ゴルフ事典(ら〜わ・ん)

と、ゴルフ版「悪魔の辞典」
(読むには、ちょっとだけ工夫が必要です)

2002/9/7更新


ら行
ライ
(lie)

 英語で「(人・物が)横たわっている」状態を指す。転じて、打たれたボールがどういう状態の地面にあるかを示す用語。また、もう少し広い意味でアドレスする場所全体を指すこともある。(ミスショットの後、自分から「ライが悪かった」と言うのはやっぱり言い訳にしか聞こえないし格好悪い。「ライが悪かったね」と人に言われて「いえ、腕が悪いのです」と言うのが一番格好良い。
ライダーカップ
(ryder cup)

 2年に1回、USPGAとEPGAのトッププロが賞金ではなくその名誉と威信をかけて行う、ヨーロッパ連合軍対アメリカのゴルフの団体戦。(プロの試合に例外的な団体戦。ゴルフの本質は個人戦であり、某大学ゴルフ部の「団体スポーツとして教育している」という代表のコメントはまさに日本人の後進国体質を言い表して噴飯ものである
 
ラフ
(rough)

 フェアウェイの両サイドに広がる、やや芝を長く残した地帯。ここへ入ると一般的にボールは打ちにくく、飛距離は出なくなるか、逆に飛びすぎる事もあり、難しい。(ラフのつづりが判らない。実はアップ直前までraughと書いていたのだ。お笑いである
ラン
(run)

 打たれたボールが、最初に着地してから止まるまでの地面を転がるさま。あるいは、その転がる長さを指す。ボールのスピン量(回転)や球筋、落ち場所の傾斜などで大きく変化する。ちなみに、最初に着地するまでの飛距離は「キャリー(carry)」と言う。(キャンディーズの真ん中の女の子とか書くと、くだらなさ過ぎて馬鹿にされるのは判りきっているが、何も思いつかないんだよ!
ランニング
(runninng approach)

 グリーンの近くからボールを転がしてピンに寄せる、アプローチの一方法。(日本語では「転がし」という。アプローチには、他にボールを上げてピンに寄せるピッチショットと、途中まで上げて後は転がすピッチエンドランがあるが、ピッチショットを日本語で「上げ」とは言わないし、ましてやピッチエンドランを「上げ転がし」とは絶対言わないので注意が必要である
リグリップ
(regrip)

 ショット前に何度もグリップし直す事。セルヒオ・ガルシアのリグリップは世界一回数が多く、趣味の悪いテレビ放送などでは彼のアドレスになると「リグリップ・メーター」なる物でカウントしたりしていたが、2002年夏、劇的にその回数が減った。(帝王ニクラウスはその努力を高く評価するコメントを出したが、ガルシアが直した理由は、一説によると恋人マルチナ・ヒンギスの「しつこい人は嫌いよ」の一言だった・・・というのは嘘である
ルール
(rule)

 ゴルフのルールの総本山はR&A(英国)USGA(アメリカ)の2つである。他のスポーツと違い、ゴルフでルール違反が強い軽蔑の対象になるのは「自分に有利になるよう振舞わない」というゴルフの背骨に違反するからである。(プライベートでは100歩譲って許せても、コンペや競技会で「自分に有利に振舞う」ヤツは後を絶たない。その1打の差は、名誉とプライドの差なのだ。
  
(コース)レート
(course ratio)

 ゴルフコースの難しさを表す数字。HDCP0の人が何度か回って、そのスコアを平均して出すらしい。(この数字が高ければ普段に増して大叩きするのは解るけど、低かっても大叩きするのはどうしてですか?
  
ロブショット
(lob shot)

 グリーン近くからピンを狙う際、障害物を避けるためあるいはボールのランを少なくするために行う、ほぼ真上に球を打ち出す高度なアプローチショット。(練習しないでトライするとlob-shotならぬtop-shotかpop-shotになるのがオチである



わ行・ん
ワッグル
(waggle)

 アドレスに入り、スウィングを開始する前に行う、クラブを小さく後方に動かすしぐさ。上半身、特に腕や手首をリラックスさせる効果があると言われている。(ワッグルを1回しかしない人・・・せっかち。4-5回する人・・・凡人。10回以上する人・・・スロープレーヤー。100回以上する人・・・レレレのおじさん
ワンペナ
(one stroke  penalty)

 規則違反を冒した時にゴルファーに課せられる罰則。日本語では1罰打(いちばつだ)。1打罰(いちだばつ)ではない。一般的に軽微で恣意的でないペナルティに課せられる。(ゴルフにおける最も重い違反はマナー違反である。そのペナルティの内容は、「ゴルフ仲間がいなくなる」と云うものである。敬愛する故夏坂健氏のエッセイより
笑うな
(never roughing!)

 人のミスショットを目撃した時、絶対に行ってはいけない行為。それがいくら気のおけない仲間でも!どうせなら自分で自分のミスショットを笑おう。(その際、あくまで明るく笑うこと。悲しそうな目をしてうつろに「はは・・・」と言うとメンバー全員が悲しい気持ちになるので注意が必要だ
腕力
physical strength

 ゴルフに於いて、最も邪魔になる力。(この事が解らないと、いつまでたってもゴルフは上達しない。しかし、解っていても実際に行えるかどうかはまた別なんだよなあ
ん?
(why?)

 狙った方向と全く違う方へ球が飛んだり、池へ入れたり、グリーンを狙ったのにバンカーへ入ったり、バンカーから反対側のバンカーに入れたり、グリーン上で全く違うラインに球を打ってしまったり、30cmのパットを外した時、つまり自分の思いどおりに事が運ばなかった時に頭の中に浮かぶ言葉。(つまり、殆どのゴルフぁーがラウンド中に最も多く発する言葉でもある。ほら、今日もまた何千何億という「ん?」が怨念の如くゴルフ場にこだまして・・・
「ンコ」ショット
(○○○○ shot)

 絶対に打ちたくないと思っているにも関わらず、大事な時に限って出現するミスショット。人によってなにが「ンコ」級のミスショットかはそれぞれ違う。(私の場合は、チョロと、ダフリと、トップと、シャンクと、ダックフックと、こすり球と、どスライスと・・・


ゴルフ事典トップへ

もし、間違い等ありましたら編者までご一報ください。