日記29

2002年12月1日〜15日

2002/12/1(15543hit) 師走


 師走である。俗に「師が走るほど忙しい」と云われるが、本当の由来をご存知だろうか?

 中国の前漢時代、凛陽という町に陵非師という話好きのお金持ちがいて、普段から身分に関わらず友人をたくさん持ち、自分の話を聞いてもらうために自宅で宴会などを開いていたのだが、年末になると労働者階級の友人達は忙しくなり、宴会に来てもらえない。仕方なく、自分から友人の家へ走り回って話をしに行ったのだという。それを見て、友人たちは「やあ、また師が走り回る季節だぞ」と囁きあったというのが本来の由来である・・・・というのはもちろん真っ赤なウソである。

 去年の今頃、どんな日記を書いていたのか振り返ってみると、「1568名の皆様に見ていただいてうんぬん」などと書いている。今日現在でカウンターは15543、1年間経って、約10倍もカウンターが回った事になる。これはすごい。もし、このペースで増え続けるとしたら、7年後には世界の人口を上回る事になってしまう。まるでマルチ商法のようである。読んでくれた方が私に1円送ってくれるだけで、7年後には世界一の大金持ちだ・・・なんて、あるわけ無いし、そもそもの前提からして間違ってるし。

 今日はこれでおしまい(労働者の私も、ご多分に漏れず忙しいのだ)。

本日の体重・・・68.7kg(微増中)

2002/12/2(15579hit) カシオワールドオープン


 いよいよ日本のツアーも大詰めだ。初の賞金王を狙う、われらがキャロウェイの谷口徹が欠場する中、逆転賞金王を目指す片山晋吾と佐藤信人のラウンドが注目されたカシオワールドオープン。

 しかし、佐藤は失速(33位タイ)、片山は善戦したものの及ばず(9位タイ)、優勝は日本オープンで劇的な初勝利を収めたD.スメイルであった。日本オープンを制したときからこれからも勝ち続けるとは思っていたが、こんなに早く2勝目を挙げるとは思わなかった。やはり素晴らしい選手である。

 最終日ノーボギーも素晴らしいが、圧巻は最終ホール(パー5)の目の覚めるような2オンとイーグル。1打差のトップという位置にいながら、バンカーのすぐ上に切ってあるピンを狙って行くそのポジティブさ。そして、まるで初日のようにあっさりとそのイーグルを沈める冷静さ。彼には、日本と言う舞台は狭すぎる。

 是非とも、USPGAにトライして欲しいが、JGOのウェブページによると(以下抜粋・・・しようかと思ったのだが無断転載は禁止だそうである。まあ考えれば当然である。許可を求めるなんて面倒だし時間も掛かるので、私の言葉で要約する。詳細は上のリンクをたどっていただきたい)、彼は日本が大好きで、来週も母国ツアーのオーストラリアンマスターズへは出場せず、このまま日本に留まり、「日本シリーズ」に出場するらしい。嬉しいではないか。

 さらに、実は日本の方が賞金が大きいから好きなのだと言う。何とも正直なナイスガイである。いろいろ屁理屈をこねるより、こうしてはっきり言い切るところがさらに気に入った。確か、奥さんも日本人だったような気もするし、いっそ日本に帰化して欲しいぐらいである。

 おまけに、今季の勝利で家を買い、さらに「ちょっと高い車が欲しい」からもうちょっと頑張りたいらしい。うーん、デビッド、大好きである。 

本日の体重・・・68.6kg(プラトーである)

2002/12/3(15662hit) ネタの宝庫より


 最近忙しくて練習に行けない。いや、やりくりすれば何とか時間を作れないわけではないのだが、昼寝やゲーム(トルネコの大冒険3)をする時間や夫婦生活に支障をきたすのでそれだけは避けなければいけない。という訳で内にこもったゴルフ熱を冷ますため、最近はもっぱら夏坂健氏のゴルフエッセイを読んでいるという次第である。

 昨日読んだのが日経ビジネス人文庫の「ゴルフの達人」という本。夏坂氏のエッセイは、何度読んでも新しい発見がある。それは氏の文章の奥の深さを表すのはもちろんだが、私の注意力の散漫さとゴルフの進歩(退化?)をも示しているような気がしないでもない。

 この本は、過去のゴルフの偉人たちに対するエピソードを、ゴルフにまつわる名ぜりふをキーワードにまとめたものだが、そのキーワードはもちろん現在でも立派に通用する。例を挙げてみると(もし文字化けして見られない方は、マックをウインドウズに買い換えてください)、

 ゴルフでは、良いスイングと良い人柄しか役に立たない(ジャック・ニクラウス)

 悩む時間がもったいない。打ち続けると答えがみえる(中村寅吉)

 ボールに集中しろ。スコアはあとからついてくる(ジーン・サラゼン)

 未熟なゴルファーほど、自分のスイングについて語りたがる(戸田藤一郎)


 何と耳の痛いことか!全て私の心ダイレクトに突き刺さる言葉ばかりである。特に今の私には、日本のタイガーと(私にだけだが)呼ばれる練習の鬼、中村寅吉氏のお言葉が身にしみる。また、ウォルター・ヘーゲンを驚愕させたという、パンチショットで有名な戸田藤一郎氏の言葉には、ただただ平伏して全面降参するしかない。

 わたしには、ゴルフをする資格が果たしてあるのだろうか?ちょっと心配になってきたぞ。

本日の体重・・・68.6kg(現状維持である)

2002/12/4(15734hit) 実り多き練習


 昨日は手抜き日記でごめんなさい(でも、「ゴルフの達人」を読んで、再び感銘を受けたのは本当だよ)。今日はその分、ちょっと気合を入れたぜ。

 昨日は夕食後、妻と交渉して(どういう交渉だったかはご想像にお任せする。ちなみに、「一時間妻の肩を揉む」などという想像をされた方には、一言「ふっふっふ。甘いな。」と言わせてもらおう)首尾よく練習に行く事に成功した。夜の練習は妻が隣にいないのでゆっくりとできるので好きだ。例によっていつもの星田ゴルフセンターへ。

 最近、ウォーミングアップの際に左右のグリップを離して連続素振りしている。先週のラウンドの時、ティーアップ直前までこの素振りをしていたら、大変スムースにクラブが振り切れたのだ(思いつきでメニューを替えたり日替わりTipを行う所など、まさにトホホゴルファーの証明である)。この素振りの効用は、きれいなスイングプレーンを作れる事と、インパクトからフォローにかけて左手をきれいに返せる事だ(というか、左手を返さないとスイングできない)。

 私の場合、まずはスイングプロという練習器具を使ってこの素振りをするのだが、最初はベースボールグリップで左右の握りをめいっぱい離し、きれいなスイングプレーンと左手の返しだけを意識して連続素振りする。それから、少しづつ左右のグリップを近づけていき、最終的に普通のグリップへ戻す。できれば、連続素振りを行いながらグリップの間隔を狭めていくと、左手を返す感触を体にしみつける事ができる(ような気がする)。

 次に、実際にクラブを握って同じような素振りを繰り返す。これにより、素振りと実際に球を打つときのスイングを近づける事ができる(ような気がする)。本番のスイングを素振りに近づける事が、今の私にとって最も大事な目標の1つなのである。

 さて、昨日はその連続素振りを何度も繰り返したお陰か、結構調子が良かった。しかし、何球か打っているうちに、まただんだん当たらなくなってくる。即ち、グリップに力が入り、右手で叩きに行き、下半身始動が疎かになり、ヘッドアップし、クラブがアウトサイドから入り、救急車が到着し、衆議院が解散し、買ったばかりのソフトクリームがコーンから外れて地面に落ち、富士山が噴火するのだ。

 一回一回素振りをすれば良いのだが、せっかちな私にはなかなか難しい。やはりスイング中も意識すべき所は意識し、飛んでいくボールよりもスイングそのものにもっと注意を払うべきだろう。 「練習の時はめいっぱい考えて打て。本番の時は何も考えずに打て」と言うではないか(誰が言ったのかは知らないが)。練習場で飛んでいくボールに一喜一憂しているようではいけない。

 隣の打席に綺麗な女の子が来ようが、憎たらしいやかまし童が来ようが、「良い所を見せよう(実際にはシャンクが出たりする)」とか「一丁派手にドライバーをぶちかまして黙らせてやるぞお前ら(実際にはりきみすぎてチョロするのだが)」とか思ってはいけないのだ。ゴルフとは自分との戦いなのだ。昨日のジーン・サラゼンではないが、「ボールに集中しろ。結果はあとからついてくる」なのだ・・・・と自分に言い聞かせる。

 そして最終的に「グリップゆるゆる」「インサイドから」「ヘッドを遅らせて」とお題目を唱えながらスイングする事で結構良い球が出るようになった。「グリップゆるゆる」はいまさら説明するまでも無い。これが上半身のりきみを取る最大の秘訣だ。「インサイドから」は実は最重要事項かもしれない。当然、インサイドからクラブを降ろすためには右ひざの我慢が不可欠だし、スウェーしなくなる。球もつかまる。

 そして、「ヘッドを遅らせて」であるが、これは「クラブの重みを感じながらダウンスイング始動」と言い換えても良いだろう。これが出来ると出来ないとではヘッドスピード、スイングの鋭さ、格好良さに格段の違いが出てくる。是非ともマスターしたいものだ。

 このヘッドを遅らせるコツ、私の頭の中のイメージとしては実はセルヒオ・ガルシアなのだ。極端すぎると思われるだろうが、とんでもない。妻のご機嫌を取る時とスイングの注意点は大袈裟にしすぎるぐらいでちょうどなのである。
 

本日の体重・・・68.6kg(本格的な壁だな)

2002/12/6(15890hit) 脳の認識と体の動き


 練習の話の続きである。ラウンド結果はまた明日。

 スイングの注意点は大袈裟にしすぎるぐらいでちょうどである、と一昨日の日記に書いたのだが、全くもってその通りである。どこの誰か知らないが、良いことを言うなあ。このhiroとかいうやつは、きっと頭が良くてハンサムで想像力が豊かなナイスガイだろうなあ(本人が言うんだから間違いない)。

 これは、ゴルフのスイングだけに留まらず、一般のスポーツにも、ひいては「コツ」というものが必要とされる、多くの習い事に共通するのではないかと思うのだ。一般的に何かを表現する際、それを客観的に充分第三者に認識させるため、あるいはすでにできあがった物を変えるためには、頭で考える以上のオーバーアクションを必要とされるような気がする。

 例えば、私は高校〜大学時代に吹奏楽部に所属していたのだが、自分の出した音に強弱や表情を作る時、それを聴衆にまで届くものにするためには自分の頭で考えるより2段階ほど大袈裟に表現して初めて満足いく結果が得られる、という場合が少なくなかった。もちろん、不用意・無神経な大音量や貧弱なピアニッシモとは別の次元での話である。また、舞台演劇なども、オーバーアクションの極みであるだろう(良い意味で言っているのである)。まずは聴衆に動きが届かなければ何をやっているのかさえわからない。

 もちろん、微妙な調整やデリケートな動きを必要とされるものも一方で存在する。陶芸や日本舞踊、弦楽器の弓使いなどはただオーバーに表現すれば良いというものでは無いだろう。

 自分で直しているつもりが、第三者から見たら、あるいはビデオなどで客観的に見たら全然直っていない、というのはよく経験する話である。先生に「(ダウンスイング時に)インサイドから(クラブを降ろせ)」と言われて、こんなに大袈裟にしたらいくらなんでもやりすぎだろうと思うぐらいオーバーアクションにしたら、「今ぐらいでちょうどでっせ」と言われるというのは、つまりそういう事だ。スライサーがスライスを矯正するのに、まずフックを打つことから始めるのもつまりそういう事だろう。

 日常生活でも渾身の力を込めてドアノブを回したり、踊っているような両手使いでご飯を食べたり、湯船からお湯がほとんど外へあふれるような勢いで入浴したりするのも、だからゴルフな生きかたの一つの表現方法なのである・・・なわけないって。 
 

本日の体重・・・68.1kg(カートに乗らず歩こう!)

2002/12/7(15956hit) 気持ちよい1日そして嬉しい事

きさいちCC・梅松(Bグリーン)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 71
score 5 5 4 4 4 4 3 4 7 40 4 4 5 8 5 2 4 6 6 44 84
+3
putt 2 2 2 1 2 2 2 2 2 17 2 3 2 2 3 1 2 2 3 20 37

項目 今回 推移 今年
アベレージスコア
Scoring average
1バーディ
7ボギー
2ダボ
1トリプル
84 87.7
平均パット数
Putting average
2.056
(37)
1.959
(35.26)
パーセーブ率(%)
Par saving average
44.4
(8/18)
35.8
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
83.3
(15/18)
77.4
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
50.0
(9/18)
31.3
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
88.9
(16/18)
80.7
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
71.4
(10/14)
63.0
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
221.4 211.4
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
16.7
(1/7)
27.1
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
73.1 70.9
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
100.0 63.8
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
92.5 64.6
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
80.0 68.2


 12月初旬とは思えない、半袖でもラウンドできるほどのさわやかな秋晴れの空の下、同伴競技者にも恵まれ、久々に満足のいくラウンドができた・・・・アプローチの距離感とパットをのぞいては。

 この日は、先週までとは別人のようにアイアンが冴えた。やはり練習はするもんである。アイアンのファインショット率は史上最高の92.5%、即ち、全20ショット中17ショットが芯を喰い、残り3球もややフェースが開いたり少し芯を外しただけで大きなミスショットは皆無だった(それにしてはパーオン率が50%って低くない?、と思われた方。その通りです。私のアイアンは芯を喰ってもその程度なのよ!)。この日の暖かさは私の異常な調子良さが呼んでしまった天変地異だったのか?

 それに、パー3のティーショットで個人的にすごく嬉しい事が!それは、ディボットの付きかたである。今まで、アイアンでディボットができる時はボールのある所からだったのだが、この日はティーの少し前方(3cmぐらい)からディボットが出来ていたのだ!しかも4回中2回(あとの2回はティーグラウンドが芝ではなかったのでわからない)。また、フェアウェイからのショットでもボールに当たってから芝を擦るような手ごたえが結構あったので、何度かはそういうディボットができていたように思う。


今まで・・・これじゃあダフってるってば。


 これは、ひょっとしてダウンブローに球を捉えられているという事ですか?(誰に聞いているのか>俺) 球をすくい上げようとするスイングではなく、良い形でインパクトを迎えているという事ですか?(また読者に教えを請おうとしているだろう>俺) もし、これが偶然やたまたまでなければ、ちょっと上達したという事ですか?(誰でもいい、そうだと言ってくれ>読者の皆様) というか、今さらこんな事で喜んでる私って、ちょっとレベル低すぎですか?

 でも、一体何が良かったのだろうか。両グリップを離しての素振り?右ひざの我慢?インサイドアウトの軌跡?ゆるゆるグリップ?ヘッドの重みを感じてダウンスイングすること?グリップが体の近くを通るように気を付けたこと?スイング中、両足親指にしっかり体重を感じるようにしたこと?スイング中、膝の高さを変えないこと?・・・スイング中の注意点が多すぎて、どれがどれやら、何が何やら、分かりません。

 インパクト以降で左肩が吊り上がるようになる(左半身が伸び上がる)のが私の昔からの悪い癖なのだが、それが是正されてきているという事なのだろうか?もしそうだったら、両グリップを離しての素振りで左手の返しがきれいにできるようになってきているという事か?

 誰でもいい、教えてくれ。いや、教えて下さい。お願いします。この通り。<m(__)m>

本日の体重・・・68.2kg(スパゲティ食い過ぎた)

2002/12/8(16003hit) 一つ覚えれば一つ忘れる


 昨日の日記の最後に少し書いたのだが、最近気をつけていることを整理してみたい。何度も同じ話を読まされる読者の方には申し訳ないと思うが、何度も書いて忘れないようにするのも忘れっぽい私には必要な事なのである(って、お前は漢字ドリルをする小学生か!)。ご容赦頂きたい(赤字は最重要事項)。

 1、アドレス
  a ボールはヒール寄りにセットアップ(1インチほどボールに近く立つ)
  b 左肩が上がりすぎないよう気を付け、両肩を目標線のやや右に向ける(ドローを打つ時)
  c 右足内側に体重を感じる
  d お尻を突き出し、背中を伸ばす(最近トライしている)
  e 気持ちアドレスを狭く(最近トライしている)
  f 右脇を締める
  e 最後に、肩とグリップの力を抜く

 2、バックスイング
  a 飛球線後方むかってグリップを大きく突き出す(大きな弧を描けるよう)
  b 右脇を空けすぎない
  c 左手首を甲側に折らないよう
  d 右ひざを右へ流さないよう、極力我慢する
  e グリップに力が入らないよう、「するっ」とトップまで持っていく

 3、切り返し
  a 下半身から始動する
  b 打ち急がない
  c ヘッドの重みを感じる(=この段階でも手首に力を入れない)

 4、ダウンスイング〜インパクト
  a 右手で叩きにいかない
  b インサイドからクラブを降ろす
  c グリップは体の近くを通すつもりで
  d 両足をばたつかせない。特に左ひざが伸びないよう

 5、インパクト〜フォロー
  a 左手首をきれいに返す(というか、上手く打てれば勝手に返るんだけどね)
  b 左足親指で体重を受け止める

 6、フォロー〜フィニッシュ
  a 最後まで振りきる
  
 もちろん、スイング中、上の全てを意識しているわけでは無い(1のアドレス時の注意を除く)が、何と注意事項の多いことか。こんな事、全てまともに考えたら絶対クラブなんか振れない。理想は練習を重ねてこれらが無意識にできるようになる事だが、たった一つの事(インサイドからクラブを降ろす)でさえ、7ヶ月かけてもまだマスターできないのだ。一体、無意識にできるようになるなんて何年先になることやら(私が生きている間は無理であるのはまず間違いない)。

 それに、もう1つ大きな問題が・・・それは、「あまりにたくさん注意事項がありすぎて、すぐ忘れて(抜けて)しまう」という事である。私の場合、スイング中に気をつけられるのは、せいぜい3つぐらいまでである(しかも練習場での話である。コースでは、1つの事に気をつけられたら上出来だ)。例えばここで、4つ目の注意事項に気をつけてスイングすると、最初の1つがところてんのように脳から押し出されてどこかへ行ってしまうのだ(あっ、こういうのを、「運動センスが無い」というのか?)。

 そうか。だから、同じような事を何度も、日替わりで「解った!」とか「悟った」とか言ってしまうのだろう。うむ、私の「一日一悟り症候群」の病因がわかった。でも、わかったからといって、その治療法は練習しかないのであった。トホホ。

本日の体重・・・68.0kg(OK!)

2002/12/9(16067hit) 片山強し


 国内最終戦、日本シリーズJTカップは片山晋吾がそのステディなゴルフで圧倒的な力の差を見せつけ、優勝した。

 いやあ、それにしても、彼のスイングは素晴らしい。見ていて、アドレスの段階で曲がる気がしないのはやはりセットアップが良いからだろう(どこがどう良いかは私には説明できないが)。それに、お世辞にも美しいとは言えないが理に適ったスイング。多くのプロが7割の力で振っているとしたら、片山は5割の力で振っているように見える。それであれだけ飛ばせるんだからたいしたものだ。やはり、ゴルフは力ではなく正確性か。

 彼は「ロボットになりたい」と云っているそうだが(もちろん「機械の体で死なないようになりたい(哲郎)」とか「キカイダーになりたい」とか言うのではなく、スイングをメカニカルにおこなえるようになりたい、という意味である)、この事は私が予定稿として書いた日記(12/11アップ予定)の内容と全く同じである。嬉しいような、悔しいような。

 奇行と無神経な物言いで敵が多い(私もあまり好きではない)彼だが、プレイヤーとしてはまだまだ彼の時代は続くだろう。ひょっとしたら、メジャーを最初に獲る日本人選手は彼になるかもしれないとさえ思わせた、今回のトーナメントであった。

本日の体重・・・68.5kg(「うどんすき」腹いっぱい食べたら・・・)

2002/12/10(16143hit) たかがアドレス、されどアドレス


 スイング中はどんなに頑張っても3つぐらいの事しか気を付けられない(いや、実際には1つが限度だろう)私であるが、アドレスは別だ。アドレスだけは、じっくり考える時間がある(もちろん練習場での話だ。コースではせいぜいセットアップしてから30秒程度でスイングを始動する。いくら私でも、草が伸びるとか、季節が変わるとかなど極端に長いアドレスは1ラウンドに5-6回しかない)。

 アドレスでそのスイングが成功するか失敗するか8割は決まっている、と行ったのは誰だったか。つまりそれほどアドレスは重要なのだ。当たり前だが、ここでいうアドレスはセットアップの事で、住んでいる所の事やeメールのアドレスの事ではない。

 最近、アドレスをスタンダードなものに近づけるよう努力している。即ち、今まで広すぎたスタンスを狭め、背中が丸まりがちだったのを腰からの前傾になるよう矯正しているのである。それは、やはりアドレスの重要性に今になって気づいたからである(遅いって>俺)。

 どんなにいいスイングで振れても、アドレスで間違っていればナイスショットは期待できない。というか、スイングがK−1決勝戦ならば、アドレスは福岡ドームである(何のこっちゃ・・・でも、土曜日の試合では応援していたマーク・ハントが憎きレ・バンナに負けて悔しい)。

 そういうつもりでアドレスに気を使って練習すると、不思議といい球ばかり・・・・出ないじゃん。・・・・いや、あのね、やっぱり変えたばっかりだから出ないのであって、でも結構いい感じなんだよ、10球に1球ぐらいは。だんだん良くなるはずだと思うよ。だって、アドレスは基本だもん。

 ・・・・・本当だってば(と自分に言い聞かせる)。

本日の体重・・・68.1kg(夢の67kg台は近い)

2002/12/11(16210hit) スイングは誰がする?(重要)


 昨日書いた、アドレスの重要性に関係する大変含蓄のある言葉を、最近田辺プロから聞いたので皆様に紹介しよう。実は、この言葉の本当の意味を知って、アドレスをきっちり取ろうと思い始めたのだ。それは、以下のような事である。

 きっちりアドレスをとり、きっちりスイングさえすれば、クラブヘッドはおのずからインパクトできっちり当たるよう返ってくるのだ。それを、意識的、恣意的に行おうとしても無理である。アドレスの位置にクラブヘッドを戻す事に関して、意思の力でどうこうなるものではない。であるから、「球を打とう」と思った段階で間違い。「きっちりスイングをする」事を主眼に置く事が、即ちゴルフのスイングなのである。

 何度も言われ続けている、ごく当たり前の事ではある。しかし、よーく考えて欲しい。野球なら、ボールを打つのは積極的な意思の力だろう。ジャストミートには、動体視力が不可欠であるとされる。しかし、ゴルフの場合、一瞬のタイミングを逃せばキャッチャーミットにおさまるわけではない。ボールはずっとそこにあり続けるのだ。

 そう、ロボットのように、ある決まりに従って正しい動作をすれば、目をつぶっていても球はスイートスポットに当たり、思った高さで思った方向に飛んでいくはずなのだ。つまり何が言いたいかというと、ゴルフでは「自分の意思で球を打っ」てはいけないのだ。「体が球を打」つのにまかせれば良いのだ。

 だから、スイングをするのは「私(頭)」ではなく、「体」という事になる。当たり前のようだがこれがなかなか出来ない。ついつい、自分の意思の力で打ちにいってしまってはいないだろうか?本当に体の動きに100%任せて打てているるだろうか?そう改めて問われれば、自信を持って答えられる人は少ないだろう。もちろん、私は意思の力が入りまくりである。

 体に任せてスイングするためには、もちろん「(再現性の高い)良いスイングをができる」事が最低条件だが、それ以外にも、「迷いなく振りきる」事や「自分のスイングに対する自信」「(スイングを)体にまかせてしまう勇気」「(飛ばそうなどという)すけべ心をシャットダウンする意思の力」が必要とされるのだろう。

 私は今まで、「良いスイング」の事だけしか考えていなかったような気がする。しかし、それではいけないのだ。というか、だからこそ「ゴルフでは精神力が大切」なのか!

 しかし、やっとこんな大事な事に気づいたというのは、やっぱり私はキング・オブ・トホホですか?

本日の体重・・・67.8kg(I got it!)

2002/12/13(16329hit) スイングの土台


 最近重要なことを立て続けに発見している編者であるが、先日の練習で、またもやとんでもなく重要な事を発見した。言っておくが、今日の日記は、私のように好不調の波が激しい人、突然シャンクやトップが出だす人、1年に364回スランプに陥る人、練習場でプロのような球を打った直後に初心者のようなチョロを打ってしまう人、大事なショットに限ってミスショットをしてしまう人、猫、杓子、ヤン坊、マー坊、ソドム、ゴモラなどには光明となる事間違いなしである。

 アドレスで背筋を伸ばし、お尻を突き出し、腰からの前傾姿勢を取るようになってから、どうも足の据わりが悪い。どうも足の裏への体重のかかり方に違和感があるようなのだ。今までよりかかと体重の度合いが強くなっているようだ。以前よりも前傾はくなっているはずで、つま先に体重がかかってもおかしく無いのだが、お尻を突き出している分かかと体重になっているのだろうか?

 少しだけ球から離れ、ひざの曲げ具合を調整して、足の裏がしっくり来るポイントを見つけた。具体的には、膝を少し曲げ、体重を落とす感じである。柔道でいう自然体に近い感じか。すると、自分でも重心が安定している事が実感できる。それで素振りをしてみると、下半身の安定感が抜群に良くなった。フォローからフィニッシュにかけて、体がぶれないのだ。まるで地面に吸い付いているかのような足の裏。これはひょっとして・・・

 球を打ってみる。いい感じだ。続けて数球。うん、抜群に良い!ひざ下にしっかり体重が乗り、下半身が暴れない分、ミート率が格段に良くなっている。インパクトで左半身も伸びにくいし、フォローでも体が起き上がりにくい。これはひょっとして、ひょっとするかもしれない。スイングの基本はアドレス、そしてアドレスの基本は下半身だったのである。しかし、こんな大事な事にやっと気づいたなんて、(以下略)

 さて、基本中の基本をやっと押さえた新生hiro君、昨日のスコアはどうだったのか?!待て次回!!

本日の体重・・・68.3kg(なんで?)

  2002/12/14(16400hit) サムイトの法則

きさいちCC・竹梅(Bグリーン)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 71
score 5 4 5 6 4 3 5 8 4 44 4 6 4 5 6 5 4 6 5 45 89
+3
putt 3 2 2 2 2 1 2 3 1 18 1 2 2 2 1 1 2 3 1 15 33
項目 今回 推移 今年
アベレージスコア
Scoring average
9ボギー
3ダボ
1トリプル
89 87.8
平均パット数
Putting average
1.833
(33)
1.956
(35.21)
パーセーブ率(%)
Par saving average
27.8
(5/18)
35.7
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
77.8
(14/18)
77.4
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
11.1
(2/18)
31.0
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
77.8
(14/18)
80.6
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
35.7
(5/14)
62.5
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
203.6 211.2
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
28.6
(4/14)
27.2
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
64.3 70.8
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
16.7 63.0
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
65.8 64.6
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
87.5 68.6


 先週とはうって変わって、北風が寒く吹きつける、そんな中でのラウンドであった。空はどんよりと低く垂れ下がり、日が翳ると途端に体感温度は下がる。まさに冬。半袖の保温下着(ブレスサーモ)、長袖のクルーネック、長袖のポロを着てもまだ寒く、その上にやや厚手のゴルフ用トレーナーを着ての出動となった。・・・・寒いと服が重ね着になる(サムイトの法則1)

 さて、結果であるが、これが全然だめ。ドライバーはここ最近記憶に無いぐらい右へ曲がりまくるし、それ以前に真ん中へすら当たらない。アイアンもピリッとしない。パーオンが18ホール中2ホールというトホホ振りである。体が全然回らない感じで、いつものスイングが出来ない気がする。言い訳するつもりは無いが、でもいいわけだよなあ。・・・寒いと重ね着で体が回らない(サムイトの法則2)。従って球も飛ばない(サムイトの法則3)
 
 アプローチはまだマシだったが、パットがいまいち。1パットが6個もあったのは私にしては快挙だが、たまたま1〜2mがいくつか入っただけである。それより、3パットが3つ、特に前半2つの3パットは何の変哲もない10m以内のパットで、ファーストパットを大きくショートするトホホパターン。体が縮こまってしまっていたせいなのかもしれない。・・・寒いとパットの距離感がにぶる(サムイトの法則4)

 まあ、でも、ロストが1つとOBが1つで90切れてるし、よしとするか・・・いや、そんな事ではダメだ。パー71の易しいBグリーンだったら、悪い時でも85ぐらいで回りたい。サムイトの法則を打ち破れるよう、何とか冬の間に80を切ってやるぜ。

 と思っていたら、衝撃の事実が発覚する!!待て次回!

本日の体重・・・68.8kg(・・・・・)

2002/12/15(16448hit) 衝撃の通知


 自分で計算したら、少なくとも現状維持か1つ上がるはずだったのだ。それなのに・・・


 1つ増えてますけど・・・(涙)

本日の体重・・・68.4kg(3歩進んで2歩下がる)

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