花粉症
(2002/3/15)



   私の花粉症との付き合いは長い。19歳のときからだから、人生の半分以上を花粉症で過ごしてきた計算になる。従って、花粉症でない状態よりも花粉症の状態の方が私らしいといえるかもしれない。即ち、鼻水を垂れ流し、1日100回洟をかみ、200回くしゃみをし、300回洟をすすり、400回目をこすり、500回「えーい鬱陶しいこんちくしょう」と叫ぶのが本来の私であるといえる。ちょっと悲しい。しかしそれで慣れているかといえばもちろんそうではなく、鬱陶しい事には代わりがない。

 そんなに鬱陶しいのだったら医者へ行けばよさそうなものだが、命に関わること(とゴルフに関わること)以外では医者には極力行きたくない。もちろん、注射が嫌いだからである。世の中には注射を打つ事を無上の楽しみにしている(としか思えない)サディストお医者がいて、患者が泣き叫んだり痛そうな顔をするのを涎をたらしそうな顔で見ているのだ。そんな医者は見たことがないとお思いだろうが、私も見たことがない。しかしそうに決まっているのだ。

 民間療法と言われる「何とか茶」も試した事があるが、別の病気になりそうなくらい不味かったので長続きしなかった。そうこうしているうちに症状がやや治まってきたので、そのまま放置していた。しかし、ゴルフ場では花粉、特にスギ花粉からは逃げられない。くしゃみ100連発、鼻水100リットル、涙100ガロンである。

 くしゃみでアドレスできない、洟が気になっての打ち急ぎ、目がしょぼしょぼしての空振りなどは可愛い方で、ある時などは洟をかんだティッシュを谷越えのホールの谷に投げ込んでいたら谷がティッシュで埋まってしまい、コース管理の人に怒られたり、鼻から垂れた鼻水の勢いでティーアップしたボールがティーグラウンドの外まで流されていったり、くしゃみの勢いでボールがぶっ飛び、同伴競技者の頭を直撃し、救急車を呼んだこともあった。さらに不運な事に、その同伴競技者は妻ではなかった。

 このように、この季節はゴルフどころでは無いのだが、それでもコースへ行ってしまう私はやはり筋金入りのトホホゴルファーである(またこのオチを使ってしまったが、思考力の低下も花粉症の為である)。


編者注:どこが面白いのか全く解らない。これのどこを見て自薦しているのか?と問われれば、
そのつまらなさが私の日記の真骨頂である、と言わざるを得ない。