日記8

2002年1月16日〜1月31日

  2002/1/16 永遠(とわ)について

 早いもので、もう1月も半ばを過ぎた。半ばを過ぎてといえば、突然だが中島らもの「永遠(とわ)も半ばを過ぎて」は面白い。16ビートの小説である。「今夜、全てのバーで」も面白い。圧倒的なセンチメンタリズムである(しかし中島らもといえば「ガダラの豚」にとどめを刺す。小説の全ての面白さが詰まっている。絶対のおススメである)。

 子供の頃は永遠に続くかと思われた人生も、気がつけば折り返し地点を過ぎ、今まで生きてきたよりこれから生きられる時間の方が短くなってしまった。成人式の若者を批判している場合ではない。もっとすべき事、せねばならぬ事が沢山あるはずだ。いつまでも時間は悠長に流れていくものではないのだ。流れるといえば、唐突だが小松左京の「果てしなき流れの果てに」は面白い。小さな悩みは吹き飛ぶはずだ(しかし小松左京といえば「虚無回廊」にとどめを刺す。こんなスケールの話が書けるのは日本では小松左京ただ一人である。超絶のおオススメである)。

 そう、時間は限られているのだ。永遠に続くのは想像の中だけの事象であって、川を流れる水でさえ有限の水分子と微量なミネラルの集合体であり、いつか枯れる時が来る。途中だが鴨長明の「方丈記」にある無常観は私の心を穏やかに保つ。「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」とか何とか言うやつである。

 えーい、何を書いているのか分からない。ごるふだ。私に取って大切なのは、本じゃなくってゴルフだ。そして時間だ。あっ、時間といえば、三谷幸喜の「ラヂオの時間」、面白かった。今、日本でエンタテイメントを撮らしたら彼が一番センスの良い「軽い笑い」を作れるのではないか。しかし、彼の真骨頂は舞台であり、「笑の大学」などはもう抱腹絶倒、腹の皮がねじれて4周ぐらいし、その摩擦力で茶を沸かすという無茶苦茶な面白さである。

 うーん、今日はなかなかゴルフの話題にならない。何故だ。・・・・・・・・・・・・・・・・・あっ。
わかった。

現実逃避だ。
 

    2002/1/17  梅梅セルフ

きさいちCC・梅梅
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 70
score 5 4 4 5 3 6 3 6 5 41 5 4 5 5 4 6 5 5 7 46 87
putt 3 1 2 2 1 3 2 2 2 18 2 1 1 2 2 3 4 2 3 20 38
項目 今回 今年
Scoring Average
(アベレージスコア)
1バーディ
6ボギー
6ダボ
87 89.5
パーセーブ率 33.3% 33.3%
ボギーセーブ率 66.7% 72.3%
Greens in Regulation Pct.
(パーオン率)
33.3% 33.3%
ボギーオン率 88.9% 83.4%
Driving Accuracy Percentage
(フェアウエイキープ率)
57.1% 64.3%
Driving Distance
( ドライバー平均飛距離)
212.9yard 207.5yard
Scrambling
(アプローチリカバリー率
27.3%(3/11) 26.3%
Putting Average
(平均パット数)
2.111 2.056
ファインショット率(ドライバー) 69.2% 72.2%
ファインショット率(フェアウェイウッド) - 50.0%
ファインショット率(アイアン) 88.5% 75.9%
ファインショット率(アプローチ) 68.4% 61.8%

 今日のラウンドは、きさいち名物「梅梅セルフ」である。紹介ページにも書いたが、きさいちCCには「松・竹・梅」の3つのコースがある。で、真夏や真冬のオフシーズン、平日に限り、松竹あるいは竹松のラウンドがメインになるのだが、それ以外に梅コースを2度回る、セルフの特別ラウンドがプログラムされる。同じハーフを2度回るのだが、これがメンバー4,000円、ビジター7,000円と激安なのだ。オフシーズンの練習にはもってこいである。おまけに、あまり人気が無いのでゆっくりラウンドする事ができる。

 さて、アイアンの不調という不安を抱えながらのラウンドであるが、ゴルフは水物である。なんと、アイアンのファインショット率が8割を超えたのだ。こんなにアイアンが良かったのは生まれて始めてである(実は、思い当たる事があるのだがそれはまた後日書く事にする)。その代わりというか、ドライバーは今ひとつだった。

 しかし、ダボを6つも叩いてしまった。また、3パット以上が5つもあった。これは良くない。ちょっと今日のラウンドを振り返ってみよう。

朝の6番(Par4)
芝の薄いエッジから転がしのアプローチミスと3パット

同8番(Par4)
2打目が木でスタイミー、カートが遠かったため横着してAWで低い球を打とうとして失敗、木にまともに当てる。3打目、80ヤードのアプローチをショート、4打目、芝の薄いエッジからの転がしの失敗でショート、2パット。

午後の3番(Par3)
ややこすった6アイアンが左からの風に流されOB。

同6番(Par4)
まずまずの3オンも5mを3パット

同7番(Par3)
ワンオン4パット。馬鹿である。

同9番(Par5)
ドライバーは力が入り、右のOBぎりぎりへ。2打目は出すだけ。3打目は6アイアンでまずまずのショット。4打目はSWでピン手前6mへ。そこから3パット


 こうして見てみると、パットとアプローチが如何に下手糞か、と言う事が良くわかる。しかも、午前も午後も6番ホール以降の、集中力が途切れてくる時間帯で発生している。前半5ホールのパット平均は1.7であるのに対し、後半4ホールのそれは2.625、つまり後半4ホールでは1ホールに付きほぼ1パット余計に叩いている事になる。これはひどい。

 また、ボギーを叩いたホールで、芝の薄いエッジから転がしのアプローチミスがあと2つあった。明日からは、10ヤード前後のランニングアプローチを練習だ(しかし、どうやって?)。

 そして、来週のラウンドからは前半5ホールが終わった段階で、気分転換の為に(1、ウイスキーのポケット瓶をぐいとあおる   2、同伴者とフォークダンスを踊る   3、100mダッシュを5本   4、裸でラウンドする   5、匍蔔前進する)のうち、どれかをする事にしよう。

 最後に、他人がパターをショートした時、「ショートや!」と叫ぶのは止めましょう(叫ばなくてもした本人が一番良くわかっているし、ショートしたくてしたわけでは無いのだ)。これ、何気なく言っちゃいますが、何度も繰り返し言われる当人はすごく腹が立ちます、ハイ。

  2002/1/18 パッティングとアプローチと集中力

 今日も大阪は雲が低く垂れ込め、冬のような天気である(というか、冬である)。毎日真冬のように寒い(というより、真冬である)。さて、昨日の日記で私はこのように書いた。

(アプローチとパットのミスが)午前も午後も6番ホール以降の、集中力が途切れてくる時間帯で発生している。前半5ホールのパット平均は1.7であるのに対し、後半4ホールのそれは2.625、つまり後半4ホールでは1ホールに付きほぼ1パット余計に叩いている事になる。これはひどい。
 
 気になって、過去半年分のデータを確認してみた。案の定、この傾向が如実に現れているではないか。きっちりと計算したわけではないが、アウト・イン共、ワンパットは前半5ホールのほうが多く、3パットは後半4ホールが圧倒的に多い。ホール平均で、0.5パットは後半の方が多い感じだ。また、アプローチのミスも前半より後半が、そしてアウトよりもインの方が多い傾向にある。

 この傾向は、とりもなおさず集中力の欠如に他ならない。これは、私のDNAによるところが最も大きいと思われるが、2002年1月の段階では集中力を養うための遺伝子治療は行われていない。残念な事である。したがって、意志の力か他の力(食べ物、神頼み、偶然、奇跡など)でこの集中力を維持していかなければならない。

 そもそも、人の目を気にする事にかけては定評がある(そして、同時に人に対する思いやりに欠ける事にも定評がある)私である。さらに、ワッグルを繰り返し、打つまでに時間がかかる事にも安定した評価がある私である。であるから、それ以外の部分では、できるだけスロープレーにならないよう気をつけているのだ。したがって、アプローチ、パット(ラインを読む)にあまり時間をかけない癖が付いている。

 さらに、後半になると投げやりになってろくすっぽラインも読まないでパットしてしまうこともしばしばである(ニギっていたりすれば別だろうが、幸か不幸かニギってのゴルフを私は殆どしない)。

 かてて加えて、何かの本で「真剣にラインを読んでいいのはパーパットまで」という話を読み、確かにダブルボギーやトリプルボギーパットを真剣に読むのは滑稽で傍迷惑だなあ、と感じた事から、迷惑にならないようすぐに打ってしまっていた頃の癖が抜けない、という点もあるかもしれない。

 なにやらパットが下手な言い訳を書き連ねているような気がしてきたが、結局は18ホール集中力を維持できるようにしたい、という事である。

 タイガーにあやかって、バナナやスニッカーズを囓るのが良いかもしれない。あるいは、ブッシュ大統領にあやかってプレッツェルか?まあ、いずれにせよ糖分の補給が一番手っ取り早いだろう。それとも、ヴァームの方が良いのかな?

  2002/1/19 パットの練習用マットを買う

 地道な練習に拒絶反応を示す体を持つ私は、反復練習や面白くない練習が出来ないという致命的欠陥を持つ。特に、パットの練習、しかも家庭でのパターマットの練習などは長続きしたためしがない(というか、5分も練習するとイライラしだし、10分で気が狂いそうになり、15分で暴れだす)。しかし、このパット数を見ていると、いつまでもそう言ってはいられない。練習意欲をお金で買う事にした。

 ゴルフダイジェストのウェブショップで見つけた、バーディロという練習用マット。なにやら格好が良く、面白そうだったので妻に内緒で購入した(ゴルフに関しては、妻はとても私に優しいから大丈夫だろう)。それが、今日届いたのだ。どんな物かは上のリンクを参照されたい。ちなみに、上記のサイトでは7,980円だった。

 早速練習してみる。今までのパターマットよりもはるかにシビアなタッチが要求される。これまでの人工芝のマットが高麗だとすると、このパターマットは早めのベントである。しかも、ジャストタッチ、強め、弱めという強さのコントロールを練習する事ができる(今までのマットは弱めに打つ事は不可能である)。また、カップに見立てたセンサーの上をボールが通過すると、「カラカラーン」という音がする(ちょっとへぼい音だが)ので、それを聞くまで顔を上げない、という精神修養を同時にこなす事ができる。収納もコンパクトで、作りもまずまずである。従来の、1万円近い高級なパターマットを購入予定の方には一考の余地があると思う。

 問題は、パターマットの欠点として容易に真っ直ぐ打ちせる点が改善されていない事と、家が狭くこれを広げるスペースが取りにくい事である。また、私自身の問題として、5分ほど練習すると腰が痛くなるのと、3日ボウズにならないかどうかという点が心配と言えば心配である。せめて4日は続けて練習したいものだ。

  2002/1/20  今日も練習に行く

 お昼は練習場へ行き、夜は家でパットの練習をする。我ながら惚れ惚れする熱心さである。人間、好きなことにはどんな努力も惜しまないものである。しかし、ごるふの神様はこんなにも熱心な私に対し、またもや大きな試練を与えてくださるのであった。

 例によってアプローチ50球。やや自然態で振れるようになって来たが、少し気を抜くとトップボールが出る。アプローチの練習でトップするのは、スかした三つ揃えを着たエエ格好しいがバナナの皮で滑って転んだりするのと同じぐらい格好悪いと思うが皆様はいかがお思いだろうか。

 で、好調なショートアイアンを50球。・・・・(ごき)・・・・・ん?・・・・・(だふっ)・・・・・え?・・・・・(ぺちっ)・・・・・あら?・・・・・・・・・何これ?

 実は、1/17のラウンドで好調だったアイアンの秘密を今日は書こうと思っていたのだが、それどころではない。あの好調はどこへ消えたのだ!いつもと同じ、ひょろひょろのこすり球連発である。

 またニセの悟りだったのか。

 狙いより10ヤード左へ引っ掛けるか、右へ15ヤード流されるかどちらかのショットしか出ない。フェースをかぶせ、ボールの位置を変え、スタンスを替え、膨大な知識を総動員してありとあらゆる事を試してもたいした変わりは無い。というか、そんな膨大な知識やありとあらゆる事を考えすぎないようにした方が良くないか?と思ったりもするが皆様はいかがお考えだろうか?

 こうなってしまったら、不安の無かったドライバーも上手く当たらなくなってくる。いっその事、リセットボタンを押して一からやり直したい。というか、誰か私に自信を植え付けてください。嘘でもいいから。

  2002/1/21  愚直の一念

 どうもいけない。悪循環に陥っているような気がする。そもそもは、少し前の週間ゴルフダイジェストに載っていた、レッドベターのレッスン記事(「スライスを克服する」シリーズ)で、アウトサイドインを改善するにはトップからクラブを遠回りさせて振り下ろせと云うのを試してみたらうまく振れるようになったのが発端であった。で、調子に乗ってレッドベターの記事を集めて読み、色々考えたり試したりしているうちにスウィングはボロボロになってしまったのだ。

 雑誌のレッスン記事を鵜呑みにしないとあれほど心に誓ったではないか。それなのに、性懲りもなく中途半端にレッスンに振り回され、調子を崩してしまう。昨日は雑誌記事の練習方法、今日は昔レッスンプロに習ったポイント、明日は坂田信弘プロのDVDから仕入れたコツ、こんな日替わりメニューでは上手くなるはずが無い。

 何か一つ(一人)の言う事を信じて、自分のスウィングを固めるのが先決ではないのか。どうやら、無意識に「一発で治るコツ」という安易な方法を探し続けていたような気がする。あのタイガーでさえ、ブッチが教える片手素振りか何かを続けて行っているではないか。

 と、昨日と今日と続いて愚痴をこぼしてしまった。どうも後ろ向きである。もう少し前向きな話をしよう。

 パットの練習マットであるが、一応続けている。今日で3日目である(たいしたもんだ)。何度かボールを転がしているうちに、ボールの位置や立ち位置、スタンスなどを微妙に替えて打ってみると、結局一番落ち着いたのは教科書どおりのスタンスであった。即ち、ラインにスクウェアに立ち、両足の真ん中にボールを置き、両目の真下にボールが来るようボールとの距離を保つ、というものである。今までは左足よりにボールを置き、ややオープンスタンスで打っていたのだが、これも何となくイイかも知れないという思い込みで行っていたに過ぎない。

 まあとにかく好調な時はスウィングをいじらない、不調の時は一つの事を反復練習する、今後はこれを守るようにしよう。

 ところで、昨日の練習の終わり頃に、究極のスウィングのコツが分かった。とにかく上半身に力を入れてはいけなくて、下半身の切り返しで自然と上半身(腕)が球に振り下ろされるような感触で振れば良いショットが・・・・(全然懲りていないらしい)

(今日、ISDN→ADSLの回線工事を行います。モデム、ルーター等、総取っ替えしてコンピュータの設定も一からやり直しになります。もし、明日の日記が更新されなかったら、設定を失敗してパニックになっていると思います。温かい目で見守ってください)

  2002/1/22  私の寒さ対策

 皆様がこの日記を今現在読んでおられると言う事は、コンピュータの設定とモデム設置が上手くいった証拠である。私に代わって、喜んで欲しい。というか、ご心配おかけしました。もう大丈夫でしょう。

 さて、真冬のラウンドで困るのは、寒さと強風である。普段からどっちへ行くか分からないショットを打っている私にとって、多少の風はスコアに影響しない。するとしたら、アゲンストのときに力んでチョロしたり、風に強いドローを打とうとしてチョロしたり、なんでもないのにチョロしたりするぐらいである(しかし、昨日の練習場ではまともなアゲンストに向かって打つ状況だったが、7アイアンで打った球が100ヤードしか飛ばないのだ。この事から、7アイアンでトップすると100ヤードしか飛ばないと言う事が分かる)。問題は、寒さの方である。皆様は、真冬の寒さ対策、どうしておられるだろうか。

 最近は新素材で暖かいウェアが沢山出ている。これらは、なかなかのスグレモノである。私が使用しているのは、ミズノのブレスサーモという下着で、これは本当に暖かい。昼食時、暖房の効いたクラブハウスでは暑すぎて気分が悪くなるほどである。さらに、その上には薄手のニットのハイネックかタートルネックのシャツ。これは必須である。首周りから暖かい空気が出て行くのを防ぐだけで、だいぶ暖かい。

 そして、その上にやや大き目の長袖あるいは半袖のポロシャツを着る。最後に、薄手のゴルフ用トレーナー(生地が密に織られていて、風を通しにくい)かウインドブレーカータイプのベストを着用する。セーターは、どうしても着膨れするのでめったに着ないが、ポロシャツの代わりに上着の下に着る事もある。一番上には着ない。風を通すので暖かくないのだ(ゴルフ用の高いセーターは除く)。

 下は、風が穏やかな時は厚手のチノパンと膝下までのウールの靴下、風が強いときはウインドブレークできるナイロン系で裏地がついた冬用のパンツ(ズボンの事だぜ)をはく。大阪では、普通の寒さならこれで十分で、年に1-2回、気温が5度以下、風が強く雪がちらつくような時はズボン下タイプのブレスサーモをはく。

 さらに、おなかと背中に「携帯用カイロ」を貼り付け、ポケットにも一つ入れておけばほぼ完璧である。日頃から、乾布摩擦をしたり裸で過ごしたりして寒さに打ち勝つ根性をつける事も忘れてはならない。さらに、大食、偏食、間食によって皮下脂肪を蓄えるのは大変有効な手段だが、病気になったりスタイルが悪くなったり夏が来て脂肪を落としたくなっても落とせないという弊害がある事は要注意であるが(私の炭水化物ダイエットはどうなったかって?そんな事、良く覚えてますね、貴方。痩せてから報告するからそれまで待っていて欲しい)。

 しかし、何と言っても一番暖かいゴルフは、コタツに首までもぐり込んで「みんなのゴルフ3」をプレーする事である。
 

  2002/1/23  アイアンの(ニセの?)悟りとは

 ここ数日、どうも奥歯に物が挟まったような気がしている。何度も歯を磨いたが、一向に解消されない。というか、これは比喩であって実際に奥歯に物が挟まっているわけではない。こういうバカな文章を読んで、苦虫を噛み潰し、思わずうがいに走る読者の姿が目に浮かぶ編者であった。その浮かんだ姿を目薬で洗い流し、早速本題に入る。

 よく考えてみると、先週のラウンドでアイアンがすこぶる好調だった理由を書いていないのだった。直後の練習でまた調子が悪くなったので書くべきか書かざるべきか悩んでいたら、そのうちすっかり忘れてしまっていた。今日はその偽の悟りを書いておこうと思う(偽であろうが嘘であろうが日記のネタになれば何でもいいやきっと参考になるだろうと云う純真な気持ちで書き記す事をご理解いただきたい)。

 と言っても、技術的な問題ではなかった。きわめて単純で、かつ簡単で、私が何度か言及していたことだったのだ。では、その究極の悟りとは?

 構えたらすぐ打つ。それだけである。スパッツを見つけ、目標に真っ直ぐ立ち、まずはアドレスする。そこから、ワッグルとスタンスの微調整を行い、もう一度目標を見やってから、クラブをソールさせ間髪いれずバックスウィングを開始する。この時、頭の中は完全に空白である。丸山茂樹プロのスウィングを想像していただければわかりやすいと思う。

 クラブをソールさせるまでは、スウィングの技術的な事(インパクトで左膝が伸びないようにだとか、ヘッドアップしないだとか、左脇を締めるとか)を考えても良いが、ソールした瞬間からすべて忘れて、最後まで思い切って振りきる事だけを考える。これだけで、ショットの成功率が格段に上がったのだ。これは、時間をかけずにテークバックを開始する事で筋肉が硬直するのを防止できるからではないかと思う。

 私はもともと亀の呪いが掛かっているかの如く、アドレスしてから球を打つまで時間が掛かるタイプであった。それが、全身の筋肉を硬直させる原因になっていたのかもしれない。

 構えてすぐ打つ。
 お試しあれ。(坂田信弘風)

 

2002/1/24  1週間のパッティング練習の成果は出たか?

きさいちCC・梅梅
hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 out 1 2 3 4 5 6 7 8 9 in total
par 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 4 4 3 4 4 4 3 4 5 35 70
score 4 5 5 5 4 4 3 6 5 41 4 5 3 3 5 5 3 6 6 40 81
putt 2 1 3 2 2 1 2 2 2 17 2 2 2 1 3 2 2 3 2 19 36
項目 今回 今年
Scoring Average
(アベレージスコア)
1バーディ
6ボギー
3ダボ
81 86.7
パーセーブ率 50.0% 38.9%
ボギーセーブ率 83.3% 75.9%
Greens in Regulation Pct.
(パーオン率)
50.0% 38.9%
ボギーオン率 88.9% 85.2%
Driving Accuracy Percentage
(フェアウエイキープ率)
42.9% 57.1%
Driving Distance
( ドライバー平均飛距離)
195.0yard 203.3yard
Scrambling
(アプローチリカバリー率
16.7%(1/6) 24.0%
Putting Average
(平均パット数)
2.000 2.037
ファインショット率(ドライバー) 66.7% 70.5%
ファインショット率(フェアウェイウッド) - 50.0%
ファインショット率(アイアン) 55.6% 68.1%
ファインショット率(アプローチ) 63.3% 62.2%

 今日も「梅梅セルフ」である。同じハーフを2度回るのはショートコースみたいだが、財布には逆らえない。人間の欲望をコントロールするのは理性でも論理でもなく、財布であると思う(妻である、という意見もある)。ちなみに、クレジットカードは嘘の財布である。私の知り合いのFさんのように、カードローンやクレジットで衝動買いを繰り返すと云うのも、立派な生き様であるが・・・いや、何も言うまい。

 今回は、1週間練習を積んだパットがどれだけ決まるか、また後半でどれだけ集中力を維持できるか(1/18の日記参照)楽しみであったが、結果はまずまずであった。36パットは良くはないが思いどおりのパッティングストロークができつつある。練習により、自信がつきつつあるのかもしれない(たかが1週間だが)。アプローチがうまく行き、微妙なタッチが備わればあと3-4パットは十分縮められそうだ。アイアンも、数字は悪いものの良いショットも沢山あった。やはり、構えてすぐ打つのが良いようだ。しかし、AWだけ3回トップしたのはなぜだろう?なぜかしら?という感じであった。

 さて、例によってダボ以上叩いたホール・失敗したホールを振り返ってみる。

朝の2番(Par4)
1打目は6アイアンで。2打目の残り130ヤード下り(左足下がり)でAWがトップ。3打目はグリーン横のバンカーから出しただけ、4打目でやっとピンそばにつけて1パットのボギー。

同3番(Par3)
1打目の5アイアンがトップ気味でオーバー。奥から9アイアンのランニングを失敗して10ヤードショート。おまけに3パットでダボ。

同8番(Par4)
ドライバーをチョロ。2打目の5アイアンはまずまずながら砲台グリーン左横、あごの高いバンカーへ。バンカーショットがややオーバーして反対側のラフへ。4打目はLWで上手く3mまで寄せるが、下りで逆目のパットを読みきれず2パットでダボ。

午後の6番(Par4)
7wでのティーショットはスライスして入れてはいけないバンカーへ。2打目は出すだけ。3打目のLWによるアプローチ(10ヤード)が寄せきれずショート。2mのパーパットも入らずボギー。

同8番(Par3)
ドライバーは今日一の当たりで残り80ヤードのラフ。行って見ると木の傍のベアグラウンドで、しかも左足下がりの難しいライ。AWで転がそうと上手く打ったつもりが手前のラフに食われてエッジまで2mで止まる。そこからのLWの寄せが大オーバー。午前中と同じような、下りの逆目のパットが残る。この6mを3パットしてしまい、痛恨のダボ。


 梅コースは6番と8番が鬼門である。先週もこの2ホールで大叩きしている。特に、今日は8番で午前、午後ともダボを叩いてしまった。極端な砲台グリーンで、グリーンを外すと寄せが大変難しい。グリーンも、受けているにも関らず手前から強い順目で、力加減が非常に難しい。ここはボギーで上出来と考えるべきかもしれない。

 しかし、今日の課題であったパッティングと後半の集中力は何とか維持できたように思う。ラッキー(アイアンのトップが2回グリーンオン)もあったし、OBは無かったし、ドライバーのチョロとテンプラが1つづつあったにしては上出来のスコアだろう。今後も精進あるのみである。

今日の教訓:冬の薄い芝からロブウエッジでアプローチするのは自殺行為である。

ロブウエッジは、当分の間封印する事とする。

  2002/1/25  パットの姿勢

 昨夜もラウンド後にも関らずパターマットで練習である。我ながら何と練習熱心な(以下省略)。

 パッティングの秘訣に、「何時間立っていても疲れない姿勢でパットせよ」と云うのがある。私はこれが苦手で、パッティングの姿勢をしていると1分ぐらいで腰が痛くなってくる。姿勢に致命的欠陥があるのか、体に致命的な欠陥があるのか、それとも体力に致命的欠陥があるのか、その全てが原因なのかわからなかった。

 しかし、昨日偶然棒立ちの姿勢を取ると腰への負担が軽くなる事に気づいた。今までは、普通のショットの時のように膝を軽く曲げて立っていたのだが、その膝を真っ直ぐ伸ばすだけで姿勢がすこぶる楽なのだ。ちょうど、お尻を後に突き出して骨盤から軽く前傾するような感じである(下図)。さらに、ボールの転がりも、安定性も良いような気がする

        

 良く考えてみれば、普通のショットでは、膝と腰は粘りのある動きをのために軽く曲げる必要があるが、パッティングの場合、体は全く動かない方が良いわけだから棒立ちの方が良いのだ(と思う)。というか、こんな事は常識以前の問題だったのか? ひょっとして今の今まで、何十年も大変な思い違いをしてたのか?そうだとしたら、つくづく大馬鹿者である。

 大馬鹿者ではあるが、反省は得意である。明日はこの反省を踏まえ、更なる論理を展開していく。題して、「練習における量と質と密度」である(これも常識以前だったりして・・・)。大して期待してはいけないと思うが、奇特な方はまた明日。

 

  2002/1/26  練習における量と質と「密度」


 昨日の続きで、反省からさらに屁理屈論理を飛躍させていく。

 なぜ「パットは棒立ちの方が良い」と気づいたか。それは、毎日練習していて、どんどん腰が痛くなるのを我慢しきれず、その結果体が自然に楽な姿勢を探し当てたからである。つまり、毎日パターを握り、毎日練習していたからこそ判ったのではないかと思うのだ。

 私の場合、パッティングにおける姿勢は極めていい加減で、ゴルフを初めてからずっと、何十年も判らなかった(気にしていなかった、とも言う)のだが、それがこのたった1週間でわかったのは、毎日練習したからこそだと思うのだ。これが2日に1回や1週間に1回の練習では判らなかったか、判ってもずっと先だった様な気がする(腰が痛くならなかっただろうから)。

 さらに、もっと一般論として捕らえるなら、「週一の練習を7回積み重ねる」のでは判らず、「毎日クラブを握って7日目」で初めて判る真理、というのがあるのではないか、と思うのだ。経験から言っても、週一の練習では前回のフィーリングを思い出すのがやっとだし、週2回でも現状維持が精一杯。週3回、2日に1回ぐらい練習して初めて「クラブのさばき方」や「スウィングのフィーリング」や「アプローチの感覚」という物がなんとなく判りかけてきたような気がするのだ(あくまで私の場合)。

 もちろん、これには個人差があるだろう。センスのある人なら、週に1回の練習でも、極端に言えばラウンドだけでも十分感覚を掴めると思う。しかし、毎日クラブを握っているであろうプロやトップアマ、大学ゴルフ部の連中、さらにはジュニアなどが上達するのは、練習の量と質以外にも「毎日継続して」というファクターが大きく絡んでいるような気がしてならないのだ。

 「上達のためにはトラック一杯分ボールを打て」と云う言葉があるが、これは練習量をさしているのだろう。また、プロに習ってしっかりスウィングの基礎を身に付けるのも重要である。当然、質が問われているのだ。しかし、それを守ってきたにも関らず、いまいち上手くならない、肝心な所で初心者のようなミスをする、上手くなったり下手になったりを繰り返す、壁に当たって上達しなくなった(全て私の事でもある)、というのは、この練習の密度が欠けているのではないか?

 久々の大発見をした気分である。しかし、実行に移すのはちょっと考えものである。現実には練習場へそんなに通うことは簡単な事ではない(週平均2.2回ぐらいである)。家の中でウェッジを振り回すのも我が家では不可能である。素振りも難しい(諸般の事情から)。

 何より、週3回以上練習して上手くならなかった時の絶望感は計り知れないだろうから・・・・・

 

  2002/1/27(2741hit)  どうして日によってこんなにも調子が違うの?


 昨夜のパッティング練習は、練習始まって以来の不調であった。距離感が全く出ない。

 私の使っている「バーディロ」というマットは、ホールを模したセンサーの上を通過すると「ころころーん」という電子音が聞こえるもので、そのセンサーの上を微妙にオーバーさせる事で「ネバーアップ・ネバーイン」の感覚を掴む事ができるらしい。したがって、毎回30cmほどオーバーするように打つのだが、昨日はオーバーしたり届かなかったり全然タッチが出せなかった

 もちろん、酔っ払っているわけでも体に異常があるわけでもなく、またイライラしているわけでもやる気が無いわけでもない。頭と腕が悪いのはもともとである。それなのに、1日でどうしてここまで調子が変わるのか?

 ショットの場合は大きな動きであるから数センチのずれが調子の狂いを誘発しても不思議ではないと思うが、パットに限って言えばそういう技術的・身体的な問題はほとんど無いはずである(この前提が間違ってたりして・・・)。であるから、純粋に頭の問題だと思うのだが、カップを目で見て距離を計算し、その強さで手を動かすという一連の脳の働きのどこかに狂いが生じるとしか思えない。

 もともと安物の脳だから狂うのは仕方ないとして、問題は「なぜ、突然狂うの?」という部分である。プロでも、1つのトーナメント中に派との感触が良い日と悪い日があるではないか。これを解明できたら、全世界で6億人(←適当)とも言われるゴルファー全てにとって、すばらしい福音になると思うのだ。

 大脳生理学、スポーツ心理学、脳の解剖学者の方、是非研究テーマにしていただき、我々ゴルファーの救世主となってくれないだろうか?(あっ、そんな偉い人はこんなサイトを読んでないか・・・)

 

  2002/1/28(2767hit)  いらいら


 仕事が忙しくて練習にいけない。まあ、この不況のご時世だから忙しいのは結構な事なのだが、脳の99.4%をゴルフに使っている私にしては、クラブを握らない日が4日目というのは耐え難い苦痛である(あっ、パターは毎日握ってます)。慰めに、バッグから抜いて家に置いてある3アイアンを握ったりしてみるが、握るのが目的ではなく打つのが目的だ(当たり前だ)と云う事に気づいて「ふっ」と苦笑する悲しい私である。

 さすがに練習場で打っている夢は見ない(コースを回る夢は星の数ほど見ている)が、このままだと練習場へいく前の日、嬉しくて寝られないという情けない事になるかもしれない。

 また、こうして4日間練習していないにも関らず、持病の肩の痛みは治るどころかその痛みを増しているような気がする。なぜだ。おまけに首の調子も良くない。なぜだ。

 しかし、今日は、絶対、間違いなく、何があっても、万事繰り合わせ練習へ行くのだ。例え練習場でトップばかりしようが、スライスばっかり打とうが、やはりごるふは(練習も)楽しいのだ!

 

 2002/1/29(2810hit)  楽しいはずの・・・


 昨日、やっと練習に行ってきた。アプローチを65球、アイアン(9・7・5アイアン)を計50球、ウッドを50球の順に練習する(月曜日はサービスディなので、いつもより1割球数が多いのだ)。

 アプローチはまずまず。最近少しづつ「フェースへ乗せて運ぶ」ような、「下手投げでトスする」ような感覚が身に付きつつある。しかし、コースへ出ると思いどおりに打てるのは3球に1球ぐらいというのは悲しいといえば悲しい。

 ドライバーは最近ちょっと不調だが、無茶苦茶なスライスは出なくなったし、まあ良しとする。

 でも、アイアンが全然ダメ。「構えてすぐ打つ」も、「究極のコツ」も、効果を発揮しない。ただただ、ため息である。後半、やや調子が出てきたが、今日はダフってばかりだった。でも、あまり気にしないことにする。不調のたびに悩んでいたら一生悩み続けなければいけない事になるからだ。

 肩の痛みできっちりしたフォローが取れない(いいわけ)し、冬で体も回らないし(弁解)、久しぶりの練習だし(詭弁)・・・えっ、言い訳は見苦しい?でもね、そうやって自分に言い聞かせないと自我が崩壊しそうだから(涙)
 

2002/1/30(2844hit)  意を決して


 ごるふをする事が楽しみなのか苦しみなのか判らなくなりつつある編者である。少なくともストレス解消にはならない(ストレスの種にはなるが)。練習に行っても、行けなくてもイライラするし。しかし、今日も練習に行くだろう。どうせ倒れる(落ち込む)なら、後向きに(練習しないで)倒れるよりも前向きに(練習して)倒れた方がまだ納得がいくと思うからだ(しかし前向きの姿勢で倒れる方が実は痛い)。

 さて、目ざとい読者なら、数日前から日付の横に(28xxhit)という呪文が追加されているのに気づかれたと思うが、これは朝一番で自分のwebを開いた時のヒット数を示している。1日のヒット数を表示してくれるカウンターもあるようだが、こちらの方が記録に残りやすいので少々美しくないしみみっちいがしばらくhit数をカウントしてみようと思いたった(私の事だから、すぐに飽きるか忘れる可能性は高い)。というのも、最近hit数が落ちてきているような気がしたからだ。

 もともと、自分のために始めたwebなのでそれほどhit数にはこだわっていなかったのだが、やはり多くの人に覘いて頂くのは喜ばしい事であるし、新規の常連さんをある程度努力して獲得していかなければ先細りになるのは明らかで、いくら自分のためのwebでも1日のヒット数が2とかだったらやはりちょっと、いやとても悲しいだろう。

 さらに、意を決して「golf Internet webling」なるものにも参加する事にした。トップページの一番下にナビゲーションバーなる者を貼り付けたのである。これは個人のごるふのサイトを集め、数珠繋ぎのようにごるふ関係のページをネットサーフィン(死語?)できる便利なもので、苦労せずに新規の読者を獲得できる便利ツールである。できるだけこういうものには頼らないでいきたかったのだが、とうとう我慢できずに日和ってしまった。

 ゆくゆくは、ごるふweb界の「侍魂」と呼ばれ、さらには世界征服を・・・

 

2002/1/31(2877hit)  寒い


 今日のラウンドは寒かった(心が)。今、ラウンドが終わり、すべてを忘れて人事不詳になり(昼寝して)、パッケージ入り総合栄養食(弁当)を1日3回の3回目の栄養摂取行為(夕食)として食べ、悪夢を振り切ったつもりで家庭式電子頭脳(コンピュータ)の前に座っているが、やはり悲しくて心が寒くてぽちぽちのついた日本語入力デバイス(キーボード)を叩く手の先に付いている5つづつの棒状の身体器官(指)の動きが極めて悪い。

 できる事なら今日のラウンドは無かった事にしたいが、良心が許さない。せめてあと1日、心の整理をする時間を頂きたい。

 えっ、いやに落ち込んでるな、って?そりゃそうでしょう。

 最終ホールで11も叩いたら、誰でも落ち込むでしょ?

 

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