日記18

2002年6月16日〜30日

 

 2002/6/16(6733hit)  全米オープン3日目・・・ではない


 全米オープン3日目はタイガーが安定したゴルフで年間グランドスラムにまた一歩前進している。おわり(書くほどの事はなし、ってことだな。見てる分には面白いんだけどね)。

 さて、これだけで終わると私は楽だがこの日記の更新を楽しみにしている全世界の読者に申し訳ないので昨日の夜の練習で気づいたことなどを書こう。しかし、そんな話題を本当に楽しみにしている人はいるのだろうかと根本的疑問をちらと感じたりするがあまり深く考えると自分自身の存在意義が揺らいでくるので早速本題へ。

 昨夜は夜練習に行った事もあり、涼しくて気分が良かったのでまた3カゴ(135球)打った。ちなみに、左肩関節はほぼ痛みが無くなった(そんな話題、誰も覚えてないってば)。

 例によってSW50ヤード。まあまあ。球筋が安定するまで(つまり体が打ち方を思い出すまで)20球ほどかかるのが難点である。しかし、打っているうちに「そういえばこの50ヤードのアプローチ、きさいちCCではいつも1ラウンドに4〜5回は打つが、前回の交野CCでは殆ど打たなかったなあ」と云う事を思い出した。

 もちろんたまたまかもしれないが、コースレイアウトや距離によって必要なショットが変わってくるのは当然といえば当然であろう。気になって、きさいちCCと交野CCのミドルホールの距離を調べてみた。ちなみに、全てレギュラーティーからの距離である。また、梅コースBグリーンの場合、ミドルホールが6つになり、パー35になる。

ミドルホールの
距離(ヤード)
きさいちCC
(Aグリーン)
交野CC

(A)

(B)

(A)

(B)

(A)

(B)
out in
250-300 - - - - 1 1 - -
300-350 1 4 1 3 4 4 2 2
350-400 4 1 4 2 - - 1 3
400-450 - - - - - 1 2 -
平均距離
(ミドルホール)
362.8 337.4 354.6 341.0 331.8 334.5 372.8 360.6
全ミドルホール
平均
343.7 366.7
全長 3212 2990 3184 3096 2944 2792 3113 3151

 もちろん、打ち上げや打ち下ろしがあるので単純に距離だけでは比較できない。しかし、平均で23ヤードも違うとは驚きである。1.5番手、下手をすれば2番手違ってくると云う事である。ドライバーが最高に上手く打て、240〜260ヤード飛んだ場合、きさいちならウエッジ(あるいはアプローチ)の距離であるが交野ではショートアイアンと云うことだ。これだけの違いがあるとは。そりゃ持つクラブも残り距離も全然違うわ。

 誤解しないで頂きたいのだが、距離が短いからきさいちがダメだとか易しいとか言いたいのではもちろんない。ここでは、ただ単に2打目のショットで何を持つかを調べているだけである。

 うーん、なかなか面白い結果が出た。こういう解析は、ひょっとしたら初めてのコース(しかもコンペなど大事なラウンドの時)を回る時に予習として応用できるのではないか?短いパー4が多いので60〜80ヤードのアプローチをたくさん練習するとか、全体的に長めだから6番〜8番アイアンを打ち込んでいくとか。まあ、そんなに事は単純には進まないだろうが、少なくとも大事なコンペ前の精神安定には良いかも。

 しかし、こんな事を調べるとは私も相当な暇人であることよ。

 

 2002/6/17(6756hit)  全米オープン最終日(ちょっとだけ)と練習の続き


 全米オープン最終日。タイガーが全世界のゴルファーの期待に応えたりある意味裏切ったりしながら圧倒的な力量の差で優勝。最後はニュートラルに入れて流しながら優勝できるなんぞ、やはり超一流のそのまた上の世界である。あれだけ良いゴルフをしてるのに優勝できないミケルソンやガルシアが本当に可哀想。

 我々観客はタイガーの活躍する時代に生まれて幸せだと思うが、タイガーと優勝争いしなきゃいけない今のトッププロはタイガーと同じ世代に生まれ育ってしまったわが身を呪っているのでは? ミケルソンなんて、タイガーがいなければメジャーを3-4個取れてるのだ。ミケルソンに対するニューヨーカーの大声援の意味が少し理解できたような気がする。

 で、今日は昨日書いた練習の続きをちょっと。

 SWをいつも通り50球で切り上げ、PWを持ち、70ヤードを狙う。そう、SWの50ヤードと同じような感覚、振り幅は同じでクラブだけを変えるのだ。しかし、これが全くといっていいほど当たらない。何故だ。殆どがハーフトップ。SWならきれいに打てるのに。何故だ。誰か教えてくれ。

 諦めて7アイアン。最近、アドレスした時の左ひざのポジションに違和感を感じる。左へ曲がる球(ドローなんて口が裂けても恥ずかしくていえないような球筋である)を打つようになり、ややクローズスタンスにしてから左ひざが気になりだした。左足のつま先の角度がおかしいのか?どうも開きすぎというか緊張感がないような気がしてならない。わからん。誰か教えてくれ。

 また、トップの位置も気持ち悪い。左肩をしっかり入れるようになって、トップの高さの感覚が何故か掴めないのだ。ここがトップだときっちり決められないというか、トップで体がカチッと止まらないというか。捻転に体がついて行かなくなってきているのかもしれない。肥満か老化か? 誰か教えてくれ。

 さらに、アドレスでの両足の開き具合も気になってきた。私はもともとスタンスが広すぎるきらいがあるのだが、狭くする事でアイアンショットの正確性が増すような気がして、最近足の裏の幅で0.5〜1個分狭くしている。余分な体の動きが抑えられるような気がする。それでいいのか。誰か教えてくれ。

 そして最後にダウンスイングの軌跡。グリップが体の近くを通るようインパクトまで持っていくと、綺麗なドローが出る傾向が高い事に気づいた。今まではグリップが体から離れて降りてきて、それがアウトサイドインの軌跡を起こす原因の一つになっていたようだ。ダウンで両脇をナチュラルに閉める感じだろうか。これはこの日のヒット、いや開眼であった。でも、本当に開眼か。誰か教えてくれ。

 

 2002/6/18(6785hit)  練習マニア


 はい、昨日も行ってきました、練習。練習マニア、練習オタク、というより「クラブを振らないと不安」症候群か。

 夏坂健氏のエッセイに、「少なくとも2日に1回練習しないと上達はおぼつかない」という先人の話が載っていた。その言葉が強迫観念となりまるで何かに追われる様に練習している(スイング改造もしたし)。まあ、長い一生、こういう時期があっても良いのではないかと自分で自分を納得させている。

 スライスやこすり球がだいぶ影を潜めてきたので、ぼちぼち色々なクラブで練習し始めても良いのかなと思い、昨日はSW50ヤード、LW50ヤード、PW80ヤード〜100ヤード、8アイアン、6アイアン、4アイアン(ティーアップして)、7ウッド、4ウッド、ドライバーとまんべんなく練習した。これはこれで良いものだ。特に短いクラブから徐々に長いクラブを持つ事で、長いクラブでも体の使い方がスムースになる気がする。

 で、昨日気づいた事をいくつか。

1、元気な時はスタンスを狭く、(下半身が)疲れてきたらスタンスをやや広く
  昨日書いたように、最近ややスタンスを狭めて打っているのだが、疲れてくると狭いスタンスではバランスが取りにくい。つまり元気な時には方向性が良くなり、疲れてきた時には安定して振れる。でもこの方法が本当に正しいのかどうか判らない。

2、バックスイングを早くしたらスイングが安定した
  私はもともとバックスイングを非常にゆっくり上げる。ちょうど一般的な女子プロのスイングを想像していただければ良いだろう。体が元気なうちはそれでもトップが決まるのだが、疲れてくるとトップで左肩が十分に入らなくなってくる。トップで捻転をキープする力が緩んでくるのだろう。しかし、やや早めにバックスイングを上げれば、勢いで左肩がしっかり入り、高い位置へトップを持ってこれる。これはなかなかグッドである。昨日の不思議を一つ解決した。ただし、切り返しでの打ち急ぎには注意である。

3、ドライバーの打ち方
  これは説明しにくいのだが、素振りの延長でヘッドを走らせながら振る事を心がけて練習した。ドライバーはどうしても腕で打ちに行き、打っておしまい、明治の大砲になりがちな私であるから、思い切った練習方法が必要だ。具体的には、これでもかというぐらいバックスイングで右足に体重をかけ、十分肩を入れ、そこから思い切って体重移動しながらヘッドを走らせていく。もうすこし具体的に言えば、切り返しでは打ち急がず、できるだけ頭を右へ残し、腰を切るつもりでスイングしていく。もちろん、放たれる球は右へ左へバラけるが、右膝さえ大きく動かさなければそれほどひどい球は出ない。つまり、二軸打法か?

 ドライバーはともすればOBを恐れて小さなスイングになりがちなので、練習場ではこれくらい大袈裟にスイングしていても良いだろう(というか、実は全米オープンを見ていて、やっぱり(ドライバーが)飛ぶのは有利だ、と感化されたからである。全く持って単純な性格である)。

 

 2002/6/19(6819hit)  絶対的真理と相対的真理(1)


 とまあ日替わりでスイングのマイナーチェンジをしている編者である。こういうのを、「小人閑居して不善をなす」という。ちょっと違うか。

 しかし、いくら私でも闇雲にスイングを変えているのではない。自分のミスショットや癖を論理的に分析し、科学的思考に裏付いて変更点を模索し、過去に読んだり聞いたりした膨大な知識を総動員させ、運動生理学的な観点に基づき、細心の注意を払いながら、最終的にはいきあたりばったりのフィーリングで変えているのだ(例えばスライスするからクローズドスタンスで振るとか、今日は隣で美人のお姉ちゃんが打っているからぶんぶん振り回して300ヤード打とうとかである。)

 Tプロに習いだしてから、スイングを定期的にチェックしてもらっているという安心感が生まれ、その結果練習が非常に楽になっている。目標ができること、課題ができることの他に、おかしくなってもどこがおかしいのか指摘してくれるというのは我々アマチュアにとってこれほど心強いものはない。考えてみれば、プロでさえ定期的にチェックしてもらっているのだ。我々アマチュアが上達するためには、絶対に信頼できる師匠が必要である。

 そういう安心感からも、スイングで色々と試行錯誤する私の行動はエスカレートしてきている。まあ、無茶苦茶な改造はそれこそ不善であるが、より良いスイングを目指すために工夫するのはそんなに悪いことではないと思う(愚直に打ち続ける事ももちろん大事だ。根気のある方には是非そちらをお勧めする)。

 しかし、その変更が本当に正しいのかどうかを判断するのは難しい。なぜなら、ゴルフのスイングには「こうあらねばならない」という絶対的真理と「できればこうするほうが良いが、人による」という相対的真理が入り混じっているからである。グリップ一つ取っても、「ベースボールグリップはお勧めではない」というのが絶対的真理だ(ベースボールグリップをしている方、ごめんなさい。あくまで一般論です)としても、じゃあインターロッキングとオーバーラッピングはどちらが良いのか?という疑問に答えはない。「貴方の打ちやすいほうが正しい」と言われるだけである。

 グリップなどはまだ判りやすいが、ボールの位置は?スイングはアップライトかフラットか?頭を動かさない一軸打法か二軸打法のどちらが優れている?持ち球はフェードかドローかどちらが合っている?となるともうお手上げである。さらに、クラブはスチールorカーボン?、トルクは?調子は?硬さは?ロフトは?となってくるともう当てものの世界である。あるいは、思い込みの世界か。

 別に文句を言っているのではない。悩む部分が多く、真理が一つではない。だから、ゴルフは楽しいのだ。

 

 2002/6/20(6856hit)  絶対的真理と相対的真理(2)


 昨日は難しい事を書いているようで実は全く中身がないという、ある意味私の日記に典型的なパターンになってしまった(取って付けたようなオチもまさに私のパターンである)。もうちょっと中身のある事を書かねば。

 私が一番悩んでいたのはボールの位置である。つまり、左足かかとの前からアドレスの中心の間の、どこにボールを置くべきなのか、そしてそれはクラブごとにどう変えるべきか、ティーショットと芝の上からではどう変えるべきか、という部分である。

 Tプロに教わるまでは、殆ど全てのショットで左足かかとの前に置いていた。坂田信弘プロ曰く、クラブの長さごとに3箇所ぐらいに変える方法と、左かかと前に固定する方法の2つがあり、固定した方がスイングが固めやすいというものであった(正確ではないかもしれないが、そういう類の事を書いておられたと思う)。で、私は後者を選択した。

 上手くいっていたときもあるが、やはりしっくり来ない。インパクトで左足にしっかり体重が乗れば良いのだろうが、そうでないと特にアイアンではスイング軌道の最下点を過ぎてからボールに当たるのでひどいトップが出たりした。また、左へ置くとインパクトで体(腰)が開き過ぎ、こすり球になったりもしていた(これは坂田プロの云う事が間違っていると云うわけではない。彼の理論を私が実践できなかったと云う事である)。

 Tプロは大変オーソドックスな位置を教えてくれた。即ち、ウエッジ、ショートアイアンはアドレスの中心、ミドルアイアンでやや左より、それ以上のクラブではかかとの前。少しづつ動かしていく。そして、それの方が私には合っていたようだ。格段に球がつかまるようになったし、インサイドから球を包み込むように打つフィーリングが出しやすい。

 そういう基本の部分も、プロに習うことによってすっきりと理解できるようになるのだ。まあ、プロが直接云うことだから間違いない、という思い込みの部分もあると思うが、思い込んだものが勝ちである。

 しかし・・・アイアンでティーショットする時はボール位置は替えるの?フェアウェイウッドは?
 
 悩みは尽きない。だから、ゴルフは・・・

 

 2002/6/21(6882hit)  パットせん

きさいちCC・竹梅(Bグリーン)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 71
score 5 3 5 6 5 4 5 6 3 42 8 6 3 5 4 5 3 5 6 45 87
+4
putt 2 1 2 3 2 3 2 2 1 18 2 2 1 1 2 2 1 3 3 17 35
項目 今回 今年
アベレージスコア Scoring Average 1バーディー
11ボギー
1ダボ
1やまりん
87
(+16)
88.0
(+16.0)
平均パット数 Putting Average 1.944
(35)
1.989
(35.80)
パーセーブ率 27.8%
(5/18)
35.8%
(6.4/18)
ボギーセーブ率 88.9%
(16/18)
76.2%
(13.7/18)
パーオン率 Greens in Regulation Pct. 33.3%
(6/18)
33.1%
(6.0/18)
ボギーオン率 83.3%
(15/18)
80.4%
(14.5/18)
フェアウェイキープ率 Driving Accuracy Pct. 42.9%
(6/14)
62.7%
(8.8/14)
ドライバー平均飛距離 Driving Distance 222.9yard 206.4yard
アプローチリカバリー率 Scrambling 30.0%
(3/10)
24.2%
ファインショット率 Driver 63.3% 70.3%
ファインショット率 F.Wood 83.3% 63.2%
ファインショット率 Iron 62.5% 63.1%
ファインショット率 Approach 76.7% 65.4%


 予報どおり、雨のラウンドとなった。雨は午前も午後も出だし3ホールぐらいで小降りになってくれたが、傘が飛ぶほどの強風の中、この時期としては異例の寒さに耐えながらのラウンドとなった。ラウンドする日の天気予報は、晴れなら外れるくせに雨なら必ず当たる(トホホの法則1)

 ドライバーはいまいちフィーリングが悪いままで、何とか前へ進んでいるという感じ。大雨の午後のスタートホール、、バナナボールで2連続OB(隣のフェアウェイの反対側の端まで曲がっていた)が出たと思えば300ヤードの打ち降ろし(すごい打ち下ろしで、ボールの落下地点がちょうどダウンヒルなのだ)のホールでグリーンオーバーするなど全く安定感に欠けた内容であった。ドライバーはショー(見せ物)である。ただしトホホゴルファーの場合は「喜劇の」という但し書きが付く(トホホの法則2)

 アイアン、相変わらず地を這うようなトップも出る(16ショット中3回)が、少しづつ思いどおりの球が打てる確率が上がってきているような気がする。こすり球がなりを潜めただけでも大きな進歩かもしれない。練習場で打てているベストショットがいつもコースで出るなら、こんな簡単なスポーツは無い(トホホの法則3)

 アプローチも練習の甲斐あってかトップやチャックリは殆ど無くなってきたものの、微妙な距離感はまだまだだ。1m以内に付けられればもっと寄せワンの確率が上がるのだろうが、SWでエッジから転がすとだいたいいつも2-3mショートする。イメージよりもスピンが多くかかる、あるいは球が高く上がると云うことか。だったらAWで打てば上手く寄るはずなのだが、ついつい使い慣れたSWを持ってしまう。学習能力ゼロである。今後の課題であろう。ハーフショット以下のコントロールショットやアプローチは如何にリラックスしながら打てるか、打ち急ぎしない、というメンタルな部分が成否の鍵を握っている。その為に必要なのは練習し、練習し、練習し、そして諦める(=運を天に任せる)事である(トホホの法則4)

 しかしまたしてもパットである。12回ほどあった2m〜3mのパットで、入ったのはわずかに1つだけである。1m前後ですら入るのが半分ぐらいである。これではスコアにならないどころかただの下手糞である。トホホ。雨、エアレーション、練習グリーンでの練習なし、研修会当日(難しいカップ位置)、先週の交野CCのベントで感覚が狂った等、色々と理由は思いつくが、自分自身を騙し切ることはできない。ああ、なんて下手糞なことよ。他のショットがまずまずなだけに余計に悔しい。ドライバーのOBは笑って済ませられるが、50cmのパットを外した時に笑うのは不機嫌な妻の機嫌を取るのと同様、不可能に近い(トホホの法則5)

 私にこのへっぽこパットがある限り、トホホゴルファーの称号は不滅である(涙)。

 

 2002/6/22(6915hit)  それでもパットの練習は


 パットに天性のノー感(No勘?)を持つ男である編者は、しばらく落ち込んではいたものの明日に向かってまた一歩歩き出すのであった。そう、先週は何故だかパットの練習をおろそかにしていたのだ。しばらく前までは練習マットで20球連続で1.5mを入れるというのを毎日続けていたのに、パターを車から持って降りるのが面倒になってついついサボっていた。だから、今週は1週間みっちりとパターの練習をするのだ。

 しかし、パターの練習ほど退屈なものは無い。良い点は、家でできる、準備運動をする必要が無い、お金が掛からない、テレビを見ながらできるなどであるが、それら全てをぶち壊すほど退屈である。私は退屈が大嫌いなのだ。

 しかし、パットを何とかせねば70台どころか80台もぎりぎりである。これ以上の上達は望めまい。昨日もパーオン3パットのホールが4つもあった。というか、3パットしたホールが全て2パットならパーセーブ率は50%だったのだ。そして、スコアは83。さらに、寄せワンがあと2つ成功(10回中3回→10回中5回)していたら81、そして梅の1番のOB2連発がなかったら・・・

 しまった。また「ればたら」で自分を慰めてしまった。

 

 2002/6/23(6941hit)  雑感あれこれ


 ールドカップ、決勝トーナメントに入った途端力尽きた日本に対し、お隣韓国はベスト4の快進撃。審判の判定が韓国寄りだったという批判もあるようだが、審判には審判の考えがあっての事であると私は思う。それが不正や買収だとしても驚かないし、フィールドに立っている人間にしか判らない、間違いの無いものだとしても頷ける。つまり、審判の不正もサッカーの一部かな、と。そう思う根拠は、結局サッカーがスポーツの名を借りた戦争であるからに他ならないと思うからだ。

 みうりオープン3日目、イーブンパーでフィニッシュし今ひとつ波に乗れないジャンボに対し、我らがキャロウェイの谷口徹は通算15アンダーの快進撃。12番ホールでのドタバタに非難もあるようだが、ミスショットにはミスショットの理由があるものだと私は思う。それが技術的な問題から起こったとしても驚かないし、フェアウェイに立っている人間にしか判らない、メンタルな原因からのものだとしても頷ける。つまり、何百万球球を打っているプロでさえミスショットをする恐ろしさもゴルフの一部かな、と。そう思う根拠は、結局ゴルフがスポーツの名を借りた精神戦であるからに他ならないと思うからだ。

 の近況だが、大きな不安を抱えているパットに対し、アイアンショットは何とかドローまがいの球が快進撃。まだまだ自分のものにはなっていないという非難もあるようだが、私は私で少しづつモノにしていこうと私は思っている。それがいばらの道でもかまわないし、積んでは崩す賽の河原の如く空しいものでも頷ける。つまり、趣味と言うのはそういうものかな、と。そう思う根拠は、結局私が馬鹿の名を借りた間抜けであるからに他ならない。

(本日の日記は、自動日記作成ソフト「Webにっき君」(コンビニソフトコーポレーション)により作成しました。従って、一部読みにくい所はあると思いますが機械のすることですので大目に見てやってください。)

 

 2002/6/24(6967hit)  コースマネジメント


 「webにっき君」の作成した日記は如何であっただろうか?このソフトは、私が半年間暖めたアイデアを知り合いのソフト製作会社に話したところ、あれよあれよで商品化までいってしまったものである。アイデア料として50万円+売り上げの5%が毎月振り込まれ・・・って、もーええか。

 兵庫県で行われていたよみうりオープンゴルフトーナメントは谷口が優勝。今期開幕戦に引き続き2勝目である。ある新聞のインタビューで、「3打差のリードがあったので無理せず慎重にラウンドした。狙うべきホールでは狙い、そうでないホールはあえてピンを狙わなかった」という類の事をしゃべっていた。そして、「全米オープンのタイガーを見習った」とも書いてあった。

 そうなのである。プロでさえ、フェアウェイキープ、グリーンのセンター狙いが効を奏するのである。それは、消極的なゴルフでは決して無い。その証拠に、谷口は最終日3アンダーで回っているのだ。今回の谷口も、全米オープンでのタイガーも、ステディなゴルフに徹していた。これは追いかける選手にとっては最大の恐怖であろう。ビッグスコアを狙っていかないと追いつかないのだから。そして、普通それは成功することは少ないのだ。

 1つ1つのホールを如何に攻略するかというミクロなコースマネジメントではなく、18ホール一貫して堅実に回っていくマクロなマネジメント。攻めない勇気。もし追いつかれたらエンジンを全開にできる、という自信が逆に無ければこの攻め方は恐ろしくてできないのではないか。

 私も最近ペブルビーチを回った際に痛感した。風の強いこの西海岸のコースでは、ほんの少しのミスヒットが2打、3打のスコア増につながってしまう。結局、ベストスコアを出そうとピンを狙っていった時よりも、難しいホールやピン位置が厳しい場合にあえてグリーンセンターを狙って行った時の方が良いスコアが出たのだ。その攻め方で、私はあるトーナメントを65・73・65・68の17アンダーで制した。もちろん、プレステ2のゲームでの話である。

 しかし、ゲームと言っても馬鹿にはできない。風の読み方や、パットでのラインの取り方、メンタルトレーニング等、多少は参考にできる部分があるのだ。もしプレステ等のゲームをお持ちなら、そしてソフトに数千円投資しても良いと思われるなら、やってみても損は無いと思うのだ。

 ちなみに、私がお勧めするのはタイガーウッズPGAツアー2001みんなのゴルフ3である。

 

 2002/6/25(7011hit)  マンネリズム


 と云うわけで、毎日毎日ゴルフネタを探すのに苦労している編者である。

 土日はトーナメントの事をネタに書く事ができる。しかし、それにしても独特の切り口があるわけでも無く、知識も無く、自分でテレビ観戦した感想をベースに新聞やWebのインタビュー記事を参考にしながら肉付けするだけで、言わば素人のたわごとである。そんな自己満足を喜んでくれる人が果たして何人いるのか?ふと立ち止まって考えた時、戦慄が走ったりする(というのは大袈裟だが)。

 週2−3回練習に行った事を書くにしても、毎回「SWで50球」「いい事に気づいた」ばかりで、目新しいネタはでてこない。それはそれでいいのかもしれないが、3ヶ月ぐらい前の日記をそのままコピペしても恐らく気づく読者は少ないのではないかと思うぐらいのマンネリである。しかし、代わり映えのなさイコール進歩のなさであると思い当たった瞬間、私の背中は凍りついた(というのは言いすぎだが)。

 週1回のラウンドも、いつも「パットがボロボロ」「アイアン(ドライバー)はいまいち」「ドライバー(アイアン)はまずまず」である。と言うことは、本人は一生懸命前進しているつもりで、実は全く同じ所に位置しているという事である。まるっきり静止衛星の如くである。それに気づいた時、私の全身から冷たい汗が・・・(これがマンネリなのか?)

 読者に問いたい。私の日記はこのままでいいのか?聖域無き構造改革が必要なのか?猪俣氏をメンバーとして招聘すべきなのか?請うご意見。

 

 2002/6/26(7043hit)  練習場のボール


 今週は1回しか練習に行けなかった。仕事(そう、私は驚くべき事に仕事もしているのだ)が忙しかったのである。日曜日に仕事関係で京都へ行ったのだが、空き時間が2時間ほどあったのでやっと練習場へ出かけることができた。八幡のトップゴルフクラブという練習場である。

 ここは面白い事にすぐ隣にもう一つ練習場があるのだ。経営は同じと思い込んでいたが、ホームページを見てみるとどうやら全く違う会社のようである。ここは今までに10回ぐらい、すぐ横のスポーツアベニューという練習場も深夜までやっているので5回ほど来た事がある。両方とも良い練習場なのだが一つ気に入らない事がある。それは、使用しているボールである。

 普段良く行く星田ゴルフセンターはツーピースボールを使用しているのだが、ごく普通の練習場はワンピースボール、いわゆる団子ボールを使っているのだ。これが、感触が全然違うのだ。

 コースで使う普通のボールと、ツーピースボール、ワンピース(団子)ボールの違いは以下のようになる(あくまで私の感触だからあまり厳密なものではない)

種類 コースボール 練習用
ツーピースボール
練習用
ワンピースボール
打感 100 85 45
飛距離 100 90 75
球の上がりやすさ 100 80 40

 ツーピースボールは、コースボールと比べて殆ど遜色が無いのに対し、ワンピースボールはお世辞にも打っていて気持ちが良いものではない。擬音で言えば「ぱこっ」という感じである。また、打感の悪さもさることながら球が全く上がってくれないのだ。

 私の打ち方が悪いのかもしれないが、ロフトのあるクラブで打ったときにその傾向は顕著で、トップボールと見間違うほどのライナー性の球が頻発する。ある程度ヘッドスピードを上げてやれば少しは上がるのだが、アプローチの練習などはとてもする気になれない。もちろん、上級者でしっかり球を捕まえられる人なら気にならないのかもしれないが、私の場合は予想より低い球が出た時に打ち方が悪いのか当たり所が悪いのかボールが悪いのか判断できないのだ。また、無意識に球を上げに行ってしまうのでスイングもおかしくなってしまう。

 まあ、逆を返せばワンピースボールできちんと打てるようになればコースボールではより美しい弾道が出るのだろうし、普通に球を打てるなら団子ボールもツーピースも練習の質としては変わりない。ワンピースでも気持ちよく打てるよう、もっと頑張れ、と言うことか。

 

 2002/6/27(7103hit)  練習場のボールの謎


 昨日の続きである。

 練習場のワンピースボールは普通に打ってもスライスつまり右回転しやすいらしい。これは私自身が複数のメディアで聞いたり読んだりした事だから信憑性が高い話だと思うのだが、これは一体どういう事だろうか。上がりやすい、上がりにくいならわかるが右回転がかかりやすいと言うのは理解しにくい。扁芯したボールならともかく、全く同じ(スイングという)運動をそれぞれのボールに与えた時、あるものは真っ直ぐ飛び、あるものは右回転がかかる。どうも納得しにくい話である。

 自慢ではないが私は大学・大学院で物理を専攻し、さらにハーバードで5年間、世界最先端の運動力学を学び、博士号をとって現在に至る友人を持つが、そんな私でも理解しがたい話である。

 もし、このボールの運動が純粋に物理的現象なら、いまのメーカーの技術を持ってすれば「スライスするボール(=フックしにくい)」というコースボールも作れるのではないか?また逆に、多くのスライサーにとって福音となる「フックするボール(=スライスしにくい)」というボールの製造も可能なのではないかと思われる。しかしそんなボールは聞いたことがない。ブリジストンの「ビーム」のセールスコンセプトは「Don’t Slice」であったが、これは直進性能に優れていると言うことであって「スライスしにくい」と言うことではない(と思う。もしそうなら、試合で使えないと思う)。

 ではどういうことか。趣味で固相運動弾性学を学び、在野にいながらネイチャーやサイエンティフィック・アメリカンで独自の論文をいくつも発表し、いま日本で最もノーベル物理学賞に近いと噂されるようになりたいと念じている私としては、おそらく、練習場のワンピースボールはただ単に横スピンがかかりやすいだけだと思うのだ。つまり、ほんの少しフェード気味に入ったりこすったりすれば、その横スピンが増幅されスライスするのではないか。だから、ドローヒッターにとっては練習場のボールはスライスしやすいどころかフックしやすいことになる。多くのアマチュアゴルファーがスライサーであるから、単に「スライスしやすい」といっているのではないか。これが私の結論である。

 もし、真実をご存知の方があれば、詳しい解説付きで私にそっと教えて欲しい。そうして頂ければ、私が考えたかの如く発表できるからだ。

 また、こんな事は常識中の常識だ!と言われる方は黙っていて欲しい。私の今日の日記を無にしないためにも。

 

 2002/6/28(7133hit)  ボギーの取り方・パーの取り方(1)

きさいちCC・竹梅(Bグリーン)
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 3 4 5 4 3 4 5 4 36 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 71
score 5 3 4 6 5 4 6 7 5 45 5 5 4 5 5 4 3 5 4 40 85
putt 2 1 1 3 2 2 2 2 2 17 2 2 2 2 2 2 2 1 1 16 33
項目 今回 今年
アベレージスコア Scoring Average 1バーディー
11ボギー
2ダボ
85
(+14)
87.9
(+15.9)
平均パット数 Putting Average 1.833
(33)
1.983
(35.69)
パーセーブ率 27.8%
(5/18)
35.5%
(6.4/18)
ボギーセーブ率 88.9%
(16/18)
76.7%
(13.8/18)
パーオン率 Greens in Regulation Pct. 22.2%
(4/18)
32.7%
(5.9/18)
ボギーオン率 83.3%
(15/18)
80.5%
(14.5/18)
フェアウェイキープ率 Driving Accuracy Pct. 64.3%
(9/14)
62.8%
(8.8/14)
ドライバー平均飛距離 Driving Distance 191.4yard 205.9yard
アプローチリカバリー率 Scrambling 25.0%
(3/12)
24.2%
ファインショット率 Driver 34.6% 68.9%
ファインショット率 F.Wood 75.0% 63.9%
ファインショット率 Iron 63.9% 63.2%
ファインショット率 Approach 71.4% 65.6%


 この1週間は、1回しか練習にいけなかった。不安を感じながらのスタートとなるが、その不安はある点では的中し、別の意味では外れることとなる(どっちやねん!)。

 そういう理由もあり、この日のテーマは「無理しないこと」であった。24日の日記に書いた通り、プロが「ピンを狙わない」なら私は「パーオンを狙わない」である。無理してグリーンを狙って奥の深いラフへ行くよりも花道に残す、つまり「手前から攻める」を実践する事にした。そしてその狙いは的中した(悪い方に)。以下は前半9ホールの内容である。セルの色だが、緑はナイスショット(パット)、青は明らかなミスショット(パット)を示す。

表1:竹コースのラウンド分析
パー ティーショット 2打目 3打目 4打目 グリーン上 結果
1 4 ドライバー
右へすっぽ抜け
ラフへ
PW
短めに
打ってエッジへ
SW
10ヤード
5mに乗せる
- 2パット ボギー
2 3 8アイアン
やや左
引っ掛け
SW
ラフから10ヤード
1mに寄せる
- - 1パット パー
3 4 ドライバー
まずまず
8アイアン
シャンクトップするも
グリーン横まで
LW
15ヤード
1.5mに寄せる
- 1パット パー
4 5 ドライバー
へっぽこ
スライス
7W
トップ目で170ヤード
6アイアン
残り170ヤード
会心のフェード
- 15mを
3パット
ボギー
5 4 ドライバー
トップ
5アイアン
力んでダフる
SW
30ヤード
2mに寄せる
- 入らず
2パット
ボギー
6 3 5アイアン
やや左
引っ掛け
AW
10ヤード
2.5mに寄せる
- - 入らず
2パット
ボギー
7 4 4W
トップ
9アイアン
シャンクトップ
PW
110ヤード
こする
SW
20ヤード
ピン奥5m
2パット ダボ
8 5 ドライバー
チョロ・OB
ドライバー
右すっぽ抜け
7W
会心のフェード

SW
70ヤード
ピン横2m
入らず
2パット
ダボ
9 4 ドライバー
左引っ掛け
7アイアン
やや右へ出て
バンカーへ
SW
(バンカーショット)
5mに付ける
- 2パット ボギー

 我ながら良く覚えていると感心するが、内容は全く感心できない。

 この表を見て判ることは、スコアメイクの要はやはりショートパットであると言うことであろう(この結論を書くのは一体何度目なのか?)。

 ドライバーはご覧の通り殆どまともに当たらなかった。練習不足かも知れないが、妻に言わせるとバックスイングで内側に引きすぎ、トップの位置が低くなっていたらしい。インサイドからクラブを下ろす事を意識しすぎて、スイング軌道が狂っていたのか。持つべきものはゴルフをする妻である(恐い事はこの際目をつぶろう)。

 アイアンは良い玉も出るがシャンクトップ(やや右へ低く飛び出しそのまま右へ転がっていくトホホボール。私の持ち球である)も相変わらず出る。アイアンについてもコメントはまた明日。

 ただ、逆に、1番、4番、6番などを見ると判るがドライバー、アイアンショット、アプローチのうち1つでも良いショットがあればボギーは十分取れるのだ。つまり、ボギー狙いだったら1ホールで2回のミス(パットを含む)は許容範囲である、と言うことだ。あるいは、5番のように3回のミスと1回のナイスセーブでも可である。

 さらに、1回のミスと1回のスーパーセーブ(あるいはスーパーパット)があればパーも夢ではない。3番も2打目はへっぽこショットであったが最高の寄せでパーを拾えたし、8番もOBが無ければSWのナイスショットでパーである。あす、後半の9ホールも同じように分析してもう少し判りやすく解析してみよう。

 うーん、ボギーペースで上がるのが簡単に思えてきたぞ。

 

 2002/6/29(7162hit)  ボギーの取り方・パーの取り方(2)


 昨日の続きで、今日はラウンド後半の解析と分析である。緑はナイスショット(パット)、青は明らかなミスショット(パット)を示す。

 短いパー35の梅コースなので理想的なモデルとは言い難いが、傾向はつかめると思う。9番、ドライバーのミスショットをしているこのホールでさえ会心のフェアウェイウッドとアイアンショットでバーディーを取れている。パーを取った2つのホールについては、7番は絵に書いたようなパーであったが6番では2打目がパーの大きな原動力であり、1打目はほぼ関係ないと言い切れる。

表2:梅コースのラウンド分析
ホール パー ティーショット 2打目 3打目 4打目 グリーン上 結果
1 4 ドライバー
チョロ
AW
短めに
打ってエッジへ
SW
15ヤード
3mにオン
- 2パット ボギー
2 4 5アイアン
やや右
プッシュ
SW
ややこする
乗らず
SW
20ヤード
2.5mに付ける
- 2パット ボギー
3 3 7アイアン
こする

右手前
SW
15ヤードを
4mオーバー
- - 2パット ボギー
4 4 ドライバー
スライス
7W
トップ目で
170ヤード
LW
残り40ヤード
5mにオン
- 2パット ボギー
5 4 ドライバー
トップ
SW
こすって右へ
SW
20ヤードから
2mにオン
- 2パット ボギー
6 4 5アイアン
やや左
引っ掛け
SW
残り60ヤード
4mにオン
- - 2パット パー
7 3 7アイアン
会心のフェード

6mにオン
- - - 2パット パー
8 4 ドライバー
チョロ
5アイアン
シャンクトップ
AW
50ヤード
エッジまで
AW
8ヤード
OKの位置
タップイン ボギー
9 5 ドライバー
どスライス
7W
会心のドロー
200ヤード
PW
残り110ヤード
80cmにオン
- 1パット バーディー

 相変わらずドライバーが散々。右へ左へ、地面へと打ち分けていた。(真っ直ぐ前へだけは行かなかった)。ウェッジのショットが多いのはやはり短いコースだから。


 さて、それでは「パーの取り方、ボギーの取り方」を今回のラウンドをモデルケースにして詳しく解析してみよう。

 まずはパー3であるが、パー3の場合はまずまずのアイアンショット、良いアプローチ、良いパットのいずれか1つがあればパーが取れるので話は簡単である(実際に実行するのは簡単ではないが)。表にすると以下のようになる。厳密にはもっとたくさんのケースがあるが、あまりに頻度が低いと思われるものは除いている。

 二重丸は会心のショット、丸はまずまずのショット、三角はいまいち、バツは明らかなミスショットを示す(以下パットも同じ)。例えば、アプローチでは二重丸は1m以内に付けたショット、○はワンピン前後に付けたショット、△はワンピン以上残してしまったもの、そして×は乗らなかったもの、と考えて欲しい。

 ちなみに、今回の私のラウンドで云えば、竹の2番は「D」に、梅の3番は「B」に当たる。

表3:パーを取るパターン(パー3の場合)
- ケース アイアン アプローチ パット
1オン2パット A - ×◎
B - △○
C - ○○
2オン1パット D
E
F
G
H
I
J ×
K ×
L ×
3オン0パット M ×◎ -
N △◎ -
O × △◎ -

 この表を見れば、パーをとる場合でさえ必ずしも完璧なショットを積み重ねる必要は無いという事が判る。もう少し詳しく考えよう。判りやすい様に箇条書きにしてみよう。

 1、(ピンに絡むような)完璧なアイアンショットがパーに結びつくケースは2通り(AとB)しかないのに対し、アプローチの場合は6通り、パットも7通りある
 つまり、パーを取るためには良いアイアンショットは必須ではないと言うことだ。むしろ、2-3m未満に寄せるアプローチの腕かその距離を沈めるパットの腕が不可欠であるともいえる。

 2、ホールから遠ざかるにつれ、ミスの許容範囲が広くなる
 当然だが、パットの失敗は即パーセーブの失敗を意味する。パットの「×」がケースAの1つしかない事からもそれが伺える。しかし、アイアンショットの失敗は必ずしもパーチャンスを逸したわけではない。その後の、会心のアプローチか会心のパットのどちらかでパーが取れるのだ。

 3、アプローチの大きなミスは許されない
 次のパターンではパーは取れない。1打目をミス(△か×)する事は良くある(「G〜L」と「N」、「O」)。しかし、2打目のアプローチでも大きなミス(チャックリやトップでグリーンに乗らなかったり反対側の端まで転がってしまった場合など)が続けばパーは絶望的である。つまり、ボギー以下で回るためにはグリーン周りからのアプローチの習得、大きなミスの撲滅は絶対必要条件という事が云える。

 もちろん、各々の組み合わせは遭遇する頻度や難易度が違うため一概には比較できないが、少なくともパー3のホールではティーショットはよりも寄せとパットの方が重要である、と言う事がわかる(パーオンが当たり前、の上級者はまた別である。この考察は、ボギーペースよりちょっと上、即ち80台を目指すゴルファーの為のものである)。

 続けて「ボギーを取るパターン」へ行きたかったがあまりに長すぎるので、今日はこのあたりにしておこう。

 

 2002/6/30(7197hit)  ボギーの取り方・パーの取り方(3)


 昨日の続きである。今日はパー3のホールでボギーを取る場合を考えてみよう。これも、書き出せばきりが無いので良くあるケースだけをピックアップしてみた。

表4:ボギーを取るパターン(パー3の場合)
- ケース アイアン アプローチ パット
1オン3パット A - ××◎
B - ×○○
C - △△○
2オン2パット D ×○
E △○
F ○○
G × ◎○
H ×○
I △○
J ○○
K × ◎○
L × ×○
M × △○
N × ○○
O × × ◎○
3オン1パット P ×◎
Q ×○
R ×◎
S ×○
T × ×◎
U × ×○
4オン0パット V ××◎ -
W ××◎ -
X × ××◎ -

 これは、大変興味深い表だと思う。A〜Cのワンオン3パットに関しては特にコメントする必要は無いと思うが、2オン2パットの一番下の「O」の場合や、3オン1パットの「T」、「U」の場合のように、2度のミスショットが続いても会心のアプローチ(エッジからタップインの位置まで寄せる等)か会心のパット(3-5mを入れる等)のどちらかがあればボギーは取れる事になる(あくまで机上の空論だが)。

 それどころか、「X」の場合のようにエッジからチップインを決めれるなら、3度のミスショットも許されてしまうのだ(エッジからチップインを狙える人は3度もミスショットを続けないだろうって?まあ、あくまで仮定の話なので、鋭い突っ込みはなしね)。

 今回の私のラウンドでは、竹の6番は「F」に、梅の3番は「J」に当たる。このあたりが一番多いパターンだと思われるが、このボギーをパーにするためには表4の「F」を表3の「D〜F」に、同じく「J」を「G〜I」にしてやれば良いわけだ。即ち、アプローチとパットのスキルアップ・・・・ああ、またありふれたところに落ち着いてしまった。果たしてこの解析、意味があるのか無いのか?(私は「無い」方に100円かける)

 しかし、パー3のモデルケースでさえこれだけのパターンがあるとは・・・ゴルフの奥の深さは底知れない。これがパー4になると相当大変だろうなあ。大変な割には結論は極めてありふれているというのが非常に悲しかったりするが、乗りかかった船である。パー4の解析は明日にしよう。

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