なんて、コースに着いてトランクを開けたらゴルフバッグが入っていない・・・も一回家へ帰りました。すみません) |
露 (dew) |
夏の朝一番のスタートの時、フェアウェイやグリーンの上では朝露が宝石のようにきらきらと輝いている。その様は、天上のように美しい。(が、ズボンの裾はびしょびしょになり、クラブは泥まみれになり、パットはショートし、スコアもぐちゃぐちゃ・・・) |
ティインググラウンド (teeing ground) |
そのホールの第一打を打つ場所。ヘボゴルファーが希望と奇跡を夢見る場所でもあるが、数秒後その夢はボールに乗って白杭の彼方へ・・・(「あたり」が100本中1本しかない福引の抽選開場) |
ティペグ (tee peg) |
第一打を打つとき、ボールを乗せて打ちやすくする木製あるいはプラスティック製の棒。(耳の上に引っ掛けてるのはパーネビックだから格好良いんであって、我々がすれば競馬場のオヤジと間違われるだけ。安易に真似はしないでおきましょう) |
ティショット (tee shot) |
ティインググラウンドから打つ、そのホールの最初のショット。普通はドライバーを使う。方向に気をつけるだけで良い、考えようによっては最も簡単なショットのはずなのだが・・・(ライバルが飛ばせば飛ばすほど、ミスショットの確率が上がるショット) |
ティーチングプロ (teaching pro) |
ゴルフのプロには2種類あって、一つは試合に出て賞金を稼ぐトーナメントプロ。もう一つは、ゴルフを教えるプロであるティーチングプロ。(でも、ティーチングプロの方が教え方が上手いとは限らない) |
トルネードショット (tornado shot) |
右足を30cmほど後ろに引き(右利きの場合)、目標方向に斜め45度で背中を向け、バックスウィングで精一杯インサイドにクラブを引き上げ、上半身のねじれを最大限に使って打つショット。長所は、当たれば夢の300ヤードショットが打てる事。短所は、めったに球に当たらず、当たっても真っ直ぐ行く事はまずない事。編者が開発した秘密兵器。(まるで戦艦大和の主砲・・・こけおどしの、無用の長物の意。宇宙戦艦ヤマトの波動砲ではない) |
トップ (top) |
酵素の入った洗剤の事、ではなくて、ボールの上面を叩き、ゴロあるいは低い球で転がっていくショット。編者の得意なショットである。(昔のボールはアイアンでトップするとばっくりと裂けたりしたが、最近はそういう事もない。昔の人は力持ちだったのだろう) |
ドライバー (driver) |
一番ヘッドが大きく、一番長く、一番ロフトが立っていて、つまり一番球を遠くに飛ばすことのできるクラブ、のはず。(1番上手にランニングが打てるクラブ) |
もし、間違い等ありましたら編者までご一報ください。