日記6

2001年12月16日〜31日

  2001/12/16  1600ラウンド

 寒くなって来た・・・え、昨日もこんな出だしだった?まあ、そんな事はこの地球の大きさに比べたら小さな問題である。気にしない気にしない。
 さて、冬はゴルフをしない、という人は意外と多い。私に言わせれば、喝!である。(これはあくまで一般論です。私の周りにも何人かこういう人がいます、個人的な好みですし本当は大きなお世話ですよね。でも、そう言ってしまうと話が面白くないのであえて書いているのです。思い当たる方、どうか気を悪くしないでください。お願いします。・・・・と思わず我に返って弁解を書いておく。)

 暑い時に体をいたわる為にラウンドを避けるのは仕方が無いとは思う。心臓などに持病があったり、お年を召されている方の場合、あの世にゴルフ場があるかどうかわからないわけだから、苦しい事(妻に叱られる、妻に叩かれる、妻と生活している等)ばかりのこの世ながらゴルフ場があるだけましと、体に気をつけるのは全くもって正しいと思う。また、すぐに風邪を引きやすい人などが雨のラウンドを避けるのも100歩譲って認めよう。

 でも、寒いからゴルフをしない、というのはゴルフに対して失礼である。えーい下がれ下がれ下がれぇーい!この紋所が眼に入らぬぅかぁぁぁ!!えーい頭が高ぁーーい!!ひかえおろーう!という感じである。中には、いい若い者の癖に冬は飛ばないから嫌だとか、着膨れして上手くスウィングできないから嫌だ、という不埒な輩もいる。そういう軟弱者は、将来きっと後悔するか、自分の小ささをゴルフの先人たちに笑われるが良いだろう。なぜなら、そもそもゴルフとは自然との闘いであり、尚且つ、短い人生の中でゴルフが出来る時間は限られているからだ。

 仮に、私が70歳まで生きると仮定しよう。残りの人生は32年間、年間50ラウンドするとして1600回しかラウンドできない。がんばって年間100ラウンド(週2回ペース)したとしても、3200回である。

 今現在、日本には2400前後のゴルフ場があると云う。アメリカに至っては、その数17000近く。つまり、全世界のゴルフ場を回ることはおろか、アメリカだけに限っても、さらに日本だけでも週1回のラウンドペースでは全てのコースを回ることは不可能なのだ。

 もちろん、全てのコースを回る事が目標ではないし、それが私の夢でもない(宝くじが当たったらするかもしれない)。つまり私が言いたいのは、人生は短く、ゴルフの存在はあまりにも大きいという事だ。うかうかしていると、ゴルフの事が何もわからないまま人生が終わってしまうのではないか、という恐怖感が私の心の奥底にあるのだろうか。だから、寒くても雨が降ってもゴルフをしているのかもしれない。それもまた、ゴルフだから。

 どうせゴルフをするなら、その真髄である「あるがままにプレーせよ」というスピリッツに近づきたいではないか。

 えっ、「あるがまま」の意味が違う?そんな事はゴルフの大きさに比べたら・・・

  2001/12/17  忘年会にて

 昨日は仕事仲間の忘年会で、久しぶりに梅田へ出かけた。そう、ライバルN君もその中に入っている。そこでこのHPの話題が出たのであるが、N君がこのHPを毎日見てくれていて、絶賛してくれたのだ。毎日の更新という努力、文章の面白さ、そのバラエティ、その全てが超一級品で、一度見だすと麻薬のように虜となる。すばらしい感性と努力の持ち主で、只者ではないとお墨付を頂いた(えっ、俺はそこまで褒めちぎってないって?大丈夫、誰にもわからないって!)

 驚いた事に、ゴルフをしないはずの西向日のY君、山科のH君、八幡のA君、豊中のFさん夫婦まで、私の日記の大ファンである、と堰を切ったように言いだし、涙を流しながらサインまでねだられてしまった。ゴルフエッセイ界の「侍魂」であり、日記系サイト界の「2ちゃんねる」である(何のこっちゃ)、などと口を揃えて最大限の賞賛を惜しまなかった(えっ、そんな事言うてまへんって?大丈夫、私の日記を本気にしている人は多く見積もっても全国で4人ぐらいしかいません)

 とまあちょっと大袈裟ではあるが(大袈裟どころか完全な捏造では・・・)すっかり気を良くした私はビールとワインとジントニックでへべれけになり、ご機嫌で帰宅した。おかげで今朝は酷い二日酔いである(今日の日記が面白くないのはそのせいである)。

 今、「日本一トホホなゴルファーによる日本一面白いゴルフエッセイ」としてギネスブックに申請中であるが、受理されるのは前半の「日本一トホホなゴルファー」という部分だけかもしれない。

  2001/12/18  最近練習行ってる?

 行っていないのである。仕事が忙しくて行けないわけではない。寒いから嫌というわけではもちろんない。昼食を食べて暖房の効いた部屋にいると眠くなってきて練習よりも昼寝を選択してしまうわけでも断じてない。

 ここ1ヶ月ばかり、肩の筋肉痛が取れないのだ。何度か書いたが、私は慢性的に肩の付け根の背側下部のあたり(棘下筋か小円筋だと思うのだが良くわからない)にピンポイントに痛む部分(下図参照)があり、練習すればそこに痛みが蓄積していくのだ。ひどくなると、肩が上がらなくなってくる。それで、ここ2-3週間はあえて練習量を減らしているのだ。

                     

 仕事(収入)、家族の協力、健康な体の全てが揃っていないと思う存分ゴルフをする事はできない。特に、健康な体だけはお金で買えるものでもお祈りで何とかなるものでもないので、120歳まで元気にゴルフをするためには自己管理が重要になってくる。

 しかし、練習日を減らす事による弊害ももちろんある。2日インターバルが空くと打ち方を忘れてしまうし、良い当たりが出るまで練習する為、逆に球数が増えてしまう(普段は1000球ぐらいだが、ひどいときには1万球ぐらい打ってしまう、と云うのは[以下略])。すると、また痛みがひどくなる。何の為に日数を減らしてるんだか。

 こういうのを「策士策にはまる」というのか、「下手な考え休むに似たり」というのか、「猿の浅知恵」というのか、それとも「寛仁の愚劉、跳梁跋扈にして誄趙を極めるが如し」というのか、いや、「論礼の蚕達、凛涯の怒髪点を躊罹す」の如しだな、などと思う今日この頃である。

  2001/12/19  鬼太郎の妖怪大作戦

 と云うわけで、中国古典や格言や五言律詩の雰囲気だけ大好きな編者である。

 さすがに4日間クラブを握らないと体が痒くなってくるし、ふけも出てくるし、冬とはいえ臭ってくる。何より、疲れが取れない。という事で、昨日のお昼にバスタオルと洗面器を持って練習場へ行ってきた。

 相変わらず課題は・・・なんだったっけ?えーっと、そうそう、「下半身リードの切り返し(12/3の日記参照)」と「頭を動かさない(12/4の日記参照)」である。それと、「ロブウエッジを極める!(12/8の日記参照)」である。

 ロブウエッジのアプローチで15y、25y、35y、45y、60yと5段階の距離を打ち分ける(つもりで打っているが12y、30y、28y、55y、56yだったりする)。これを100球。その後、5回連続で上の5つの距離を連続で狙い、成功させて仕上げとする。今日はたった98回目で5球連続成功した。まあまあの調子である。しかしへとへとになったので休憩する。

 ふと横を見ると、出た!けむり男だ!人の迷惑を顧みず、くわえタバコで打っている。煙が流れてきて、臭いことこの上ない。ひょっとして自分では格好いいとでも思っているのか?当然、灰皿でもくすぶっている。こらしめなければ

 最近私はこういう妖怪達の退治のため、とっておきの手を使う事にしている。私はおもむろにバッグからスウィングプロを取り出し、派手な音をさせて素振りを始めた。案の定、けむり男は自分の練習の手を休め、興味深そうにその目立つ器具を注視しだした。しめしめ、罠にかかったぞ。けむり男の注目を片目でチェックしつつ、あえて無視してもう少し素振りを続ける。やがて、意を決したように素振り男はクラブを置きにもどる。今だ!

 この手の妖怪は、非常に人なつっこい(というか、図々しい)事が多い。他人がちょっとでも変わった事をしていると、何の躊躇も考えも無く、「おっ、兄ちゃん、それ何や?」と声をかけて取り憑いてくるのだ。今まで練習場でこのスウィングプロに興味を示した妖怪は数知れない。そこで、興味を示した妖怪が声をかけて来る瞬間、電光石火の早業でスウィングプロをしまい込み、席を立つのだ。

 妖怪はまるで「道端で知人を見つけ、手を振りながら満面の笑みを浮かて挨拶したのが他人の空似で全然知らない人間だった時」に匹敵するぐらいの気まずさを心の中にわだかまりとして残しつつ、口元まで出かかった「おっ、お兄一ちゃん、ちょっとそれ見せて」の言葉を飲み込まざるを得ない。すると不思議な事にそいつらは「ルカニをかけられたてつのさそり」のように妖力が下がってしまうのだ。後はすごすごと帰っていくのを待てば良い。

 よーし、今日も妖怪を一匹退治したぞ。これでこの練習場も少しは平和に。そう思ってふと反対側の席を見るとサケクサーが・・・・

  2001/12/20  緊急事態発生

 大変な事になってしまった。

 一昨夜、左足首をちょっとした拍子におかしな形に捻じり、激痛が走って以来痛くて歩けないのだ。動かさなければずきずきすることもないし、親指側(内側)に体重をかければまだ何とか立てるのだが、少しでも小指側に体重をかけると100万ボルトの電流が走るような痛み(君の瞳は100万ボルト・・・などと冗談を言っている場合ではない)が起こり、立っていられないのだ。もちろん、スウィングできるような状態ではない。頭の中にカルミナ・ブラーナの「おお 運命の女神よ」(カール・オルフ)が鳴り出した

 何てこった。俺が何をしたというのだ。

 ああ、ごるふの神様
 わたしはそんなに悪いことをしましたか?
 ばつをうけなければいけない理由はなんですか?
 どうしてこんな意地悪をするの?
 妖怪退治をしたから?
 ちょっとうまくなっていい気になっていましたか?
 どうかごるふができる体に戻してください
 何でも云う事を聞きますから


などとバカな詩を創作している時ではない。さっそく、整形外科へ走った。

 レントゲンでは異常無し。少しほっとする。で、診断によると、「後脛骨筋のすじの炎症」だそうだ。一時的におかしな力がかかり、すじが痛んでいるらしい。脱臼や腱索の断裂でなくてよかった。安静にしていれば治るらしい。頭の中に交響詩ローマの松の「アッピア街道の松」(レスピーギ)が鳴り響いた

 で、恐る恐る先生に、「あの、明日(12/20)ゴルフなんですけど・・・」と聞いてみると、

「あなたがゴルフに行って、僕の足が痛むわけじゃあないから行きたかったらどうぞ」

と言われた。もっともである。続けて、

「でも、安静が基本だから歩けば歩くほど治るまで時間がかかるよ」

と言われた。確かにもっともである。さらに、

「あなたのゴルフの腕前がよくて、フェアウェイを真っ直ぐ歩けるならまだましだけどね」

と言われた。お、大きなお世話じゃーい!頭の中に交響曲第8番終楽章(ブルックナー)が鳴り響いた

 さて、一通り診察が済み、治療だ。

「で、(痛む部分に腫れを抑える)注射しますか?痛みもだいぶ引くよ」

と問いかけられた。嫌なら薬を出してくれるそうだが、それだとすぐに痛みは引かない。

・・・・注射は嫌だ!大きらいだ!痛いのきらい!

でも・・・・明日のラウンドができるかも・・・でも注射怖い!

そして、私は・・・・・(ドラムロールが鳴り響く中、続く)

  2001/12/21  緊急事態その後の収拾

 昨日のあらすじ・・・頭の中で「おお 運命の女神よ」とアッピア街道の松とブル8終楽章とドラムロールが鳴り響いた。そして・・・・・・

 私は、世の中で一番怖い(妻を除く・・・ってこの言い回し、いい加減飽きてきましたよね。私も書いててだんだん恥ずかしくなってきてます。)注射を打ってもらう事を決断した。今の注射の痛みよりもゴルフが大事だ。私は、珍しく今日の幸せより明日の幸せを重視する選択をした。

 注射は、痛む部分に直接針を刺して薬液を注入する(当たり前だ)訳であるから、針が細ければ細いほど痛くないと考え、先生に「一番細い針で打ってください」とお願いした。自分でもあきれるほどの往生際の悪さだが、注射の痛みには換えられない。

 先生はあきれていた(と思う。顔は見えなかったがため息が聞こえたような気がした)が、赤ちゃんに使うような27ゲージという髪の毛ほどの針を使ってくれた。そして、魔の時間は20秒ほどで終わった。

 先生の「はい、終わりましたよ」と言う声を聞いて、私は、小学校の頃予防注射を受けた、講堂のワックスと消毒用アルコールが混じった独特の匂いを思い出すと同時に、注射が終わり講堂から出て行くときの世の中の全ての物が光り輝いて見えた、天にも昇るすがすがしさを思い出し、待合室にいたおばちゃんににやにやしながら「むっちゃ痛かったぞー!!」と小学生の精神状態で言ってしまいそうになった。

 と言うわけで、痛みは引き(さすが西洋医学である。こんなに速効性があるとは!)、ルンルン気分で家に帰ったのであった。そして、まだ少しだけ痛む足を引きずりながら「明日(12/20)はどんなに足が痛くても直りが悪くなってもラウンドするぞ」と心に誓った。がんばった自分へのご褒美である。

 (40近い男が)たかが注射の話を丸2日もかけて日記のネタにして情けないとお思いであろうが、私はそれぐらい注射が嫌いなのだ!とにかく何よりも怖いのだー!(妻を除く)

  2001/12/22  薄々感じてはいたがこれほどのアホとは思わなかった

きさいちCC・竹梅
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 4 3 5 4 4 3 4 5 36 72
score 6 5 5 7 5 4 6 6 5 49 4 4 4 4 5 8 4 5 7 45 94
putt 3 3 2 3 2 3 3 3 3 25 2 2 1 1 2 3 2 3 2 18 43

項目 今回 今年
Scoring Average
(アベレージスコア)
1バーディー
9ボギー
5ダボ
1カメムシ
94 89.5
パーセーブ率 16.7% 33.1%
ボギーセーブ率 66.7% 75.4%
Greens in Regulation Pct.
(パーオン率)
38.9% 31.4%
ボギーオン率 83.3% 78.1%
Driving Accuracy Percentage
(フェアウエイキープ率)
78.6% 56.2%
Driving Distance
( ドライバー平均飛距離)
222.9yard 220.5yard
Scrambling
(アプローチリカバリー率)
12.5%(1/8) 27.8%
Putting Average
(平均パット数)
2.389 1.987
ファインショット率(ドライバー) 83.3% 70.8%
ファインショット率(フェアウェイウッド) 50.0% 58.1%
ファインショット率(アイアン) 68.2% 59.0%
ファインショット率(アプローチ) 78.5% 67.9%

 さて、今回はゴルフにならないだろうと思いながら、100叩きも覚悟してのラウンドだった。そして、結果はやはり悪かった。確かに左足を庇うが故のおかしなショットもいくつかあった。しかし、フェアウェイキープ率は78.6%(11/14)、ドライバーの飛距離も普段どおり、パーオン率は38.9%(7/18)、普段よりもショットそのものは良かった位である。歩くのにも苦労するのにうまく球に当たるなんて腑に落ちない。私のスウィングは一体どうなっているのか。訳がわからない。何故だ。

 その代わり、見て欲しい、この3パットの嵐を!無茶苦茶なパッティングである。ハーフ25パットって一体何?「プロゴルファーおサルさん」である。とんでもない「パットさいでりあ」である。まるで・・・ああ、もう!!!(すごすぎて例えが思いつかない)。まさに、人智を超えたパット数である。

 打てども打てどもファーストパットがショートするのだ。いくらグリップを替えて真っ直ぐ転がっても、5mから2mもショートしていれば入るわけない。これだけ毎回へっぽこパットをしていると、情けないとか恥ずかしいとかを通り越して鼻唄を唄いながらお花畑を裸でスキップしたくなってくる。

 さすがにこれではいけないと思い昼食後に練習グリーンに行き裸でスキップしたく。4-5mの距離を、目で見た直感だけで何球か打ってみるが、やはりショートする傾向にある。直感と実際のストロークの距離感が合わない

 ヘッドが重たいホワイトホット#5の場合、振り子式のストロークが合っているのは間違いない。前々回のラウンドぐらいから、できるだけ振り子式でストロークする事を心がけている(というか、このパターでタップ式のパッティングはできない事にやっと気づいた)。

 色々試行錯誤しているうちに、とてつもない間違いを犯していた事に気づく。タップ式のパットの場合、手首を使ってパチンと加速気味にボールを打つわけだから、バックストロークはそんなに大きくなくても良い。しかし、振り子式の場合は距離によって当然振り子のおおきさ(バックストローク)を変えていくわけである。狙う距離が長くなれば、振り子も大きくなって然るべしである。それなのに、ずっとタップ式の感触でバックストロークしていたのだ!

 そりゃショートするよセニョール!!っていうか私ってとてつもない大馬鹿ですか?

 まあ良い。どんなことでも、気づくと云うのが大事なのだ。今度こそ大丈夫。これで30パットできるだろう。来週が楽しみである(この結びは、すでに吉本新喜劇の域に達している)。

  2001/12/23  アプローチ再考

 と言うわけでパットの不安が無くなった(というかそう無理矢理自己暗示にかけた)私は、年末の総括、今年の10大ニュース、来年の目標などを考えるため仕事のデータよりも3.2倍(当社比)ほど大事なゴルフのデータをあれこれいじったり見たりしていた。すると、アプローチリカバリー率(Scrambling、以下Sc)で面白い事に気づいた。

 1年を大きく「春〜初秋」と「晩秋〜冬」に分け、その2つのシーズンのScを比較してみたのだ。今年の、4月から10月までの7ヶ月(春〜初秋)のScは33.5%(約3回に1回の成功)であるのに対し、1月〜3月及び11月〜12月の5ヶ月(晩秋〜冬)のScは17.9%(5.6回に1回の成功)にとどまっている(参考までに、タイガーは今年度69.8%)。つまり寒い時期はアプローチの成功率が半分ぐらいまで下がってしまうのだ。

 この理由は明らかである。芝が枯れてきて、薄くなっているにも関らずSWやLWで○○の一つ覚えでピッチショットをしているからだ。理由は以前も書いたので省略する。薄い芝の上からのピッチショットは、当然、ちょっとでもダフればチョロであり、エッジから打ったアプローチが50cmしか前進しない、というへっぽこアプローチを連発することになる。

 今日現在、私のパーオン率は31.4%、ボギーオン率は78.1%であるから、計算するとワンラウンドで8ホール前後の寄せワンの機会がある事になる。これの半分、4ホールで寄せワンが取れるようになればスコアは4-6つは縮まる計算になる。成功率が1/3でも2-3ストローク縮まる。これは思ったより大きい数字だ。

いつまでもLWを極める!などとバカな事をしている場合ではない。今年の冬はランニングアプローチをマスターする事に決めた。今決めた。 8アイアンか9アイアンでビシバシ転がして「こんころりーん」という音をいっぱい聞くのだ。

  2001/12/24  サンタさんにお願いしたもの

 世間はクリスマスイブ、子供たちにとっては無条件でプレゼントがもらえる(でも自分が望んでいるものであるケースは少なかった)心躍るラッキーな日である。また、若い恋人達にとっては勝負の日であり、1年でお互いの誕生日に次ぐ一大イベントの日である。でも浄土真宗のおばあちゃんにとっては普通の日である。つまり、クリスチャンでない日本人にとって、クリスマス(イブ)は精神の成熟度が低ければ低いほど嬉しい日だと云う事になる。私の場合は、もちろん取り立てて騒ぐような日ではないルンルン!

 さて、イブといえばプレゼントである。今日は、今まで私がサンタさんにもらったゴルフ関係のプレゼントを紹介しよう。

 絶対に3パットしないパター
  3年前にお願いしてもらったのだが、効果てき面でこのパットはどんなに長いパットでもホールから10cm以内に寄せる事ができた。まさに魔法のパターである。しかし、逆にどんなに短いパットでも1パットで入らない事がその後判明した。つまり、このパターは(絶対3パットしない代わりに)絶対1パットで入らないパターであったのだ。いついかなる時でもパット数は36だった。このパターは、ホールの縁に止まったタップインバーディーのパットを空振りした時、へし折って捨てた。

 絶対にOBにならないドライバー
  このすばらしいドライバーは、OBが出ない代わりに飛距離は平均150y、どんなに叩いても170yしか出なかった。そのため、毎ホール振り回しすぎてぎっくり腰になってしまった。仕方なくショートホールで使うようにしていたが、池があると必ずそこへ飛び込み、3回に1回はロストボールになった。以後、素振り用クラブとして愛用している。

 絶対にトップしないアイアンセット
  そう、もうオチはお分かりだろう。このクラブは、地球を叩くためのクラブだった。1ホールで使うのをやめた。(ご希望の方は一等に当選している年末ジャンボ宝くじと交換します)

 暑い日も寒い日も練習する気力
  物をねだるのは良くない(物自体も良くなかった)。ここは無形の物をもらおうと考え、怠け者の私にぴったりの「練習する気力」をプレゼントに選んだ。これにより、毎日でも練習したいというポジティブな精神力を手に入れたのであるが、財力と体力が音を上げた。何事も、程々が一番である。

 ゴルフを一緒にしてくれる配偶者
  趣味が同じと云うのは本当に良いものである。この点、本当に良い贈り物だった。ゴルフを一緒にできる、というその一点では。まったく、完璧な妻である。その部分だけを取れば。いや、正直な所、心の底からすばらしい贈り物だったと思う(その部分に限って言えば)。本心から告白する。最高のプレゼントだった。他の部分に目をつぶればという条件付きで。それにしても、分不相応と言っても良いぐらいの見事な妻で(以下30行続く)

 で、今年は、30y以内から必ずワンピン以内に寄せられるアプローチの腕をお願いするつもりである。(オチは皆さんが考えてみてください)

 

  2001/12/25 今年の総括(1) 

 いよいよ世間は年末、クリスマス一色である。でも私にはキリストの生誕を祝うよりも、家族でクリスマスケーキを食べるよりも大事な仕事が残っている。そう、年末といえば総括である。名古屋といえば味噌カツであるし、マーラーの2番といえば復活であり、カタログハウスといえば通販生活であることは言うまでもない。

 ゴルフとは考えるスポーツであるからして、過去のラウンドを振り返り、反省すべき部分は反省し、自分の1年間のゴルフを熟考するという事は、ある意味では練習よりも重要である(今週は足首の件があるため練習は自粛している)。そして、来るべき新年に向かう、更なる飛躍の1歩をスムースに踏み出すのだ。

 というわけで、今年の総括を2001年度10大ニュースを背骨にして考えてみた。

 10、沖縄へゴルフに出かけた(2月)
  1泊2ラウンドと云う強行軍であったが、気のおけない父親の知人たちとのコンペは大変楽しかった。この旅行で、私は生きていく上で非常に大事な、尚且つお金に代えられない宝物(ドライバーの打ち方のコツ)を掴んで帰ったのであった。

 9、足首の筋を痛めた(12月)
  あれだけ健康に注意と言っていたにも関らずこういう事をしている様では情けない。来年からは、とにかく体に無理がかからないよう仕事をセーブし、商売に専念せず、働くのを控え、ビジネスは二の次にして・・・
 
 8、グアムへゴルフへ出かけた(11月)
  一度回りたかった、念願のマンギラオゴルフコース。しかし、今振り返って思い出すと、狂ったようなティフトン芝の忌々しさと狂ったような湿度と狂ったようなスコアしか頭に残っていない。あれ以来、私のパットも狂ったままである。時差のせいかもしれない。

 明日は第7位から第5位までの発表である。

 (番外編1:妻が初めて100を切った)

  2001/12/26 今年の総括(2) 

 
 さて、今年の総括である。放課後残ってするのは部活である。元気が良いさまは快活・・・ってしつこい?

 7、ロブウエッジを買った(3月)
  今では欠く事のできないこのスーパー・ウェポンにより、パターを使えば2打で上がれる所(エッジなどから)を3打も4打も費やすことに成功している。

 6、パターを買い換えた(11月)
  夢にまで見たオデッセイ・ホワイトホット#5を手に入れた。それに合わせて、今までタップ式に近かったパッティングストロークを振り子式に変えた。これにより、パッティングはだいぶ不調になったが、日記のネタには困らなくなった。また、これに懲りずに、来春には最終兵器とも言える「オデッセイ・2ボールパター」が届く予定である。これで来年の日記も安泰であろう。
 
 5、ドライバーを買い換えた(1月)
  私の今年の成績アップはこのドライバーによる所が非常に大きい。OBが減り、トラブルショットが減り、前進4打が大幅に少なくなった。パーオン率が去年の23.9%(4.3/18ホール)から31.4%(5.7/18ホール)へ上がったのはドライバーの功績が大きい(それにしてはフェアウェイキープ率が4.5%しか上がっていないが、私のレベルだと白杭まで行かずにラフに留まるというのは大層な進歩なのである)。当分このクラブは手放すつもりはない。と思う。多分。

 さて、明日はいよいよトップ4の発表である。

 (番外編2:妻がホークアイアイアンを買った)

  2001/12/27 今年の総括(3) 

 
 今年の総括、いよいよベスト4の発表である。

 4、初めて正式なHDCPをもらった(4月)
  コースに通うこと約10ヶ月、生まれて初めてHDCPをもらった。自分の成績が客観的な数字になるというのはやはり嬉しいものである。もちろん、成績の良かった時だけ出して、悪かった時は握りつぶして・・・なんて事は一切しなかった。良い時も悪い時も真面目に提出し続けたのだ。それにしては10ヶ月もかかったのはおかしい、と思われる方もいるだろう。これは、ただ単にコース側が忘れていただけなのだ。で、肝腎の数字は17で、半年後(秋)に16になった。来年は13ぐらいまで下がったら良いな、と思っている。

 3、80を切った(7月)
  今年の1月の段階では90をやっと切ったぐらいの腕前であったので、今年は80を切るなんて考えてもいなかった(謙遜のようだが本当である)。まあ、ホームコースで、しかもパー70や71でのブレイクなので、本当の実力ではないと思う(本当のようだが謙遜である)。なお、この時の様子は、毎度おなじみ高野さんのHP、ゴルフ「80を切る!」日記に掲載していただいた。
 
 2、このHPを立ち上げた(10月)
  私の生活は180度変わった、というのは大袈裟で45度ぐらい変わったかもしれない。ネタに苦しむ夢は幸いまだ見ていない。しかし、so-netのHPの容量は5MBで終わりである。こちらの方が現実的な恐怖である。

 1、ホールインワンが出ちゃった(5月)
  そうなのである。まさに、「出ちゃった」という感じであった。ピンそばに止まった様に見えたのだが、グリーンまで上がってみるとボールがない。ホールを覗き込んでみるとそれは確かにそこにあった。それ以来、ショートホールへ来ると狙ってしまうのはちょっといい気になりすぎですか?というか、「全打席ではなく全球狙ってます」というと近鉄の中村選手ですか?

 人の10大ニュースなんか読まされても面白くも何ともないなあ、と書き終わって気がついたが後の祭りである。読み終わった方も後の祭りであろう。一応謝罪しておく。極めて遺憾である。

(番外編3:妻にこのウェブが見つかり、なぜかご飯を作ってくれなくなった)

  2001/12/28  Aさん、ありがとうございました

きさいちCC・梅松
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 4 3 5 4 4 3 4 5 36 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 72
score 4 4 4 5 8 5 4 5 6 45 6 5 5 9 6 3 6 8 5 53 98
putt 2 2 2 2 3 3 2 2 2 20 3 2 2 3 2 2 3 3 2 22 42

項目 今回 今年
Scoring Average
(アベレージスコア)
7ボギー
4ダボ
1トリ
2カメムシ
98 89.6
パーセーブ率 22.2% 32.9%
ボギーセーブ率 61.1% 75.1%
Greens in Regulation Pct.
(パーオン率)
27.8% 31.4%
ボギーオン率 72.2% 78.0%
Driving Accuracy Percentage
(フェアウエイキープ率)
50.0% 56.1%
Driving Distance
( ドライバー平均飛距離)
212.9yard 220.4yard
Scrambling
(アプローチリカバリー率)
0%(0/9) 27.2%
Putting Average
(平均パット数)
2.33 1.994
ファインショット率(ドライバー) 57.1% 70.5%
ファインショット率(フェアウェイウッド) 40.0% 57.6%
ファインショット率(アイアン) 64.7% 59.2%
ファインショット率(アプローチ) 44.4% 67.2%

 昨日はすばらしい方とご一緒させていただいた。我々夫婦の組に1人で入ってこられたAさんは、40歳半ばの温厚な方で、腕前はハンデ10前後ぐらいとお見受けした。朝一番のティーグラウンド、我々がアップしているとAさんはオナーを決めるくじ引きの棒を自ら持ってきてくださった。初対面の年上の人と回って、くじ引きの棒を自ら取りに行ってくれた人はAさんが初めてである。この時点で只者ではないと思う。

 Aさんはスタートホールから調子が悪く、ダブルパースタートであった。次のホールもダボだった。しかし、言い訳を一切しない。自分の実力より悪いスコアの時、殆どの人(私も含めて)は自分はこんな実力ではないと誇示するため、また照れ隠しも込めて「おかしいなあ」と独り言を言ったり、「今日は調子が悪い」などと言うものである。しかし、そんな事は一切言わず、ただ黙々とラウンドされている。かといって落ち込んだり不貞腐れているわけではない。

 昨日もセルフのラウンドだったのだが、全員のパターを一番早く持ってきてくれたり、ご自分がホールアウトされて待っている間、グリーン周りに置いた全員のウエッジを全て拾い上げて待っていてくれるのだ。我々夫婦は恐縮しきりであった(というか、我々の気が回らなさ過ぎるのかもしれない)。

 余計なことは喋らないし、ナイスショットの掛け声も必要十分にかけて下さる。これほどすばらしい同伴者は本当に珍しい。我々は感動すると同時に大いに反省し、Aさんを少しでも見習おうと夫婦で誓い合ったのであった。

 Aさんは後半になると実力を発揮され、100y以内からは殆どワンピンに寄せる、というすばらしいアプローチを連発された。私は、心正しい人は沈黙をもってじゅうぶん自分の実力を表す事が出来るのだな、と思い、同時に言い訳や自慢がいかに醜いものか、と云う事を教えていただいた

 ところで私のラウンドだが、最悪であった。というのも、風邪は引いているし、痛めた足首はまだ本調子ではないし、一週間練習には行かなかったし、強い風は吹いていたし、寒かったし・・・・・

  2001/12/29  半分真面目な謝辞

 今年も残す所あと3日である。今日は仕事納めでお昼から大掃除をして、従業員と共に忘年会へ出かける予定である・・・・という事は実は全然関係なくて、今日は皆様への謝辞を書きたいと思う。そして気持ちよく1年を締めくくりたい。

 ナマケモノも裸足で逃げ出すほどの怠け者である私が、何とか3ヶ月間毎日の更新を続けて来れたのは、私の努力の賜物である訳ではもちろん無く、カウンターが毎日わずかながらでも増えている、という良い意味でのプレッシャーをかけて頂いた読者の皆様のおかげである。本当にありがたい事である。来年はせめて1日に50ぐらいはカウンターが回れば良いなと思っている、と云うのは謙遜で、実は100ぐらい回って欲しいと思っている(こういうのを「50歩100歩」という)。

 また、日記の感想、誤字脱字、ご意見、ご助言、ご提言を定期的にチェックして頂いている、ご存知ゴルフ「80を切る!」日記の高野さんによる愛の鞭?のお陰による所も大きい。いつもありがとうございます。いつかは高野さんと共に散歩と影踏みが出来るようになりたいものである(こういうのを「散歩したがって師と影を踏まず」という)

 さらに、何度か私の拙いラウンドに付いてくれ、レポートを書いていただいた木々寅雄氏にも心よりお礼を言いたい。と思っていると木々虎男氏からのメッセージが頭に直接電波で届いた。

「hiroさん、来年は眉間に皺を寄せてスコアにこだわるんじゃあなく、もっと楽しくゴルフをしなさいよ。」

・・・・ありがとうございました。

 そして、いつも異常なほど怖く、猛獣のように恐ろしく、比類のない悪妻として書かれている妻だが、日記では面白可笑しくする為にわざとそう書いているだけであり、本当は優しく、美しく、面白く、気品があり、非のうち所がなく、私には勿体ないぐらいすばらしい妻なのである。ここで心より感謝したいと思う(こういうのを「暗黙の圧力による事実の歪曲」という)

 最後に、1年間何とか無事に「ごるふな日々」を送らせてくれた、ゴルフの神様にも感謝!

 という事で、来年も皆様「ごるふな日々」をよろしくお願いします。

 ・・・・ん?しまった。明日書くことがなくなってしまった!

 

  2001/12/30  中途半端な締めくくり

 昨日は読者の為にすべき事を済ましてしまったので、今日は自分の為に好きな事を書こう。

 今年のアベレージが89.6、ほぼボギーペースでラウンドできるようになった。しかし、ここから先は楽しいことよりも辛い事の方が、そしてラウンドの楽しみよりもスコアをまとめられない苦しみの方が勝ってしまうのではないか、という恐れがある。

 2-3年先には2ホールに1つはパーが取れるようにしたいが、そうなると今の「パーだと嬉しい、ボギーでもまずまず」から「パーで当然、ボギーは悔しい」というゴルフを目指す事になる。ただでさえ人間がおろそかな私であるから、気をつけないと独り言で「くそう、またボギーだぜ」とか「やっと3つ目のパーかよ」とか言ったりする、鼻持ちならない鬱陶しいヤツになってしまうような気がする。うまく書けないが、ゴルフが上手くなる事で何か大事な物を無くしそうな気がするというか、後戻りできなくなるというか、例えて言えば子供が大人になる前に感じる漠然とした不安感に似ているというか・・・(かえって判りにくいか)

 ゴルフをするからにはいわゆるシングルプレーヤーになるというのは一つの目標であるが、それよりも大事なことは「楽しくゴルフをする」という事や「良いゴルファーになる」という事であろう。それは絶対に忘れたくない。今でさえ、スコアが悪いだけで落ち込んだり不機嫌になったりする情けなくも恥ずかしい私である。ここらで発想の転換をすべきなのかもしれない。

 一切練習しない、スウィングで悩まない、スコアを気にしない、などで不安感を誤魔化そうとも考えたが、良く考えてみればそんな事をするのは本末転倒であるし、なにより自然ではない。というか、よくよく考えてみれば上手くもなっていないのに上手くなった時の事を悩むと言うこと自体、鼻持ちならないのではないか?その通りである。これは逃げである。何と情けない事か。馬鹿みたいである(自分でボケて自分で突っ込んでいる。これではまるで一人漫才である)。

 うまくて良いプレーヤーになれば良いのだ。別に悩む事はない。へっぽこパットとひょろひょろアイアンで、どこまで上手くなれるのかわからないが、とにかく来年も精一杯がんばろう。

 ともあれ、明日は今年最後のゴルフ納めである。今年50回の締めくくりとして、ベストスコアを・・・いかんいかん、そうではなくて、今年一番良いゴルフをしよう。

(しかし、今日の日記は一体何を書いてるんだ、これ?)

 

  2001/12/31  嬉し悔しいラウンドおさめ

きさいちCC・梅松
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 71
score 4 4 4 4 4 4 4 4 6 38 4 3 4 5 3 3 7 8 5 42 80
putt 2 2 3 1 2 1 2 2 2 17 1 2 2 2 1 1 3 4 2 18 35

項目 今回 今年
Scoring Average
(アベレージスコア)
1バーディー
4ボギー
2トリ
80 89.4
パーセーブ率 66.7% 33.6%
ボギーセーブ率 88.9% 75.4%
Greens in Regulation Pct.
(パーオン率)
50.0% 31.7%
ボギーオン率 94.4% 78.3%
Driving Accuracy Percentage
(フェアウエイキープ率)
50.0% 56.0%
Driving Distance
( ドライバー平均飛距離)
209.3yard 220.1yard
Scrambling
(アプローチリカバリー率)
57.1%(4/7) 27.2%
Putting Average
(平均パット数)
1.944 1.993
ファインショット率(ドライバー) 60.7% 70.3%
ファインショット率(フェアウェイウッド) 100.0% 58.1%
ファインショット率(アイアン) 78.6% 59.5%
ファインショット率(アプローチ) 76.9% 67.4%

 と言うわけで大晦日である。息子を実家に預け、ゴルフ馬鹿の夫婦は今日もラウンドだ。最後をびしっと締めくくり、気分良く新年を迎えるのだ。

 今日の課題は、ドライバーについては「7割の力で振る」、アイアンは「ハンドダウン」、アプローチは「左足親指の付け根に体重をかけて動かさない」である。すべて昨日の練習で一夜漬けで見つけたコツである。

 そのコツがうまくはまったのか、今日のラウンドは出来過ぎだった。前半梅コース(Par35)では8番ホールまでなんとオール4の2オーバー。こんな事は珍しい。最終ロングでもしバーディーが出ればハーフ最小スコアの36と9ホールすべて4ストロークの珍記録達成である。当然、狙いに行く。
 
 きつい打ち上げの一打目、霊によって例によって右のラフへ。ところがカート道を転がって120y地点まで戻される。しかしあせらないぜ。まだ始まったばかりだ。二打目、ライはフラットだが芝が薄い。迷った末にフェアウェイウッドを止めて6アイアンを手にする。よし!まずまずだ!そして3打目、160yのアゲンスト。再び6アイアン。よし!快心!届け!しかし球は無常にもガードバンカーへ。いや、これを直接ねじ込んでやる!バンカーショット!打った!入った・・・というのは幻で、3mに付き2パットのボギー。でも、まあ、こんなもんでしょう。

 気を取り直して後半、2m以内のパットが決まる。なんと、6番ホールを終わって1アンダーだ!こ、これはひょっとして・・・と考えてしまったのが全ての間違いだった。7番ホールでOB&3パットのトリプル、8番ホールもアイアンチョロとアプローチミスと4パットでトリプル。わてほんまによ言わんわ(笠木シヅ子)の心境である。最終ホールは何とかボギーで締めくくったものの、今年で一番嬉しくない42であった。

 「オブラードのような精神力」と「詰めの甘さ」という、ある意味では今年を象徴するようなラウンドであった。でも、80で回れたのにどうしてこんなに悔しいんですか?ショットも殆ど及第点の、良いラウンドだったと思うのに悲しい気持ちがこんこんとあふれてくるのはどうしてですか?

 この悲しみを来年に持ち越して、来年はマーク・ハント(サモアの怪人)のように何をされてもびくともしない肉体のような精神力を身に付けたいんですが、やっぱり難しいですか?

 というわけでまた来年!明日も更新します!良いお年を!
 

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