ハワイ・グアムのゴルフコース

序章

 なぜ南の島のごるふ場は楽園なのか?

 日本でしかラウンドした事のない人が、ハワイやグアムでラウンドして一番驚くのはその自由さであろう。たいそうなフロントはない。キャディさんももちろんいない。クラブハウスは簡素。ロッカールームなど(原則的に)ない。よほどの忙しい時期を除き、前日に電話をして気軽にプレーが可能。ブレザー着用?鼻で笑おう。

 車からバッグを降ろし、そのままカートに積み、「いつでもスタートできますぜ、旦那!」とロコが気軽に声をかけてくれる。コースへ出れば、茶店も、キャディさんへのお菓子も、午前10時台の昼食もない。ただ緑の絨毯の上にあるボールを打つだけ。

 そう、ここには純粋にごるふだけを楽しめる環境があるのだ。夾雑物はいっさい、ない。



 何を持っていくべきか?

 たとえ1ラウンドしかしないとしても、履き慣れたシューズ、手袋、帽子、普段使っているボール半ダースぐらいは持っていってもいいと思う。こういう細かい部分の使い勝手が悪いストレスは、意外と天国気分を半減させるのだ。もちろんそういう事を気にしないタイプの人は別だが。

 で、自分のゴルフクラブを持っていくべきか・・・であるが、旅程中ホテルを移動しない、2ラウンド以上の予定がある、保険に入っている(笑)、レンタカーを借りる予定があるという条件が3つ以上当てはまるなら、多少の無理をしても持っていった方が絶対に楽しい。

 その際、お気に入りの
トラベルケースがあれば移動中の重さも煩わしさも半減するので、クロネコヤマトのビニールケースは今すぐ捨て、是非トラベルケースを購入して頂きたい。できればハードケースかセミハードケース。セミハードケースなら2万円でお釣りがくるし、10回や20回の旅行で潰れるものでもない。

 ただし、ソフトケースの場合はこの限りではない。5年に1回しか海外へ行かないのならそれでも良いと思うが・・・


 あと、ラウンド時にはたっぷりの水分補給(ビールは控えめに)と紫外線対策は必須である。ラウンド中1人2リットルぐらいは飲まないとバテてしまうし、南の島の紫外線は数倍といわれている。

 ツアーで行くか、個人手配か

 これは旅行そのものではなくごるふコース予約の話。

 
ハワイの場合、最大手のカトウゴルフツアーや私が何度かお世話になっているアイランドゴルフサービスなどに申し込めばエントリーから送迎まで上げ膳据え膳で全くストレスなくプレーを楽しめるが、その分数十ドルは余分に掛かってしまう

 そこで、メリットとデメリット、そしてお勧めを一覧表にしてみた。

ツアー 個人手配
メリット ★面倒がない
★確実
★楽
★多少の無理を聞いてくれる
★値段が安い
★自由度が高い
デメリット ★値段が高い
★自由度が低い
★やや面倒
★場合によってレンタカーが必要
★多少の英語力が必要
お勧め ★英語に自信がない
★お金持ち
★子供・初心者とラウンドしたい
★プレーに集中したい
★海外旅行は初めて
★海外でのプレーは初めて
★レンタカーを借りている
★電話で予約する程度の英語は喋れる
★費用を節約したい
★ラウンド後にコースでゆっくりしたり、
送迎にかかる時間が節約できる

 ちなみに、グアムの場合は、個人手配でもほとんどのホテルまで送迎してくれるので楽である。日本語もほとんどのコースで通じる。

 家族でラウンドしたい

 初心者に毛の生えたような腕前でコースに出るのはやはり避けるべきだ。リゾート地だから他人に迷惑をかけてよいというのは大間違いである。

 それでもせっかくの海外だし、普段あまりごるふをしていない奥さんや子供たちとラウンドしたいという場合は、必ずツアーにお願いすべきだろう。そうすれば、初心者向けのあまり混んでいないコースをセッティングしてくれるはずだ。

 あるいはショートコース(ハワイカイ・エグゼクティブなど)をチョイスするのも一つの方法だ(お父さんは物足りないだろうけど)。

 ただし、子供用のレンタルクラブはまずないと考えた方がいいので、レディス用のクラブも使えない小学生の場合は、
ライド(カートに乗ってついていくだけ)という手もある。

 もし自分で手配するなら初心者がいることを必ず前もってコース側に伝えておこう。そして、前の組に離されるようなことがあれば躊躇なくパスさせたり1ホール飛ばしたりする気持ちがあれば、「あのジャパニーズ達、ファ●ク・ユーだぜ」と言われなくて済む。

 原則的には中心地(オアフならホノルル、グアムならタモン)から遠くなればなるほど観光客は少なくなり、受け入れに柔軟性が出てくる。1時間以上のドライブが必要になるかもしれないが、それもまた楽し、かな。



 コースの隠語(ちょっと意地悪な解釈)

 静かで落ち着いた・・・人気がない

 フラットで回りやすい・・・何の特徴もない

 家族向け、初心者向け・・・コンディションがいくら悪くても文句を言うな

 海が見える・・・遠くにチラッと見えるだけのことも

 本格的なトーナメントコース・・・初心者お断り

 チャンピオンコース・・・ブラックティからは、距離が長い

 代表的なリゾートコース・・・貧乏人お断り

 難易度が高い、タフ・・・コース外はブッシュか溶岩か密林

 隠れた名コース・・・隠れている理由が何かある(高い・遠い・異様に難しいなど)
 
 アメリカンスタイル・・・フツーのコース

 リーズナブルな・・・安かろう悪かろう


 (注:これはあくまで「例え」であり、必ず当てはまるとは限りません)