日記56

2004年1月16日〜31日

  2004/1/16(75562hit) 4時間弱のラウンド

12/18・きさいちCC・梅松(Aグリーン)・晴時々曇り
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out total
par 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 71
score 5 5 5 5 3 4 3 5 5 40 5 3 5 6 4 4 4 7 5 43 83
topics *1 *2 *3 *4       *5     *6   *7     *8     *9    
putt 2 2 2 2 1 2 1 3 2 17 3 2 2 2 2 3 2 2 2 20 37

*1・・・1.5mのパットを外す。トホホ度3

*2・・・2mのパットを外す。
トホホ度2

*3・・・アイアンが飛びすぎ、さらにグリーン奥からチャックリ。3打目も寄せられず。
トホホ度5

*4・・・2mのパットを外す。トホホ度3

*5・・・エッジから12mを3パット。トホホ度3


*6・・・8mを3パット。トホホ度4

*7・・・バンカーから1.5mに付けるも入らず。
トホホ度4

*8・・・12mを3パット。トホホ度3

*9・・・2.5mが入らずボギー。トホホ度1


項目 今回 推移 2004年平均
アベレージスコア
Scoring average
1バーディ
9ボギー
2ダボ
83
(+12)
85.5
(+13.5)
平均パット数
Putting average
2.1
(37)
2.028
(36.5)
バーディー奪取率(%)
Birdie average
5.6
(1/18)
5.6
(1/18)
パーセーブ率(%)
Par saving average
38.9
(7/18)
36.1
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
88.9
(16/18)
80.6
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
50.0
(9/18)
38.9
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
88.9
(16/18)
86.1
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
85.7
(12/14)
75.0
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
222.9 215.8
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
25.0
(2/8)
33.3
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
82.1 75.0
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
100 72.7
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
79.2 78.0
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
75.0 67.6


 冬は寒い(当たり前である)。寒いとラウンドが辛い(と思う人が多い)。ラウンドが辛いとエントリーが少ない(高齢者も多いしね)。エントリーが少ないとコースは暇になる(当然である)。暇になるとゆっくりラウンドできる(前も後ろも人がいなかった)。ゆっくりラウンドできると楽しい(練習も出来るし)。楽しいと心うきうき(東京ブギウギ)。すべてがFになる(昨日読んだ)。

 とは言え、この日はA級の防寒仕様(ブレスサーモ・カシミア・冬用ズボン・腹巻き・毛糸のぱんつ・ポケットに使い捨てカイロ。S級になると、これにウインドブレーカー・使い捨てカイロx2が加わる)がオーバースペックに感じられるほど穏やかな1日であった。後半、日が照ってくると暑く感じられるほどであった。

 そして久々に○と2バッグ。余計な気合も入らず、肩に力も入らず、のんびりリラックスしてラウンドすることができた(○はどう思っているか判らないが)。それでもラウンド時間は3時間50分程度。あと1ラウンドぐらいできそう。できないけど。

 で、内容のほうはドライバーが久々の絶好調。後半、左足首(2年前に故障し、それ以前にも2度骨折しているのだ。しかもそれは、2度ともオートバイの事故である。若気の至りというヤツである)の調子が悪く(寒くなると出てくるのだ)、上がり3ホールはどスライスしたがそれまではほぼ完璧。こんなことは半年に1度である。

 フェアウェイウッド、アイアンもまずまず。スウィングの細かいチェックをせず、リズムだけを考えて振っているのが良いようだ。距離の欲も冬は出ないし。ただ、アイアンの距離感がいまいちで、グリーンオーバーしたり手前のエッジで止まったりすることも多かった。

 しかし問題はパターである。エッジやグリーン回りからパターを多用したせいもあるが、どうもイメージが悪い。距離感も方向性もイマイチで、1m〜3mのパットを10回中8回外す。こんなにパットが下手な野郎はグリーンの角に頭をぶつけて死んでしまえ!っていうか、やっぱり練習しないとだめです(どうせまた言うだけだけど)。

 アプローチも、してはいけないミス(ピンフラッグが手の届きそうなところにあるのにグリーンにさえ乗らない)が3回ほどあったし。

 でも、まあ、いいかぁ。

本日の体重・・・67.3kg(昨日はおやつを我慢した)

  2004/1/17(75878hit) 自分へのプレゼント


 今日は雪が舞い、うっすらと積もっているここ大阪からの書き込みです。今日ラウンドしている人は寒いだろうなぁ。

 さて、先日不覚にも41歳の誕生日を迎えてしまい、努力の甲斐なく本厄に突入した編者であるが、今年はそんな可哀想な自分に対してプレゼントを贈る事にした。それは、キャロウェイの福袋。

 ゴルフダイジェスト・オンラインのショップで発見し、100名限定という言葉に釣られ、ついつい「注文」のボタンをクリックしてしまったのが昨年末。そしてつい先日、それは届いた。


袋ではなく、単なるダンボールの箱だった

 結構な大きさのダンボールが2つ。・・・・ん?2つぅ??

 注文書を見ると、確かに「2個」と書いてある。誕生日が近いから、ゴルフダイジェストが気を利かせて2つ贈ってくれた・・・訳ではもちろんない。しっかり請求も2つぶんだ。当たり前だ。っていうか、もし良さげな物があり、○が欲しがったら自分だけ使うわけにはいかない(優しいのではない。恐いのだ)ので、最初から2つ注文したのであった。でも冷静に考えれば、かなりのアホである。

 いや、そもそも私は福袋なんて生まれてこの方買ったことがないのだ。サイズやセンスが合わなかったらそれこそ無駄になるし、欲しいものが入っているとは限らないし。しかし、今やネットで何でも出来る時代である。不要なものや重複したものはオークションで売っぱらってしまえば良いのである。

 わたしは初体験に胸を高鳴らせ、箱を開けた。(続く)
 

本日の体重・・・67.9kg(このあたりで食い止めねば)

  2004/1/18(76061hit) 自分へのプレゼント(2)


 さて、福袋ならぬ福箱(←全然ありがたそうじゃない)である。その中には、商品が3つづつ納められていた。


2つの箱の中身は、ほとんど同じだった・・・

 まず最も大きく、目に付くのが左端のソフトブリーフケースであろう(写真左)。そう、ボストンバッグでもダッフルバッグでもなく、書類やコンピュータを入れるカバンである。定価は14,000円。通勤したり出張したりする人にとっては重宝しそうだが、私は自営業である・・・・しかも2個あるのだ!どうすんねん、俺。


小物収納スペースも多く、使い勝手は良さそうだが・・・


 写真の真ん中はアイアンカバー。定価3,500円。想像以上に分厚い素材で、高級感もある。良さそうな商品だが、私はごるふバッグに特殊なアイアンケースを使用しているので使う必要がないし、○は既にウエサコのアイアンカバーを持っている・・・使う必要ないじゃん!

 そしてお馴染みのキャップ。キャロウェイのHPで調べてみたら、黒が「Crunch」でネイビーが「Low Pro」という名前のものであった。定価は3、200円ぐらい。2つとも持っていないタイプでよかった。まあ、キャップは集めているというか必要以上に持っているというかたくさんあっても困る訳ではないというか実はキャロウェイのキャップだけで10個ほど持っているのだが、私の頭は1つしかないのでこれ以上増えても仕方がないような気もする。

 で、結論としては10,000円の福袋に20,000円程の商品が入っていたのだが、1つで十分だったぞ、と。2つも買った私はアホだぞ、と。

 という訳でダッフルバッグを1つ、とりあえずオークションに出そうと思ったのであるが、最近、Yahooのオークションに出品する為には月280円の会費を支払わなければいけないことが判明。えぇーい、めんどくせー!

 教訓。買い物は、必要な物を必要なだけ買いましょう。トホホ。
 

本日の体重・・・67.8kg(64kg台だった頃が懐かしい)

  2004/1/19(76247hit) 偏見


 以前にも書いたが、私も○も結構本を読むのが好きである。週刊新潮や日経パソコン、ゴルフダイジェストなどの雑誌や定期刊行誌から、マンガのコミックス、中間小説、SF、ミステリなど、2人とも結構手当たり次第に読む。

 その中でも、最近ミステリを好んで読んでいる。いわゆる、「新本格」と呼ばれるジャンルがお気に入りである。綾辻行人、有栖川有栖、東野圭吾森博嗣などはその魅力的なキャラクターに感情移入しやすいという点で読みやすく、ほとんどの著書を揃えている(その多くは文庫だが)。まあ、綾辻行人は相当マニアックだし、森博嗣も相当な変人ぶりが文章に表れている(褒めているのである、念のため)ので万人受けはしないと思うが。

 で、その流れを汲む(と思われる)作家に、北森鴻氏がいる。氏の作品に、異端の考古学者・蓮丈那智というキャラクターを主人公とした作品群があるのだが、そのうちの1つ、「凶笑面」という短編集で、ごるふに対するとんでもない偏見を発見した。

 もちろん正確にはその作品の中の登場人物のセリフであるから、氏が実際にそう思っているかどうかはわからない。しかし、そのセリフ回しや書き方から言って、氏の本音が垣間見えるようである。そう、ごるふをしない、そして毛嫌いしている人の本音である。

 では、そのシーンをここへ転載してみよう。蓮丈那智の助手・内藤と、古墳の調査を依頼した男との会話である。

 「そういえば、駅の裏手の山を切り開いて、かなり大きなゴルフ場があったね」

 「おや、内藤先生も嗜まれるのですか」

 「まさか。貧乏研究室の助手にそんな趣味は似合わない」

 (中略)

 ゴルフ場では芝生を維持するためにかなり強い農薬を使用する。芝生から流れ出る農薬入りの排水を最初は近くの河川に垂れ流しをしていたのだが、住民からの苦情が出始めると、今度はひそかに汚水槽にため込み、それをまとめて不法投棄しているのだという。

 「どうせ、農薬も使用許可が認められないような種類のものを使っているのだろうねえ」

 「そんな場所でゴルフをして、ゴルファーには悪い影響がないのでしょうか」

 「ないはずがないさ。気化した有毒成分を常に吸うことになる。濃度の薄い毒ガス室にいるようなものだもの」


 
 以上、北森鴻著「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI」(新潮文庫)中の「双死神」より抜粋。

 これ、どう思います?みなさん。
 

本日の体重・・・67.1kg(いい感じだ)

  2004/1/20(76586hit) 偏見(2)


 まずは業務連絡から。

 おなじみ、ゴルフ「80を切る!」日記の高野さんが、ご自身のウェブで「Tips ベスト10の投票 」を依頼されています。今まで高野さんのウェブで多くのTipsを教わった貴方、そう、貴方こそこのベスト10に投票する人なのです。10個なくても良いそうなので、自分のお気に入りだけ投票することも可能です。どうかご協力をお願いいたします。


 では本題。昨日の小説内のセリフを振り返ってみよう。

 「そういえば、駅の裏手の山を切り開いて、かなり大きなゴルフ場があったね」

 「おや、内藤先生も嗜まれるのですか」

 「まさか。貧乏研究室の助手にそんな趣味は似合わない」


 問題は、最後の内藤助手のセリフである。最初の「まさか。」には、躍起になって否定しようとする意識が垣間見える。単に否定するだけなら「いいえ。」で十分だからである。

 なぜ、これほどまでに必死に否定するのか。その答えはすぐ後の「貧乏研究室の助手に」というセリフで判るように、「ごるふは金持ちのするスポーツ」という先入観を内藤先生が持っているからである。

 では、内藤先生は貧乏であることだけが理由で、必死に否定したのか。わたしは、次の「そんな趣味は似合わない」「そんな」の部分に必死になる理由が隠されているような気がしてならないのだ。もちろんこれは私見だが、後に続く否定的なコメント(農薬どうこう、ガス室どうこう)から推測すると、内藤先生は

 「まさか。貧乏研究室の助手に、ごるふみたいなお金もかかるしスマートでもないし格好良くもないし環境を破壊するようなそしてただ球を打つだけのアホらしい簡単なジジ臭い趣味は似合うわけないでしょう。私は仮にも大学の先生ですよあなた。脂ぎった中小企業の社長や企業が接待のためにゴマをするための道具であるそんなスポーツに興味がおありとお思いか?心外だよ君。私をそんな程度の低い人間と一緒にされちゃあ困るよ

 と言いたかったような気がする(これこそ偏見以外の何者でもない、という意見もあるが)。
 

本日の体重・・・67.6kg(いやな感じだ)

  2004/1/21(76863hit) 偏見(3)


 昨日の日記を読み返してみると、偏見に対して偏見で答えるというまるでお前のかあちゃんデベソ的低次元のくだらない内容であったと我ながら自分の知能指数の低さに呆れる訳であるが、それは今日のアカデミックで論理的で具体的で理路整然とした論評の為の大いなる序章に過ぎないと言う事がもうすぐ明らかになるであろうって本当にわかりにくい文章ですいません。

 っていうか、以下の文章をもう一度読んでいただきたい。一昨日に載せたとおり、北森鴻著「凶笑面・蓮丈那智フィールドファイルI」(新潮文庫)中の「双死神」よりの抜粋である。


ゴルフ場では芝生を維持するためにかなり強い農薬(1)を使用する。
芝生から流れ出る農薬入りの排水を最初は近くの河川に垂れ流し
していたのだが、住民からの苦情が出始めると、今度はひそかに
汚水槽にため込み、それをまとめて不法投棄しているのだという。

(下線及び注釈番号は編者)


 ごるふ擁護派の私としては、この文章の真偽を是非とも探らねばならない。色々と突っ込みどころはあるが、まずは(1)の農薬について調べてみた。農薬の定義とは何か。「農薬取締法」では、第1条の2に以下のように規定されている。


 この法律において「農薬」とは、農作物(樹木及び農林産物を含む。
以下「農作物等」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の
動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる
殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した
資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)
及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、
発芽抑制剤その他の薬剤をいう。

 2  前項の防除のために利用される天敵は、この法律の適用については、
これを農薬とみなす。



 ・・・・・・・・まあ、簡単に言えば害虫を殺す殺虫剤、ばい菌やウイルスを殺す殺菌剤、そして雑草を殺す除草剤の3つが農薬である、と考えれば良い。

 そして、ここで私の疑問。


 1、ごるふ場では実際にはどういう農薬が使われているのか?
「かなり強い農薬」を使用するとの事だが、何に比べて
「強い」農薬なのか?また、その農薬とは上の3つのうち何なのか?


 2、ごるふ場で使われた農薬は、どういうルートで排出されるのか?
そしてその廃液は、地域の河川を汚染しているのか?



 とは言え全く素人の私にとってこの問題は難しすぎる。色々とネット上を徘徊し、関東のごるふ銀座である千葉県のウェブページ内の環境生活部水質保全課「平成14年度ごるふ場使用農薬に係る水質調査結果について」というそのものずばりのデータを発見した。詳しくはここを参照していただくとして、調査結果をここに紹介してみよう。



調査時に調整池から場外に排水されていたのは65ごるふ場、このうち
34ごるふ場において
農薬成分が検出され、検体数では延べ1151検体
のうち46検体で検出されたが、環境省が定める暫定指針値を超過した
検体はなかった
。(中略)

 なお、調査時に調整池から場外に排水されていなかった31ごるふ場に
ついては、参考として場内の調整池で採水し調査したが、全ての
検体とも暫定指針値を下回っていた


(下線は編者)

 いかがであろうか。65のごるふ場のうち、31、即ち約半数のごるふ場から出る排水からは農薬が全く検知されていないのだ。残りの半数も、指針値以下、つまり法律で定められた範囲内におさまっているという事である。

 これで、「ごるふ場では農薬を無茶苦茶に使っていて、それが近隣の河川を汚染している」というアンチ・ごるふ派の非難は的外れであると言う事は証明された。

 また、上の文章に「調整池」という用語が出てくるが、これはごるふ場から出る排水を一時溜めておき、その後ごるふ場外に排水するためのものらしい。これは私の疑問の2番に対する答えになるだろう。

 もちろん、ごるふ場は山奥の人里離れた場所に立地する場合が多く、さらに広い敷地を持っているわけだから、不法投棄や法律違反をだまってしているごるふ場が無いとは言い切れない。しかし、そんなこと(犯罪を犯すことが出来る環境にあれば必ず犯罪を犯す)を言い出したら日本国民全員が犯罪者である。従って、ここでは公になっているデータだけを元にして話を進めていく。

 さて、長くなってしまったので今日はこのぐらいにしよう。金曜日の日記では、具体的にごるふ場で使われる農薬について触れてみたい。

(こういう話題に興味のない方には全く面白くない話が続くが、どうかご容赦いただきたい。ごるふぁーにとっての聖地であるごるふ場が一方的に「犯罪者扱い」され、「毒ガス室」扱いされた落とし前をきっちりつけるつもりである)

本日の体重・・・68.1kg(すごくいやな感じだ)

  2004/1/23(77392hit) 偏見(4)


 読者がどんどん離れて行っているのが目に見えるようである。しかし乗りかかった船である(泥の船かもしれないけど)。とりあえずたぬきどんは沖へ向かって漕いでいくのであった。

 本題に入る前に、「ひょっとして、農薬が出ていないデータを探し出し、それを紹介しているだけではないか?他の県では農薬が出ているのでは?」という疑い深い人の為に、名古屋市のデータのリンクも紹介しておこう。ここのデータでは、全ての農薬について検出限界以下という結果が出ている。


 さて、「ごるふ場でどんな農薬が使われているのか?」であるが、昨日紹介した千葉県の環境生活部水質保全課のページに、実際に排水口で調べた薬品の一覧表があったので、そこから薬品だけ抜粋して調べてみた。まずは殺虫剤から。

農薬成分 検体数 検出数 どんな薬剤か マウス♂での
LD
50(経口)
(*1)
殺虫剤 アセフェート 4 0 有機リン系の殺虫剤。野菜等の殺虫に使われる。商品名オルトラン。 58.7mg/kg
イソキサチオン 63 0 有機リン系の劇物(*2)。商品名カルホス。土壌中の半減期(*3)は9-15日と極めて分解されやすい。 112mg/kg
イソフェンホス 3 0 有機リン系の毒物(*2)。林業苗木、芝、サトウキビなどの土壌害虫の防除に使用 137mg/kg
エトフェンプロックス 3 0 有機リン系。ツマグロヨコバイやウンカ等の防除に使用。庭木、水稲、シロアリ駆除などにも使われる。
クロルピリホス 48 1 有機リン系の劇物。多くの昆虫に有効。建材によるシックハウス症候群などの原因になることも。現在、使用が制限されつつある。 102mg/kg
ダイアジノン 65 5 有機リン系の劇物。ご存知バルサンの成分である。土壌害虫の駆除剤として、一般用にも広く販売されている。 177mg/kg
チオジカルブ 49 0 カーバメート系の劇物。果樹や茶のハマキムシ類やシンクイムシ類の防除に使用
トリクロルホン(DEP) 2 0 有機リン系の劇物。商品名ディプテレックス。農作物の害虫防除、公園の樹木や街路樹の害虫防除、蝿や蚊などの衛生害虫駆除に使用。
610mg/kg
ピリダフェンチオン 2 0 稲、野菜、果実の害虫防除に使用。
458.7mg/kg
フェニトロチオン(MEP) 65 0 有機リン系。商品名スミチオン。穀類や果樹・米・野菜・森林の穿孔性・食害性・吸汁性昆虫などの広範囲の害虫に有効。哺乳動物に対するフェニトロチオンの急性毒性は低いと考えられる 1030mg/kg
参考 合成ピレスロイド剤
 (ペルメトリン)
キンチョールなどに含まれる
殺虫剤
574mg/kg

 ピンクの部分は上記のページから引用。緑の部分は編者調べ。
京浜河川事務所のホームページ
「薬・毒物中毒救急マニュアル」(医薬ジャーナル社)
「環境汚染問題」ホームページ
等を参考にさせていただきました。


*1 
LD50・・・その動物に投与して、50%が死亡する量。即ち、この数字が小さければ
小さいほど猛毒である
といえる。

*2 
劇物と毒物・・・「毒物」とは、ごく微量でも飲み込んだり吸いこんだり皮膚に触れたり
すると生命に危険をもたらすような作用をもつ物質の事。
「劇物」は、それよりも毒性はやや劣るものの、注意しないと危険なもの。
劇物・毒物は勝手に捨てることが出来ず、産業廃棄物として処理せねばならない。

*3 
半減期・・・物質が土中で分解・変成し、元の量の半分に減るまでの時間。
当然短ければ短いほど分解されやすく、安全な農薬といえる。



 まあ細かいことはどうでもいいのだが、こうして調べてみた限り「ごるふ場に限って使われるかなり強い農薬」というのは見当たらない。LD50から考えて比較的毒性が強いと思われるアセフェートでさえ、果物等にも使われているし、オルトラン現にみかんから残留農薬として検出されたこともあるぐらいである。一方、ごるふ場の排水からは検出無し。農業の方が問題ではないのか?

(実際、今回の件を調べるにあたり、比較のために農家や農地でどのような農薬がどの程度使われ、それらの河川や近隣への汚染はどの程度なのか調べようとしたのだが、そういうデータは全くと言ってよいほど表に出ていないのだ。これはどういう事を意味しているのか。農薬で大儲けの薬品会社、甘い汁を吸う農協、農協の言い成りに農薬を使う農家(全てとは言わないが)という図式を考えたとき、なぜデータが公表されていないのかという理由はおのずと見えてくるような気がする。詳しくは書かないけど)

 さて、考察を続けよう。現在、使用が制限されつつあるというクロルピリホス。シックハウス症候群の原因になるぐらいだから、吸入毒性があるのだ。しかし、考えてみてほしい。野外の、しかも1日でたった4-5時間、月に何度かしか行かないごるふ場で吸入するクロルピリホスの摂取量と、家具や建材に使われ、1日12時間以上ほぼ毎日吸入し続ける、密室内に充満したそれの摂取量と、総量は果たしてどちらが多いだろうか?答えは明らかであろう。そう、極論を言えば、質の悪い住宅の方がごるふ場よりも確実に人体に悪影響を及ぼすのである。

 同じことがダイアジノンにも言える。上の表に書いたとおり、これはバルサンの成分である。ご存知、家の中にいるゴキブリやノミ、ダニを殺虫する、家庭用の殺虫剤である。直接吸わないとはいえ、密室でダイアジノンを散布し、数時間後にその中へ入っていくのだ。対するごるふ場は屋外である。どちらが毒ガス室なのか?北森鴻氏に答えていただきたいものである。

 まだまだ続く。ごめんなさい。

本日の体重・・・67.6kg(ずっと現状維持だ)

  2004/1/24(77677hit) 偏見(5)


 まあ、少なくとも資料的価値はあるだろう、と自分で自分を誤魔化しつつ続ける。よく言われます、お前は意固地だって。このマメさがごるふ以外に発揮されれば、違う人生もあっただろうなあ。

 また、これを調べているうちに、芝の病気に対するページを発見した。面白いので(いや、実際には面白くないかもしれない)ここに紹介しておこう。芝生病害アトラスというページである。

 さらに、兵庫県の「ごるふ場から出る排水は安全ですよ」データも見つけた。兵庫県小野市の生活環境課がまとめたデータである。どうだ!(→もう意地以外のなにものでもない)

 今日は殺菌剤について。

農薬成分 検体数 検出数 どんな薬剤か ラット♂での
LD50(経口)
(*1)
殺菌剤 アゾキシストロビン 52 6 食用きのこから発見された天然生理活性物質(ストロビルリン類)に由来する殺菌剤。人畜に対し毒性が低い(普通物)。果実等に使用。 >5000mg/kg
(不明)
イソプロチオラン 17 0 米(いもち病)・麦・果物などにも使われる。空中散布等でも使用。普通物。 1190mg/kg
イプロジオン 17 0 果樹や野菜にも使用。普通物。 >5000mg/kg
イミノクタジン酢酸塩 4 0 果樹に多く使用。普通物。
エトリジアゾール(エクロメゾール) 0 0 普通物。 >1028mg/kg
有機銅
(商品名オキシンドー)
1 0 果樹、野菜、花卉、芝草などの糸状菌病、及び細菌防除に広く使用。かつてごるふ場からの流出で近隣の養殖魚を死滅させたことがある。
キャプタン 0 0 果樹、野菜、花など広範囲の病害駆除に使用される。 9000mg/kg
クロロタロニル(TPN) 48 0 広範囲の抗菌作用があり、園芸作物や、芝草の防除に使用。 >15000mg/kg
クロロネブ 5 0 芝の雪腐病などに効果 >11000mg/kg
チウラム(チラム) 49 0 種子消毒、茎葉散布剤として単独で、あるいは他剤と混合し使用。分解が早いため環境中での寿命は短い。
トルクロホスメチル
(商品名グランサー)
53 2 多くの果実、野菜に使用されている。極めて弱いが環境ホルモン作用がある事が判明した。 >5000mg/kg
フルトラニル 65 9 稲の紋枯病等に使用。水田からの流出も問題になっている環境ホルモン作用あり >10000mg/kg
プロピコナゾール 4 0 麦などに使用。子のう菌類、担子菌類、糸状菌に特に効果がある。芝の葉枯病などに使用。
ペンシクロン 64 16 稲の紋枯病、野菜の苗立枯病などに効果 >5000mg/kg
ホセチル 51 0 有機リン系の殺菌剤として、果樹、野菜のべと病やジャガイモの疫病に効果 5,000〜11,250mg/kg
ポリカーバメート 49 0 果樹、野菜の疫病に効果あり。
メタラキシル 17 0 芝生の疫病及びジャガイモ・ショウガ・ミョウガ等に利用されている。 669mg/kg
メプロニル 64 0 稲の紋枯病、麦や芝のさび病、ジャガイモの黒あざ病、梨やリンゴの赤星病、野菜の苗立枯病の予防などに効果 10000mg/kg
参考 エタノール
 (アルコール)
酒に入っている、飲むこともできるアルコール。殺菌作用ももちろんある。 500mg/kg
(ヒトの最小致死量)

ピンクの部分は上記のページから引用。緑の部分は編者調べ。

京浜河川事務所のホームページ
「薬・毒物中毒救急マニュアル」(医薬ジャーナル社)、
「環境汚染問題」ホームページ
京大農薬ゼミ
化学物質データベース
等を参考にさせていただきました。


*1 
LD50・・・1/23の日記を参照。殺菌剤は何故かマウスではなく
ラットであることが多い。カッコ内はラット以外の動物のLD50

*2 
普通物・・・「劇物」でも「毒物」でもない、比較的安全な化学物質。
一般的な指標は以下の通りである。

区分 LD50
劇物 <30mg/kg
毒物 30-300mg/kg
普通物 >300mg/kg

こちらを参照させていただきました。なお、ここを見れば、
短時間の接触だけに限れば農薬はそれほど危険な化学物質ではない
と言う事がはっきり判ります。農薬が恐いのは、長期間持続して暴露
されたり、大量に吸入したり、食品などから少しづつ体内に蓄積された
場合であると理解できるでしょう。

 まず言えることは、今日紹介した殺菌剤は、昨日の殺虫剤に比べて安全性が高いということであろう。劇物、毒物がほとんどなく、上に挙げた全てが普通物である(普通物については表の注釈2を参照)。LD50はそのほとんどが数千から数万ミリグラムの単位で、つまり、(極めて大雑把だが)人間に換算すると60kgの人が60g〜600g接種しないと死なない物質である、という事である。

 対して、参考までに挙げた飲料用のアルコール(エタノール)は30gで死亡する可能性があるのだ。食塩だって、一気に100g食べれば死ぬ可能性がある。

 アルコールや食塩と、環境を汚染する農薬を並列に比べることは無論無理がある。しかし、このLD50で示される急性毒性に限って言えば、それほど過剰に恐れるほどの物質は使われていない、ということが言えるだろう。

 もちろん化学物質の毒性は急性毒性だけではない。慢性毒性、発癌性、催奇形性、環境に対する影響、環境ホルモン様作用と色々ある。しかし、ごるふぁーがごるふ場内で農薬と接触する状況を考えた場合、この急性毒性の観点からアプローチするのが最も合理的であろう。それに、上記の全ての毒性を調べだすときりがないのである。もう堪忍してほしいのである。

 ただし、オキシン胴やトルクロホスメチル、フルトラニルのように、明らかに環境を汚染するとわかっている(或いは過去に問題になった)殺菌剤に関しては、極力使用を控えていただきたいと思う(実際には、トルクロホスメチルの環境ホルモン作用は極めて小さいので、それほど恐れる必要はないのだが)。

 ごるふ場で使用する農薬に関する法規制が整備されだしたのは今から15年ほど前に過ぎない。それまでの、1950年台後半からの第一次ごるふブーム、高度成長期、70年台の第二次ごるふブーム、80年台中盤からのバブル景気で多段ロケットのように増えたごるふ場では、恐らく環境のことを全く考えずに農薬を使用していたのだろう。そういう過去は真摯に受け止めなければならない。

 しかし、現在では(少なくとも公表されているデータで考えれば、という注釈は必要だが)ごるふ場からの廃液についてはほぼ心配ないレベルまで落ち着いてきていると言えるだろう。明日の除草剤でもそういう結果が出ることを祈りたい。

 薬品を調べるのが精一杯で、考察が尻切れトンボだなあ。まあ、詰めが甘いのは今に始まったわけではないが。

本日の体重・・・68.0kg(体重管理も詰めが甘い)

  2004/1/25(77867hit) 偏見(6)


 やっと発見した。農地とごるふ場の農薬使用の比較表だ。エコケミストリー研究所という所が詳しく研究していて、このページで調べれば一目瞭然である。

 一番下の「検索開始」ボタンをクリックし、次に「全国」(或いは貴方の住んでいる地域)をクリックすると、「排出/使用リスクスコアおよび排出/使用量と排出/使用密度」というページが現れる(フレーム内のページなのでここから直接のリンクは避けています)。そのページの下から2番目、「各農薬の使用場所別使用量と使用密度」の直下のリンク、全国での農薬の使用量・使用密度(pdfファイル)が、私が捜し求めていたデータである。

 いくつか例に挙げよう。一昨日紹介した殺虫剤のダイアジノン。調査したごるふ場の全てで使用され、そのうち5つのごるふ場で検出されたこの農薬、全国ではどれくらい、そしてどういう割合で使用されているのか?

 昨日調べた殺菌剤についても比較したかったが、この比較表には載っていなかった。よって、今日紹介する除草剤、シマジンについて比較した。ごるふ場からの検出数が最も多い(47検体のうち4検体)除草剤である。

 また、公平を期すため、農地よりごるふ場で多く使われている唯一の農薬(除草剤)、ハロスルフロンメチルについても比較のため記することにしよう。なお、非農耕地とは公園や森林などと思われる。

「全国での農薬の使用量・使用密度」から抜粋
農薬名 農地 ごるふ場 家庭園芸 非農耕地 総量
(kg)
ダイアジノン 47,000
(90%)
5,100
(9.8%)
0.12
(0%)
180
(0.2%)
約52,280
(100%)
シマジン 3,900
(70%)
160
(3%)
1,000
(18%)
540
(9%)
5,600
(100%)
ハロスル
フロンメチル
18
(0.2%)
9,400
(95.7%)
0
(0%)
400
(4%)
9,818
(100%)
(単位はkg ・ カッコ内は総量に占める割合)

 如何であろうか。これを見ると、ごるふ場で使われている農薬が如何に少ないかという事が如実に判るであろう。シマジンに至っては、全国の家庭で使われる6分の1しかごるふ場で使用されていないのだ。

 また、ここには書かなかったが、他のほとんどの農薬に関しても、ごるふ場で使用される農薬は農地での使用料より一桁か二桁少ないのである。

 もちろん農地の面積とごるふ場の面積は全然違うわけだから、使用料が少なくて当然とも言える。しかし、裏を返せばそれだけ大量の農薬が日本中の農地にばら撒かれているのだ。それを無視して、「ごるふ場は農薬漬けだ!」と叫ぶのはまさに感情的泡沫的愚の骨頂的意見であろう。

 唯一、ごるふ場での使用量が農地のそれを上回ったハロスルフロンメチルでさえ、総使用量は日本国内で9400kgである。全国、約2400のごるふ場の数で割ると約4kg。そして、日本のごるふ場の平均面積は約70ha(ヘクタール)。この事から、1ha当たりたった57グラムしか撒かれていないことになる。

 1ヘクタールは100m四方の面積である(忘れていたのでネットで調べたから確かだ)。そう、100メートル四方にたった57グラムのだ。ちなみに、57gとは洗濯用洗剤の軽量スプーンたった2杯分である。さらに1m四方に換算すると、わずか5.7mgである。鼻くそ以下の量である。どこが毒ガス室だ!

 前置きが長くなってしまったが、つまりはそう言う事である。またこれ以外にも、有害化学物質削減ネットワークのウェブページなどで、興味深いデータがたくさん取り上げられているので、興味がある方は是非ご一読いただきたい。

 もうこれ以上深入りするのは危険である。頭のどこかで危険信号が発せられ、赤い回転灯が点灯しだした。警告ブザーもけたたましい音で鳴り出している。ここはエコロジーのページではないのだ。あまり真面目なことを書きすぎると自我が崩壊する恐れがあるので、とりあえず今日でこの話題は無理やり終結させることにしよう。

 さて、するべき仕事を済まそう。最終日は恐ろしい(というイメージのある)除草剤についてのまとめである。

農薬成分 検体数 検出数 どんな薬剤か ラット♂での
LD50(経口)
(*1)
除草剤 アシュラム 65 2 アニリン系除草剤。畑作物、公園などの除草に広く使用。発癌性の疑いがあるらしい。
ジチオピル 6 0 主に芝生に使用されており、畑地一年生雑草などに効果。土壌中半減期17〜61日。
シデュロン 2 0 アニリン系除草剤。 >7500mg/kg
シマジン(CAT) 47 4 野菜、果樹、芝生に用いられる。安定性が高い分残留性も高い。普通物。 971mg/kg
テルブカルブ(MBPMC) 2 0 特にメヒシバなどの雑草に効果のある芝生用除草剤。普通物。滋賀県では使用禁止。分解性が低い。 34600mg/kg
トリクロピル 17 0 フェノキシ系除草剤。植物ホルモン作用を示す。毒性は比較的低い。芝生、公園などに広く使用され、一年生および多年生雑草に効果がある。土壌中半減期46日。 713mg/kg
ナプロパミド 2 0 アニリン系除草剤。主に芝生の一年生雑草の防除に使用。毒性は低い。 >7000mg/kg
ハロスルフロンメチル 6 0 蛋白質合成に係わる酵素を不活化し、雑草を枯死させる。
ピリブチカルブ 51 0 主に芝生に使用されており、イネ科の一年生雑草などに効果。蛋白質合成形および脂質合成系を阻害。 >4000mg/kg
ブタミホス 1 0 有機リン系。野菜や芝などに使用され、畑地一年生雑草の防除に効果がある。 822mg/kg
(マウス♂)
フラザスルフロン 3 0 蛋白合成を阻害。 >5000mg/kg
プロピサミド 1 0 アニリン系。芝やレタス用の除草剤で、イネ科及び広葉の一年生雑草に高い除草効果。動物実験で発癌性あり。 3350mg/kg
ベンスリド(SAP) 0 0 有機リン系。主に芝生に使用 770mg/kg
ペンディメタリン 50 0 アニリン系。野菜、果樹、芝などに広く使用されている。 1250mg/kg
ベンフルラリン
(ベスロジン)
17 0 たばこ畑、芝生、公園などに広く使用されており、主に一年生雑草に効果がある。 10000mg/kg
メコプロップ(MCPP) 17 1 フェノキシ系。主に芝生に使用されており、畑地一年生広葉雑草などに効果あり。 930mg/kg
(マウス)
メチルダイムロン 0 0 アニリン系。主に芝生に使用されており、カヤツリグサ科雑草やイネ科畑地一年生雑草などに効果。 6130mg/kg
参考 グリホサート
(商品名ラウンドアップ)
家庭用として一般的に使われる除草剤だが、使用規制が検討されている。 5400mg/kg
 ピンクの部分はここから引用。緑の部分は編者調べ。
京浜河川事務所のホームページ
「薬・毒物中毒救急マニュアル」(医薬ジャーナル社)、
「環境汚染問題」ホームページ
京大農薬ゼミ
化学物質データベース
食政策センター「ビジョン21」
等を参考にさせていただきました。


*1 
LD50・・・1/23の日記を参照。なお、カッコ内はラットではなく
その動物のLD
50であることを示す。


 除草剤には、大きく分けて「アニリン系」「フェノキシ系」「有機リン系」と3つのグループがあるようだ。

 アニリン系は最も多くの種類が使われていて、急性毒性は低いものの、アシュラムやプロピサミドなど、発癌性のある薬品もあるようだ。ただし、感情的、直情的に「発癌性」イコール「極めて恐ろしい毒」というふうには考えないで欲しい。量の問題なのである。

 昨日も書いたが、どんなに安全なものでも多量に取れば人体に悪影響を及ぼす。砂糖の取りすぎで糖尿病になったからといっても、「砂糖には発”糖尿病”性がある!使用を即刻中止しろ!」と叫んでも相手にされないだろう。

 逆に、毒性のある物質でも、ごく微量なら心配する必要はないのだ(もちろんゼロであるに越したことはないが)。例えば、一時話題になった「たんぱく質のお焦げ」でさえ発癌性があるのである。これを「発癌性があるから全て取り除き、一切口にしない」という人がこの世にいるだろうか?牛肉のわずかに焦げた香ばしいにおいは他の何よりも食欲をそそるし、さんまの塩焼きは微妙な焦げがあってこそのさんまの塩焼きである。そう、だから、量の問題なのだ。

 話を戻そう。次は「フェノキシ系」除草剤。アニリン系除草剤よりも急性毒性は比較的高いものの、作用は植物ホルモン様作用といわれている。←よく判りませんが。

 有機リン系は、多くの殺虫剤と同じで、比較的毒性は強いようである。しかし、ブタミホスにしてもベンスリド(SAP)にしても、現在はほとんど使われていないようだ。

 さて、除草剤の毒性だが、思っていたより安全性の高い物が多かった。高野さんが掲示板に書いてくださったように、ベトナムで使用された「枯草剤」のイメージがあったのだが、良い方に裏切られてホッとした。

 しかも、実際に多く使われている除草剤は4種類だけであるし、検出数も残留性の高いシマジンで8.5%、全ごるふ場で使用されているアシュラムで3%、メコプロップは17検体のうちわずか1検体(6%)と、結構優秀であるような気がするのだが。

 何より、家庭で何気なく、そして多く使用されているグリコサート(商品名ラウンドアップ)が地下水汚染を引き起こしていることなどを考えると、恐ろしいのは農薬そのものではなく、使う人の意識の低さと知識の不足ではないのか、という気さえしてくる。



 さて、そろそろ結論を出さねばならない。思いがけず6回もの大作になってしまった(こんなに下調べが必要な話題を毎日日記に載せるなんて大失敗だったと激しく後悔したが後の祭りであった)この農薬シリーズ、星野監督のように「ああ、しんどかった」で終わりたいところだが、やはり最後はびしっと締めなければならないだろう。では、アカデミックに締めの一言。

「ごるふ場は(思ってるより)安全なんだよ(多分)!」

 恐ろしいのは、知識もなく勉強もせず、「ごるふ場=きれいな緑の芝生=農薬を使用=毒ガス」と短絡的にそして感情的に反応する、物を知らない、知ろうとしない人たちの考え方なのである。

(ただし、最後に北森鴻氏を弁護しておこう。1/19に載せた小説の一部だが、この部分はある理由があってこの小説には必要不可欠なエピソードとなっている。従って、削除しろとは言わない。この本が増刷される時がもしあれば、氏にはこの部分の書き直しか、あるいは小説の最後に注意書きを入れていただきたいと願う)

本日の体重・・・67.2kg(過労で痩せた)

  2004/1/26(78058hit) 氷点下のラウンド

1/22・きさいちCC・竹松(Bグリーン)・晴時々曇り
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 72
score 5 4 5 5 3 4 5 5 5 41 4 4 5 4 7 4 4 7 4 43 84
+3
topics *1 *2 *3 *4 *5   *6             *7 *8     *9      
putt 2 2 1 1 1 3 1 2 3 17 2 2 2 2 2 2 2 3 1 18 35

*1・・・1.5mのパットを打ち切れずショート。いきなりかい。トホホ度4

*2・・・アイアンをどトップして
グリーンの奥のラフへ。寄らず入らず。トホホ度4

*3・・・7アイアンのセカンドが
グリーンに止まらず、奥のラフへ。寄せ寄せワン。トホホ度2

*4・・・PWの3打目がグリーンに止まらず、奥のラフへ。何とか寄せワン。トホホ度3

*5・・・11mのパットが入る。まさに交通事故である。トホホ度1


*6・・・7Wのセカンドがグリーンに止まらず、奥のラフへ。トホホ度2

*7・・・ほぼ生まれて初めてのロングホール2オン。3パットじゃなくて本当に良かった。
トホホ度0

*8・・・本文参照。トホホ度5

*9・・・いつの間にか、知らないうちにダボ。トホホ度3


項目 今回 推移 2004年平均
アベレージスコア
Scoring average
2バーディ
9ボギー
1ダボ
1トリプル
84
(+12)
85.0
(+13.0)
平均パット数
Putting average
1.89
(34)
1.981
(35.7)
バーディー奪取率(%)
Birdie average
11.1
(2/18)
7.4
(1.3/18)
パーセーブ率(%)
Par saving average
38.9
(7/18)
37.0
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
88.9
(16/18)
83.3
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
38.9
(7/18)
38.9
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
83.3
(15/18)
85.2
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
78.6
(11/14)
76.2
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
216.8 216.1
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
25.0
(2/8)
30.8
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
82.1 77.5
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
75.0 73.3
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
55.9 69.0
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
75.0 69.6


 ふう。やっと先週のラウンド結果を書ける。やれやれである。

 さてこの日は、予想最高気温3度、同最低気温−2度。

 北海道のちゃーさんや青森のとんきちさんからすれば、「そんな気温は温かい、いやむしろ暑いわ!短パンとTシャツの気候だ!」と一喝されるかもしれないが、水道管の凍結が年に数回あるかないか、積雪も年に1-2回あるかないか(しかも雪が積もれば嬉しくて写真など撮ってしまうという)ここ大阪では、その気温は北極ですっぽんぽんで寒中水泳をしながらよく冷えたビールを大ジョッキで一気するぐらいの、つまり想像しただけで即死してしまうような寒さなのだ。

 実際、スタート時は氷点下1.7度、ラウンド中も最高気温は0.8度までしか上がらず。最高5mの風が吹き、グリーンはもちろんティーグラウンドもカチンコチンで、久しぶりに楽しいラウンドだった。えっ、辛いの間違いじゃないのかって?いえいえ、非日常の出来事って楽しいじゃないですか!(←空元気)

 いや、実際にその「楽しむ心」が良かったのかもしれない。今日はいつもより5つ6つ多く叩くことを覚悟し、まあ凍ったグリーンへのアプローチを楽しもう、薄い芝からのアイアンを工夫しようという能天気な気持ちが私にツキを呼び寄せた(←この書き方、何だかちょっと偽善的な臭いがするぞ)。

 午前中はグリーン手前へバウンドさせたショットがすべて奥まで転がっていくというスリリングな展開で、なかなか寄せワンが取れない。奥からのアプローチも、直接グリーンへ落とそうものなら再び花道まで転がり戻ってしまうのは火を見るよりも明らかで、ショートしてグリーンへ乗せられない事も2度。2m前後のパットも2度3度と外す。

 午後も、なかなか寄せワンが決まらない。ファーストパットは寄らず、勝負どころのパットもことごとくショートし、アイアンまで当たらなくなってしまった。そして5番パー4。フェアウェイセンターに飛んだはずの球が見つからず、ロストボール。打ち直しでも挽回できず、トリプルボギーを喫する。トホホ。

 でも、心の中の小人が、
「今日は寒いから特別だよhiro君。君の腕が悪い訳ではないんだよ(←嘘である)」

とか、

「こんな状況ではタイガー君だって寄せワンは取れないんだからさ(←大嘘である)。」

とか、

「だからまあいいじゃん(←現実逃避である)。絶好の位置からの寄せがショートするのも、君が根性無しだからじゃなくって凍ったグリーンを警戒してのことだよね(←真っ赤な嘘である)」

とか、

「今日の状況だと、寄せツーのボギーも寄せ寄せワンのボギーも3パットも仕方ないんだよ」


とか囁いてくれたお陰で、楽しく、気楽に回ることができた。

 自分で自分に嘘をついて悲しい気持ちを誤魔化すのは現実逃避だが、心の中の小人が囁いてくれたわけだからそれは逃避ではない。単なる会話である。たとえその小人が嘘つきであっても。

 そして私は、この小人とずっと仲良くしようと思ったのであった。

本日の体重・・・67.9kg(1日で戻った。トホホ)

  2004/1/27(78370hit) 悲しきエセごるふぁー


 「偏見」シリーズ、掲示板に色々とご意見くださってありがとうございます。まあ、内容はへろへろでしたが、「努力賞」を頂いたような気持ちで、少しホッとしております。これに懲りず、またその気になれば社会派シリーズを企画したいと思います。

 さて、今日の話題はさしずめ「告発シリーズ」という事になるだろうか(あるいは「いちゃもんシリーズ」かな?)。

 どこの誰とは言わない。関係者が誰かという事も深くは詮索しないで欲しい。これから書くことは全て事実であるが、その人物を糾弾するためではなく(恐らくその人はここを読んでいないだろう)、それを反面教師とするため、あるいは自戒するためにあえてこのエピソードを記すことにした。不快な話であるが、どうかご了承いただきたい。

 A氏という人物がいる。彼は自分のウェブページを持ち、私と同じようにその人生の多くをごるふにささげているアマチュアごるふぁーである。彼はある日、B氏のウェブ上に書かれていたあるスウィングのコツに目を付け、自分で実践することにした。

 そのコツは、A氏にとって画期的なものであった。そして、それを続けているうちに、ついにA氏は長年の夢を叶える事ができた。A氏は、そのことをB氏に報告し、その体験はB氏のウェブで紹介されることになった。

 ここまでは良くある話。問題はここからである。

 そんなある日、A氏の元に、あるマスコミから「貴方の体験を紹介したい」というオファーがあったらしい。A氏は了解し、そのコツはそのマスコミで紹介されたのであるが、その記事はまるでA氏が創意工夫して作り上げたかの如く書かれていた。そしてこの時、A氏もそのマスコミもその元ネタを最初に提供したはずのB氏に対して何の連絡も断りも入れなかったのである。

 A氏のウェブにはその紹介記事が誇らしげにUPされているが、そこにももちろんB氏のウェブについての記載は一切ない。あるのは、読んでいる方が恥ずかしくなるような自慢のオン・パレードのみである。

 ごるふはいまさら書くまでもなく「紳士淑女」のゲームである。己を律し、マナーを第一義とし、他人への思いやりが何よりも優先される、極めて文化的で崇高な魂が必要なゲームである。

 それがわからない人間に、ごるふをする資格はない。パー・プレイで回ろうが、シングルになろうが、それは猿のマスターベーションであり、ごるふとは似て非なるものなのである。

本日の体重・・・67.8kg(公表に意味がなくなってきた今日この頃)

  2004/1/28(78732hit) ふと10年後の自分を想像してみた


 業務連絡。リンク「50歳からの手習いゴルフ」を追加しました。中年以降にごるふを始められた方には必見とも言えるウェブです。是非ご覧下さい。

 しかしそれにしても毎日寒い。寒い寒い寒いと言いつつ、今日も練習に行かないんだろうなぁ、と自分のダメさ加減を書いているうちに歳をとってジジイになって人生の終わりを迎えるのである。

 ところでフィル・ミケルソンである。1年半ぶりの優勝らしい。彼もまた、私の日記を読んでダイエットに目覚め、体重を落とし、復活したというのは全くの想像である。しかし彼のチャレンジングなごるふが変わりつつあるのは事実のようだ(自分で思ったのではなく、ここを読んだのである)。

 世界ナンバーワンのレフティ、そしてワールドランキング12位の彼でさえ、こうして日々の努力を怠らない。まあ、プロだから当然と言えば当然だけど、名声、お金、幸せな家庭が揃ってしまえば、普通なら闘争心はしぼんでいくものであろう。手垢がついた表現だが、ハングリー精神は闘う原動力として最も強いパワーを持つものであることは間違いないと思う。

 一時期、家庭を優先するあまりメジャーを欠席したり賞金王の掛かった試合を諦めたりしていた彼であるが、再びモチベーションを上げることに成功したのだ。まだ34歳、これから10年は十分トッププロとして活躍してくれるだろう。そしてそれと同じぐらい短いパットを外したり池にボールを入れたりして我々をはらはらさせてくれるだろう。

 振り返って、自分のことを考えてみる。10年後、私は一体どんな思いでクラブを握っているだろうか?今と同じように、トホホなごるふを繰り返しているのだろうか?多少は上手くなっているのだろうか?或いは、自分の限界を知り、飄々とラウンドしているのだろうか?それとも、ごるふに飽き、クラブを置いているのだろうか?いや、体を故障してしたくてもできなくなっていたり、寿命が尽きてしたくてもできなくなっていたりするかもしれない。

 そう考えてみると、ただごるふが出来るだけで十分幸せだ、という気がしてくる。最近こういう偽善的な言い回しが多くなっているのが気になるが(歳のせいかもしれない)、当たり前と思っている事が当たり前にできているという境遇は本当に幸せなことなのだろう。

 たとえ○に虐められても、○が晩御飯を作ってくれなくても、○が夜中トイレに立った時に寝ぼけて踏まれても、それが当たり前のことである限り幸せなのかもしれない。
 

本日の体重・・・68.0kg(いや、最低限の抑止力は働いているはずだ)

  2004/1/30(79306hit) 黒小人

1/29・きさいちCC・松竹(Aグリーン)・晴時々曇り
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 72
score 6 5 5 6 4 4 7 7 4 48 4 4 4 6 6 4 5 6 5 44 92
+3
topics *1 *2         *3 *4             *5     *6      
putt 3 3 2 1 1 2 3 2 2 19 2 2 2 2 3 2 3 1 2 19 38

*1・・・90cmのパット外し、ダボスタート。トホホ度3

*2・・・1mのパットを外し、連続3パットの連続ダボ。
トホホ度4

*3・・・この日はドライバーが全て左へ。唯一右へ真っ直ぐ飛んだ
と思ったら、OB。トホホ度2

*4・・・1打目が木の後ろへ行き、2打目は出すだけ。ところがその球が今度は反対側の木の真後ろ30cmへ行き、また出すだけ。4打目でエッジまで行くものの、寄らず入らずでダボ。トホホ度5

*5・・・エッジから3mオーバー、さらに狙って3パット。トホホ度2


*6・・・残り50ヤードから3回もアプローチを行ったり来たり。トホホ度4


項目 今回 推移 2004年平均
アベレージスコア
Scoring average
9ボギー
4ダボ
1トリプル
92
(+20)
86.8
(+14.8)
平均パット数
Putting average
2.111
(38)
2.014
(36.25)
バーディー奪取率(%)
Birdie average
0 5.6
(1/18)
パーセーブ率(%)
Par saving average
22.2
(4/18)
33.3
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
72.2
(13/18)
80.6
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
22.2
(4/18)
34.7
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
77.8
(14/18)
83.3
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
50.0
(7/14)
69.7
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
223.6 218.0
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
7.7
(1/12)
23.1
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
71.4 75.9
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
66.7 72.2
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
50.0 63.6
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
73.5 70.6


 今日も小人が出てきた。男は家を出ると7人の小人がついて来る、というのは有名なネタだが、私の場合は頭の中にわいて来るのだ。

 しかし、今日は嘘つきだけど私を慰めてくれる白小人ではなく、絶望や失意や自暴自棄や疑心暗鬼を生む黒小人だった。しかも白小人のように嘘つきではなく、ささやく言葉はどれも真実で的を得ているからタチが悪いのである。

「いい気になってるようだけど、今日はどうかな?ヒヒヒ。」

「ほーらいきなりシャンクトップだね。1ヶ月以上練習しないで、まともに打てると思ってたの?バッカじゃないの?」

「アプローチも、完璧に打ち方を忘れてるね。全然まともに当たらないじゃないか」

「スタート20分前にあたふたとチェックインして、パットの練習もしないでぶっつけ本番でスタートして、微妙な距離感を出したり真っ直ぐ打てたりできるわけないじゃん。ほら、まーたショートだ。次は大オーバーかい?ヒヒヒ。」

「90cmを引っ掛けたねー。みんな呆れてるよ。ボールに線を引いて、パターにも線を引いて、2ボールパターまで使ってもパットが入らないんだね。ヒッヒッヒ」

「またパーオンしなかったね。ウェッジの距離までドライバーで飛ばしておいて、そこから4打?5打?ヘタクソの典型だね」

「ショートアイアンでグリーンセンターを狙ってグリーンにさえ乗せられないって、一体どんな打ち方してるの?ほんっとに器用だねぇ」

「チップイン狙うのはいいけど、5mもオーバーして下りのパットを残すって、君は想像力も危険回避能力もゼロのようだねぇ」

「相変わらず短いパットが入らないねー。ほーら、また1mだよ。外すとダボだよ。またどうせ怖がってしっかり打てないんだろうね。やっぱり。インパクトで緩んだね。ヒヒヒ」

 ああ、もう悲しくてこれ以上思い出せません。っていうか、こんな事書く自分自身に腹が立ってきた。

本日の体重・・・67.3kg(努力してるような、してないような・・・)

  2004/1/31(79606hit) 黒小人は実在した!


 とまあ昨日のラウンドでは脳内黒小人(この「黒」は黒魔術からの連想です。他意はない)があることあること私に囁いたわけだが、実は昨日ご一緒させていただいた同伴者の一人がこの黒小人を地でいくような爺さんであった。

 というのも、この砂糖さん(仮名)、とにかく黙っている時間がほとんどないぐらい喋りまくるのだ。しかも、目の前で起こったことを全て言葉にしないと気がすまないタイプらしく、自分のプレーだけでなく他人のプレーに対しても、律儀にそして何度も言葉に出して解説し、しかも同意を求めるのだ。

 こうして書いてみれば、うるさいだけで人畜無害のように思われるかもしれないが、そう思われる方は是非一緒に回っていただきたい。喜んでセッティングさせていただく。きっとドライバーで■り■■■くなる事請け合いである。

 例えば、スタートホール。砂糖さんが私に向かってつぶやいた言葉を列挙してみよう。

 「ナイスショット!(実はあんまりナイスショットじゃない)」「いやあ、若い人はさすがに良く飛ばしますなあ」「けっこうですなあ」「○○(私の名前)さんはここへは良く来られるんですか」「いいですなあ」「ちょっと左へ行きましたな」「ラフですな」「そこのラフのボールが○○さんのですよ」「(私がファーストパットを打って)ショートですな」「(私がボギーパットを外して)あー、勿体ない」「(私がダブルボギーと宣告したのを聞いて)えっ、○○さんはダボですか?」

 また、とあるホールで。

 「ナイスショット」「そのドライバー、どこのですか?」「ほぉー」「ロフトは何度ですか」「やっぱりそうですか。球が上がらないから、10度ぐらいだと思いましたよ」「ああ、もったいない」「せっかくあそこまで飛ばしておいて、勿体ないことしましたなぁ(さっき聞いたって)」「(私の宣告を聞いて)えっ、○○さん、ダボでっか?」「いやあ、あそこまで飛ばしておいて勿体ないなぁ(聞いたって)」「アプローチは&$%##して、#$&%%・・・(技術的なことを言っていたようだが、覚えていない)」

 ずっとこの調子である。ドライバーが左へ飛べば「左へ行きましたな」(はい、見たらわかります)、OB付近に飛べば「大丈夫。あそこやったら残ってますわ」(行ってみたらOBだった)、アプローチやパットをショートすれば間髪をいれずに「短い!」(ショートしたくてしてるんとちゃいますが)、そして極めつけは大叩きする毎に繰り返される「えっ、○○さんダボですかぁ?」である。そうだよ、ダボだよ。ダボで悪かったな。っていうか、まあ本人には悪気はないのだと思うのだが、その聞き方が非常に無神経なのだ。

 例えるなら、会社をリストラされ、失意の底にいる人物が「俺今失業中なんだ」と漏らしたその言葉に対し、正業についている友達が「えっ、お前、今失業してるのぉ?!マジでぇ!!」とだめ押しするようなものである。

 こんな砂糖さんだから、もちろん自分のプレーに対してもそのトークは炸裂しまくりである。ロングホールで、グリーンを狙った4打目を引っ掛け、サブグリーン方向へボールが行ってしまった時の砂糖さんのセリフである。

 「(打った直後)引っ掛けた!」「しまったぁー」「グリーン間違えた」「(ようやくグリーンオンさせて)グリーン間違えたぁ」「(自分のパットをするとき)グリーン間違えたなあ」「(ホールアウトした時)グリーンを間違えたらあかんなあ」「(次のホールへ向かうカートに乗りながら)グリーン間違えもうわかったっておっちゃん。

 その次のホール。砂糖さんのセカンドショットはグリーンをわずかに外れ、グリーン横のバンカーの土手に接するように止まってしまった。その時のセリフ。

 「(打った直後)土手にひっついちゃった」「(歩きながら)土手にひっついちゃったなあ」「バンカー手前で)や〜〜っぱぁ〜りどぉ〜てぇ〜に〜ひっついちゃ〜〜ったね〜〜(←唄っている)」「(バンカー内で)あーあ、土手にひっついちゃってる」「(ショット直前)土手にひっついちゃってるもんね」「(2度目のバンカーショットを前に)土手にひっついちゃってたからねえ」「(グリーンに上がって)土手だったなあ」「(ホールアウトしてから)土手にひっついちって、せめて別の言い方をするなり、「土手に」を省略するなり工夫しろ!それに唄うな!

 この日、砂糖さんとは別にもう一人60歳前後の男性が我々の組に入っていたのだが、その人も砂糖さんにはほとんど近づかず、4人乗りのカートに乗るときも、数ホールを消化したあとは砂糖さんと違う列にわざわざ座るようになっていた。

 普通我々夫婦がこういう組でラウンドするとき、同伴者は無意識にどちらかのシートを並べて空けてくれる事が多いのだが、さすがに砂糖さんの絨毯爆撃のようなマシンガントークにげんなりしたのであろう。

 1/28日の日記で、私は「ごるふが出来るだけで十分幸せだ」と書いた。しかし、その歯の根も乾かぬうちにその言葉を撤回させていただく。

 私は、自分勝手で無神経な同伴競技者とのごるふは真っ平ごめんだ!

本日の体重・・・67.7kg(ここ数ヶ月変わらず)



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