編者と読者の愛の往復書簡
(2002/7/2〜7/4)


 
 大きな仕事を成し終えたような気持ちにも関らず、何故か充実感も満足感も得られずただ疲労困憊している編者である。さて、私の記憶が確かなら、6/25の日記に私はこう書いた。
 
 読者に問いたい。私の日記はこのままでいいのか?聖域無き構造改革が必要なのか?猪俣氏をメンバーとして招聘すべきなのか?請うご意見。

 それに対し、おなじみのアンクルパーさん高野さんが掲示板にご意見を書き込んでくれた。本当にありがたい事である。世界は一つ、人類は皆兄弟、渡る世間に鬼はなしである。今日は、御二方のご意見を最大限に尊重し、ここにその偉業を留めることとする。無論、日記のネタが増えてしめしめなどと云う不純な動機は全くない。あると思われる心の狭い方はどうかその根拠・証拠を示して欲しい。

 まずはアンクルパーさんの書き込みへの返事である。青字がアンクルパーさんの書き込み、緑の字が私の返事である。

 拝読しています。

 いつもありがとうございます。

 率直な感想ですが、その多角的視点、着目、感性の鋭さに感服することしばしばです。

 おほめの言葉の数々、恐縮です。でも、ご遠慮なさらずに、もっとほめて下さってもかまいません。「しばしば」ではなく「いつも」を使っていただいてもかまいませんし、「世界一だ」、「人生観が大きく変わった」、「ゴルフのWebページ界のタイガーウッズだ」「いやベッカムだ」「いやデーブ大久保だ」等の最大限の賛辞の言葉を書いていただいても私は照れません。

 またスコア、技術的分析なども参考になります。

 自分のプレー内容など、第三者にとってはあまり面白くないとは思うのですが、心を鬼にして、皆様に少しでも参考になればと書いています(ただし悪い参考例としてですが)。

 hiroさんはホームコースもお持ちで目標は勿論シングルHDだとおもいますが、

 白状します。このウェブを始めた去年10月頃は、「シングルなんて1年でなってやる」と思っていました。8ヵ月後の今も実はその気持ちに変わりはありません。それどころか、来年も再来年も、ひょっとしたら10年先も「シングルなんて1年後にはなってやる」と思っていることでしょう。ですから、恥ずかしいのでできるだけ「シングル」という言葉は使わないようにしています。

 現在のスコア、技術についての(苦闘の?)記録は、めでたくシングルHDに到達された暁には、その(赤裸々な)日記は後進らには貴重な文献となると思います。

 西暦20XX年、ついにシングルハンデを獲得した私は、過去をいつくしむように○十年分のウェブ日記を読み返しだした・・・。しかし、読み終わるまでに寿命が尽き、力果てた・・・てな事がないよう、せめてエージシュートを達成できると思われる140歳ぐらいまでにはその時が迎えられたら、と思っています(それとも、今際の際のうわごとで「つ、ついに・・・しんぐるじゃ・・・」と幻覚を見るのが関の山かもしれません)。

 と云うわけで、アンクルパーさん、本当にありがとうございました。日記のネタが1日分助かりこれからもヘボごるふぁーの成長記として、また皆様のお笑いの種となるべく、このまま続けていきます。

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 さて、今日は高野さんへのご返事である。昨日と同じく、青字が高野さんの書き込み、緑の字がそれに対する私の返事である。高野さんの書き込みはボディーブローのように体の深い所へ直接届いてくるので、気が抜けない。斎戒沐浴し、この日に望んだ。

 「良いものは直すな」という言葉があります。良いスウィングはいじらない方がいいという意味です。「ゴロふな日々」もカウンター増加率が激減しない限り悩む必要はないんじゃないでしょうか?訪問者がある以上、それは興味が持続していると解釈すべきです。

 つまり、要約すると「大変素晴らしい。非の打ちどころが無い。このまま続けていけば、ゴルフ「80を切る!」日記と同じぐらい、いやそれ以上の素晴らしいウェブになる」と云う事で宜しいでしょうか?ありがとうございます。

 カウンターを毎日チェックするようになって、どうしても読者の増減が気になるようになってしまいました。どれくらい気にしているかと言うと、妻の機嫌と同じぐらい気にしていますので相当かもしれません。全く、妻のご機嫌ときたら(以下自主規制)。


 私個人はhiroさんのレッスンに興味を持っていますが、リポートが少ないですね。レッスンの回数をケチっておられるのでしょうか?私は英会話の個人教授に「エイヤッ!」と80万円(一年分)を一度に前納した経験があります。本気でやるのならケチっていては駄目です。英語もゴルフも一生もんですから、投資して損はありません。

 これについては全く仰る通りです。レッスンにはいつも日曜日の午後に出かけているのですが、最近副業の本業の雑用(?)の方が忙しく、日曜日の午後もずっと用事が入っていたのです。しかし、高野さんからのご指摘を受け、先日の日曜日は用事を済ませた後に夕食も取らずにレッスンを受けてきました。近いうちに久しぶりのレポートをお届けできると思います。

 また、費用の点ですが、ちゃんと8回分1万円を前納していますのでご心配なく。ただ、高野さんの英語ぐらい熱心にするつもりなら640回レッスンを受けなければいけませんね。まだまだ修行が足りません。


 その3に続く。

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 長くなってしまったが愛の往復書簡、3日目である。いよいよ話は佳境に入ってきた。さて、高野さんの真意は果たして編者に届いていたのか?

 ついでですので書いちゃいますが、「ドロー、ドロー」と大騒ぎしているのは何故でしょうか?プロの世界ではフェードでないとコントロールが出来ないので、世界一流の連中はみなフェードです。Tom Lehmanはドロー系ですが、御存じのように凋落の一途です(故障もありますが)。ドローは距離は稼げるものの、ゴロンゴロン転がるので、ナイスショットがOBに転ずることも珍しくなく、非常に危険です。レッスン・プロが「フェードにしたら?」という記事がありましたが、彼の云う通りです。

 こういうご意見を待っていました!実は、いつ、どういうきっかけでドローをやめようか考えていたのです・・・・と云うのは大袈裟ですが、確かにドロー系の球は危険過ぎます。分不相応と云うか、私のレベルのごるふには必要ないといえます。引っ掛け、チーピンと紙一重だし、もともとスライサーが左へ曲がる球を打つようになると云う事は、左右どちらにも球が曲がる危険性があるわけで、極めて危ない。

 しかし、それでもあえてドローを教わっている理由はいくつかあります。球を捕まえるスウィングをマスターすること。極端なこすり球(7アイアンで30度右へ飛び出し、100ヤードしか飛ばない)を撲滅させたいこと。歳を取って飛ばなくなった時のために少しでも備えておきたい、そして、臨終の際に「一度でいいからつゆをたっぷり漬けて左へ曲がる球が打ちたかった・・・」と後悔を残したくないこと、などです。

 ただ、先週のラウンドを見て頂ければわかるように、いいショットが出た時はフェードなのです。練習場ではドローまがいの球が打てていても、自分のモノになっていないのだと思います。

 最終的には完璧なドローヒッターを目指すわけではありません。目標は、インサイドからクラブが降りてくるスウィングをマスターすること、即ち「しっかり球がつかまったフェードを打てる」事です。その上達過程の1つとして、またスウィング矯正の手段としてドローを習っているとご理解いただければ嬉しいです。



 毎日更新という凄いことにトライされているわけですが、毎日ゴルフが上達するわけはなく、開眼するわけでもありません。我々読者もそういうヒントを得ようとして読ませて頂いているわけではありません。そういうのは「80を切る!日記」で十分です:-)。

 はい、全くその通りです。技術的な事に関しては、「80を切る!日記」には小指一本で逆立ちしてもかないません。でも、「我々読者もヒントを得ようとして読んでいるわけではない」と完璧に言い切られてしまうと私の立つ瀬が・・・・せめて「反面教師にだけはなる」とか「初めてクラブを握って3日以内の人か、超スウィングオタクなら参考に出来ないわけでも無い」とか、「クリケットをする人には大いに参考になる」とか書いていただければ嬉しかったのですが。


 マンネリをお悩みですが、古典落語などというのは毎回同じことを喋っています。ネタは同じでも、芸で聞かせるわけです。私などはゴルフ・ネタの落語を作ろうと思っているのですが、hiroさんの日替わりゴルフ漫談を堪能出来るので、自分で作る必要がなく、助かっています。

 ごるふ漫談・・・最高の誉め言葉です。また、大阪人のスピリッツとして、吉本新喜劇の偉大なるマンネリ、その素晴らしさを忘れてはいけないと再認識しました。そう、「ネタではなく、芸で笑わせる」ですよね!座右の銘とさせて頂きます。

 もっと奥さんを登場させて頂き、盛り上げて下さい。


 妻の事を書くのはロシアンルーレットと同じです。読んでいる分には面白いのでしょうが、いつかはばれる時が来る。回数を重ねるごとに高くなるリスク。その時を考えるだけでドライバーをチョロしてしまいます。しかし、読者のためにはあえてトリガーを引き続けるしかないのでしょう。それが、私に課せられた使命なら。

 と云うわけで、高野さん、本当にありがとうございました。

 最後にお二人に。書き込みを勝手に日記のネタにしてしまった件、もしご立腹ならご容赦下さい。将来この日記が本になった際(結構本気?)、謹んでサイン本を進呈させていただきます。風呂の焚き付けぐらいには使えます。


編者注:どんな事でも日記にネタにしてしまう。毎日の更新という、崇高な目的のためには
手段を選ばないという、編者の強い意気込みが感じられる。