日記240
(2014年6月)

去年までの日記

今年の日記

1月 2月 3月 4月 5月

2014/6/2 (1299037hit) 松山英樹


 優勝するとは思ってたけど、まさかこんなに早く、しかもこんなに大きな大会で、世界ランクひと桁台のトッププロを蹴散らし、プレーオフで勝つとは誰も予想していなかっただろう。



 今回改めて思ったけど、彼の凄さはその図太すぎる神経だね。ボールストライキングに長けた選手、パットが上手いプロ、総合力が秀でたプロは掃いて捨てるほどいるし、技術のレベルはアメリカツアーのトップ選手ならほぼ横並びだと思う。

 でも、ニクラウスが見ている前で、しかもバーディマストの状況で、自分のベストショットを涼しい顔をして打てるのはもうメンタルが強いとか言うレベルの話ではなく、もう間違いなく

「鈍感力」

と言えるぐらいの領域に居ないとまず不可能だろう(注:褒め言葉です念のため)。

 だから世界ランク1位のアダムとラウンドしようが、USツアー初勝利が掛かってようが、プレーオフになろうが、自分だけを見て自分のゴルフに徹することができるんだろう。その典型的なシーンがこちら。



 そう、最終ホールでミスショットをした時、ドライバーを叩きつけ、そこにたまたまあったティマーカーにシャフトがぶつかって折れたシーン。非難されてしかるべき、マナーの悪さ。ところがこんなことをした直後に動揺せず「(ラフにいかず)ラッキーだったね」と笑いながらセカンドを打てるんだから、もう宇宙人レベルの

「鈍感力」

 と言っても過言ではない(しつこいようだが褒めてます)。

 あと、プレーオフでも2打目を観客にぶつけておいてパーを取るあたりも

「呆れるぐらいの鈍感力」

 と言えるだろう(一応褒めてます)。



 いやあ、ゴルフってのは、やっぱり

「神経の細かいヤツには向いていない」

スポーツなんだなとつくづく思う(注:ぎりぎり褒めてます)。



追記:一部表現を変更しました

2014/6/4 (1299518hit) 残念


 普段から「毒舌」などと言いつつ好き放題書いてきたわけだから逆に自分の書いたことを批判されても文句言えないんだけどね。引用してあげつらう、なんていうのも自分がやってきたことだし。

 複数の場所で批判されたので、ということはこちらの表現に非があるのかな?と改めて読みなおす。いつもの私の書き方だけど、言葉がたしかに過激かなと思って直したんだけど、あんまり意味ないよね。もう批判した人たちはここ、読まないだろうし。

 何年も読んでくださってた人たちが不愉快に感じたんだから、私の不徳とするところなのだろう。納得は出来ないけど。



 まあ、色々書いても仕方ない。とにかく残念。それだけ。

2014/6/9 (1300504hit) ダ●タリ杯


 1週間のあいだに、色々な所で色々な人からいろいろな意見を頂いた。この場を借りてお礼申し上げます。お気遣いありがとうございました。

 この件に関しては、これ以上何を書いても無駄っつーか不愉快っつーか不毛な議論になると思われるので、ここで勝手に終了させていただきます。価値観は色々、人は人だし。


 でね、どんな面して日記書けばいいんだろうと。顔は関係ないか。でも、テンションいまいち上がらんなあ。写真でごにょごにょしようっと。

 5日は業界のコンペに呼ばれて伏尾ゴルフ倶楽部へ。いつもは9以上出るグリーンなんだけど、コアリング作業中で8少々。そのせいか3パットは無しだったんだけど、台風レベルの強風の中ドライバーが暴れ倒したらそりゃOBも出るよね。

 OBその1。東コース2番パー4、HDCP1。左引っ掛けであぼーん。


 OBその2。南コース8番パー5。風は右から左。安心してスライス打ったら風をものともせずOB杭の彼方へ。


 でも、苦手な東5番で初めて(?)パー取れたし。


 難しい東8番(パー5)でバーディが出たし(写真は南6番)。


 同組になったH田さん(同業の先輩でむっちゃうまい。上の写真の右側の人)に色々教えてもらって勉強になったし、いいラウンドだった。コンペは飛び賞に引っかかったぐらいで特記すべきことなし。


2014/6/11 (1301007hit) クラブはロマンではない?


 先週の日本プロは関西在住のゴルファーならお馴染みのゴールデンバレー。私は3回ラウンドしてるけど、一番最近ラウンドしたのが4年前の夏で94叩いてる。ちなみに18番は池に2回入れてダブルパー。

 プロもダボやトリプルを量産するゴールデンバレーで優勝したのが45歳、中年の星、手嶋多一。上位にきてたのも揃ってショットメーカーと呼ばれるプロばっかだったよね。小田孔明はじめ、谷口とか、深堀とか、韓国勢とか、優作とか、藤本とか。

 さて、その手嶋多一。使用クラブを見て驚いた。ミズノ契約プロだからミズノのクラブを使ってるのは当然として、アイアンがポケットキャビティのMP-54。MPシリーズの中ではだいぶ易しい部類に入るクラブなのである。





 これを見れば一目瞭然。9種類あるMPシリーズの、3番目に易しいアイアンなのだ。これを、「九州の神童」と呼ばれた「ショットメーカー」の「業師」が使っているのだ。

 いやまあ「プロだからこそ易しいクラブを使う」という考え方は絶対的に正しい。逆に言えば「クラブにロマンを求めるのはアマチュアの特権」とも言えるかと。

 でも、あの手嶋がMP-54使ってるのに、比較にならないぐらいヘタでスカタンのアマチュア(私)がMP-64(2段階難しい)を使って(しかもスカタンショットばっかり打って)るって・・・正直どうよって思うよね。


 ただ、アマチュアが「自分が使えるギリギリ難しいクラブを使う」理由を考えてみると、スイングそのものに不安があるため、「簡単なクラブを使うと(スイング時に)どんどん楽をして何年後かにはより簡単なクラブしか振れなくなるのではないか」という恐怖心があるからではないかと推察する。

 でも、よく考えれば数年後の「起こるかどうかわからない不安」のために背伸びしてスコアを崩すってのもあほらしい気もするしね。手嶋のクラブ選択を見ていると、次買い換えるときは絶対に易しいクラブにしよう、って思った。

2014/6/13 (1301429hit) 奈良国際


 昨日はK嶋さんにお誘い頂き、N谷くんと大学の先輩O谷さんの4人で奈良国際に。予報は雨だったけどギリギリセーフ的な雲であった。





 途中、晴れ間も覗いたり。



 緑がきれいな季節ですな。



 さて、ラウンド内容はドライバーが「ゼッコーチョー」、アイアン「なかなかいいんでね?」、アプローチ「スカタン多し」、パットが「どんだけ3パットすんねん」の結果。



 3パットダボが3つ、そらアカンやろボギーが全5ボギー中2個。そして池ポチャトリプルが1つ。解説しよう。

 3パットダボ(11番と12番)はティショットを大きくミスして、2打目はフェアウェイに出すだけ、3打目がピンの遠くに乗ってしまって3パットというパターン。ティショットのミスは仕方ない。2打目も出すだけも正解。3パットも長いパットが残ったらある程度は覚悟せねばならない。

 つまり問題は3打目のアイアンショットで、そのショットを打つときに「寄せなければダボになっちゃう(あるいは寄せてパーを取りたい)」という欲にまみれてるわけだな。心の弱さが招いたダボといえよう。

 そらアカンやろボギーとは何か。ボギーには「仕方ないボギー」や「ナイスボギー」や「スーパーボギーセーブ」などがあるが、ティショット、2打目ともまずまずだったがほんの少しグリーンを外し、ごくやさしいアプローチが残ったのにそのアプローチをミスしてパットも外すボギーを「そらアカンやろボギー」という。編者の得意技である。

 池ポチャトリプルとは?そのままなので説明する必要はないだろう。説明する気もないし。よりによって最終ホールで出るか?しかもミスが連鎖してどんどんドツボにはまるし。


 上がり3ホールで5オーバー。これが実力である。

2014/6/16 (1301923hit) ミケルソンとカイマー


 全米オープン終了。ドイツの元世界ランクトップ、マーチン・.カイマーがポール・トゥ・ウィンで圧勝。彼の今回のゴルフは徹底して「グリーンの安全な位置を狙い、2パットで凌ぐ」というパターン。つまり「基本的な技術」と「正確なアイアンショット」そして「首尾一貫した戦略」で作戦勝ちした感があるよね。もちろん負けたのはUSGA。

 2位(タイ)のスコアが1アンダーで、4位以下はオーバーパーだったからカイマーだけ別次元のゴルフをしてたってことだけど、4日間「首尾一貫した戦略」を守る精神力がずば抜けていたと思う。


 対照的だったのがフィル・ミケルソン。彼は全米オープンのトロフィーに何度も手を掛けながら掴むことができない(2位が6回?7回?)んだけど、今年の意気込みは特別だっただろう。なぜなら、去年全英オープンに勝ったため、あと全米オープンを獲ればキャリア・グランドスラマーになるんだから。

 グランドスラム。長いゴルフの歴史の中でも、特別中の特別なプレイヤーしか手に入れていない、究極の目標の一つ。ボビー・ジョーンズを入れても6人しか達成していない、まさに伝説に名を残す称号。日本シニアツアーでアナウンサーが無神経に使う「レジェンドたち」とは、正直、難しさの桁が5つぐらい違う(日本シニアツアーを馬鹿にする意図はありません)。

 そんな「生ける伝説」が目の前にぶら下がってるわけだから、まあ平常心でプレーしろというのが無理な話で。つまり彼は試合が始まる前から精神的に穏やかではなかったのだ。その為か、明らかに入れ込み過ぎていた。

 2日目の中継で。5アンダーのカイマーを追ってイーブンパーでスタートした彼は、1番ホールからまるで「優勝争いをしているサンデーバックナイン」のようなプレーをしていたように思う。キャディと相談し、慎重の上にも慎重にクラブを選択し、ピンを果敢に狙ってセカンドショット。

 その結果、2番3番で連続バーディ。しかし、そんな集中力と気合いが4時間、あるいは3日間持つわけないと思っていた。すると案の定というかやっぱりというか、ボギーが出だしてズルズル後退。それも、短いパットを外して3パット、といういつか見たパターン。

 あのフィル・ミケルソンですらこうなのだから、やっぱりゴルフは精神力が大事ってことだよね。そういう意味では松山も息切れした感じだったね。ピンポジションがまだ易しかった予選2日間はどうにかなったけど、3日目以降は明らかに経験不足と精神力不足って印象。

 思うに、「有限である自分の精神力のスタミナ」をいかに4日間(我々なら18ホール)キープするか、あるいはどう配分するかというのが大事なのかなと。中部銀次郎氏の言う「心の中庸を保つ」っていうことにも繋がるんだろうね。


 あと、精神力でいえば矢野東や宮里聖志についてはメジャーやコースの雰囲気に呑まれて自分のゴルフをさせてもらえなかったって感じなのかなあ。あんなコース、日本にないもんね。いや、パブリックの河川敷にはよくあるか。日本プロの次の週って日程もひどいよね。

 谷口は善戦したと思う。でも、インディ500レースに1000ccのエンジンで出場してもやっぱり勝てんよねえ。500yを越えるパー4をアイアンでティショットして2打目はショートアイアン、固いグリーンにピンポイントで落とせる化け物たちに、ティショットドライバー、2打目ユーティリティで立ち向かうわけだし。あのセッティングは残酷な現実だ。


 まあ、谷口より飛ばせない(っていうか比較することすら失礼な)私が学ぶべきこととしては、「できるだけ平常心で」「18ホール一喜一憂せず」「目の前の一打一打を大事に」「ティショットは打てるところへ、2打目はグリーンセンターへ」「ミスしたら深呼吸してボギールートを構築」「アプローチは無理せず」「パットだけは気合を入れて(でも打ちすぎない)」って感じなのかな。陳腐だけど。

 でも、陳腐こそゴルフの本質なんだよ、きっと。

2014/6/20 (1302822hit) 12回めの有馬カンツリー


 一昨日ひさしぶりに練習へ行き、迎えた昨日は有馬カンツリー。I上さんのホーム。K嶋さんと3バッグ。ちなみに練習はサボっているのではなく、左手首の具合がよろしくないからである。以前も書いたと思うが、私の左手首、特に小指側(外側)で使い痛みがして、ちょっと根を詰めて練習したりラウンド後などに鋭い痛みが出るのだ。

 古閑美保を引退に追いやったTFCC損傷と思われるので、できるだけ無理しないようにしている。


 さて有馬カンツリーは今年3回め、今までに11回ラウンドしているコースである。歴史もレイアウトもホスピタリティも一流の名コースをこれだけラウンドできるのもI上さんのお陰である。I上さんいつもありがとうございます。前半アウトの43はナイスラウンドでしたね。鬼門の5番もボギーで凌げたし、9番のパーも素晴らしかったです。







 梅雨の合間で緑が一番美しいコース。アウトスタート。1番でいきなり左へ引っ掛けて大トラブル・・と思ったら木に当たって狙えるところまで出てきてくれた。3オン2パットボギーの静かなスタート。

 しかし緑が美しいイコール芝が元気、イコールラフはちょっとだけ深いがフェアウェイは打ちやすい。そんな理由もあってかアイアンがそこそこ良くてアプローチもそこそこで、前半は久しぶりの30台(1バーディ2ボギー)。

 こんな成績が出た時に気をつけること。それは「慢心」である。

 昼食後、インの2ホール目、11番パー5。フェアウェイの正面にバンカーがあり、230yキャリーで越える。いつもなら手前に刻むんだけど、この日はドライバーが当たっていたし前日の練習でもそこそこいい当たりが出ていたので狙った。その結果。

 体先行、振り遅れの右プッシュスライスで2連続OB。ほんっっとに馬鹿。絵に描いたような間抜け。学習能力のないアホ。

 その後もボギーペースから抜けられず、後半は45(1バーディ6ボギー1クァドループルボギー)。

 おかわりはもう一度イン。ちなみに11番はユーティリティでティショット。K嶋さんには「根性なし」とか言われたけど、ア、アゲンストが強くなってたんだからね!

 そのK嶋さん、「最期のハーフで40以下ならチョコレート」とまた大叩きするよう意地悪で私のやる気が出てくるよう提案してくださった。そんなプレッシャーに敗ける私ではない(はず)。なんとかボギー3つに抑え、再び迎えた、さっきバーディだった18番。ここでボギー以下なら私の勝ち。

 ティショットは完璧。うーん、やっぱり走るようになってラウンド後半も疲れないようになってきたような気がする。体の芯がしゃんとしてるっていうか、下半身の踏ん張りが効くっていうか。

 2打目残り260y打ち下ろし、7アイアンでレイアップ。軽いグラスバンカーに入ったがまあまあ。3打目残り90y打ち上げのグリーンへ。手前に深いバンカーがあるので、オーバー覚悟で50度を持つ。案の定フライヤーしてグリーン奥へ。ここまではまあ戦略通り。

 4打目、グリーン奥からマウンド超え+ダウンヒル+やや奥のピン。しかしライは誂えたようにラフにふわっと浮いている。そう、ここで私は、

「ここからならグリーンに乗せるだけで上出来、2パットでもボギーだし。とりあえず2ピンオーバーでいいから一番安全なエンドランで行こう」

・・・・と考えず、

「ハーフロブをしてくださいといわんばかりの絶好のライ。ここでピンそばに付けてパーなら39。これだけ良いライなら(アプローチが苦手な俺でも)打てるだろ」

 と考えた。そして。



 教訓。己を知れ。

2014/6/21 (1303044hit) なんで誰も文句言わないの?


 ゴルフのベストシーズンは言うまでもなく春と秋。地方によって若干の差はあるだろうけど、一般的に考えれば4月〜6月、そして10月〜11月の5ヶ月だろう。

 秋はさすがに全て埋まっているが、4月は4週に2回。5月は5週に3回。6月は4週に2回。これ、日本ゴルフツアーの試合数である。つまり春のベストシーズンにほぼ2週に1回しか試合を組んでいないのだ。

 数が少ないのは仕方ないとして、なんでこのハイシーズンに試合をしないのか。

 「いやそりゃマスターズもあるし」→日本のプロ何人出てますか?他のメジャーならともかく、日本からマスターズに出ていくのは毎年片手以下の人数なんだから試合ぶつけてもいいじゃん。現にアメリカではWGC開催中に裏トーナメントやってるし。

 「いやハイシーズンはコースも書きいれ時だからなかなか貸してくれない」→いやプロもハイシーズンだから良いパフォーマンスできるんだしギャラリーも見に行こうと思うんでしょ?なんでプロ本人やファンをないがしろにしてコースの都合優先させるの?そんなコースで試合しなければいいじゃん。

 「いや電通様が牛耳ってるから」→新しい世代の、つまり既得権益にとらわれなくてしかも腕がいいプランナーやプロデューサーはたくさんいる。ゴルフ以外の世界には。そういう人にトーナメント運営を全部やってもらい、ツアーをこちら側の手に戻すのだ。アメリカのように。

 「いややくざ様が」→え、もうそういう人との付き合いってしてないはずですよね。


 いや、もっとひどい問題がある。今回呆れたのは、「日本のメジャー」などと恥ずかしい肩書をつけて盛り上げてる「日本プロ」と「日本ゴルフツアー選手権」が中一週間で開催されているという点。これだけオープンウイークがあるにも関わらず。誰がこのスカタンなスケジュールを決めたの?メジャーって言うのなら、それなりのきちんとした日程を組めよと。

 しかもだ。その2回の間に「本物のメジャー」である全米オープンが挟まっているのだ。呆れるよね。つまりJGTOは「日本の似非メジャーに出て、本物のメジャーに出るな」と考えているのだ。あるいは「全米オープンに出たいんだったら日本のメジャーを諦めろ」か。もうアホかと。馬鹿かと。

 どこの世界に月に2回も「メジャー」を開催する国がある?(あったらごめん)。ちなみに去年は日本プロが5月第3週、全米オープンが6月第3週、日本ツアー選手権が同第4週だったからまだましだったのに。プロ、なんで誰も文句言わないの?


 JGTOという組織がいかに視野が狭く、既得権を守りたいクズばかりで、ギャラリーとプレイヤーをないがしろにしてるかという証拠だね。そんなツアー内でやってるんだから、選手もそりゃ良くしようなんて気持ちにならないよなあ。今回ばかりは選手に同情するわ。

 役員とかもう全員辞めたら?でないとしまいに相撲協会みたいになるよ。

2014/6/24 (1303545hit) ウィー(で検索するとゲーム機のwiiが出てくる)


 かつての天才少女がついにメジャーに勝った。



 才能と環境と身体に恵まれ、ゆえに遠回りもし、どん底も味わった。いきなり男子ツアーに出たり、ミスによる何度かの失格、途中棄権、故障など、25歳にしてもう波瀾万丈の人生を歩んできた。

 それを皆が知っているから今回の優勝はやはり感慨深いものがあるよね。昨年の優作の優勝やマルちゃんが初めてアメリカで勝った時のような、「他人事なんだけど素直に感動できる」的な。

 これで彼女からも「重苦しい足かせ」が取れたわけで、今後もどんどん勝ち続けるだろうね。国籍はアメリカだけどルーツは韓国。韓国人はやっぱり根性あるねー。この部分は、今の恵まれた平均的日本人が逆立ちしても勝てない部分だと思う。


 その日本人のなかでひとり気を吐いたのがさくらちゃん。日本人最高位の7位。やっぱり強いね。ショットにも振る舞いにも修羅場をくぐってきた凄みが感じられる。それにメンタルトレーナーの旦那さんがついて、もうまさに「鬼に金棒」だろうね。森田理香子はよそゆきのゴルフになってた感じがした。ショットにいつものようなスピードとキレがないというか。まああのコースで平常心を保てってほうが無理だと思うけど。

 アメリカ組は揃って予選落ち。有村・上原・ダブル宮里ね。1人か2人は残ると思ってたんだけど、みんな色々調子悪いんだろうね。藍ちゃんはパットがパッとしないし、智恵ちゃんは噂によるとプライベートが落ち着かないようだし、上原も調子はいいけどアメリカのコースにまだ跳ね返されてる感じだし、美香ちゃんも一昨年セーフウェイクラシックで優勝した時のいきおいが感じられないしね。みんな頑張ってほしいなあ。


 男子ツアーのあの事件については、また今度。

2014/6/25 (1303796hit) 2ペナ


 日本ツアー選手権は苦労人の竹谷佳孝(34歳)が優勝した。九州ゴルフ専門学校という、ちょっとマイナーな(でも知る人は知る)所を卒業したほぼ無名のプロがいきなり試合に勝つのは珍しい。

 とにかくパットが入りまくってたよね。勝負どころの5m前後が2回に1回ぐらい入ってたんじゃないかな。スイングも派手さはないけど軸がぶれないお手本みたいなものだし。とにかくおめでとう。でも、苦労して優勝した選手って燃え尽き症候群に陥りやすいんだよなあ。



 さて本題は竹谷のことではなく、同スコアでホールアウトしたイ・サンヒのペナルティのことである。11番パー4のグリーン上で、イ・サンヒがパーパットを打ってマークしたあと、マークとカップの間(つまりパットの線)のゴミを拾い、その後2〜3度人差し指の背側でグリーンを押したのだ。TVでは、押さえつけた場所は芝が毛羽立っているように見えた(そして押さえた後その毛羽立ちは消えていた)ので、おそらくスパイクマークを直したのではないか、と私は思った。

 もちろんこの行為は規則16-1により2ペナである。

16-1 a パットの線に触れること
 パットの線には触れてはならない。ただし、次のときを除く。
(i)ルースインペディメントを取り除くとき。ただし、その際何も押さえ付けないこと。
(ii)アドレスの際にクラブを球の前に置くとき。ただし、その際何も押さえ付けないこと。

 放送を見た視聴者から指摘があったらしく、ホールアウト後、競技委員長らによる事情聴取が行われた。下の写真は放送された「問題の場面のリプレイ」を一緒に見て確認するイ・サンヒ。



 イ・サンヒ本人は「手で払っただけで押さえつけてはいない」と証言したが、残念ながらリプレイを見ると100人中100人が「押さえつけている」と判断するレベルだったので、最終的にイ・サンヒはこの裁定を受け入れた。


 さて、今回の裁定について考えるべき点は5つ。

1 「TVの視聴者からの指摘でルール違反が発見されたこと」

2 「その違反を、ラウンド中のイ・サンヒに伝えず、プレーが終わってから伝えたこと」

3 「本当にルール違反だったのかどうか」

4 「本人が違反を認めていないのに、最終的には違反の裁定となったこと」

5 「違反をしたのが日本人ではなかったこと(人種的問題)」



 1について。今回重要なのが「NHKの生中継だったからこそ視聴者からの指摘が運営側に届いた」という点。つまり民放お得意の「都合のいい所だけ切り貼りした録画を流す」放送だと違反が見逃された可能性もあるし、それどころか違反した所を「恣意的にカットする」という可能性すらあった。

 つまり何が言いたいかというと、「(生放送により)視聴者からの指摘が届いたこと」は大変良かったのではないかと。多くのプロにとっても、運営にとっても、視聴者にとっても。

 困るのは「面倒な苦情や指摘を処理しないといけないTV局」と「日常的に違反をしている一部のゴミプロ」だけだろう(今回のイ・サンヒのことを指しているわけではありません。念のため)。


 2について。聞こえてくるところによると、運営側はホールアウトまでに事実確認をし、違反を認識していたらしい。しかし、「イ・サンヒと竹谷が動揺すると考えられた」ため、あえてホールアウト後に本人に伝えたとのこと。賛否両論あるだろうけど、「違反があって、二罰打が付くかもしれない」ということだけでも本人にアナウンスしておいたほうが逆に親切じゃなかったかなと思う。

 3について。これはもう本人がなんと言おうと、その気がなかろうと、誰が見ても間違いなく指で押さえているので疑う余地はないと思われる。

 4について。これだけは残念だった。イ・サンヒもプロゴルファーなら、あの映像を見て、もし自分にその気がなくても「客観的に見て押さえています。罰打を受け入れます」と言って欲しかった。

 逆に、もしどうしても納得がいかない、自分は絶対に違反をしていないと言い切るのなら、罰打を受け入れずそのままアテストを行い、失格になるべきではなかったか。違反はしてない、でも仕方なく裁定を受け入れる、というのはゴルファーとして一番中途半端なんじゃないか、と思うんだけど。

 5について。日本人だろうが韓国人だろうが、タイガーだろうが無名のプロだろうがアマチュアだろうが、ルールは1つ。守るべきルールを守れないならゴルファー失格。


 と思うんだけど、あんまり正論吐いてると「ほなお前はどうやねん?」と逆に切り返される(ずっと昔、空振りをカウントしなかったりした事とかあるし)ので

今日はこれぐらいで勘弁しといたろ。

2014/6/27 (1304237hit) 練習しないとダメよ


 昨日はホームコースきさいちCCで仲間内の月例競技。こういう競技、私のように中途半端なヘタクソの場合、ホームで開催するとえてして悪くなるもので。

 っていうか、この1週間クラブ握らなかったんだよね。仕事がそこそこ忙しくて。当日の朝も球を打たずにいきなりぶっつけ本番。そりゃあそんなやる気のない野郎にゴルフの女神は微笑まない。最近●●●に夢中のK藤くんのことを悪く言えない。

 2番ホールパー3でいきなり左引っ掛けOB。月例だからと肩に力を入れず、いつものように花道狙いでいくべきだった。トリプルボギー。

 その後もアイアンが全然当たらず、トップしたりトップしたりダフったりトップしたりしながら前半は結局7オーバー。こういうのを「自業自得」という。っていうか、フェアウェイからのアイアンで素振りしても芝を擦らないし、実際に球がえらく下の方にあるような気がする(分かるかな?)し、打ってみたらとんでもなく先の方に当たるし。え、ただ球から離れすぎてるだけ?そうかなあ。

 後半も全てにおいてぴりっとせず、バーディパットはことごとく入らず、バンカーからは1発で出ず、後半も6オーバー。いつもどおりの85。ダメなゴルフですな。というわけで。



 ちなみに今回新しいアプリを使ってみた。ゴルフネットワークのスコア管理アプリ。



 家のPCではなくクラウドPCにデータが蓄積されていつでも分析(←好きやのーヘタなくせに)できるので、ラウンドデータがある程度増えてきたらまた紹介します。

 っていうかやっぱり練習しないとね。



進む
次の日記へ