日記37

2003年4月1日〜15日

2003/4/1(24211hit) 親戚の叔父さんと画期的なクラブとモニター募集


 私の親戚に、某メーカー(ゴルフクラブ以外に色々と作っている、どちらかと言えばちょっとマイナーなメーカー。マニアックなドライバーで有名。さしさわりがあるので詳しく書けないのだ)に勤めている叔父がいる。母親の弟に当たるその叔父さんは関東に住んでいるのであまり付き合いはなかったのだが、先日年賀状を送ってから、私がゴルフに狂っている事を知り、メールのやりとりをするようになった。

 その叔父さんは直接ゴルフクラブを作っている部署にはいないのだが、同僚から聞いた、面白いギョウカイの裏話を教えてくれるのだ。で、先日、ちょっとびっくりするような話を聞かせてくれた。

 ゴルフクラブに限らず、新製品は2〜3年先の発売を見越して商品開発されるわけだが、今、今年末に発売予定の、ゴルフクラブの常識を覆す新製品を開発中らしいのだ。それは、画期的なシャフトを特徴とするらしい。

 形状記憶シャフトとでも言うべきその新シャフトは、基本的にはグラファイトであるのだが、特殊な処理によりアドレスした時のヘッドの向きをインパクト時にほぼ正確に再現してくれるらしいのだ。詳しい原理は叔父さんも教えてもらえないらしいが、一定以上のGが掛かるとまるで生き物のようにヘッドの向きが最後の静止状態(つまりアドレス)へ戻るらしい。処理の仕方によりGの強さを調整できるので、どんなヘッドスピードのゴルファーにも調整可能だそうだ。

 それだけではない。このシャフトの最大の特徴は、信じられないぐらいしなる事にあるそうだ。トルクが2桁という、常識外れのしなりを持つらしい。それにより、ヘッドスピードが女性で1.3倍、男性のハードヒッターだと1.6倍ぐらいまで上がるらしいのだ。これが本当だとすると、軽く振ってHS60m/sオーバーという事になる。つまり、300ヤードドライブが簡単に実現してしまうのだ!まるで嘘のような話である。

 さて、実はこの叔父さんからの最新のメールで、このクラブをモニターしてくれる人を若干名募集したいという連絡を受けた。メーカー名を誰にも内緒にしていただけるという条件付きで、「ごる日々」読者に対してモニターを募集したいと思う。もちろん、簡単なレポートは提出していただかなければいけないが、モニター期間は3ヶ月、終了後はクラブはいったんお返ししていただいた後、発売後に合うスペックのものを進呈していただけるそうだ。という訳で、5名のモニターを募集させていただく。ご希望の方は、必ず下の募集要項をよく読み、厳守した上で、メール頂きたい。


 締め切り:本日24時まで(多数の希望者が見込まれるため)
 メール件名:「今年のエイプリルフールのネタは如何でしたか?」
 メール本文:住所、氏名、性別、ヘッドスピード、ハンディキャップ(無い場合は最近5ラウンドの平均スコア)
 備考:くれぐれも本気でメールを送ってきたりしないように!

本日の体重・・・65.8kg(辛く厳しく長い道のり)

2003/4/2(24311hit) て・・・天罰か?


 日記で大嘘を書いたせいか、昨日の夕方から猛烈に胃が痛くなってきた。

 もともと繊細で神経質で買ったばかりのドライバーのように傷つきやすい心の持ち主である私はストレスその他が全て胃にくるという初期不良を持っているのだが、そして今までも仕事が忙しかったりちょっと食べ過ぎたりお腹が冷えたり妻に叱られたりすると胃がきりきりと痛むという不自由な体を有しているのだが、昨日のそれはいつもに増してきつい痛みであった。仕事中にも関わらず、自宅で横になってうーうーと唸っていたぐらいである。

 あまりの痛さに「ひょっとしてスキルス性胃がんではないか」とか「ああ今私の胃は自らの胃酸によって潰瘍部がじわじわと消化されているのだ」とか胃の内壁が真っ赤になってキューキューと悲鳴をあげている情景(その昔胃痛が続いた時期があり、胃カメラで検査してもらったのだがその時に見た情景なのだ)とかがリアルに思い起こされ、そしてそれ故にさらに痛みは増していくのであった。ザンタックを飲んでもなかなか痛みが引かない。

 腹部に100円カイロを貼り付け、くの字に体を曲げて3時間ほど耐えていると、ようやく痛みが引いてきた。すると、次に襲ってきたのは猛烈な空腹感。こういう時、食事を抜いて胃を休める方が良いのは基本中の基本である。しかし、横では優しい妻と息子が私の存在を無視しておいしそうに食事を摂っている(妻と息子の名誉の為に書いておくが、一応「大丈夫?」と声はかけてくれたし、「横で食べてゴメンね」と心にも無い言葉をかけてはくれた)。

 良い匂いが漂ってくる。ほとんど胃痛がおさまっていた私は、「そうだ胃が空っぽの方が胃酸が強く出るに違いない」と屁理屈を考え出し、ほんの少し(いつもの半分ぐらい)だけ食べる事にした。人間の食欲とは恐ろしいものである。妻は「ほんとに大丈夫?夜中に横でうーうー唸らないでね。うるさくて寝られないから」と愛情あふれる言葉と共に食事を用意してくれた。私はいつもに増してゆっくりと、おそるおそるその食事を平らげた。

 そしてその夜(昨夜)・・・・「後悔」という言葉の意味をじっくり噛みしめながら、さりとて「うーうー」と唸る事も許されず、歯を食いしばってのたうち回る私がいた・・・てな事も無く、不思議とゆっくり寝られたのであった。

今日の教訓・・・ザンタックはよく効く。めでたしめでたし。

本日の体重・・・65.7kg(もはや惰性に近い)

2003/4/4(24484hit) 加茂再び

加茂CC・東コース(コンペティー・ベントグリーン)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out total
par 4 5 3 4 4 4 3 5 4 36 4 4 4 3 4 5 3 5 4 36 72
score 6 5 6 5 4 5 6 4 5 46 7 5 5 4 4 6 4 5 4 44 90
+3 +3 +3
putt 3 1 3 2 2 3 4 1 2 21 1 2 2 2 1 2 2 1 2 15 36

項目 今回 推移 今年平均
アベレージスコア
Scoring average
1バーディー
8ボギー
1ダボ
3トリプル
90
(+18)
93.5
平均パット数
Putting average
2.0
(36)
2.041
(36.73)
バーディー奪取率(%)
Birdie average
5.6
(1/18)
2.2
(0.40/18)
パーセーブ率(%)
Par saving average
33.3 25.5
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
77.8 66.7
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
22.2 21.5
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
88.9 73.7
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
78.6
(11/14)
70.0
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
211.8 200.1
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
33.3
(4/12)
23.5
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
84.6 71.3
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
70.0 63.8
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
71.9 56.5
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
71.1 63.0


 約3ヶ月ぶりの加茂CCである。曇りの予報だったが気持ちよく晴れ、気温も上がり、胃痛も何とか治まり、今年初めての完全半袖でのラウンドとなる。

 前回は91叩いたので、今回はそのリベンジという事で何とか80台を目指したのだが・・・残念ながら1打及ばず、90ちょうどだった。しかし、今の私には上出来のスコアであろう。

 ドライバーの調子が良く、OBは一発もなかった。バックスイングをインサイドに引き過ぎるのを矯正し、真っ直ぐ遠くへ引くようにするとスライスのミスが激減した(その代わり左へ真っ直ぐ飛んでいくケースが多かったが)。インサイドに引くとスライスする、という仕組みがイマイチ良く解らないが、まあ上手くいっているので良しとしよう。

 アイアンだが、前半はことごとくグリーンをオーバーする。そうか、半袖でラウンドできる気温まで上がれば、夏バージョンの飛距離で良いのだ!と途中でやっと気づく。後半アウトコースの成績がまずまずなのはつまりそういう理由である(というか、もっと早く気づけよ>俺)。

 そう、グリーンをオーバーすると言うことは、結構アイアンがまともに当たったという事だ。つま先下がり、左足下がりのライで初心者のようなダフリが2回あった事を除くと、快心の当たりとまではいかないがまずまずのショットが多かった。しかし、冷静に考えればショットが良かったのではなく、ただ単に加茂CCのフェアウェイの芝が厚く、打ちやすかっただけという気もする。

 ただ、練習の成果は徐々にだが出てきている。50ヤード以内のアプローチとグリーンエッジからのチップショットはそこそこ思いどおりに打てた(それがピンに寄るかはまた別として、だけど)。ポイントは「ボールの近くに立つ」と「素振りでイメージを固める」であった。それに、「腰くいっ」によるアプローチは大きなミスの確率が非常に低い。これをマスターすれば、あとはイメージだけである(それが難しい、という意見もあるが今は考えないでおこう)。

 大変ためになる、そして明日に期待の持てるラウンドであった。

本日のベストショット
(或いは鼻持ち
ならない自慢)
東17番
(パー5)

 1打目、2打目が奇跡的に上手くいき、3打目は残り60ヤード。正面の木を超えるアプローチ。でも、ライはティーアップ状態。練習場で練習を積み重ねたSWのスリークウォータショットでピン手前3mにナイスオン。スライスラインを上手く打て、本当に久しぶりのバーディー。

本日のワーストショット
(或いは本来の実力)
東1番
(パー4)

 1打目、加減しすぎてスライス、180ヤードしか飛ばず。2打目、きついつま先下がりで左足下がりのライから、狭いフェアウェイに加減して打とうと思ったらボールの10cm手前をダフり、20ヤードしか飛ばず。もっと思い切って右足寄りにボールを置いたら良かったと思ったが、もちろん後の祭りである。
本日のトホホショット
(真骨頂)
東1番
(パー4)


 上の続き。3打目、7アイアンでグリーンを果敢に狙うもやや左へ引っ掛け、砲台グリーンの上り坂の途中へ。ところが、行って見るとボールは深いディボット痕に(図1)。考えた末、斜め上からパターで思い切り地面に叩きつけ、地面に跳ね返らせてグリーンに乗せようと画策(図2)。そしてショットすると・・・・(図3)。穴深くボールはもぐりこみ、もはやショット不能でアンプレヤブル。何でこんな所に穴が開いてるの?トホホ。

図1


図2


図3

「ぼそ」と潜り込んだボールは悲しそうだった


本日の体重・・・64.9kg(ついに64kg台突入!!)

2003/4/5(24565hit) ちょっとした発見(1)


 今日も引き続き加茂CCのラウンドで気づいた事を。

 ドライバーの調子が良かったのは昨日書いたが、一つ発見があったので忘れないうちに記しておこうと思う。しかし前もって書いておくが、大した事ではない

 何ホールか消化し、出だしの慎重さと丁寧さが薄れてくる頃、体もほぐれてきて「ぼちぼちドライバーをぶっ飛ばしてやろうか」というすけべ心がムラムラと湧きあがってくる。同伴競技者に飛ばし屋がいると尚更である。この「ぼちドラ症候群」は、ゴルファー(特に男)の本能であるから押さえ込むことは難しい(というかこれが自制できればとっくにもっと上手くなっているはずだ)。

 その時、どう対処するか。もちろん、過度に入れ込んだり力んだりするのはいけないが、飛ばしたい欲求をずっと我慢するのは体に悪い。こういう時、ゴルフ「80を切る!」日記の高野さんに教えていただいた「おまじない」を唱えて対処したり、ほんの少しバックスイングを大きくしたりしてガス抜きするのだが、もう1つ注意しなければいけないことがある。

 それは、いくら頭で「力まないようにしよう」と考えても、体やセットアップで無意識に「ぶっ飛ばす準備」をしてしまっている事がある、という事だ。スイングする直前まで自制し、「ゆっくり、フェアウェイキープだ。力んでもろくな結果は出ないぜ」とブツブツつぶやいても、体は全然聞いちゃいない。バックスイングを始動した瞬間、理性は吹き飛び、鼻息粗く、「もうどうなってもいい。思い切り振るぜ!うりゃ〜」となってしまう事も多い。そう、貴方もでしょ?

 当然ろくな結果は待っていないのだが、それをある程度防止する方法を見つけたのだ。それは・・・(明日に続く)

本日の体重・・・65.2kg(まあこんなもんだ)

2003/4/6(24639hit) ちょっとした発見(2)


 それにしても、日本ツアー開幕戦、東建ホームメイトカップが始まったというのにこの盛り上がりの無さは一体どうしたものか?いくらトッププロがマスターズ出場のため欠場しているからといっても、開幕戦ですぜ旦那。関西では「テレビ大阪」でしか放映しない(テレビ大阪が悪いというわけではないが、うちの地域はUHFで映りが悪いのだ)し、派手なプロモーションも無い。

 上の公式ウェブページでインターネットネットライブ放送をしているものの、5分おきに1分のコマーシャルが入る(調べたわけではないがそんな感じ)し、またそのコマーシャルが言っちゃあ悪いけど最低である。まあ、このページはスポンサーのページだから仕方ないとはいえ、スポンサーに依存する現在の日本ツアーの縮図を見るようで、ちょっと悲しい気持ちになるのであった。

 さて、昨日の続きである。無意識に力んでしまっても大きな怪我にならない方法(ただし、あくまで私の場合だから万人に効果があるかは定かではない)。それは、ボール半個分、ボールに近づいて立つ、ただそれだけである(一昨日の日記にもアプローチの所にちょっと書いたのだが、ドライバーでも同じであったのだ、実は)。

 むろん、これには注釈が必要だろう。といっても理由は簡単である。飛ばしたいと体が欲した場合、無意識下でボールから少し離れて大きなアークを作って叩こうとする事に先日気づいたのだ。疲れてきて飛距離が落ちた場合も然り。フォローの風が吹いている時や、打ち下ろしのティーショットなどでもそうなるケースが多い(あくまで私の場合だが)。その結果、スイングプレーンがフラットになり、ボールがヘッドの先に当たったりアウトサイドからクラブが下りてきたりしてあらゆるミスが出やすくなる。

 従って、その分を見越して、ほんの少しボールに近く立ち、アップライトなスイングをするよう気をつけるのだ。このあたり、バックスイングを真っ直ぐ遠くへ引くという先日の悟りとも相通じる所があるような気がする。浮かんでは消えていくへっぽこゴルファーのうたかたの悟りだが、それが有機的につながってくるとすれば話は別である(ような気もする)。

 1日のラウンドの間に、ドライバーが急に調子が悪くなったり当たらなくなったりする方は、一度チェックしてみてはいかがだろうか(ただし、近くに立ちすぎて空振りしたりしても私は責任を取れない)。昨日「ぼちドラ症候群」のリンクをクリックした貴方、その時のように「騙されてもいいや」という気持ちでトライしていただきたいと強く思うのであった。

本日の体重・・・66.0kg(身に覚えが無いのに・・・)

2003/4/7(24704hit) 情けない・・・


 今日は「ちょっとした発見(3)」をアップ予定だったのだが、ちょっと気になる事があったので急遽この日記を書いている。

 昨日最終日だった東建ホームメイトカップ。オーストラリアのA.ストルツという選手がトップタイから逃げ切り、優勝した。異国の地で開幕戦であるにも関わらず、見事な優勝であると言えよう。しかし、TVでは私を極めて不快にさせる出来事が何度も放映されていた。それは、観客の反応である。

 彼が見事なショットやパットをしてもまばらな拍手しか上がらない。同じ組、追い上げる米山選手と比べると露骨な少なさである。それだけではない。彼がミスパットすると、ナイスショットの時以上の拍手と笑いが起きるのだ。私は耳を疑った。そして、悲しくなった。

 最終ホールのパーパットが右へ外れた時も、観衆からはため息ではなく嘲笑、失笑、拍手が起きていた。それらには、「ざまあ見ろ」という悪意が含まれていたと感じたのは私だけではないだろう。最後のパットを決めた時でさえ、1万人と言われる観衆からの拍手は大きくなかった。編集されたテレビ放送でさえこれであるから、実際にはもっと酷いヤジや反応があったに違いない。本当に悲しい事である。

 そして、もっと情けないのが解説者とプレイヤーズゲストのYプロである。この件に対して何のコメントも無いのだ。こういう恥ずべき行為はいけないとか、どこの国の選手に対してでももっと健闘を称えるべきだとか、失礼な反応は慎むべきだなどとプロや解説者がテレビ放送ではっきり言えば、少なくとも何%かの視聴者には届くはずだ。

 特にYプロはアメリカで1年間闘って、日本とアメリカの、ギャラリーやトーナメントの雰囲気の差を身をもって経験しているはずなのだ。それでも何も思わない、何もコメントしない、見て見ぬ振りをするという事は、ゴルファーの精神から言えば嘲笑する人間と同罪という事である。それとも、あの嘲笑を失礼とも何とも思わなかったのだろうか?まさかね。

 さらに突き詰めれば、「自分の仕事だけで精一杯で、日本のゴルフ界を良くしようなんて考えも思い浮かばない」「政治的発言(?)はしたくない」「そもそも難しい事なんて解らない」「プロ意識の欠如」「ゴルフだけしていればそれで良いという日本の歪んだアマチュア育成の現状」などが根本的問題として浮かび上がってくる。これはもちろんYプロだけの問題ではない。日本のゴルフ界の根本に横たわる問題である。

 しかし、優勝パットを外して嘲笑と拍手とは・・・・毎度毎度書いていることだが、何故そこまで恥ずかしげもなく露骨に島国根性を出せるのか?日本人よ(私もその恥ずべき日本人だが)。何故そこまで阿呆なのか?日本人よ。

 正義の御旗を振りかざして他国にミサイルを打ちまくり、ひとごろしをする某国もアホだが、アホさ加減では日本人もどっこいどっこいである。いや、「自分の考え」を持っていない(今回のギャラリーの失礼な振る舞いも「みんなで野次れば怖くない」という思考停止状態が関連しているはずである)ぶん日本人の方がタチが悪いと言えるだろう。

 今日はひたすら情けなく、悲しい気分である。

本日の体重・・・66.0kg(おーまいがっ!)

2003/4/8(24804hit) ちょっとした発見(3)


 いよいよマスターズウィークである。全世界(危ない危ない。全世界に馬鹿をさらけ出す所だった・・・って、もう手遅れ?)北半球が春を迎え、ゴルフシーズンに突入する中、巷では桜も咲き誇り、グリーン上のマーカーが桜の花びらで見つけにくくなり、芝も薄くだが確実にその緑を取り戻しつつあるこの心踊る季節、ゴルファーの浮かれた気持ちを後押しするマスターズ(なんと下手糞でわかりにくい文章だ。わざとか?実はそうなのです、はい)。

 今年はどんなドラマが待っているのだろう?またあの男が勝つのか?3連覇を見てみたい気もするが、独走を許さないようミケ郎(フィル・ミケルソン)やエルりん(アーニー・エルス)やラブ夫くん(デービス・ラブIII)には頑張っていただきたい。やはり接戦の方が面白い。

 さて、実は先日からの話にはまだ続きがあるのであった。アプローチ、ドライバーとボールの近くに立つ(というか離れすぎないよう注意する)事が実はちょっと重要だと繰り返してきたわけだが、なんと、パッティングの際にもそれはきわめて重要である、と言う事を今日は言いたいのである。

 先日のラウンドの最終ホール、何気なくボール半個分ボールに近づいてみた(相変わらずいい加減なゴルフをしている)。すると、普通にバックスイングするだけで綺麗なパッティングアークが描けるではないか!!この日先生に指摘されて以来、注意してバックスイングをインサイドに上げるようにしてきたのだが、何となくギクシャクした感じがあったのだ。意識しすぎると右へ押し出してしまうし。

 それが、ボールに近づくと、自然と綺麗な弧を描けるのだ。これは久々の目から鱗であった。早速家へ帰って5円玉に糸をつけ、目の位置から垂らして見ると、やはり今までは球から離れすぎて立っていたようだ。5円玉の真下、つまり目線から垂直の位置にボールを置いてストロークすると、大変スムースにヘッドが動く。しかし・・・・・これって基本中の基本では?(最近こればっかり)

 すごい発見をして「どうだ!すごいだろ!」と言ったらみんなに「そんなん知ってるわ!!」と言い返されたような気持ちである。そこで一句。

だいはっけん うれしくもあり かなしくもあり

本日の体重・・・65.7kg(立て直しだぜ)

2003/4/9(24932hit) 上手い人は何が違う?


 しつこいようだが先週のラウンドの話はまだ続く。ただし、今日は技術的なことではない。

 その日一緒にラウンドさせて頂いたのは、何度かご一緒しているMさん(定年退職されて悠々自適で旅行とゴルフの日々を送っておられる)と、Mさんのお知り合いのMiさん、そして1人で来られた加茂のメンバーさんの4人であった。

 妻はちょっと体調が思わしくなく、雨の予報だったので大事を取ってお休みした(残念である。本当に残念ですよ。君と一緒に回れないのは寂しくて仕方ない。本当です。独りで行くのは後ろ髪を惹かれる思いなのです。だから、出かける朝に「いってらっしゃい。せいぜい楽しんできてね(-_-メ)」とドスの効いた声で私を見送るのはお願いだからやめてください)。

 ・・・・・いや、今日はそのMiさんの話である。MiさんはMさんと同じく悠々自適の生活を送っておられる。趣味も多く、ご自身のホームページ(リンク切れ)もお持ちである。そんなMiさんはシングルハンディをお持ちの上級者なのだが、今回ご一緒させていただいて大変勉強になった。今日はその事を書いてみたい。

 私のような中途半端なトホホゴルファーと上級者であるMiさんの違いはもちろん沢山ある。しかし、決定的に違っているなと思ったものが2つあった。それは、迷いなく振りきる切れ味鋭いアイアンショットと、パッティングの安定感であると思う。

 アイアンショットはとにかくヘッドの走りが半端ではない。私の父親よりやや若い、つまり還暦を過ぎておられるMiさんであるが、コンパクトなトップからフィニッシュまで、淀みなくそして力強くヘッドが走る。まさに鞭のような、カミソリのような切れ味である。特にショートアイアン以下の正確性と球筋の美しさは特筆もので、打たれたボールはほとんど真上からピンの根元へ落ちる。横で見ていて惚れ惚れするような球筋である。

 少し話をしたのだが、Miさんも最初はバナナボール(スライス)を打っていたらしい。それを練習によって(「球へ打ち込むようなスイングを目指した」と表現されていた)ドローに変えたという事である。飛距離も私以上で、175ヤードのやや打ち上げのパー3では5アイアンを持ち、最終ホールではティーから270ヤード先の池へドライバーショットを届かせるほどである。やはり練習なのであろう

 パッティングに関しては多くを述べる必要はないだろう。1mはほぼ確実に、2mもポンポンと入れ、ロングパットも決してショートするという事が無い。そしてそれは18ホールずっと続く。つまり、安定感が抜群なのである。私のように、上りのロングパットで発作的に5mもオーバーしたり、下りをびびってショートしたりしないのだ(当たり前である)。これも血のにじむ様な練習をされてきた成果であろうか。

 まあ、結論だけ書けば「(こんな日記書いてる暇があったら)もっと練習せえ」という事ですな。

本日の体重・・・65.7kg(頑張る私)

2003/4/11(25113hit) 3週間ぶりの、或いは今年初めての

きさいちCC・梅(Bグリーン)松(Aグリーン)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 71
score 5 5 3 4 4 5 4 6 5 41 7 3 5 6 4 4 4 6 6 45 86
+3
putt 2 2 1 1 2 2 2 2 2 16 3 1 2 3 2 3 2 3 3 22 38

項目 今回 推移 今年平均
アベレージスコア
Scoring average
8ボギー
2ダボ
1トリプル
86
(+15)
93.0
平均パット数
Putting average
2.111
(38)
2.045
(36.8)
バーディー奪取率(%)
Birdie average
0
(0/18)
2.1
(0.38/18)
パーセーブ率(%)
Par saving average
38.9 26.4
ボギーセーブ率(%)
Bogey savin average
83.3 67.7
パーオン率(%)
Green in regulation Pct.
38.9 22.6
ボギーオン率(%)
Green in my regulation Pct.
88.9 74.7
フェアウェイキープ率(%)
Driving Accuracy Pct.
71.4
(10/14)
70.1
ドライバー平均飛距離(yard)
Driving Distance
209.3 200.7
アプローチリカバリー率(%)
Scrambling
33.3
(3/9)
24.1
ファインショット率・ドライバー(%)
Driver-shot achievement Pct.
80.8 71.8
ファインショット率・フェアウェイウッド(%)
FW.-shot achievement Pct.
50.0 63.7
ファインショット率・アイアン(%)
Iron-shot achievement Pct.
76.5 57.8
ファインショット率・アプローチ(%)
Approach-shot achievement Pct.
63.6 63.0


 3週間ぶりのホームコース、1ヶ月ぶりの晴天、桜満開で良い気分である。ついでに今年の自己ベスト更新でやっと私にも春が来た、と言う感じである(そして来週いきなり冬になったりするのだが)。

 最高気温も17.5度まで上がり、飛距離もやっと本格的に戻ってきた。今日は夏バージョンのクラブ選択でほんのわずかショートという感じだったので、飛距離回復率95%といったところか。5.5アイアンや7.5アイアンが欲しいと痛切に感じた・・・って、短く持って打てよ>俺。

 アイアンと言えば、一時期のドツボからは回復してきたものの、フェアウェイからのショットに全く自信がもてないままである。ショートホールなどでティーアップすれば全く問題なくリラックスして振れるのだが、春とはいえまだまだ薄い芝の上からだと上手く打てる気が全然しないのだ。上手く打ててもパンチショットのような弾道の低い引っ掛け球で、ダフってショートしたりどトップしたりするイメージしか浮かばない(実際そんなショットもちらほら)。腰も癒えてきたし、ぼちぼち田辺プロにまた教わりに行かなければ。

 さて、今日は開眼したパッティングについて。前半は、先週悟った作戦、名づけて「ボール半個分近くに立つ作戦(そのまんまやがな)」で極めて良い感じでパッティングできた。3番ホールと4番ホールの寄せワンは2〜3mが入ってくれた結果である(ただ単に「入っちゃった」だけ、という話もある)。下りのスライスラインが多かったので、びびってショートする私にとってはかえって好条件だったかもしれない。両方とも最後の一転がりで入った、という感じだったし。

 しかし、後半それでいい気になったのが間違いだった。梅コースよりだいぶ大きな松コースのグリーンで、5〜10m程度のミドルパットを入れ込みすぎて2〜3mオーバーし、それをことごとく外すというウルトラへっぽこデラックスハイパートホホ3パットの連続になってしまった。後半9ホール中で5回・・・って、全部やがな。全く、学習能力が無いウルトラへっぽこデラックスハイパートホホである。

 寄せも練習のため全てSWで打っている(←言い訳)ので、上手く打てても距離感がイマイチだったり、ぱっとしない。5回に1回でもOKパーの位置まで寄せられたらもっと楽になるのになあ。

 とか何とか言ってはいるが、まずまず楽しく充実したラウンドだった。

本日のベストショット
(或いは鼻持ち
ならない自慢)
梅9番
(パー5)
 2打目、きつい左足上がりから7Wが久しぶりに芯を食う。恐らく3ヶ月に1回ぐらいのその素晴らしい感触を手に残し、ボールはグリーン手前100ヤード地点へ。次のAWも上手く打て、2パットのパー。パー5のパーは嬉しい。
本日のワーストショット
(或いは本来の実力)
梅2番
329Y
(パー4)
 セカンド残り120ヤード。そら左足下がりで芝も薄かった(←言い訳)けど、PW持ってそこまで露骨にトップする事ないやろ?コーンって。
本日のトホホショット
(真骨頂)
松1番
369Y
(パー4)
 後半のスタートホール。何度も何度も素振りをし、極めて良いフィーリングのままティーアップ。その素振りどおり、スムースに気持ちよく振ると、トップしてゴロ。なんでやねん!

本日の体重・・・65.4kg(再び64kg台へ!)


2003/4/12(25215hit) 桜ギャラリー(或いは手抜き日記)


 今回のラウンド、満開の桜を撮ろうと久しぶりにデジカメを持って行った。で何枚か撮ったうちの1枚がトップページを飾る写真なのだが、なかなかゲージツ的な写真は撮れないもんである。センスがもともと無いうえに、きれいに撮ってやろうというすけべ心があると余計にダメなのかもしれない。といいつつ何枚か撮ったのが下の写真。桜も満開だがすけべ心も満開である(写真をクリックすると大きな画像が現れます。お好きな方はどうぞ)。


左上から、 「練習グリーン1」「練習グリーン2」「松待合室」
「松1番」「松3番」「松4番」



 また、一緒にラウンドしたMiさんが動画デジカメを持ってきておられて、ご親切にも全員のスイングを撮ってくださった。これは後日バージョン4.1のスイングとしてお披露目させていただくつもりだ。見たくないといわれてもお披露目させていただく。露出趣味があるからではなく、「偉そうに駄文を書き殴っているくせに、こんなへっぽこスイングをしているのか」とか、「1年もプロに教わってこれかい」と笑っていただく為である。

 ただし、現物を確認して、あまりに酷いスイングの場合にはちょっと考えさせていただくかもしれない。 

本日の体重・・・65.5kg(少しづつ、あせらずに)

2003/4/13(25278hit) 構えたらすぐ打て!


 マスターズもいよいよ決勝ラウンド、盛り上がってきた。残念ながら日本勢は片山をのぞき予選落ちとなったが、タイガーは綱渡りの予選通過(+5)から3日目爆発し、優勝を狙える1アンダー(首位と4打差)まで浮上してきた。彼もパットに苦しんでいるようである。もう半歩ボールに近づいて打てば良いと思うのだが(嘘)。

 同じ1アンダーにミケルソンがいるし、これで最終日は面白い展開が期待できそうである。明日の朝、早起きして見ようかな。

 さて本題。昨日動画デジカメでスイングを撮っていただいたと書いたが、これ、結構緊張するのだ。だって、実際に撮ってもらう時はこんな感じなのである。


撮影しているのがMiさん、アドレスしているのがMさんです

  しかも、動画が撮れる時間は5秒間。シャッターを押して実際に撮影が始まるまでに0.5秒ほどのタイムラグがあるため、撮影者はスイングを開始する1秒ほど前から予測してシャッターを切り始めなければいけないのだ。と言うことは、私のようにアドレスでぐずぐずもじもじすると上手く撮れないと云う事になってしまう。

 従って、3回ほどMiさんに撮影していただいた際、アドレスを決めたらすぐにスイングを開始するよう心がけた。そうしたら・・・

 その3回が自分でも驚くほどのナイスショットだったのだ!

 これは一体どういう事か?同じ姿勢で、3秒間以上経過すると筋肉は硬直してくる、従って構えたらすぐ打て!というのはよく聞く話である。私自身も、その昔「5秒ルール(スタンスを取り、最初のワッグルから5秒以内に打つよう心がける)」というのを自分に課していたぐらいであるから、その重要性には気づいていたはずである。しかし、これほどはっきりと(と言っても3回だけだが)結果に表れると、その重要性を再認識せざるを得ない。

 さらに、早くスイングを開始する事で雑念が消え去り、無心でスイングできるというのもその原因の一つだろう。いずれにせよ、さっさとスイングすることに悪い事は何も無い。スロープレー防止にもなるし。

 よし、これからは5秒ルール復活だ!(って、またすぐ忘れたりするんだろうが)

本日の体重・・・65.9kg(焼肉のせいか?)

2003/4/14(25367hit) 第67回マスターズ(虎ちゃん編)


 ええ、徹夜して見てしまいましたがな、マスターズ最終日。早起きする事もちらっと考えましたけども、私のことでっさかいどーせそんな時間に目覚ましかけといても高鼾がオチですわ。それに、ただでさえ不眠気味で神経質なヨメハンをそんな時間に起こす事にでもなったら、どやされまっさかいな。去年の後悔を忘れて、完徹ですわ。あーしんど。

 朝いうかまだ深夜ですな、午前三時半からってちょっとあんさん無茶苦茶でごじゃりますわなってな感じでっけど、あのテーマソングが流れてきたら、さすがにピシッと背筋が伸びました。何ちゅうても虎ちゃんの三連覇がかかってまっさかいなあ。そんな歴史的瞬間を万が一見逃しでもしたらそらゴルフのうぇぶ日記書いてる私にしたら一生の不覚でっしゃろ。コーヒー入れなおして、画面を食い入るように見ましたで。

 ところが、虎ちゃんが相変わらずメロメロや。ティーショットは安心して見てられん、アイアンショットはグリーンに乗らん、それでも出だし2ホールは何とか凌ぎましたわな。ところが、次の三番ホールですわ。350ヤードちゅう短いパー4で、何を思たんかドライバー持ってしもてからにボールは右の林へ一直線や。左打ちでのリカバリーはさすが思たけど、難しいアプローチを2回連続ミスってパットも決まらんとダボ。メジャーの最終日にダボ叩いたら勝てまへん。

 しかし、あのティーショットのクラブ選択は皆が首傾げてましたな。多分、ドライバーでグリーン近くまで運んで寄せワンのバーディーを取ろうと思たんやろうけど、序盤でそこまでガツガツ攻める、ちゅーのは虎ちゃんらしいないですな。クレバーとちゃう言うんですか。

 私が思うに、虎ちゃんはよっぽど調子悪かったんとちゃうかいな?今までの虎ちゃんやったら、目の前の1打1打に集中してラウンドしてたら最終日にビッグスコアを出すのもそんなに難しない、と思うんですわ。何ちゅーてもメジャーの勝ち方を誰よりも知ってる男でっさかいな。それが、序盤からそんだけ無理してバーディー取りに行ったいうのは、普通にプレーしたんでは5打差を逆転できひん、と自分で感じてたんとちゃうやろかと思うんですわ。

 3連覇のプレッシャーとか、ただ単に一時的なもんやったらエエけど、体とか(手術した)目とかが悪いんちゃうかいな、とちょっと心配になりましたな。それとも、やっぱりブッチはんに見てもろたほうがええとか。自分でスイングの悪いとこ判るようになった言うてたけど、虎ちゃんかて神様やないんやさかい文字通り客観的には自分のスイング見れませんやろ。幽体離脱できても離脱した体でスイングできませんしな。

 三番が結局ダボ、次のホールでもボギー叩いてしもて、その後はさすがの虎ちゃんも切れたみたいでしたな。七番、八番と連続ボギー叩いたとこで中継にも映してもらえんようになって、公私共に(?)そこで虎ちゃんの三連覇は終わりましたな。残念でっけど、毎年勝てるわけでも無し、これでまた虎も一つ成長しよるやろ。ええ勉強や。

 今度会うたら、居酒屋でも連れていって慰めたりますわ。

本日の体重・・・65.4kg(徹夜はダイエットに最適)

2003/4/15(25490hit) 第67回マスターズ(総括編)


 昨日はタイガーの事だけで終わってしまったので、今日は他の選手について。カッコ内は出身地・最終スコア・順位を表す。

マイク・ウィアー(カナダ・7アンダー・優勝)
 最後までソリッドなゴルフを貫いた文句なしのチャンピオンだ。パー5で確実に稼ぎノーボギーというのが素晴らしい(プレーオフ除く)。解説の中島プロが、終盤のウィアーのパットの際に「(プレッシャーで)右手が動かなくなるよ」と何度も言っていたのをことごとく裏切って強めに打っていたのが印象的。中島プロには失礼だが、「そらぁあんたや」と突っ込みを入れてしまった。

レン・マティース(USA・7アンダー・2位)
 オーガスタの女神は何と意地悪なのか。最終日のベストスコア65を叩き出したのは、13番での奇跡的なチップインバーディーなど、幸運としか言いようがないショットに支えられたもの(もちろん実力もあるが)。そうやって持ち上げるだけ持ち上げておいて、最後の最後でボギー(18番)、ダブルボギー(プレーオフ)と奈落の底へ突き落とす。個人的には彼に勝たせてやりたかった。もう36歳なんだ、そりゃ涙も出るよ。

フィル・ミケルソン(USA・5アンダー・3位)
 マティースが女神にいじめられたとしたら、ミケルソンは女神に嫌われているとしか思えない。2番で池に打ち込んだ後の、林の中からドライバーでのスーパーリカバリーショット、そして30ヤード以上のスーパーパットを決めた時、今年のグリーンジャケットは彼のものだと考えたのは私だけではあるまい。その後もノーボギーで68、彼にしては最高の出来(ミケルソンがノーボギーというのは珍しい)だったのだが、今年もダメだった。それどころか、「史上初のレフティの優勝」もウィアーにさらわれた。どうやら女神は嫉妬深いようだ(彼が家庭を大変大事にするのは有名)。「家で奥さんを大事にしながらここでは私を落とそうって、そんな都合の良い事許さないわよっ!」てな感じであろうか。

ジェフ・マガート(USA・2アンダー・5位)
 今年のマスターズを回顧するとき、彼の事に言及しない人はいないだろう。トップスタートで迎えた最終日、彼のマスターズは厳しく辛い試練の日になった。3番のバンカーから打たれた彼の球は、ほんのわずか高さが足りず、土手に当たって戻ってきた。しかも、彼の胸めがけて。野球でいう「自打球」で、2ストロークペナルティー。よりによってマスターズの最終日、しかも単独トップにいる私に何故こんな事が?彼は運命を、そして自分を呪ったに違いない。このホールトリプルボギーで、一気に貯金を吐き出してしまった。
 しかし、それだけで彼の悲劇は終わらなかった。ゴールデンベルと呼ばれる世界で最も美しく最もタフなショートホール。彼は2度池にボールを落とし、屈辱の8ストローク。誰もが、彼に課せられた運命の厳しさを嘆いた。
 ところがである。彼は決して諦めなかった。最初の悲劇から2ストローク、2つ目の悲劇から3連続バーディで合計5つストロークを取り返し、5位に踏みとどまったのだ。優勝は無理でも、最後まで切れずにベストを尽くすその姿勢に、私は感動を覚えた。
 今年のマスターズの真の勝者は彼である、と私は思う。

本日の体重・・・65.9kg(すきやきはダイエットの敵)



進む日記38へ