日記286
(2018年4月)

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2018/4/1 (1512338hit)  ルール改正続報


 先月中旬、来年から大幅に変更になる新しいルールが発表された。それについての大まかな骨子を2週間前に日記で書いたけど、その後R&Aが発表した英文を読んでいると、最後の「付属規則」の部分にいくつか大きな変更が隠れているのを見つけた。いや、隠してたわけじゃないだろうけど。

 付属規則の部分なのでJGAが翻訳しなかったのか、あるいは忘れていたのか、はたまた新しく追加されたのかわからないが、その部分を2週間掛けて翻訳してみた(ほとんど翻訳ソフトでね)ので、ご紹介させて頂く。主だった追加の規則を抜粋して。


 付属規則1-A:ローカルルール


 8、マリガンの権利が正式に認められる

 アマチュアの試合に限り、プレイヤーは18ホール中1度(HDCP1〜18の人まで。19〜36の人は2回、37〜50の人は3回)だけ「マリガン」と宣言することで無罰で打ち直しをすることができる。

 ローカルルールだからどんな試合でも使えるわけではないけど、これを採用した試合ではアマチュアの戦い方が変わる可能性があるかもしれない。基本的にはOBやハザードに入った時に宣言することになるだろうけど、短いパットを外した時に使う人もいるだろう。いつどのような状況の時に使うか、興味深い。


 10、バンカーから「手の5番」を使えるように

 プレイヤーは、同じバンカーから2度打って脱出できなかった場合に限り、1打のペナルティで「手の5番使います!」と宣言すれば3度めはショットではなく手を使ってボールを脱出できる。

 驚きである。冗談が冗談ではなくなるのだ。ただし、これもローカルルールなのでいつどこでも使えるわけではない。これもプレーファーストの考え方なんだろうけどね。



 付属規則2:クラブのデザイン

 6、アマチュアの用具規制の完全撤廃

 ドライバーの反発係数、アイアンの溝規制、クラブの長さ、アンカリング、ボールの重さ、シャフトやグリップの規制等、アマチュアに限ってすべての規制を撤廃する。ただし、JGA主催のオープン競技やエリートレベルの競技は例外的に現行の規制を継続する

 一般アマはどんなクラブを使ってもOKになるということだ。これはゴルフ業界の大きな活性化につながるだろう。マーク金井氏の開発した重心距離が0mmのドライバーや、超高反発ドライバー、ヘッド体積が460ccを超えるドライバー、どんな撃ち方をしてもスピンが掛かるウェッジ(ボールがいくつあっても足りないかもしれないけど)など、様々なクラブが開発、販売され、飛ばなくなったせいでゴルフをやめたシニア世代がコースへ戻ってくるかもしれない。

 使う使わないは個人の自由だけど、遊びのラウンドに限っては色々なクラブを使う、というのは楽しみが2倍になるかもしれない。
 

 11,クラブ本数の制限を15本に

 現在、14本というクラブの本数制限を1本増やし、15本までとする。

 これも単純計算でゴルファー人口と同じ数だけクラブが売れるということで、上記の用具規制の撤廃と合わせると面白い事になりそうな予感がする。つまり、今の14本に、今まで禁止されていた特別なお助けクラブを入れる、ということが流行するかもしれない。

 それだと、上記の(元違反)クラブも足しやすいし、本気モードのときはその1本を抜くという使い方ができそうだ。どんな1本を足すかでそのゴルファーの人となりがわかるかもしれないし面白いかも。


 付属規則3:球

 特に変わりないので略。



 付属規則4:機器と他の携帯品

 距離計測器が原則使用可になり、逆にローカルルールにより禁止することができる、となったことは前回紹介したが、高度、気圧、風向きなども機器を使って自由に測れるようになるらしい。計測機器業界が活気づくのは間違いなく、またそういうのは日本の得意分野でもあるので、日本の産業全体も活気づくかも。


 付属規則5:略


 付属規則6:プレー・ファースト

 6-4 スコアの事前申告

 プレイヤーは、ティグランドでそのホールのスコアを申告することにより、そのホールをパスすることができる。ただし、バーディ以上のスコアは申告することができず、申告はパー、ボギー、ダブルボギー、トリプルボギーの4種類となる。

 申告は1ラウンドに付き9回までで、パーを申告できるのはプラスハンデキャッパーのみで、HDCP1〜18のプレイヤーはボギーを、HDCP19〜36のプレイヤーはダブルボギー、HDCP36以上のプレイヤーはトリプルボギーを申告するものとする。

 
 多分今回の改正でいちばん賛否両論出るのがこいつだろう。プレーしないでスコア?そんな馬鹿な話があるか!私も最初はそう思ったが、時間短縮に繋がる可能性が高いこと、体調不良(熱中症とかね)からのリタイアを減らすことができる事、初心者のラウンドに対するハードルを大幅に下げる、ラウンド中の一時的な天候不良を避けられる、などこれはこれでありなのかなあと思ったりもする。

 もちろんプロの試合やエリートレベルの競技では使わない。



 付属規則7 初心者救済

 7-6 ホールカップを1つのグリーンに2つ設置することを許可

 日本のバラエティ番組にヒントを得たわけじゃあないだろうけど、ローカルルールとして設置可能になるらしい。グリーンの手前と奥にピンが切られた場合、また左右に切られた場合、2段グリーンの上と下、バンカー超えと対角線側など、人によって攻め方にバリエーションが生まれ、グリーンの攻め方に革命が起こるかもしれない。

 またグリーンに乗ってからも、登りだけど距離の長い方を狙うのか、それとも短いけれど下りのパットを打つのかなど2倍楽しめる。まあこればっかりはやってみないとわからないけど、ゲーム性が上がることは間違いないだろう。スコアは案外変わらなかったりしてね。



 付属規則8:ゴルファーの挟持

 8-3 ラウンド中・昼食時のアルコール類の禁止

 ゴルフは自分と向き合い、コースと向き合い、そして競争相手と向き合うスポーツである。ゴルフ発祥の地、スコットランドではそのラウンド中神と向き合っていたという。それほど崇高で神聖なゲーム中、酔っ払うとは言語道断一刀両断、優柔不断も甚だしい・・・と考えたのだろうか。

 ラウンド中はもちろん、ハーフが終わってからの昼食時もアルコール類の摂取は2ペナになるらしい。2ペナを払ってまで飲むか、それとも我慢するか、ティオフ直前に一気飲みするか、はたまた林の中などで隠れて飲むか・・・

 プレー以外で、飲ん兵衛たちの熱い戦いが来年から見られるかもしれない。楽しみである。




























 以上、もちろん全部ウソです。


2018/4/2 (1512492hit)  結果にコミット


 昨日は暑いぐらいの気候と満開の桜を愛でながらの薄暮ラウンド@ホームコース。



 この日は珍しく、知り合いのKさんをお誘いして。Kさんとは数回ご一緒させてもらっているが、3年ほど前にゴルフの女神に取り憑かれ、すごいスピードと努力でゴルフの本質に迫ろうと努力されている人である。

 この冬も、あの「結果にコミットする」某ゴルフスクールに通われ、一皮もふた皮も剥けて帰ってこられた。とにかくその貪欲さと努力には頭が下がる。現在所属しているコースには薄暮プレーがないので、うちの薄暮プレーのシステムをたいへん羨ましがっておられた。Kさん、待ってます(笑)。


 さてこの日は4時過ぎからスタートの予定だったんだけど、4月から(つまり昨日から)午後スルーがスタート。その組がなかなか帰ってこず、4時半ごろのスタートになった。というわけで8ホール目でナイターゴルフに。夜桜見物もできて、なかなか乙な1日だった。

 ラウンドの方だけど、ショットはすごく良かった。ドライバーは全然芯に当たらなかったけど許容範囲(1発左引掛けOBがあったけどね)、アイアンは良すぎてことごとくグリーンオーバー。この日は「手を右サイドで振る」事だけを意識したんだけど、軽く振ってるのに1番手飛ぶ。暖かくなってきたことやグリーンのコンパクションが上がってることも関係あるんだろうけどね。

 この良いイメージを固めて、日本一ヘタなアイアンを何とかしたいものだ。練習あるのみ!


 パー3でバンカー一往復半(砂が薄かったんだよー!)の7があったりもして50近く叩いたんだけど、まあ内容が充実してたので良しとしよう。


2018/4/4 (1512784hit)  パー3にて


 距離が長かったり、難易度が非常に高いパー3などで、全員がグリーンに乗った段階でマークし、後続組に打たせる事があるよね。この行為について、いくつか気になっていることがある。




 気になることその1

 この行為自体の呼び名(名称)はないんだろうか。プロの試合や諸外国では原則やらない、日本独自(?)のローカルルールみたいなものだから正式な名称はもちろんないと思うけど、呼び名があったような気もするんだよなあ。この話題を考える時、いつも「パー3でマークして後続組に打たせる事」って言うのは面倒だ。


 気になることその2

 この行為で短縮できる時間は、理論的には「前方の組がグリーン上でプレーする時間」−「後方の組がティショットに費やす時間」である。ティグラウンドからグリーンまでの移動距離、ワンオンの確率、次のホールの待ち時間なんかによっても影響を受けるけど、そう考えると思ったほど時短の効果はないのかもしれない。心理的な効果はあるだろうけどね。


 気になることその3

 よく「乗っても拍手するな、相手がどんな腕前なのかわからないから失礼になることも」みたいなことが書かれているサイトが多いけど、最初に書いたとおり、この行為は難易度が高いか距離が長いパー3で行われる。という事はつまり端にでも乗ったらやっぱり立派なのだ。素直に褒め称え、乗せた方も素直に喜ぶ、それでいいじゃないか。

 「ミスショットであんな端っこに乗ったのに拍手しやがって。俺はそんな下手じゃないぞ」などと気を悪くする上級者がもしいたら、そのほうが恥ずかしいと思うんだけどな。お前はいつもベタピンに打ってるのかと。気を悪くする権利があるのは松山英樹レベルだけだろ的な。


 気になることその4

 後続組がグリーンオンして、そのボールのパットの線が自分のスタンスに掛かったりしたら、ちょっと悪いなと思いつつも思い切り踏んでプレーする。その時、そのプレイヤーが後ろから来たらちょっとだけ気まずい。


 気になることその5

 後続組に打たせる時、グリーンの奥などに設置された金網の裏などで待機するが、そのコースを何度も回っているとどこへ飛ぶか、どこへ外すかがだんだん分かってくる。よって、ベテランになるほどグリーンの近くで待機したりして、「俺はこのコース良く知ってるもんねー」感を出す。でも想定外のショットが近くに落ちて死ぬほどびっくりする。


 気になることその6

 同じく待機中、後続組のボールがOB方面に飛んだとする。フェアウェイからそれを確認しづらい場合、待機している先行組がそれを教えてあげるのは良いマナーだと思うのだが、これが微妙に難しい。

 セーフの場合はいい。両手を横へ広げるジェスチャーはわかりやすい。しかしOBの場合、両手で◯を作るのが正式な(?)ジェスチャーだと教えてもらったことがある。これはOBの「オー」を表現しているのだが、このハンドサインを知らない人が見れば「OK」のオー、あるいは大丈夫の「◯」に見えるよね。

 そして「両手で◯」がOBを表すことを知らない人はたぶんゴルファーの過半数をしめると思う。そうなると、このサインはいくら正式であっても使えないよね。誤解を招く。

 よって、OBのときは両手をバツの形にしたりするんだけど、これは両手が体の前にくるのでわかりにくい(見にくい)んだよね。

 でも、一番困るのはどちらかわからない場合。ちょっと走って確認してくれるような親切な人もいるけど、距離が遠かったりきちんと探さないとわからないような場所の場合はそういう訳にはいかない。で、その時どういうジェスチャーをするべきか。そう、やりようがないのだ。「わからない」と教えてあげたいけど、ジェスチャーでそれを伝えるのは無理。

 だから、「このホールは後続組に打たせてください」と決まっているコースやホールでは、金網の所に赤と白の旗を置いておくべきなんだよね。これだったら、両方を挙げることで「わからない」と言うことが表現できる。

 ホームコースにはすごい打ちおろしのパー3があって、そこはきさいちの名物ホールなんだけど、打ち終わってからグリーンまで自動カートだったら2分ぐらい掛かるので、「後続組に打たせてください」という看板が設置されている。

 で、以前はティグラウンド白い旗を置いてあって、見てくれている先行組にどちらへ飛んだか教えるようなシステムになっていたんだけど、いつの間にかその旗もなくなってしまった。ティグラウンドに復活、グリーン奥に赤白の旗を新設して欲しい。



 まだあるけど、まあ今日はこれくらいにしといたろ。


2018/4/6 (1513088hit)  宇治田原CCラウンドとおまけ


 昨日はおなじみのK嶋さんにお誘いいただき、京都の宇治田原CCへ。山の中ということもあり、まだ桜が満開だった。



 朝はちょっと寒かったけど、途中から晴れ間も出てきて最高のゴルフ日和に。その結果は。



 今回はグリーンがエアレーション(コアリング)で砂まみれだったので、スピン系を使っても意味ないと思い、ブリジストンのディスタンス系ボール(スーパーストレート)を使用した。

 相変わらずアイアンショット特に短いアイアンでびっくりするぐらい高く上がるのと、半番手ぐらい飛ぶ。パットやアプローチの感触も悪くない。だから、風の強い日や、思い切りスピンを掛けたいような状況でない限りこれで十分なんだよなあ。V1とかZ-Starの半額だし(実売価格250円/球)。

 まあ、Z-Starとかも定価では買ってないんだけど。ふるさと納税とかでもらえるし。



 前半は白(フロント)ティから6オーバー。ショットもパットもピリッとせず、K嶋さんにグロスで負ける。チョロに近いショットも2発あったし、3パットも2発、短いのも2つ外したからまあこの数字でも仕方ないんだけど。

 後半は気を取り直して頑張った、大福は青(レギュラー)から3272yだから短めのコースなんだけど、1番2番はユーティリティのアプローチが1m以内についてパー。その後大きなミスもなく、最終も花道手前5mぐらいからユーティリティのアプローチを試してみたんだけど、砲台グリーンまで距離があり、エッジからカップまでも距離があり、砂がたっぷり入り、やや登りという状況で打ちきれず4mぐらいショートしてボギー。まあでも38だから上出来だね。


 朝8時過ぎからラウンドして、昼食も食べて、風呂も入って、コースを出たのが1時ごろ。途中で食べログ5年連続?京都ナンバーワンのラーメン屋に寄っておやつタイム。



 美味しくいただきました。K嶋さん、ゴチでした。



 ・・・で終わっていればなかなかの一日だったんだけど。夕食後猛烈にお腹(腸)が痛くなり、七転八倒。もともと胃と腸は丈夫な方じゃなく、年に何度かこういう事がある。多分冷えたのと食べ過ぎだと思うんだけど、この日は結構痛みが強く、立てない、冷や汗が止まらない、ウンウン唸らないと我慢できないと10年に1度レベルの苦しさだった。

 今日はちょっとマシだけど、上の写真を見たらまた痛みが・・イテテ。


2018/4/9 (1513393hit)  マスターズ終了


 「初めて」はいいものだ。しかもそれがメジャー初優勝なんて、人生最高の瞬間じゃないかしらん。

 (この後マスターズの結果に触れます。ご注意ください)





































ゴルフネットワークより拝借)


 タイガーに憧れ、最終日はいつも赤のポロシャツを勝負服にしていたパトリック・リード。なのに、この日はマゼンダ(赤紫)のシャツを着た。自分の力だけで勝つんだ、という意志の現れだったのかも。前半はボギーが先行する我慢のゴルフだったけど、12番のバーディが転機だったね。あと、13番がクリークまで転がり落ちなかったのも大きかった。やっぱりオーガスタではアーメンコーナーで何かが起こるんだなあ。


 試合はリードとマキロイの一騎打ちかと思われたけど、マキロイはズルズルと後退。代わりに上がってきたのがスピースとファウラー。特にスピースの追い上げは何かが取り憑いたような鬼気迫るものだった。バーディを9個も獲り、コースレコードに迫る勢い。でもあと一歩及ばず3位に。18番は惜しかった。世界トップ選手でも力が入るとドライバーを左へ引っ掛けるんだねー。

 ファウラーは前半は全然映ってこなかったけど、後半はショット、特にアイアンとパットが神憑り的に冴えてたよね。残り11ホールで6つバーディを叩き出して気がつけば1打差。ゾーンに入ってた感じ。でもエンジンが掛かるのがちょっとだけ遅かったかなあ。


 松山は「15%ぐらいの出来」で19位なんだから凄いというべきか。しかし最終日ことごとくカップに嫌われてたよね。もし松山がファウラーぐらいパットを入れられれば・・と思った人も多かったんじゃないかな。

 でも、ファウラーのパットは「直線的に強めにヒットする」のに対し、松山は「ラインに沿ってジャストタッチで流し込む」スタイルだよね。ただ速いだけの単純なグリーンだったら松山のスタイルでもいいのかもしれないけど、オーガスタのような複雑怪奇なグリーンの場合、彼のタッチでは限界があるような気もした。

 まあ、あんまり強すぎてもマキロイみたいに3パット量産になっちゃうけど。


 小平は経験がない点が吉と出た感じだったね。イケイケでバーディ取ったと思ったらティショットのミスからボギー叩いたり。でも初出場で予選通過、パープレーで28位タイは立派だと思う。パットも他のプレイヤーに引けを取らないうまさだった。でも、もうちょっと愛想よくしたほうがいいんじゃない?ただでさえ人相あまり良くないんだから、っとちょっとだけ思った(ごめんね)。



 前半はタイガー・小平・松山を追いかけ、後半は優勝争いを堪能する。なかなかいい感じの中継だった。でも松山・小平のハイライト多すぎ。そんなもの繰り返し映すならいろいろな選手のプレーを映せよ。あと「世界最高の夢舞台」っていうセリフ多すぎ。「祖父が田中豊」もみんな知ってるし。中島さん、お疲れ様。賛否両論あるけど私は中島さんの解説好きだけどな。

 午前3時に起きて観戦したので、今日は仕事にならない。ああ眠い。でも観て良かった。


2018/4/10 (1513539hit)  3パット・4パットを減らす


 昨日の日記の内容を1つ訂正。リードがマゼンダ色のポロを着ていたのは、自分で決断したのではなくナイキから「マスターズでタイガーとかぶるのはダメ」って言われたかららしい。契約なんかの絡みがあるのかな。ケツの穴の狭い話だ。まあそれでも勝ったんだから立派だけど。




 さて、今日は「多くの人が知っている当たり前のことをさも自分が初めて発見したかのごとく興奮して大上段から発表する(しかもその話何回目?)」シリーズの第36弾。パットについて。


 私はアマチュアであり、才能もなく、しかもほとんどパッティング練習はしない。だから3パット・4パットしちゃうのは仕方ない。でも、できれば1ラウンドで1つ、多くても2つまでぐらいで留めたい。で、3パットや4パットをしてしまうパターンを分析し、その対策を考えてみた(いやそんな事するヒマがあるなら真面目に練習たほうが絶対いいんだけど)。


 3パットには、大きく分けて3つのパターンがあると思う。

1)ショートパットのミス

2)ロングパットのミス

3)読みのミス


 である。

 1)のショートパットのミスは、1m弱のパットを外すケース。普段、まっすぐの登りならそんなに難しくないと思いがちだけど、競技の時、下り、横から微妙に切れる場合などは外れても全然おかしくない。で、1mぐらいって意外と残るんだよね。

 その1mが残る原因の1つが、3)の「読みのミス」だったりする。右と左を間違えることは少ないだろうけど、微妙な上りや微妙な下りを間違えることは多い。カップの先が下りなのに打ちすぎたりね。


 で、ショートパットに関しては「練習して自信をつける」「芯に当てて転がりの良いパットをする」「根性を据えてしっかり目に打つ」という(簡単ではないけれど)きちんとした対処方法がある。

 読みに関しても、場数を踏むことと、打つ前に「上りか下りか、右に曲がるか左に曲がるか」をきちんと考えてから打つという大正義があって、それ以外は付け足し(細かいテクニックはあるけど)なので今回はパス。あ、キャディさんについてもらって読んでもらうっていうのもありかもね。




 そう、だから問題は2)なのである。概してアマチュアはロングパットがヘタ。もちろん私もロングパットのヘタさに関しては日本代表になれるぐらい自信がある。

 で、ロングパットのミスを考えてみると、とにかくノーカン、つまり距離感が全然掴めてない。この原因はもう間違いなく練習不足・経験不足にほかならないんだけど、いくら10m、15m、20mのパットを練習しても、勘が働くのには限度があるのでそう簡単には上手くならない。

 で、私なりに「練習しなくてもロングパット絡みの3パットを減らす方法」っていうのを考えてみた(やっぱり地道に練習する気はまったくないらしい)。


・簡単なラインを残す

 返しのパットが下りだったり横からの切れるラインだったりすると3パットの確率は格段にあがるので、ロングパットを打つときは「どこへ外すか」を考えながら打つべきである。つまり、下りのパットならショートしない、上りのパットならオーバーさせない、そして傾斜の強いグリーンなら「まっすぐの下はどこか」を考えてから打つ。

 「そんな事考えてもアマチュアが思い通り打てるわけないじゃん。第一思い通り打てるんだったらカップ狙うだろアホなのエアプなの?」おっしゃる通り。でも、結果はともかく、そうやって打つ前に考えて打つクセをつけることが大事なんだと思うんだよね。

 ロングパット5回中1回でもうまくいったら3パットが1つ減るかもしれない。そしたら1ラウンドで0.5ストローク減るかもしれない。そしてなにより、そうやってラインを読んだり、止まるところまで考えて打ち、結果をフィードバックすることで少しづつグリーンを読むスキルも思い通りの所に打てるスキルもアップしていくではないか。「練習しないで3パットを減らしたい」んだから、それくらいの努力はしたい。



・ロングパットは入れにいかない

 上と同じようなことなんだけど、ダブルボギーやそれ以上のパットになると、それ以上大叩きしたくないので長くても入れたくなる。するとパンチが入って3mぐらいオーバーしたりする。

 あるいは、ライバルが長いのを先に入れたりしても「よーしパパ、ワンパット決めちゃうぞー」とばかりに(このコピペ、もう知らない人のほうが多いのかなあ)気合が入る。すると大オーバーする。

 または、OBチョロダフリチャックリバンカーと渡り歩き、ほうほうの体でやっとグリーンオン。あるいは敗戦濃厚な終盤のホール。気力も集中力も落ち、適当にカップめがけて打ってしまう。大オーバー。

 そんな時も、とりあえず冷静に、せめて上りを残すようにだけでも考えて打ちたい。



・超ロングパットは絶対にオーバーさせる

 「今日の日記で作者が一番言いたいことはなんでしょう?」という国語の授業で定番の質問をもしされたら、私はこの項目を挙げるだろう。ちなみにここでいう超ロングパットとは、グリーンの半径以上のパット、つまり15m以上30m未満ぐらいのパットを指す。グリーンの端に乗ってしまったり、一番奥のピンに対して手前に乗ったりすることは私の腕前ではよくあることだ。

 その時、3パットはもう仕方がないと考えるべきだ。で、2パットでいければ超ラッキー。でも、4パットは絶対に避けたい。

 さて、私を含めたアマチュアの場合、超ロングパットは99.4%以上の確率でショートさせてしまう事が毎朝新聞の世論調査で判明している。パットで超長い距離を転がす事に慣れてないから、どうしても打てないんだよね。

 だから、超ロングパットで4パットを避ける最大の秘訣は届かせることだと思うのだ。あわよくばオーバーさせる。なぜか。


 突然だがアマチュアがパッティングする時、距離感の誤差はどれぐらいと思いますか?私は10%ぐらいなら超優秀と思う。つまり10mなら1m、5mなら50cm。でも20%ならミスパット。25%以上でノーカン。そういう感じ。でもロングパットなら例えば10mから2.5mオーバーしたりショートしたりすることなんてザラだ(私の場合)。


 で、話は戻るが、超ロングパットの場合、20%どころか30%ぐらい距離が合わないことがある。10mなら30%あわなくても3mだけど、20mだったら6mだ。おまけにラインすら間違ってたら6mが7m、8mになる可能性もある。そうなると、そう4パットの可能性が出てくるんですねーこわいですねー。

 しかし、同じ8mでも、オーバーしての返しならラインが分かっている分、次が寄る確率はショートした時より増える。さらに、長いパットになればなるほどストロークが大きくなり、芯に当たる確率が下がるのでショートしやすい。そういう意味でも強めに打ってオーバーさせる気持ちが大事だと思う。

 結論。超ロングパットは3パット覚悟で最初のパットをオーバーさせよう。



 以上、多くの人が知っている当たり前のことをさも自分が初めて発見したかのごとく興奮して大上段から発表する(しかもその話何回目?)シリーズ(別名、自分に言い聞かせるシリーズ)でした。


2018/4/11 (1513674hit)  パットのトリビア


 パットの話題を書いたついでに、パッティングについての健忘録。ただの健忘録だから大したこと書いてませんが。


 昨日の日記では、主にロングパットについて

・簡単なラインを残す

・ロングパットは入れにいかない

・超ロングパットは絶対にオーバーさせる

 と書いたけど、今日はそれ以外の一般論を。まあマスターズ見て思いついただけなんだけどね。



・大事なパットは真っすぐ強めに打つ

 大事なパットとは、朝一番の短いパット、めったにないベタピンバーディパット、良いアプローチをしたり、ダボを打った次のホールのパーパット、その日の流れをつかめる(あるいは変える)ようなパットなど。つまり「入ってほしい」ではなく「入れたい、いや入れねばならぬ」という状況での短めのパットだ。

 そういう時は、ラインを読んだり保険をかけるという打ち方ではなく、肝を据えて強めまっすぐに打つ。まあどうせ外すんだから(私の場合)、ビビって打って外すより前向きに外したほうが次につながるって事ね。

 強めに打って蹴られてもポジティブさをキープできる(流れが続く)けど、緩んだりしてヘロっと外したらダメージでかい。


・上りのパットは(あまり)曲がらない

 当たり前のことなんだけど、オーガスタみたいな速いグリーンでも同じ現象が見られたという事は、もうどんなグリーンでもそうなんだろうなと。目がある場合を除き、下からのパットは薄めに読む。読みすぎない。


・濡れたグリーンは曲がらない

 これもゴルファーなら常識の範囲で知ってることだけど、雨の日以外でも濡れたグリーンはある。朝露はわかりやすいけど、夏の夕方、急に気温が下がってきたときなどにグリーンがしっとりとしてくることもある。まあ夏の場合は芝が伸びてくる影響のほうが大きいかもしれないけどね。


・読みで迷った時はコースの全体傾斜を考える

 関西は山岳・丘陵コースが多い。つまり普通は山の中腹にコースはある。日照を考えると南斜面にあることが多い。つまりコース全体の傾斜も芝目も、原則的には南に向かっていると考えるのが一般的だ。もちろん例外はあるけれど、はじめて行くコースなどではグーグルアースで全体傾斜を確かめ、どちらが南かを考えておくと、迷った時に助けになるかもしれない。

 もちろんこれは一般論なので例外はたくさんあるだろうけど、例外に遭遇したときは諦めればいいだけの話で。



 以上、相変わらず頭でっかちで陳腐な内容。人間が陳腐だからお許しを。


2018/4/13 (1513935hit)  PM2.5と黄砂と私


 ゴルファーはなかなか屈折した生き物だ(え、俺だけ?)。

 いつも見ているゴルフのブログで、自分より上手い人が大叩きをしたという文章を読んだら何となくホッとするというか軽く安心したりする。なかなか行けない名門コースへ行ってたり、良いスコアが続いてたり、とっかえひっかえ新しいクラブを買ってたりしたらどす黒い感情が湧いてきたりする。全然関係ないのに。

 ラウンドしててもそう。人のナイスショットに対して、口では「ナイス!素晴らしい!」と言うし、実際に心の中で半分はそう思ってるんだけど、もう半分では%&$#な気持ちになったりする(あまりにもひどい気持ちなので伏せ字にする)。

 すごく上手い人に対して嫉妬したり、すごく飛ばす人に対して対抗心を燃やしたり、大人しそうな人に対してちょっと上からの態度になりかけたり・・・・えっと何だか自分のクズさを紹介してるだけのような気もしてきたが、とにかくゴルファー同士はいろいろな意味で対抗心を燃やしがちである(え、俺だけ?)。



 さて、昨日はまた1人ホームへ行き、空いているところに入れてもらったんだけど、その中の1人がなかなかの飛ばし屋だった。普通に打って20y-30yぐらい置いていかれるので、250yは余裕で飛ばしてたと思う。そうなると、肩に力を入れるなっていうほうが無理な話で。

 いや、そのせいだけにするつもりはないんだけど、何をやっても裏目に出る日ってあるよね。ドライバーは心を喰わず(いやいつもやん)、フェアウェイウッドはまともに当たらず(いやいつもやん)、アイアンは縦も横も合わず(以下同じ)、アプローチは微妙に芯を外し(同じ)、パットは一筋外れる(しつこい)。

 昨日はそんな日だった。OB2つ、パーオン22.2%なのに寄せワンが1個。いや、それが実力なんだけど。

 2日も掛けてあれだけ鼻の穴を広げて語っていたパットは可もなく不可もなく。普通「日記で偉そうなことを書くと次のラウンドでぐちゃぐちゃになる」の法則が発動するはずだったんだけど、どちらにしても中途半端な野郎だぜ。




 OB絡みのダボはいいけど、素ダボ2つはダメだね。パー5のボギーオン3パットとかヘタすぎる。後半パー3の素ダボはアプローチチャックリ。大事なことすぐ忘れてあわてて打っちゃう。落ち着けって。



 ところでこの日はラウンド途中で目がとても痒くなったので、黄砂PM2.5花粉が濃霧のように飛んでいたんだろう。たぶんそのせいで集中力が発揮できなかったのだと思う。だからドライバーは心を喰わず、フェアウェイウッドはまともに当たらず、アイアンは縦も横も合わず、アプローチは微妙に芯を外し、パットはひと筋外れ・・・・


2018/4/16 (1514216hit)  小平智、米ツアー初優勝


 小平智が米ツアー(RBCヘリテイジ)で初優勝。日本人5人目の快挙。


GDOよりお借りしました)

 今回の優勝はもちろん彼の実力があっての話だけど、いくつかの幸運が重なったような気もする。まずは優勝争いとは関係のないポジション(最終組の約1時間前)で、プレッシャーを受けずにプレーできた事。上が崩れてくれたこと。プレーオフの選手が超有名選手ではなく、馴染みのある韓国人だったこと。そのキムが、終盤でパットの不調に見舞われていたこと。

 しかし、そういう幸運を呼び寄せるのも勝負の世界に生きる人間にとっては実力のうちである。何より正確なショットとパットがあってこそだしね。プレーオフ3ホールめのパットは鳥肌モノだった。強いわ。

 あと、今回の優勝を一番喜んでるのは古閑美保だろうね。天真爛漫な言動のせいか万人に好かれるタイプではない彼女だけど、悪く言う人はだいぶ減るだろう。っていうかいわゆる「あげまん」であることを証明したわけだし、アンチ古閑美保はぐうの音も出ないんじゃないかな。



 これからの彼がアメリカツアーを主戦場とするのか、それとも日本ツアーと掛け持ちをするのか、嬉しい苦悩を抱えることになる思うが、もしアメリカを主戦場に選んだとしても今回のように簡単には勝てないだろう。逆に本格的に参戦することで考えなくてもいいことを考えるようになったり、田中秀道プロのいう「PGAツアー病」に掛かってしまうかもしれない。美保ちゃんとも離ればなれになるしね。

 だから、今年はとりあえず掛け持ちをして1年掛けてアメリカツアーに馴染み、慣れてから(つまり来年度から)彼女とともにアメリカに移り住む、という感じで行くのがいいんじゃないかなと思う。プロギアがアメリカでサポート体制を作るのにも時間がかかるだろうしね。

 以上、素人の大きなお世話ですが。


2018/4/17 (1514372hit)  幸運のベル


 星新一のショートショートに「幸運のベル」という話がある。

 近未来。販売促進のため、すべての企業が物品に「当たり」を付けるようになった。当たりは高額な現金で、余裕を持って一生遊んで暮らせるだけの額。そしてその当たり判定は物品が出す超音波で、もし当たりの場合、包装を破った時点で家庭の天井に備え付けられた「幸運のベル」が反応し、ベルが鳴り響くことになる。
 
 主人公はこのベルを鳴らすことが人生の目的のようになってしまった人物。結末は主人公が「笑い、泣き、もう一度笑い、そしてその後はずっと泣き続けた」という考えさせられるものだったのだが、我々ゴルファーも、ゴルフ道具を買う時にはこの主人公のように「幸運のベル」を鳴らすことを夢見ているような気がする。


 ジェイルブレイクテクノロジー。ツイストフェース。◯◯史上最高の飛び。プロ仕様率ナンバーワン。今度のドライバーこそ最高の1本になるだろうか?あのアイアンは打感も飛距離も私にぴったりに違いない。このウェッジならバンカーから簡単に出るだろう。このパターが私のイップスに終止符を打ってくれるかも。
 
 そう考えながら、ちょっとだけ勇気を持って購入確定ボタンをポチるのである。


 しかし現実は甘くない。幸運のベルが鳴ったような気は確かにしたのに、それが空耳だったということは早くて1回め、遅くとも数回のラウンドで判明する。ああ、今回もか。やっぱり。そんな虫のいい話はないよな。そしてまたメーカーのウェブサイトを見に行く。

 「俺は鳴らしたことがあるよ」という人がたまにいるけれど、本人がそう思っているだけでやっぱり空耳だったりする。でも、空耳であっても聞こえていることは幸運なことなのかもしれない。少なくとも、空耳さえ聞こえない人にとっては。


 どうして幸運のベルを鳴らすことを夢見るのか。それは、自分に才能がないという現実や、自分の練習不足や、努力不足や、ゴルフに打ち込めない境遇から目をそらし、絶望しないため。

 だから、ゴルファーはクラブを買い続けるのである。しかし、「泣き続ける」結末にするのか、それとも「笑い続ける」結末にするのかは自分次第・・・・


2018/4/20 (1514784hit)  83歳で200ヤード


 昨日も1人でホームコースへ(友達いないんです)。

 83歳のベテランさん、79歳の元キャディさん(現在きさいちCCのハウス内で働いておられる)、そして70歳前後の男性という人生の先輩方の組に入れてもらって。

 79歳女性は私の母親と同い年。この年齢の女性でゴルフをされるというのはなかなかない。ゴルフが大好きなんだそうである。素晴らしい。また83の男性も年齢を感じさせない立ち居振る舞いとスイングで、ドライバーの飛距離はなんと200y!カートにあまり乗らず、淡々と歩いてラウンド。すごすぎる。ちなみにいちばんカートに乗ってたのが私(55歳)である。



 この日は短い梅コースから、しかもサブグリーン。6000yを切る距離なので結果を出したかったけど、ちょっと思うところあってオーバーラッピンググリップを試してみたり(元々インターロッキンググリップ)、いろいろ実験しながらショットをしたりしたので平凡な結果に。



 あいかわらすパーオン率悪し。ただ、芝がだいぶ元気になってきてアプローチが楽になり、寄せワンがたくさん取れたのでその点だけは良かったかな。体感的には成功率50%ぐらい。つい2年ほど前までは寄せワンの成功率は0.5%ぐらいだったのでとてつもない進歩である。

 あと、いつもどおりパー3とパー5のスコアが悪い。ショットも悪い。ティアップしてるアイアンをミスるってどういう事?なにか根本的に勘違いしている箇所があるんだろうなあ。

 加えて、100y前後からパーオンできないというスカタンなアイアンがいくつもあった。どこか致命的におかしい部分があるんだろうなあ。

 もうちょっと真面目に練習しよう。特にアイアン。


2018/4/23 (1515075hit)  4月月例競技


 今月もやってきた、ホームコースの月例競技、だったんだけど。



 月例になると「超ダメダメhiro」が出てきやがるんだよねこれが。(いや月例に限らんやん、ってツッコミはなしでよろしく)

 まあ今回は仕事が忙しくてほとんど練習できてなかった(はい出た言い訳その1)のもあるし、グリーンのコンパクションがだいぶ上がってきて以前のきさいちとは感じが変わってきた(言い訳その2)という事からグリーンの転がりも微妙に変化してきた(言い訳その3)気がするんだよね。そこそこ切れるようになってるような。

 あと、黄砂PM2.5に加えて日焼け止めで目がしばしばするし(その4)。歯は痛いし(5)、国会や新潟はパワハラ、セクハラ問題で紛糾してるし(6)、北朝鮮情勢は予断を許さないし(もうええって)。

 とまあそんな感じだけど、天気と気候だけは最高。



 でも内容は最低。特に前半。



 珍しくバーディが2個あるけど、このときのアイアンは良かった。1番は165y打ち上げアゲンスト、5アイアンが芯食って(1年に1回の珍事)、ピン横50cmに。2ラウンド連続のモーニングバーディ。

 6番パー3は130yで、8アイアンの3Qショットがバッチリ距離が合ってピン奥3mに、上りのパットはカップ半個分ぐらいスライスで、なぜか打つ前から入る雰囲気が出て「入った」と宣言してから打って入れてやった。

 「何自慢しとんねんボケが」とどす黒い気持ちになったあなた、ご安心ください。この2つだけで、あとはほぼダフリ引っ掛けこすり球といつも通り。



 いやしかしやっぱりあれだね、小人(しょうじん)がナイスショットで朝イチバーディなんて取ったらダメだわ。すーぐいい気になって、「あ今日はショットの調子いいかも」とか勘違いしちゃって、謙虚な気持ちを忘れちゃう。

 2番はバンカーから脱出できずダボ。

 3番は190y先のグリーンを強引に狙いに行き、グリーンを狙えない所へ打ってしまってダボ。

 4番はティショットチーピン、2打目レイアップ失敗、3打目レイアップ、4打目でもグリーンに乗せられず5オン2パットダボ。

 5番は何の変哲もないフェアウェイからの9アイアンを地面からゾンビがはいでてくるぐらいダフってボギー。

 7番でやっとパーが出るも、すでにダボが体に染み付いてしまっていたようで。

 8番は3打目グリーン横のバンカー、4打目出すだけで3パットダボ。

 9番はティショットプッスラ、木の後ろへ。残り200y打ち上げ、当然打てず届かずなので4アイアンで低い球でレイアップ。3打目8アイアン、そこそこいいショットと思ったらピン奥へオーバー、下りのアプローチはユーティリティで打つもビビってショートさせ、4オン2パットダボ。

 バーディがなければ50叩いてた内容だよね。

 後半はやっと地に足が付き、謙虚にラウンドして4ボギーの40。大きなミスも少なく(中くらいのミスは多かったけど)、まあまあかな。

 最終ホールは3打目20yのアプローチがカップぶつかってタップインパー。ここ1年ぐらい(つまりアプローチイップスから脱却して以来)、ピンに当たったり入りそうになるアプローチが増えた。これは今のアプローチが間違ってないということの現れだろう。嬉しいよー。

 まあ、上手い人から見たらまだまだ危なっかしいスイングしてると思うんだけどね。


2018/4/24 (1515220hit)  ドライバーでスライスを打つ


 しかし、「ドライバーはスライスでOK」と決めてからティショットが大変シンプルになった。フェアウェイ左端あるいは左ラフを向いて思い切りこすり球を打てばいいわけだから、迷いがなくなり、振り抜きが良くなり、OB数もちょっと減ったような気がする(がっかりしたくないので実際に調べたわけじゃないけど)。

 ただ、そう思って振っても結果が伴わないのは私の限界というか不徳と致すところではあるのだが、それならばと逆転の発想で合格点のハードルを下げることにした。具体的には、

1,狙ったところからフェード・・・おk
2,狙ったところからスライス・・・おk
3,狙った所へまっすぐ・・・おk
4,狙ったところより左へ出てスライス(プルスライス)・・・おk
5,狙ったところより右へ出てフェード・・・おk



とし、さらに、

6,狙ったところより右へ出てスライス(プッシュスライス)・・・おk
7,狙ったところより右へ出てまっすぐ・・・おk



 つまりもう右へ曲がる球、狙った方向へそこそこ飛ぶ球なら全部おkだと。6は上のレイアウトだとOBになってるけどそれでもおkとする(いや、それはあかんやろ)。

 で、ダメなのはフック系。ドローなんてもう一生打たない(本当は打てない)と決めた。つまり逆球が出たら思い切り悔しがる。プルフック、ドロー、プッシュフック全部ダメだと。


 改めて上の画像を見直すと、6以外はまあまあいいポジションにあるんだよね。3は左のラフだけど、距離が出る球だからその分アドバンテージがあるし。まあそんな感じで七色の球で勝負したいと。

 ところが実際にコースでは狙ったところよりさらに左か、6のプッシュスライスのどちらかしか出ず、これだったら結局初心者の頃と一緒であり、つまりこれだけ考えてこれだけ工夫しても結局何十年もまったく進歩してないという現実を突きつけられて絶望感。


2018/4/25 (1515337hit)  なぜゴルフボールは言うことを聞かないか?


 こういう経験はないだろうか。


 左足上がりのライから、フックすると思って右を向いたらそのまま真っすぐ飛んでグリーン右に外す。じゃあ真っすぐでいいやと思って意識せず打ったら思い切りフック。

 あるいは、こんなの。

 上り傾斜からのショートチップ、いつものウェッジで打ったら上がりすぎてショート、ショートしないように強めに入れたら大オーバー。


 で、こういう感じの、「意識しなければライなりの球が出る。でも意識すれば逆球(あるいはもっとひどい球)が出る。けっきょく思い通りに打てない」という現象は本当によく遭遇する。まるで呪いにかかっているかのように、球は自分が行って欲しい方向(距離)を避けるんだよね。

 本当に呪いなんじゃないかと霊媒師に相談したり神社でお祓いを受けたりしたけど、やっぱり治らない(注:編者はたまに嘘をつきます)。



 さて、先日上級者(HDCP4のKさん)と雑談をしていて、この件について原因かもしれないことを1つ教えていただいたのでご紹介したいと思う。

 Kさんは素振りと見間違うぐらいリキみないスイングで美しい弾道の球を打つ本物の上級者で、上手なのに偉ぶる所がまったくなく、物静かで、しかし私が質問したことに対しては大変丁寧に教えてくださるという、尊敬の念を禁じ得ない人なのであるが、そのKさんに何気なく上のような話をしたところ、Kさんは

 「うーん、まっすぐ立ててないんとちゃうかなあ」

 上級者の言葉はシンプルかつ本質的である。そう、そう言われると思い当たるフシがたくさんあるんだよね。

 ピンやグリーンを狙うときは誤差が出にくいが、例えばグリーンの右端を狙ったりする時、果たしてきちんとその場所にまっすぐ立てているのか?そしてボールの位置はいつもどおりか?右を向いたぶん、左足寄りになったりしていないか?さらに傾斜地だと平衡感覚が狂いやすいので余計にまっすぐ立つことが難しくなるよね。

 思慮の浅いヘタクソ(私のことである)は、ともすればミスショットをスイングのせいにしがちである。しかし、それ以前にきちんと狙った所に飛ぶようなアドレスを取れているのか、そういう基本がきちんとできているのかを考えないといけない。



 そういえば、K見師匠(HDCP2)も教えてくれた。ごくわずかなつま先さがりや左足下がりでもそれをきちんと察知し、そういうスタンス・アドレスを取らないといけない。狙った所へ飛ばなかった時、スイングが悪かったのか、それともアドレスが悪かったのかがわからないと次に繋げることができない。上級者はそういうことまで考えてゴルフをしているのだ。

 ミスショットにはきちんと理由がある。そしてその理由の多くはシンプルなものなんだろう。ボールが言うことを聞かないのではなく、自分のゴルフ頭がお粗末だっただけなんだね。

 半ば本気で「呪いのせいだ」などと考えていた自分がマジで恥ずかしい。


2018/4/27 (1515612hit)  第49回GB月例@有馬CC


 毎月第4木曜日恒例のGB月例。第49回は兵庫県の有馬CCで。



 最高のコースに最高のゴルフ日和。



 この日のテーマは「謙虚にラウンド」。自分のヘタさを認め、できることだけしてラウンドする・・・



 つもりだったんだけど、18ホール中でそのテーマを守れなかった2ホールだけダボというわかりやすい結果に。



 前半はアプローチとパットでもうちょっと頑張れていればあと2つ3つは少ないスコアで上がれてててもおかしくなかったと思うんだけど、まあ波風立てず普通に謙虚に回れた。

 でも後半、11番パー5。ティショットで振りすぎて右へOB。思い切り左を向く謙虚さ、普通のスイングをする謙虚さが足りなかった。

 16番はティショットがこの日一番の当たりで、しかし2打目は残り180y左足下がり。謙虚にいくなら6番アイアンぐらいで花道狙いだったのに、傲慢にも4アイアンでグリーンを狙いに行って頭叩きチョロ、3打目の中途半端なアプローチもダフって乗らず。そもそも、いくらフェアウェイからだとは言え、

 左足下がりから4アイアンをまともに打てるはずない

 だろヘタクソのお前がよ。グリーンを狙うならせめて13番でうまく打てた「ユーティリティのクォーターショットで低い球を打って花道から転がし上げてオン」じゃなかったのか。それとも、ハーフトップでいいやと思いながら打つべきだろ。それなのにまともに打とうとするから球を上げようとしてトップするんじゃないか。

 これだけゴルフしてるのに、未だに自分ができないショットを平気でしようとする頭の悪さ。これこそがトホホの真骨頂ですな。


2018/4/30 (1515912hit)  片手で230y


 日曜日は月2ぐらいでホームコースの薄暮プレーに行っているが、プレーするメンバーは常連さん的な人が多く、自然に顔見知りが増えてくる。そして皆、日曜の午後に家族を放ったらかし(?)にしてゴルフに来るぐらいだから立派なゴルフバカばかり(注:いつも書いてますがこの場合のバカは褒め言葉です)で、話も弾むしすぐに仲良くなる。

 もちろん私もそんなバカの1人であるが、このたび「ゴルフバカ師匠」という称号を手に入れる運びとなった。その顛末はこう。



 土曜日つまり一昨日の夕方、薄暮仲間のN條さんからラインが。一緒に薄暮へ行きましょうと。私は受けて立ちますと答えた。別になんということのない普通のやり取りだが、実はN條さん、4ヶ月前に右手を骨折し、まだ満足に使えない状態なのである。

 それでもゴルフをしたい彼は手術後すぐに左手一本で練習を再開。私もそれなりにゴルフバカの自覚があったが、世の中には上には上がいるものである。奥さんに黙って(?)練習場へ通うこと数ヶ月。ついに左手一本打法を会得したのだ。

 そして満を持して私に勝負を挑んできたのである。勝負はN條さんはレディスティから、私はバックティからのガチンコ。負けたほうが相手を「師匠」と呼ぶというプライドを掛けた本気の試合だ。



 で、N條さんのの左手一本打法なんだけど、きちんとクラブに当たる音がするし、ややプッシュしたり巻いたりするけれどそこそこ飛ぶし、1番でパー、2番でボギー。4番ホールのパー5では打ち上げなのに230yというスーパーミラクルビッグドライブが炸裂するしと驚くべき安定感。レディス用のクラブでレディスティからとはいえ、ショットの内容では完全に負けている私。

 その4番を終わってまったくの互角。しかし、片手の人に負けたとあっては元祖ゴルフバカの名がすたる。ここから本気モードに。

 この日はドライバーがだめだったけど、なぜかアイアンの調子がよく、5番140yから7番のコントロールショット、7番残り100yから9番のハーフショット、9番残り120yから8番のコントロールショットが珍しく完璧に打て、おまけに6番パー3では花道からユーティリティの転がしでチップインなどもあり、大人気なく圧勝させていただいた。

 N條さん、後半になると左手の筋力が持たないとの事でやや崩れるものの、ハーフを50前後で回られた。やはりとてつもないバカ、いや努力の成果であろう。私は試合には勝ったけれど「ゴルフバカ選手権」では惨敗したと思った(しつこいようですがここの「バカ」は「心から尊敬している」という意味です)。


 あれだけ左手1本で練習していれば、きっと両手が使えるようになる頃には以前の何倍もスイングが良くなっていると思う。ちょうどレッスンプロの中井学氏が手を骨折したあとスイングの真理に気づいたように。

 しかし片手で50ですか。片手で230yですか。いろいろな意味ですげえよ、N條さん。



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